3月26日(火) ときどき
米の精米は、循環式と一通式とあり、我が家は循環式である。漏斗型のタンクの中に玄米を入れ、下部の回転する所を通る時、米と米、米と金具とがこすれあって、表皮や糠が、ゆっくりと削れ、金網から落ちて、段々と白くなってゆく。米は、タンクの中で何度も下部の回転部を通過することになる。この過程で、糠が削れて行くが、ごく一部の米も砕米になる。しかし、この方式では、砕米を分離はしない。
一通式では、強制的に糠層を削り取り、白米にする。玄米が、精白する装置を一回通過するだけで、白米になって、出てくる方式だ。循環式に比べ、時間の短縮と、糠との分離がしやすく、出来上がりはきれいだ。しかし、抵抗を強く掛けているので、砕米も多く発生しやすい。砕米が多いと、炊飯した時にグチャグチャするし、見た目も悪くなるから、砕米を落とす網が付いている機械もある。
付き合っている、農機具店が、コイン精米所を設置してあり、上のような、一通式精米機を置いてある。我が家で、ニワトリを飼っているのを知って、精米機内の残米=玄米、砕米を使ってくれないかといってきた。一年ほど前のことだ。私たちも、極力、輸入資料でなく、国産資料を使いたいと、思っているので、ありがたく、もらうことにした。
しかし、その量が、半端ではない。その上、石抜き機も設置してあり、玄米の残米もかなり出る。他にも、知人や、知り合いの農家などで、くず米をもらってくれと、持ってきてくれる。ニワトリの餌としては、白米よりも、玄米の方が、高級だ。栄養豊富だ。砕米を使わなくても十分に足りる。砕米は、犬、猫の餌の、増量用にご飯を焚くのに使うが、とても使い切れない。
そこで、砕米を、田んぼに戻そうと云うことにした。糠ほどに肥料的効果はないと思う。しかし、自然界の生命の循環は、その地でできたもののすべてが土に帰ることで、成り立つという原則がある。マイナスになることはないはずだ。試してみるに価値はあるだろう。玄米は、まだ生きている。田んぼに撒くと発芽する可能性がある。だから使えない。
使いきれない砕米の整理をする。きちんと量って袋に詰め直す。袋を開けてみないと、玄米か砕米かわからない。60袋以上もあるから、時間がかかる。半日以上つぶれてしまう。砕米は1トンもあった。
トラクターにブロードキャスターを取り付け、点検。肥料散布の準備。