伊那小学校での「犬しつけクラブ」も第2回目を迎えました。
2008年度から、伊那小学校に赴任された酒井先生のおかげで2度目の「犬のしつけクラブ」がスタートしました。
去年と同じ生徒さんもいらっしゃいますし、新しい子も参加しての授業です。
ちなみに、第2回目の授業のレポートを(福)日本聴導犬協会付属 日本聴導犬・介助犬訓練士学院生のSさんがレポートしてくださっているので、それを掲載いたしますね。
1■犬のしつけクラブ第2回
伊那小学校の子供たち約20人を対象に開かれる「犬のしつけクラブ」は今回で2回目。
参加犬は協会犬「クロ」「しろ」「あき」「せん」の4頭に加え、Pro-dog clubに参加して下さっている方が3名、愛犬(リリアちゃん、さくらちゃん:前回も参加 ショコラちゃん:初参加)と参加して下さいました。
2■犬との挨拶を覚えよう
街で犬を連れている方にお会いしたら、犬好きであれば誰でも触らせて頂きたくなるものです。でも、飼い主さんに何も言わず触り始めるのはマナー違反。ワンちゃんもビックリしてしまいます。もし、全く知らない人が「その服いいわね~」と、べたべた勝手に服や体を触ってきたら、誰でも嫌ですよね。犬も人間と同じです。
そこで、触らせて頂く時のマナーと犬との挨拶を勉強しました。手順は次の通りです。
【犬との挨拶】
① 「こんにちは。可愛いワンちゃんですね。触っても良いですか?」と、必ず飼い主さんに挨拶をして了承を得てから触りましょう。
② 自分の手でグーを作り、ワンちゃんの鼻の前に差し出し、臭いをかいでもらいましょう。
③ ワンちゃんが極端に緊張していたり、うなったり、とても怯えているようでしたらさわるのは控えましょう。そのような傾向がなければ、ゆっくりなでてあげましょう。なで始めてから、体がこわばったり、尻尾がおしりの中へ入ってしまったりしたら、怖がったり嫌がっています。なでるのを止めてあげましょう。
④ 知らない人に長い間触られるのが嫌なワンちゃんや、ストレスになるワンちゃんもいます。『もう少しさわりたいな』と思う位で、さわるのをやめましょう。
⑤ 触り終わったら、飼い主の方に「ありがとうございました」とお礼をお伝えして、ワンちゃんにも「触らせてくれて、ありがとう」とお礼を伝えてその場を去りましょう。
方法を学んだら、グループに分かれて実践を行いました。最後のワンちゃんへのお礼を忘れてしまった生徒もいましたが、みんなとても上手にできていました。
3■歩行の練習
グループに分かれて、歩行の練習を行います。第一回で学んだ歩行についてまずは復習です。
気賀澤先生に実際に歩行の見本を見せて頂きながら、下記のポイントを再学習しました。
【歩行のポイント】
●腕は普通に振る
●笑顔で楽しく
●自分より先に行ってしまう場合は、「ポンポン」とひざなどを手でたたき、犬と違う方向に歩いて行く。すると、犬は「この人、自分の言うことを聞いてくれないんだ。何考えているか分からないから付いていくしかないか」と思って、歩いてくれます。
●名前を沢山呼ぶと、ワンちゃんも嫌になってしまうのであまり呼ばずに、ひざなどを「ポンポン」と叩いて注意を引いて、歩き始める。
復習の次は実践です。6つのグループからそれぞれ一人ずつ順番に歩行の練習をしました。
まずは、人の円を2重に作り、その間を歩いて頂きました。次に2人の人柱でS字歩行の練習をしました。
一緒に歩いてくれなくて苦戦している生徒もいましたし、引っ張られて付いて行ってしまった子もいました。
矢澤先生が、「引っぱられても付いて行かず、逆の方へ戻れば、ワンちゃんも戻ってきて一緒に歩いてくれます。」とお伝えして、実践をもう一度見せてくださいました。その後は、みんな上手に歩行できるようになりました。
4■お座りの方法
ワンちゃんに楽しくお座りをしてもらう方法を勉強しました。手順は次の通り。
【お座りをしてもらおう】
① ご褒美を手に持って、ワンちゃんの鼻先から上の方へ移動させる。ご褒美と一緒にワンちゃんの頭が上へと移動するので、自然とお座りの姿勢になります。
② お座り出来たら、たくさん褒めてご褒美をあげる。
【注意点】ご褒美を持った手をあまり上にあげすぎると、ワンちゃんが落ち着かなかったり飛びかかったりするので気をつけましょう。
このように、お座りを促すと「美味しいものをもらえて、たくさん褒めてもらえる」などワンちゃんにとっては楽しいことが盛りだくさん。「こうすればいいんだ!」と思って、次も喜んでしてくれるようになります。
5■第2回犬のしつけクラブに参加して
特に印象に残ったのは、子供達が前回参加したワンちゃんたちの名前を覚えていてくれただけではなく、愛情深く以前よりとても優しくワンちゃんたちに接してくれたことでした。また、協会犬がお座りをするとなでるだけではなく、言葉でもたくさん褒めてくれました。第一回で勉強した事を自然と身につけてくれている様子にとても感動しました。
今回は協会犬「せんちゃん」も社会化のため参加しましたが、子供達が優しく接してくれたのでとっても楽しそうでリラックス出来ているようでした。最後の方では、横になって子供達にお腹をなでてとねだっていたほどで、逆に楽しすぎて興奮気味のように感じる位でした。これも子供達のお陰だと思いますし、逆に私が子供達から勉強させて頂きました。
第3回も、子供達と協会犬がどんな成長を見せてくれるのかとても楽しみです。
2008年度から、伊那小学校に赴任された酒井先生のおかげで2度目の「犬のしつけクラブ」がスタートしました。
去年と同じ生徒さんもいらっしゃいますし、新しい子も参加しての授業です。
ちなみに、第2回目の授業のレポートを(福)日本聴導犬協会付属 日本聴導犬・介助犬訓練士学院生のSさんがレポートしてくださっているので、それを掲載いたしますね。
1■犬のしつけクラブ第2回
伊那小学校の子供たち約20人を対象に開かれる「犬のしつけクラブ」は今回で2回目。
参加犬は協会犬「クロ」「しろ」「あき」「せん」の4頭に加え、Pro-dog clubに参加して下さっている方が3名、愛犬(リリアちゃん、さくらちゃん:前回も参加 ショコラちゃん:初参加)と参加して下さいました。
2■犬との挨拶を覚えよう
街で犬を連れている方にお会いしたら、犬好きであれば誰でも触らせて頂きたくなるものです。でも、飼い主さんに何も言わず触り始めるのはマナー違反。ワンちゃんもビックリしてしまいます。もし、全く知らない人が「その服いいわね~」と、べたべた勝手に服や体を触ってきたら、誰でも嫌ですよね。犬も人間と同じです。
そこで、触らせて頂く時のマナーと犬との挨拶を勉強しました。手順は次の通りです。
【犬との挨拶】
① 「こんにちは。可愛いワンちゃんですね。触っても良いですか?」と、必ず飼い主さんに挨拶をして了承を得てから触りましょう。
② 自分の手でグーを作り、ワンちゃんの鼻の前に差し出し、臭いをかいでもらいましょう。
③ ワンちゃんが極端に緊張していたり、うなったり、とても怯えているようでしたらさわるのは控えましょう。そのような傾向がなければ、ゆっくりなでてあげましょう。なで始めてから、体がこわばったり、尻尾がおしりの中へ入ってしまったりしたら、怖がったり嫌がっています。なでるのを止めてあげましょう。
④ 知らない人に長い間触られるのが嫌なワンちゃんや、ストレスになるワンちゃんもいます。『もう少しさわりたいな』と思う位で、さわるのをやめましょう。
⑤ 触り終わったら、飼い主の方に「ありがとうございました」とお礼をお伝えして、ワンちゃんにも「触らせてくれて、ありがとう」とお礼を伝えてその場を去りましょう。
方法を学んだら、グループに分かれて実践を行いました。最後のワンちゃんへのお礼を忘れてしまった生徒もいましたが、みんなとても上手にできていました。
3■歩行の練習
グループに分かれて、歩行の練習を行います。第一回で学んだ歩行についてまずは復習です。
気賀澤先生に実際に歩行の見本を見せて頂きながら、下記のポイントを再学習しました。
【歩行のポイント】
●腕は普通に振る
●笑顔で楽しく
●自分より先に行ってしまう場合は、「ポンポン」とひざなどを手でたたき、犬と違う方向に歩いて行く。すると、犬は「この人、自分の言うことを聞いてくれないんだ。何考えているか分からないから付いていくしかないか」と思って、歩いてくれます。
●名前を沢山呼ぶと、ワンちゃんも嫌になってしまうのであまり呼ばずに、ひざなどを「ポンポン」と叩いて注意を引いて、歩き始める。
復習の次は実践です。6つのグループからそれぞれ一人ずつ順番に歩行の練習をしました。
まずは、人の円を2重に作り、その間を歩いて頂きました。次に2人の人柱でS字歩行の練習をしました。
一緒に歩いてくれなくて苦戦している生徒もいましたし、引っ張られて付いて行ってしまった子もいました。
矢澤先生が、「引っぱられても付いて行かず、逆の方へ戻れば、ワンちゃんも戻ってきて一緒に歩いてくれます。」とお伝えして、実践をもう一度見せてくださいました。その後は、みんな上手に歩行できるようになりました。
4■お座りの方法
ワンちゃんに楽しくお座りをしてもらう方法を勉強しました。手順は次の通り。
【お座りをしてもらおう】
① ご褒美を手に持って、ワンちゃんの鼻先から上の方へ移動させる。ご褒美と一緒にワンちゃんの頭が上へと移動するので、自然とお座りの姿勢になります。
② お座り出来たら、たくさん褒めてご褒美をあげる。
【注意点】ご褒美を持った手をあまり上にあげすぎると、ワンちゃんが落ち着かなかったり飛びかかったりするので気をつけましょう。
このように、お座りを促すと「美味しいものをもらえて、たくさん褒めてもらえる」などワンちゃんにとっては楽しいことが盛りだくさん。「こうすればいいんだ!」と思って、次も喜んでしてくれるようになります。
5■第2回犬のしつけクラブに参加して
特に印象に残ったのは、子供達が前回参加したワンちゃんたちの名前を覚えていてくれただけではなく、愛情深く以前よりとても優しくワンちゃんたちに接してくれたことでした。また、協会犬がお座りをするとなでるだけではなく、言葉でもたくさん褒めてくれました。第一回で勉強した事を自然と身につけてくれている様子にとても感動しました。
今回は協会犬「せんちゃん」も社会化のため参加しましたが、子供達が優しく接してくれたのでとっても楽しそうでリラックス出来ているようでした。最後の方では、横になって子供達にお腹をなでてとねだっていたほどで、逆に楽しすぎて興奮気味のように感じる位でした。これも子供達のお陰だと思いますし、逆に私が子供達から勉強させて頂きました。
第3回も、子供達と協会犬がどんな成長を見せてくれるのかとても楽しみです。