ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

高橋源一郎 ぼくらの民主主義なんだぜ 朝日新書

2015-06-22 22:58:21 | エッセイ
 高橋源一郎は、現在、日本最高の小説家である。とわたしは思っている。もっとも読むべき作家である。手元に、「動物記」という小説と、「デビュー作を書くための超「小説」教室」というキッチュな書名の書物があるが、まずは、こちらを読み始めた。  読む前は、一定程度まとまった形の高橋版「民主主義論」かと期待していたが、実は、朝日新聞の論壇時評のまとめであった。比較的短い文章で、論壇誌に発表された評論を中心に . . . 本文を読む

内田樹 街場の戦争論 ミシマ社

2015-06-22 13:41:27 | エッセイ
 最近、いくらなんでも、出過ぎだよな、と、わが内田樹師の本も、少しセーブして買わなきゃ、という感じだったのだけれど、これは、やっぱり読んで置こうかと買ってしまった。  このひとも、わが師と思い定めたひとのひとりで、だから、内田「氏」とでなく、「師」と書いているのは間違いではない。  ご本人自ら「2013年の暮れから2014年の夏にかけて、半年ほどの間に10冊以上の本を出しました。これは明らかに . . . 本文を読む