日々雑感

最近よく寝るが、寝ると言っても熟睡しているわけではない。最近の趣味はその間頭に浮かぶことを文章にまとめることである。

韓国の文大統領は現実を無視した超理想主義者か

2019年08月28日 09時09分27秒 | 日々雑感
 韓国の文在寅大統領は、1週間ばかり前、日本との安全保障上の情報を共有するための軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を破棄すると意外な決断をした。これに対する米国の反応は韓国発表では理解を得られたであるが、日本側では米国は怒っているとのニュアンスが強い。

 大統領は、これに先立ち、大統領府の会議で日本の経済報復に対して断固反対する、と述べたが、感情的になってはいけないとも発言し、これまでの感情的スタイルとは正反対の旨を発言し始めた。そこで今後の政策決定は冷静な判断に基づき理性的に行われると期待されていた。

 また、文大統領は光復節の式典では、2045年までの南北平和統一の達成に向けた道筋を示した。そして北朝鮮と経済協力すれば数年で日本を追い越すだろう、と。一方、北朝鮮の金委員長は南北統一の願いを拒絶し、韓国当局とこれ以上話し合うことはないと表明しており、文氏の呼びかけは全くの片思いで、単に夢物語を語っているに過ぎない。

 1990年に東西ドイツが統一した時には、一人当たりGDPの格差は2倍でありそれでも統一後の格差解消には長期に亘り大変な苦労があったとの話だが、現在の韓国と北朝鮮の格差は20倍だそうであり、文大統領はこの事実を踏まえた上での発言とすれば、理想主義者と言うより単なる馬鹿としか言いようがない。韓国民も政権について、言葉は天下無敵、行動は天下無能、と評する向きもあるようだが的を射ている。

 韓国政治の不人気は日本ばかりでなく世界的にも広がっているようで、韓国ウォンが急落しており、アジア通貨危機、リーマン・ショックに続く3度目の韓国通貨危機が起きる可能性が高いようだ。前回の危機では日本の援助もあり無事乗り切れたが、今回危機を迎えたならば日本の援助は無いとの覚悟は出来ているのであろうか。

 世界的にも評判が悪い文大統領がこれまでして反日姿勢を貫く理由は何であろうかとはたと考えてしまう。文大統領は師匠である2代前の大統領、盧武鉉氏と経歴や政治姿勢は瓜二つであり、理想を追い求める一方、国民が政治に参与する政府を目指しているようだ。文在寅大統領の支持層には反日の過激思想の持ち主が多いとされるため、彼らの意見に振り回されていることも背景として考えられる。

 盧氏は、大統領退任後、側近・親族が相次いで逮捕され、彼自身も包括収賄罪の容疑をかけられ、自殺に追い込まれることになった。理想を追い求め現実に妥協しなかった結果が自殺とは何ともやるせない。

 文大統領の理想は、祖国統一と日本に負けない韓国の復活であろう。政治は妥協の産物であるが、現実を無視した理想の追求の先には破綻がある。自身の理想に韓国全体が巻き込まれるようでは一国のリーダとして失格である。

 超現実主義者のトランプ大統領そして我が国の安倍首相とは、元々話が合わないのは当然である。

 韓国の歴代の大統領の末路は、亡命、暗殺、自殺、逮捕、身内のスキャンダルなど決まって不孝に見舞われる。今の状態では、文大統領も二の舞になりそうだ。2019.08.28(犬賀 大好-526)


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