ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

薄明の

2010-11-23 21:59:45 | ご挨拶

西の山並みが
沈んだばかりの太陽の
未だ残る光に照らされた
西の空に
暗く沈んだシルエットとして浮かび上がる
ごく薄い水色がかった白い空を背景に

薄明は
美しい
とひとは言う

見上げると
東南向きのごく高いところに
白いうろこ雲の隙間から
一番星が光っている

東の空は
まだ青い

もうすぐに暗くなる
束の間の猶予のとき

東の空の下
観音寺の銀杏の黄色い葉
つい先日まで青々とした銀杏の葉が
ようやく黄色く色づき
しかしもうすぐ
暗闇に紛れようとする

束の間の
薄明
美しい
とひとは言う

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