小春日和
冬の日差し
ガラス戸の内側の縁側で街を見下ろす
新しい橋がある
古い橋を撤去した両岸をパワーショベルが土木工事している
暖かい
寒くはない
昼の南の空からの陽射しが
縁側に射し込む
ぬくぬくと暖かい
川が海に向って流れていく
満潮なのか
昨夜の雪の雪解け水があるのか
水量は多く
細かな波に光も映り
水が流れ下っている有様も明らかだ
河口自体 . . . 本文を読む
自由への道第二部猶予の前半。
フランス語の《sursis》は、「延期」、「猶予期間」、「停止」を意味する言葉だという。第一部の「分別ざかり」に引き続く第二部。
第一部と登場人物は繋がり、時系列的には、それに引き続く時期ではあるが、小説としての趣はずいぶんと違う。モンタージュの手法というのだろうか、これは。
読んでいると、段落の途中から別の場所の別の登場人物の話になる。いくつだろう、五 . . . 本文を読む