大好きなみかんちゃんが、この7月に亡くなりました。14歳でした。群馬県を徘徊していた捨て犬でした。亀山さんが、茨城県から連れて来てくれました。懐かしい思い出です。
ユーザーさんが公表しないうちは、ユーザーさんのお心に添う意味と、個人情報なので公にできませんでした。
先日行われた創設15周年式典で、ユーザーの岸本淑子さんから「こんなおめでたい日に、みかんが亡くなったことを話してもええ?」とのおお尋ねを事前にいただき、「もちろんです。お願します」とお返事をいたしました。
式典では、「みかんとの生活は幸せでした」と懐想されました。その幸せをくれた(福)日本聴導犬協会に感謝しているとも、おっしゃっていただけたのは、協会にとって勲章です。悲しいけれど、嬉しかったです。
聴導犬のみかんと岸本淑子さんは、2001年2月に、JR西日本の乗車試験を受け、
「日本で初めて、公的乗り物(JR西日本)の同伴許可を得た聴導犬」として、全国紙のトップに掲載されました。
聴導犬が電車に乗車試験を受ける段階で、まず質問されるのは「聴導犬は電車の中で何をするの?」でした。
「電車に乗るために、電車を利用するのは、マニアだけしかいません。
電車は目的地への交通の道具でしかありません。行った先で、耳の不自由な方の命を守るのが聴導犬です」
とお答えすると、「命にかかわるのなら、試験を受けていただきましょう」との回答でした。懐かしい
岸本淑子さんの努力と、みかんの才能。 もっと、有馬の心が落ち着いたら、また、詳しく書かせていただきます。
聴導犬みかんを応援してくださいました、たくさんのみなさまに感謝申し上げております。
これまで、私が描いた聴導犬の漫画にも
みかんちゃんについても、ちょっと描いた事がありました。
<「命にかかわるのなら、試験を受けていただきましょう」との回答でした。
漫画の内容もそうですが、厳しい試験でしたね。
みかんちゃんのおかげで、その後まつ君の電車搭乗訓練もできたのです。
深く感謝と共に、ご祈念申し上げます。
命ある物は、すべからく死ぬのですが、いなくなってしまうまで、なかなか大事にしてあげることができなかったりします。今の時間を大事にしてくださいね。みかんは、とっても幸せでした。有馬としては、とても岸本さんに感謝しているんですよ。