ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

何をもってわが道とするか

2016-03-29 23:59:14 | 2015年4月以降の詩

ひとは

道を選べるのか?

あとから

私はこの道を歩んだ

と言えるに過ぎないのではないか

 

もしも本当のことを聞いたら

本当のことがすべて明らかになって

メデタシメデタシ

となるのかどうか

 

本当のことなんて

聞けるわけがないじゃないか

 

どの道

歩けない道は歩けない

歩ける程度の道しか歩けない

 

人間は歩ける道しか歩かないものだよ

 

ぼくの前に道はない

ぼくの後ろに道はできる

と言って

歩ける土地がなくては道にならない

 

ただ

土地はまだ道ではない

歩いて初めて道になる

そうとも言える

だがその道も

歩かされて道となっただけ

なのかもしれない

 

だれだってそうだ

だれだってそうだ

 

ほんとのことはなんだ

って問い詰めても

問い詰めても

問い詰めても

生産的にはならないな

 

歩いてみたらこんな道だった

このさき

歩いている限りは歩いていく

倒れたらそれはその時

こんな道が

あの場所からこの場所まで続いた

あの時からこの時まで続いた

 

そう言えるだけなんだろう


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