流れていく
星が
蒼昏い天空の中枢を
一筋の光明として
月のない漆黒の天蓋の下
きらきらと瞬く恒星と
燃え尽きるまで燃え続ける流星
ひとのいのちを中点において
ほとんど永遠のそのさきまでながらえるものと
あまりにもはかなく数秒で消え去るものの対比
いずれにしろ
太陽の下
ほとんど白い青天の
明晰判明な知に曝された隠れ場のない世界とは対極の
暗く黒い天空を小さく穿ち
あるいは一切りに切り裂き
叡智を垣間見させる
恒星よ
流星よ
小さな恒星よ
小さな流星よ
身の程に輝け
豊満な太陽の光を逃れ
時に冷徹すぎる月の光からも身を隠し
微かに輝く
小さな星を
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