しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

聖トマス小崎

2021年05月25日 | 銅像の人
場所・広島県三原市城町  (三原城跡)






三原城は、もし大部分が現存していたら、瀬戸内海に浮かぶ”浮城”として大観光地になっていたに違いない。
その三原城の遺構に「聖トマス小崎少年」像と碑文がある。


14歳で処刑されたそうだ。






銅像に並んで碑分がある。

聖トマス小崎少年について
「私のこともミゲル父上のこともご心配下さいますな。
天国の全き幸福を失わぬよう努力なさいますよう。
人からいかなることを受けようと耐え、すべての人に、大いなる慈悲をかけられますよう。
陰暦十二の月二日 安芸の国、三原城にて」

一五九七年、豊臣秀吉のキリシタン弾圧において長崎西坂の丘で処刑された殉教者二十六人の中に、
十四才のトマス小崎がいた。
京都から長崎へ護送される途中三原にて伊勢の母マルタに書いた別れの手紙の一部である。
処刑後父ミゲルの襟元から発見され、その訳はローマに保管され日本二十六聖人の一人として、世界の人々にあがめられている。
このけなげな少年の心を末永く伝えるために、城址に近いこの地に碑を建立した。
一九九三年一月十七日 三原カトリック教会






撮影日・2013年4月14日




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