馬

鳥のモラが続いたので、次は動物のモラにいってみたいと思います。
動物のモラは「一体これは何」と首をかしげるものが多く、
最初にモラを見た時の感動を思い起こさせてくれます。
私の持っていない感覚、この不思議な手芸はどんな人たちが作っているのだろう、という興味を沸き立たせてくれます。

これは馬かしら？

馬だと思うのですが、おなじく馬だと思う他のモラも
尻尾の先は葉っぱをくっつけているんだよね。
たぶん形が似ているだけのことだと思うけど、なんか面白い。

土台が黄緑、上布は赤の、作り方はあまり複雑でないモラです。
黄緑の輪郭をとった後は、すべて二重のアップリケで仕上げています。

二羽の飛ぶ鳥

薄手のモラですが、色を足して華やかにしてあります。
土台が黄緑で、上布が赤です。
二羽の鳥の足下の部分だけ、色を挟んで、ピンクと水色と紫のTas-Tasを出しています。

羽をくっつけて、あっちとこっちに飛んで行こうとする鳥が可愛くて、
なんだか笑えてきます。

こういうのを見るとモラらしいと思います。
私には思いつかない構図です。

華やかな鳥

鳥のモラが続いていますが、今回は華やかな鳥にしました。
とても整った綺麗なモラです。
構図が整いすぎていて、買った当初は、私のなかでは評価の低いモラでした。

全体は3枚重ねで出来ています。
土台布が赤、上布は黒です。
中布の差し替えの色は、黄色とオレンジで少し見分けにくいですが、これと似たモラがもう一枚あることになります。
二枚同時に作るのが基本です。（モラはブラウスですので）
二羽の鳥や花は、黒布の上に、すべて二重アップリケで作られています。
この部分は布が5枚重なっていることになります。

羽の上や花などはチェーンステッチで刺繍がされていて、
より華やかさを増しています。

古いモラには刺繍があまり見られませんので、刺繍の多いモラほど
新しいと言えると思います。

モラはどんどん素朴さが消えて、より緻密になっているような気がします。