場所・岡山県倉敷市児島味野「旧野崎家住宅」
行った日・2024.2.15
江戸時代に開発された新田では、瀬戸内地方は、
”入浜式塩田”と”綿作”が盛んであった。
綿作は綿花の輸入自由化で明治30年頃、突然に衰退し、
入浜式塩田は流下式化で昭和30年頃、一気に消滅した。
岡山県も海辺で東西に塩田が連なっていたが、特に有名なのが
江戸時代後期の児島半島の野﨑武左衛門で「塩田王」と呼ばれた。
現在旧宅は国の重要文化財で、邸内に「野崎家塩業歴史館」がある。
館内に入浜式塩田の製法が展示されてたので、備忘のため記事にした。
①沼井堀り
毎朝沼井堀りから始まる。
この仕事がいちばんきついといわれる。
②土振り
掘った砂をひろげる。
③浜引き
砂をかきまぜる。
④砂寄せ。
写真にも写るが、この仕事は女性が多い。
⑤すくい込み
集めた砂を沼井に入れる。
⑥はなえ
沼井に海水を注ぐ。
⑦かん水足踏みポンプ
沼井のかん水をかんごうに送る。
⑧平釜
かん水を煮詰める。塩の結晶をすくい取る。
⑨上荷船
できた塩を運搬する。
他にも多くの塩業に関する展示があり、たいへん勉強になった。
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