ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

1982年8月28日付 ビルボード 全米 Top40 Fleetwood Mac - Hold Me

2018-08-29 22:48:23 | 1982年ビルボードTop40
1982年8月28日付ビルボード All American Top40、この週1位はこれでついに6週目の1位、年度を代表する大ヒットになりました、Survivorの"Eye of the Tiger"。Survivor、セカンドアルバムからのシングル"Poor Man's Son"が1981年に33位を記録、2曲目のTop40ヒットでついにNo.1獲得です。この曲、もちろん有名ですが、シルベスター・スタローンの『ロッキー3』の主題歌です。

4週間続けた3位から上がって4週目の2位、1位が強くてTop3に7週目となりましたが1位になれません、John Cougarの"Hurts So Good "。John Cougar、この時点までの最高のヒットが1981年に最高位17位を記録した"Ain't Ever Done With The Night"ですので初めての大ヒットで2位まで上がりました。

この週は1位から5位まで順位に変化がありませんでした。これでなんと4週間連続1位から5位まで変わりません。

3位は4週目の3位、Steve Miller Bandの"Abracadabra"。Steve Miller Band、Top5ヒットとしては1977年に2位を記録した"Fly Like An Eagle"以来の久々の大ヒットです。
4位はこれで6週目の4位、Fleetwood Macの"Hold Me"。Fleetwood Mac、80年代に入ってからはソロ活動が目立ち、グループのヒットとしては随分久しぶり、Top5ヒットとなるとなんと1977年7月に最高位4位を記録した"Don't Stop"以来となります。
5位はこれで4週目の5位、Chicagoの"Hard To Say I'm Sorry"。60年代から活躍し数多くのヒットを持っているChicago、1977年に4位を記録した"Baby What A Big Surprise"以来のTop5ヒットです。

この週これで6週目の4位はFleetwood Macの"Hold Me"。最高位は最終的には7月24日から7週間続けた4位。年間チャートは31位の久しぶりの大ヒットでした。

Fleetwood Mac、もちろんロックファンの皆さんはご存知だと思いますが、1960年代にデビュー、初めは、ピーター・グリーンをリーダーにブルースロックの中心的なバンドとして活躍していました。
メンバーの入れ替わりがあり、1970年代半ば、リンジー・バッキンガムとスティーヴィー・ニックスが加入、黄金時代が始まります。
1975年に出した10枚目のアルバム『ファンタスティック・マック』が超ロングセラーの大ヒット、そして1977年に発表の次作『噂(Rumours) 』が通算31週の1位、4,000万枚以上売り上げるモンスターアルバムとなります。
1979年発表の12枚目の2枚組アルバム『牙 (タスク)』は実験的なアルバムでもあり最高位こそ4位でしたが、"Sara"などシングルヒットも含むとっても良いアルバムでした。
その後、Stevie NicksやLindsey Buckinghamのソロ活動を経て、3年ぶりとなる13枚目のアルバム「ミラージュ(Mirage)」が発表されました。
このアルバムは5週間の1位を獲得、久し振りにフリートウッド・マックの素晴らしい曲を聞かせてくれたうれしいアルバムでした。

そのアルバムからのファーストシングルがこの曲"Hold Me"。
作者はChristine McVieとRobbie Patton。Christine McVieとLindsey Buckinghamの2人がリードボーカルをとっていて、マックらしいポップな曲です。
Robbie Pattonといえば、知っている人は多くないかもしれませんが、マックファミリーの一員と言っても良いシンガーソングライターです。1981年に"Don't Give it Up"という曲が最高位26位を記録しています。この曲にはLindsey Buckinghamがギターで、Christine McVieがキーボードとバックボーカルで参加しています。


今週 先週 song / artist
1 1 EYE OF THE TIGER / SURVIVOR
2 2 HURTS SO GOOD / JOHN COUGAR
3 3 ABRACADABRA / STEVE MILLER BAND
4 4 HOLD ME / FLEETWOOD MAC
5 5 HARD TO SAY I'M SORRY / CHICAGO
6 6 EVEN THE NIGHTS ARE BETTER / AIR SUPPLY
7 7 KEEP THE FIRE BURNIN' / REO SPEEDWAGON
8 8 VACATION / GO GO'S
9 9 WASTED ON THE WAY / CROSBY STILLS & NASH
10 10 TAKE IT AWAY / PAUL MCCARTNEY
11 11 YOU SHOULD HEAR HOW SHE TALKS ABOUT YOU / MELISSA MANCHESTER
12 12 LOVE IS IN CONTROL / DONNA SUMMER
13 14 LOVE WILL TURN YOU AROUND / KENNY ROGERS
14 16 JACK & DIANE / JOHN COUGAR
15 17 EYE IN THE SKY / ALAN PARSONS PROJECT
16 18 AMERICAN MUSIC / POINTER SISTERS
17 19 THINK I'M IN LOVE / EDDIE MONEY
18 20 WHO CAN IT BE NOW? / MEN AT WORK
19 13 ONLY THE LONELY / MOTELS
20 15 ROSANNA / TOTO
21 21 OUT OF WORK / GARY "U.S." BONDS
22 24 AND I'M TELLING YOU I'M NOT GOING / JENNIFER HOLLIDAY
23 27 YOU CAN DO MAGIC / AMERICA
24 29 ONLY TIME WILL TELL / ASIA
25 25 KIDS IN AMERICA / KIM WILDE
26 30 BLUE EYES / ELTON JOHN
27 22 LET IT WHIP / DAZZ BAND
28 31 HOT IN THE CITY / BILLY IDOL
29 34 SOMEBODY'S BABY / JACKSON BROWNE
30 36 LET ME TICKLE YOUR FANCY / JERMAINE JACKSON
31 23 TAINTED LOVE / SOFT CELL
32 26 DON'T YOU WANT ME / HUMAN LEAGUE
33 44 I KEEP FORGETTIN' / MICHAEL MCDONALD
34 51 HOLD ON / SANTANA
35 49 WHAT'S FOREVER FOR / MICHAEL MARTIN MURPHEY
36 38 SOMEDAY, SOMEDAY / MARSHALL CRENSHAW
37 41 DO YOU WANNA TOUCH ME / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
38 40 LET ME GO / RAY PARKER JR.
39 50 NEVER BEEN IN LOVE / RANDY MEISNER
40 42 LOVE OR LET ME BE LONELY / PAUL DAVIS
コメント (24)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする