経営技法を究める: システム, デザイン, データ,機械学習

経営技法に関する雑感,エンジニアリングとマネジメントの融合
クオリティとリスクの考究,システムズ・データとAIの構成

知識と意思の技法

2012-03-07 05:47:46 | 日記
データだけど,要はコレって知識でもあるし,コレを意思の形成と決定に使う,そんなことがマネジメントでは大切.そもそも,マネジメントでは問題解決がドッと押し寄せて来るから,データを使ってなんとかしたい,そんなことを考えるのが当然という状況でしょうよ.

基本的な統計学だと,正規分布に従った確率変数の実現値をデータとみなして,そのデータの持つ知識をパラメータで捉える,そんな仕掛け.さらに,仮説検定を行って.....もちろん,この仮説検定だけど,仕掛けとしは良くできているでしょ.帰無仮説と対立仮説をパラメータに関して置いて,それで帰無仮説が成り立つもとでの検定統計量の実現値を求めて,これが棄却領域に入るかどうかを確認して.....という手順.

この場合,データの持つ知識を絞り出すのに,正規分布とパラメータ(統計モデル),そして推定という道具を使う,そんなやり口なの.こういった道具,要は科学的方法論だけど,コレ自体も知識なの.知識でもってデータの知識を導く,そんなこと.

最近の統計科学では,データ同化やベイズを使った方法論が盛んなの.簡単に言えば,データの持つ知識を抽出するのに,統計モデルを複雑にして,パラメータも多くして.....そして推定では経験や主観も入れる....といった具合なの.例えば,既に物理法則で知られている偏微分方程式もモデルに取り込む,そんなことも.こういった方法論そのもが科学による知識でしょ.だから,知識を知識で導く,そんなこと.

だけど,何かを解決したい,そんな問題解決のモチベーション,それに,どう解決するのかのデザイン,ココイラが無いと,何も進まないかなーと.仮説デザインって,こういったことに関係してくる,そんな気分なの.問題意識がなければ,何も解決しない,ってことかなーと.

知識と意思の技法だけど,マネジメントを対象にして考察して,それで,この方法論を創るのってやり方としては良いんじゃないかと....マネジメント・サイエンスの本質なんだけど....どうもこういった思潮が通じない場合が多いけど.