ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

日が沈む

2010-06-21 23:25:18 | 寓話集まで

今日も
美しい夕映えのなかを
日が沈んでいく

曇りの日も
雨の日すらも
雲の向こうで
美しく
日が沈んでいく

ひとが泣いても
笑っていても
喧嘩していても
美しく
日が沈んでいく

太陽が生まれた
はるか昔から
太陽が消滅する
はるか未来まで
変わりなく
日は沈んでいく

ひとが生まれた
はるか昔のそのまた昔から
ひとが消滅する
はるか未来を超えて
変わりなく
日は沈んでいく

そして夜が明ければ
美しく
朝焼けの中を
日がまた昇る


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