(2013年2月25日の、ツイートのうち、文音さんの本の分だけまとめておく。)
須藤文音さんの「地震のはなしを聞きに行くー父はなぜ死んだのか」(偕成社)が届いた。さっそく読もう。しかし文音ちゃんが、こんな立派な本を出した。泣ける…
被災地気仙沼出身の作者が、地震・災害についての専門家に話を聞きに行く。児童書らしく、分かりやすく、専門の学者の話をまとめている。長く読み継がれるべき良書。実は、作者も、津波で父親を失っている。
地震予知の松澤暢先生、地震考古学者・寒川旭先生、防災の河田惠昭先生の専門的なお話を分かりやすくまとめ、気仙沼唐桑半島の津波体験館や、三重県の稲むらの火の紹介、そして各家庭において備えるべきことなど、実際に役に立つこと。そして、何より彼女の父への思い。
地震に関する学問や防災対策への良き入門書であり、教育の書であると同時に、優れた文学でもある、とぼくは思う。正直に言えば、1ページ目を読み始めただけで、ぼくは、涙をこらえることができなかった。彼女の父親は、まさしく彼女が描くとおりの誰からも好かれる人物であった。なんとまあ…
偕成社「地震のはなしを聞きに行く」、必読の書だな。
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