しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

朝鮮の兵站基地化

2020年10月01日 | 昭和16年~19年
「満州事変から日中全面戦争へ」 伊香俊哉著 吉川弘文館 2007年発行


朝鮮の兵站基地化


朝鮮では、1937年以降、羊毛や綿花といった軍需品の生産がいっそう強化され、
米穀増産方針も復活された。
39年には内地への米穀供出量を確保するため朝鮮人には雑穀混食が強制された。

鉱物資源の収奪も強化され、金・鉄・石炭・黒鉛などあらゆる鉱物資源の採掘を拡大していった。
日本の兵站基地としての性格を強めていった。

兵站基地化を支えたのはファッショ的人民支配と皇民化政策であった。

朝鮮では1938年7月に国民精神総動員朝鮮連盟が発足され、朝鮮人は戦争協力に動員される一方、皇民化政策の下でその民族性を抹殺されていった。
一面(一村)一神社の設置が推進され、1938年頃には神社は2.300と31年のほぼ10倍の数に達した。

1937年には、天皇への忠誠を誓う誓詞の斉唱が強制され、
1938年3月には、朝鮮語は必修科目から外された。
1939年11月、日本的な氏名を名乗らせる「創氏改名」が実施されていった。

志願兵
1938年に陸軍の志願兵制度が導入され、43年に海軍の志願制度が導入された。



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