2011年12月2日放送の
『ルパン三世 血の刻印 永遠のmermaid』を観た(当日視聴)。
『ルパン』のTVスペシャルは、1989年が1作目。2009年は『名探偵コナン』との連合作品だったので、単独作品としては22本目になる。また、TVシリーズ第1期の放送開始は1971年10月24日からであり、アニメ化40周年となる。
今回から、五右門・不二子・銭形役の出演者が一新された。ここで出演者の変遷を見てみる。
『ルパン三世[1971年版]』1971年10月24日~72年3月26日放送。出演者は下記のとおり(敬称略、以下同じ)。
ルパン三世:山田康雄
次元大介:小林清志
石川五エ門:大塚周夫
峰不二子:二階堂有希子
銭形警部:納谷悟朗
大塚周夫は、声優大塚明夫の実父。どちらも現役である。二階堂有希子は、俳優柳生博夫人。この二人は1作限りの出演。主題歌は作曲:山下毅雄・唄:チャーリー・コーセイの「ルパン三世主題歌」(曲名は様々な名前で呼ばれている)である。
『ルパン三世[1977年版]』1977年10月3日~80年10月6日放送。出演者は下記のとおり。
ルパン三世:山田康雄
次元大介:小林清志
石川五エ門:井上真樹夫
峰不二子:増山江威子
銭形警部:納谷悟朗
ここから井上真樹夫・増山江威子が参加し、以降定着することになる。主題歌は作曲:大野雄二の「ルパン三世'78」が使われ、多数のアレンジヴァージョンを生んでいくことになる。
『ルパン三世 PARTIII』1984年3月3日~85年12月25日放送。出演者は上記と同じ。
主題歌は都合により「ルパン三世~」が使えず、中村裕介の「セクシー・アドベンチャー」であった。
毎週放送のTVシリーズから、年1回放送のTVスペシャルへ。「THEME FROM LUPIN Ⅲ'89」などがOPとして使われている。
『ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!』1989年4月1日放送
『ルパン三世 ヘミングウェイ・ペーパーの謎』1990年7月20日放送
『ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え』1991年8月9日放送
『ルパン三世 ロシアより愛をこめて』1992年7月24日放送
『ルパン三世 ルパン暗殺指令』1993年7月23日放送
『ルパン三世 燃えよ斬鉄剣』1994年7月29日放送
1年目を除いて、夏休みごろに放送される作品として定着。そして、1995年3月19日に死去。翌日はかの地下鉄サリン事件が発生。「山田康雄死去」の報が一気に吹き飛んでしまったのが悔やまれる。
『ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!』1995年8月4日放送。ここからの出演者は下記のとおり。
ルパン三世:栗田貫一
次元大介:小林清志
石川五エ門:井上真樹夫
峰不二子:増山江威子
銭形警部:納谷悟朗
この年春に公開された劇場版から、物真似の栗田貫一がルパンを担当。真似と言っても喋り方だけで、年々クリカン色が強くなっていく。
『ルパン三世 トワイライト ジェミニの秘密』1996年8月2日放送
『ルパン三世 ワルサーP38』1997年8月1日放送
『ルパン三世 炎の記憶 Tokyo Crisis』1998年7月24日放送
『ルパン三世 愛のダ・カーポ Fujiko's Unlucky Days』1999年7月30日放送
『ルパン三世 1$マネーウォーズ』2000年7月28日放送
『ルパン三世 アルカトラズコネクション』2001年8月3日放送
『ルパン三世 EPISODE0 ファーストコンタクト』2002年7月26日放送
『ルパン三世 お宝返却大作戦!!』2003年8月1日放送
『ルパン三世 盗まれたルパン コピーキャットは真夏の蝶』2004年7月30日放送
『ルパン三世 天使の策略 夢のカケラは殺しの香り』2005年7月22日放送
『ルパン三世 セブンデイズ ラプソディ』2006年9月8日放送
『ルパン三世 霧のエリューシヴ』2007年7月27日放送
『ルパン三世 swwet lost naight』2008年7月25日放送
『ルパン三世 vs 名探偵コナン』2009年3月27日放送
『ルパン三世 the Last Job』2010年2月12日放送
夏休みの放送は(06年を除いて)08年で終わり、09年は連合作品、10年の単独作品を以って長年の出演者が一新されることになった。
『ルパン三世 血の刻印 永遠のmermaid』2011年12月2日放送。出演者は下記のとおり。
ルパン三世:栗田貫一
次元大介:小林清志
石川五エ門:浪川大輔
峰不二子:沢城みゆき
銭形警部:山寺宏一
小林清志のみ40年前からの出演者、クリカンも16年前からのメンバーである。この中に入って演じるのは至難の業であるが、既にヴェテランの山寺を始め、沢城は中学生のころから10年超、浪川は小学生のころから20年超の芸歴を誇る。いずれルパンも次元も世代が変わり、また続いて行くのだろう。
例年、出演者の生存確認として観ていた面もあった『ルパン三世』。今後とも面白い作品が観られることを期待して行きたい。