銀河後悔日誌、つぶやき

2017年10月22日より新発足しました。よろしくおねがいします。

忘れることは覚えること

2007-02-03 23:52:46 | ケロロ軍曹
 2月2日放送の、『ケロロ軍曹』第146話。今回は「冥 おぼえていますか? であります」の1本。

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「冥 おぼえていますか?」

 タイトルを読むと、飯島真理さんの「♪おぼえていま~す~か…」という歌声が聴こえて来たり、来なかったり。わたしは『マクロス』というより、『スプーンおばさん』の印象が強い。

 それはともかく、惑星の定義から外れた「冥王星」を忘れないための物語。タイトルは遊びっぽいが、内容はまじめにしっかりしている。


 宇宙の神秘的な、惑星の映像から始まる。

 ある日の夜、巨大な生物が出現。ケロロ小隊が出動、興味を抱いて、冬樹もケロロに付いて行く。戦場に民間人が紛れたので、ギロロは怒る。非戦闘員の冬樹は戦闘に参加していないクルルのところへ。「おいでませ~」。タママ・ギロロ・ドロロによって、謎の巨大生物は消え去った。あおりでケロロは巨大生物につぶされた。

 翌朝、ケロロは包帯をグルグル巻にしていたが、理由は覚えていないと言う。ギロロは、「最近弾薬の減りが早い」と。
 冬樹が学校に行くと、「九条メイ」という少女が転校してきた。五摂家が一つ九条家のご令嬢ですか。違いますか、そうですか。名前の「九」と「メイ」がポイント。

 放課後、かえりみち。商店街、桃華と一緒に帰る冬樹。メイが「冥王星を忘れないで」と署名活動をしている。しかし、桃華は少女が誰か覚えていない。同じクラスなのに!?

 その夜。巨大な生物が出現。ケロロ小隊が出動、疑問を抱いて、冬樹もケロロに付いて行く。戦場に民間人が紛れたので、ギロロは怒る。非戦闘員の冬樹は戦闘に参加していないクルルのところへ。「おいでませ~」。タママ・ギロロ・ドロロによって、謎の巨大生物は消え去った。あおりでケロロは巨大生物につぶされた。昨日と全く同じ展開。

 翌朝、ケロロは包帯をグルグル巻にしていたが、理由は覚えていないと言う。ギロロは、「最近弾薬の減りが早い」と。これまた全く同じ。特に描かれていないが、学校でも「九条メイ」という少女が転校してきたのではないか?

 不審を抱き、署名活動を終えたメイを尾行する冬樹。たどり着いた先には、あの巨大生物そっくりの「カロン」がメイとともにいた。メイたちは、冥王星からやって来た宇宙人。冥王星の存在を忘れられないためにやって来た…というが、冬樹をつけて来たギロロも、なぜここに来たか忘れてしまうほど、周囲を忘却に包んでしまうのであった。

 ここで冬樹の“体質”が生きて来る。誰もがメイやカロンを見たことをすぐに忘れてしまうのに、冬樹はしっかり覚えている。
 話を聞いたケロロたちは、さっそくメイに協力して署名活動を開始。“一座”となって、商店街で人を集める。モアちゃんの格好は自分から“美少女”と言っている制服戦士のようだ(笑)。

 活動は上手く行き、署名が集まるかに見えた。しかし、なぜここに来たか忘れてしまう。ケロロたちも、なぜ自分たちがこういうことをしているのか忘れてしまう。

 忘れ去られるごとに、メイの姿は薄くなって行く。
 再び、巨大生物が出現。ケロロ小隊が出動、タママ・ギロロ・ドロロが巨大生物に攻撃。すると、カロンは最終形態に変身。そして、消えた。


 メイの姿は、もう、ほとんど見えない。冬樹が触ろうとしても、突き抜ける。そして、メイも消えた。



 冥王星は、今でも宇宙に存在している。しかし、「惑星」としてはもうない。これから生まれる子どもたちは、「太陽系第9惑星」の存在を知らない。悲しいではないか。


 「その人を覚えている人が誰もいなくなった時が、その人の本当の死」という。ちょっと違うが、こんな話を思い出した(2005年11月9日の記事)。

 こうやって毎日書いている本日誌も、いずれは忘却の彼方へ流れるだろう。少しでも記憶に残って頂ければ幸いであるが…。



 次回第147話は2月9日、「ポール 執事の一分 であります」「ギロロ くれたのは誰だ? であります」の2本。

・次々回以降の予定
(2月16日)第148話「小雪 時代劇ワンダーランド! であります」「ケロロ 怪傑チュー兵衛さまに飛びつこう! であります」(仮)
(2月23日)第149話「アリサ エイリアン対モンスター であります」(仮)

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