ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

斜線

2012-05-14 22:51:50 | 震災後

わたしは
斜線である

斜に構えて
女を見る

好ましく見えているか
厭わしく観じられるか
どちらでもよい
見ていることを見られている斜線

区分線
そこに何かある
何か良く分からないが
何かがある
すっと引かれた斜線

吸引する裂け目

鏡を見てはじめて
何ものかであると
気づく
むしろ
想像する

その前は
無限定な

幅のない斜線


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