経営技法を究める: システム, デザイン, データ,機械学習

経営技法に関する雑感,エンジニアリングとマネジメントの融合
クオリティとリスクの考究,システムズ・データとAIの構成

ブラウン運動

2012-03-06 06:49:02 | 日記
オプション価格なんだけど,例のブラック・ショールズの公式で基盤として使っているのがブラウン運動で,これって,簡単に言えば正規分布(厳密には確率過程のウィナー過程)の累積(実際にはリスク中立の保証としてeを使った幾何ブラウン運動が使われているけど).で,拡散方程式の解が正規分布で導かれるから,金融だけじゃなく諸々のプロジェクトの不確実な動的現象,こういったものの価値がココイラの繋がりで綺麗に導かれる,そんなことでもあるの.

で,そのブラウン運動だけど,水に浮かんだ花粉の挙動,これが発見の発端,という有名な説は,どうも誤り....花粉の中にある微粒子が外に出て,それでこういった動きそのもが不確実に....要は本当は花粉そのの動きじゃない,そんなことみたいなの.

花粉だけ浮かべてもブラン運動なんかしない,そんなことだけど,で,金融の基礎証券,要はオプション取引で言えば日経平均株価とか,その他諸々....これらがブラウン運動?という思考に繋がって...

そう言えば,ハイリスク・ハイリターンで,ファンドには個人資産や年金資金などが大量に流れて....突然,信用リスクが上がって,デフォルトが起きて.....蓋を開けたら膨大な資金が消えて....

ブラウン運動だけど,モデルとしてコレの使われているいろいろな現象を,冷静に,定説の思い込みを捨てて,考える必要もあるでしょうよ.