しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

【大正6年】宇野遊郭設置問題再燃

2017年01月15日 | 大正
戦後、工場誘致や大学誘致を地方は競ってきたが
戦前は、軍隊と遊郭の設置を競っていたようだ。

これは、大正時代の宇野のお話。

「岡山県史・政治社会」より転記

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宇野遊郭設置問題再燃   大正6年7月12日・山陽新報

備前宇野港の遊郭設置問題は多年の懸案にして、
大正元年港民50余名連署し県知事に請願書を提出し、その後村当局者よりも遊郭設立を必要を認め、稟請したるも気運至らず、今日まで許可を得ず。
近来同地の発展とともに又もや同問題起こり、宇野港同盟会にて総代2名にて県庁に出頭し、知事・警察部長に面接し遊郭設置の必要を迫り、公娼設置の許可を懇願することに決した。


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【大正6年】神島の密淫売

2017年01月15日 | 大正
神島外浦は工場景気にわき、警察に「ゴヤッカイ」になる人も増えていった。


「岡山県史・政治社会」より転記

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挙げられた売春婦  大正6年2月2日・山陽新報

岡山県下に昨年中検挙された密淫売は148人で、前年より97人増している。
これは神島亜鉛工場が出来たため笠岡署のゴ厄介になったものが増した訳で、他には余りたいしたことはない。
10人以上を検挙した署は、岡山・笠岡・水上・味野位なものだ。
検挙された淫売婦は検診の結果半分は梅毒患者なることが判った。

中には芸妓も大分加わっている訳で、検査問題が持上るも無理ならぬ。
けれども娼妓の如く省令が出る訳でなし、強制的にはいかぬ。


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