ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

言葉のみで

2009-04-27 22:33:18 | 寓話集まで
言葉のみで詩を書くな
具体的な事象にぶつかって
痛みを知れ
喜びを知れ

言葉のみで詩を書くな
具体的な人間にぶつかって
挨拶せよ
対話をせよ

言葉のみで詩を書くな
季節を知れ
歴史を知れ
社会を知れ
世間を知れ

人間の内側は
どんなに見つめても
どんなに深く掘り進んでも
結局は
ただのがらん洞

しかし
やはり
言葉を知れ
言葉は
ひととひととの交わり
ひととひととの挨拶
ひととものとの交感
ひととものとの挨拶
それらの長い蓄積
言葉を知らずに詩を書くな


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1 コメント

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言葉とは ()
2010-04-14 22:43:49
 言葉とは、と大上段に構えると、一大論文を書かなきゃいけなくなるが、言葉とは、実は、言葉のみ、とはなりえないものだ。事物だとか、事象だとかと密接に絡まり合ったものだ。他人と密接に絡まり合ってしまうものだ。まったくの孤独で、詩は書きようがない。コミュニケートせずにはいられない。
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