有馬もとの補助犬訓練士ダイアリー

聴導犬・介助犬国際認定インストラクター(日本聴導犬協会)有馬もとのプライベートブログです。

1033 日本初! 公的乗物の同伴許可を得た「聴導犬みかんちゃん」14歳で・・ 

2012-10-13 09:00:48 | とっても私的

  大好きなみかんちゃんが、この7月に亡くなりました。14歳でした。群馬県を徘徊していた捨て犬でした。亀山さんが、茨城県から連れて来てくれました。懐かしい思い出です。

 ユーザーさんが公表しないうちは、ユーザーさんのお心に添う意味と、個人情報なので公にできませんでした。

 先日行われた創設15周年式典で、ユーザーの岸本淑子さんから「こんなおめでたい日に、みかんが亡くなったことを話してもええ?」とのおお尋ねを事前にいただき、「もちろんです。お願します」とお返事をいたしました。

 式典では、「みかんとの生活は幸せでした」と懐想されました。その幸せをくれた(福)日本聴導犬協会に感謝しているとも、おっしゃっていただけたのは、協会にとって勲章です。悲しいけれど、嬉しかったです。

 聴導犬のみかんと岸本淑子さんは、2001年2月に、JR西日本の乗車試験を受け、

「日本で初めて、公的乗り物(JR西日本)の同伴許可を得た聴導犬」として、全国紙のトップに掲載されました。

聴導犬が電車に乗車試験を受ける段階で、まず質問されるのは「聴導犬は電車の中で何をするの?」でした。

「電車に乗るために、電車を利用するのは、マニアだけしかいません。

電車は目的地への交通の道具でしかありません。行った先で、耳の不自由な方の命を守るのが聴導犬です」

とお答えすると、「命にかかわるのなら、試験を受けていただきましょう」との回答でした。懐かしい

岸本淑子さんの努力と、みかんの才能。 もっと、有馬の心が落ち着いたら、また、詳しく書かせていただきます。

 聴導犬みかんを応援してくださいました、たくさんのみなさまに感謝申し上げております。

 

 

 

 



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2 コメント

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漫画にも (生涯訓練生)
2012-10-13 14:43:55
みかんちゃん、心よりお悔やみ申し上げます。
これまで、私が描いた聴導犬の漫画にも
みかんちゃんについても、ちょっと描いた事がありました。

<「命にかかわるのなら、試験を受けていただきましょう」との回答でした。

漫画の内容もそうですが、厳しい試験でしたね。
みかんちゃんのおかげで、その後まつ君の電車搭乗訓練もできたのです。
深く感謝と共に、ご祈念申し上げます。
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大事にね (有馬もと)
2012-10-15 01:46:43
生涯訓練生様
命ある物は、すべからく死ぬのですが、いなくなってしまうまで、なかなか大事にしてあげることができなかったりします。今の時間を大事にしてくださいね。みかんは、とっても幸せでした。有馬としては、とても岸本さんに感謝しているんですよ。
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