しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

陸軍第十七師団跡

2021年02月09日 | 「戦争遺跡」を訪ねる
場所・岡山市北区津島   岡山大学 
日時・2015.4.4


岡山大学は構内が広いので旧陸軍十七師団や歩兵十聯隊の遺構も点在している。

広島の被ばく施設が壊され消えていくのがニュースになるが、岡大にある旧陸軍施設も同じで減っている。




補給廠倉庫





兵器本廠





「続しらべる戦争遺跡の事典」 柏書房 2003年発行
第十七師団関連遺跡




日露戦争前後の6個師団を増師する決定に伴い、明治40年岡山市の西北に新設された。
用地は旧御津郡伊島村の土地を買収する。

1918年(大正7年)の市内の米騒動、
1919年朝鮮の三・一独立運動鎮圧、
に派遣された。

第一次大戦後のワシントン軍縮会議で日本陸軍は4個師団を削減した。
その一つは、宇垣陸相の地元岡山の第十七師団だった。
師団跡には姫路の第10師団から歩兵第10聯隊などが転営した。
同連隊は岡山県下から徴兵する「岡山郷土部隊」となり、
1931年には中国東北部、
1937年には華北・華中に出兵した。

現在岡山の17師団の建物跡地の多くは岡山大学に、
練兵場後は岡山県総合グラウンドの用地になっている。

岡山大学では、当時の建物の多くは老朽化や新しい校舎建築などで消失している。






軍人勅諭の50週年記念碑





・・・



練兵場は岡山県総合グラウンドになった。
弥生時代の水田遺跡もあり、
今は岡山県民のスポーツと古代遺跡を併せた公園になっている。








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