2月29日(水) のち
朝から冷たい雨。時には白いものも混じり、フロントガラスには、積もった霙も、しばらくは融けないままということもあった。
準備はできている。午後、2時過ぎ、療養棟に到着。看護師さんに、今後の注意点等、話していると、病室から出てくる。しばらくぶりの対面だ。病室を覗いて、様子を見たことはあるが。どこまで、分かっているのかはわからないが、送ってくれる看護師さんたちに、お世話になりました。皆さんによろしく、などと声を掛けている。5分ほどで、帰着。ちょうど3カ月ぶりだ。自分の部屋に入る。前とはすっかり変わっているが、それは、分からないのだろう。ベット、介護用のテーブルといす、ポータブルトイレと新参し、茶ダンスなどは消えている。しかし、母にとっては、昔の生活より、ついさっきまで暮らした療養棟の部屋の雰囲気の、今の環境の方が、馴染むのかもしれない。
なにはともあれ、新しい介護の始まりだ。この3カ月の解放感に浸ってはいられない。いろいろと考えた末、自分たちが、いかにストレスなく、母と暮らせるかを一番にして、新しくスタートする。しかし、試行錯誤が続くと思う。気楽に、思うように発進だ。今は、夕食を食べている。第一の山は、明日の朝だ。どのような朝になるのか、不安半分で、起こすことになるだろう。