ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

郵便ブギ       

2009-01-02 00:40:08 | 寓話集まで
郵便で~す
日本の郵便に誤配や遅配や行方不明はほとんどありません
郵便的って言われたって
国情をわきまえない言葉使い

あなたは鉈
なたは綿
わたしは足し引き0
底無しの壺

あなたは中
中は外
外は底
わたしは底なし

Jacque,who?
ジャックってダレダ?
わたしは知らない

1971年東京生まれ、東京大学教養学部卒
同大学院博士課程在学中で表象文化論!
専攻中の東浩紀ってダレダ?

誰ダ!風向 道路図
の裂け目が厳密に10センチメートルの間隙を生じ
特権的な知性の
絶対的な差異に
加担せよ

郵便で~す
日本の郵便システムは諸外国にくらべ
相当に信頼できるシステムです
安価で確実です
書留でなくたってほぼ確実に配達されます

郵便で~す
誤配や遅配や行方不明はほとんどありませ~ん
もちろんゼロではありませんけどね

参考図書
東浩紀「存在論的、郵便的ージャック・デリダについて」(新潮社)
蓮實重彦「知性のために」(岩波書店)
蓮實重彦「フーコー・ドゥールーズ・デリダ」(河出文庫)
鹿島茂「空気げんこつ」(ネスコ/文藝春秋)


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1 コメント

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この詩のこと ()
2009-01-14 23:16:53
 郵便的というのは、デリダの用語で、着くかもしれないし着かないかもしれないみたいな、あいまいなこと、みたいな状態をさすことらしい。(手元に、東氏の本がないのであやふやだが。)
 フランスの郵便はそうなのかもしれないし、世界の郵便は、一般的んそうなのかもしれないけど、日本の郵便は、ほんとに滅多にそういうことはない。(もちろん皆無ではないが。)
 で、どうなのかなあ、とか感じて書いた詩。
 そのことと直接には関係ないが、参考図書に、鹿島茂というのが、この詩のひとつのみそではある。
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