ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

Sammy Hagar - Your Love Is Driving Me Crazy(1983年の洋楽 Part7)

2019-02-28 23:09:16 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart7はSammy Hagarの"Your Love Is Driving Me Crazy"。
最高位は2月26日と3月5日の第13位。年間チャートは79位、彼初めての大ヒットです。

Sammy Hagarですが、ロックファンの方々には有名ですよね。
まずはモントローズのボーカリストとして1973年にデビュー、グループ1作目と2作目の2枚のアルバムに参加します。
「モントローズ」といえばエドガー・ウィンター・グループなどで活躍していたギタリストのロニー・モントローズ率いるアメリカンハードロックハンドです。ロックファンには人気がありました。
その後ソロ活動を開始しますがソロ活動が一段落してから1985年にはデイヴィッド・リー・ロス脱退後のヴァン・ヘイレンに参加し日本でも大人気でした。大ヒットアルバム『5150』にはもちろん彼が参加しています。

そのモントローズを脱退してからソロで活動を開始、1976年のことです。ソロになってからはボーカルだけでなくギタリストとしてもレコーディング、徐々に人気が出て、ソロ7枚目のアルバム『Standing Hampton』が初めてTop40に入るヒットとなり最高位は28位、そして8枚目のアルバム『Three Lock Box』が最高17位のヒットアルバムになります。

"Your Love Is Driving Me Crazy"はそのアルバム『Three Lock Box』からのシングルカットで彼初めてのヒットシングルになります。
この曲の作者はSammy Hagar自身。プロデュースは大人気プロデューサーのKeith Olsen。
曲はハードロックではなくソフトで聞きやすいポップロック、ヒットしたのがよくわかるメロディアスな曲です。


アルバム『Three Lock Box』に入っている曲で"Remember the Heroes"を追加で紹介します。レギュラーチャートではランクインしませんでしたが(メインストリームロックで最高位6位)、この曲にはジャーニーのJonathan Cainが参加、ボーカルはLoverboyのMike Renoが参加しています。



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1983年2月26日付 ビルボード 全米 Top40 Patti Austin & James Ingram - Baby Come To Me

2019-02-24 23:01:54 | 1983年ビルボードTop40
1983年2月26日付ビルボード All American Top40、2週目の1位はPatti Austin & James Ingramの"Baby Come To Me"。Patti Austinですがこの曲で初めてで唯一のレギュラーチャートでの登場、ですが、Quincy Jonesの"Ai No Corrida"にはボーカルで参加していますので、実際には2曲目の登場になります。James Ingramは先日亡くなってしまいましたが、「クインシー・ジョーンズの秘蔵っ子」と呼ばれ、アルバム「The Dude」に参加、"Just Once"と"One Hundred Ways"の2曲のTop40ヒットがありますが、この曲で初めてのTop5ヒット、もちろん初めてのNo.1ヒットです。

2位は3位からアップ、Bob Seger & the Silver Bullet Bandの"Shame On The Moon"。Bob Segerですが、5位を記録した"Trying to Live My Life Without You"以来のTop5ヒットで、この曲で5曲目のTop5ヒットですが、これまでの最高が"Night Moves"と"Still The Same"の4位ですので、彼ら最大のヒットになりました。
3位は4位からアップ、Stray Catsの"Stray Cat Strut"。Stray Catsですが、彼らアメリカでのファーストアルバム『Built for Speed』から、最高位9位を記録した"Rock This Town"に続く2枚目のTop10ヒットで、もちろん初めてのTop3ヒットとなりました。
4位は6位からアップ、Michael Jacksonの"Billie Jean"。アルバム『Thriller』から2位を記録したPaul McCartneyとのコラボシングル"The Girl Is Mine"に続く第2弾シングル。この週アルバム『Thriller』の方はBillboard200で初めて1位を記録していますので、この頃からマイケル時代の幕開けと言っていいでしょう。
5位は8位からアップして初めてのTop5入り、Culture Clubの"Do You Really Want to Hurt Me"。ついにきました、ボーイ・ジョージ率いるカルチャークラブ、この後、一大ブームを巻き起こします。

この週2週目の1位はPatti Austin & James Ingramの"Baby Come To Me"。1位はこの2週間でしたが年間チャートは8位、この時すでにHot100に24週目、最終的には32週間滞在する超ロング大ヒットでした。

Patti Austinですが、1950年代中頃から活動をはじめって、え?1950年生まれですので4歳の時からミュージシャンとして活動ですか、凄いですね。主にジャズやソウルのセッションミュージシャンとして活動、70年代中ごろからはソロアルバムもリリース、R&Bチャートでは数々のヒットを出しています。
1981年に発表されたQuincy Jonesのアルバム『The Dude』のゲストシンガーに起用され一躍有名になります。"Ai No Corrida"でもバックボーカルを務めていますね。実は彼女の名前が入ったTop40ヒットはこの曲"Baby Come To Me"の1曲のみなのですが、これだけ活躍していると一発屋とは言えませんね。

そしてJames Ingram、クインシー・ジョーンズの秘蔵っ子とも呼ばれ、1981年のヒット曲Quincy Jones ft. James Ingramの"Just Once"で初めてチャートに登場します。この曲の後も活躍を続け、1990年には"I Don't Have the Heart"で2回目の1位も記録します。

"Baby Come To Me"邦題は「あまねく愛で」。Patti Austinの4枚目のスタジオアルバム『Every Home Should Have One』からのシングル。
曲を作ったのはRod TempertonでプロデュースはもちろんQuincy Jonesです。
曲を作ったRod Tempertonですが、私のブログでも何度か紹介したことがあります、数々の名曲を生み出した天才作曲家なのです。
元はファンクグループHeatwaveのキーボード奏者。Heatwaveは1977年に2位を記録した"Boogie Nights"で有名です。私はファンクはあまり好んで聞かないのですが、この曲は別格の名曲だと思います。曲を作ったのはもちろんRod Temperton。詳しくは私の過去の記事をご覧ください。
彼はその後、グループを離れて曲作りに専念し、マイケル・ジャクソンの"Rock with You"、"Off the Wall"、"Thriller"は彼の作、その他にもGeorge Bensonの"Give Me the Night"やThe Brothers Johnsonの"Stomp!"など、良い曲沢山作っています。改めてすごい人ですね。

この曲、良い曲ですよね。しみじみとしたバラードで、もちろん二人とも歌唱力は抜群、地味でしたが聞けば聞くほど良さがわかります。
実はこの曲、前年1982年4月24日付で81位に初登場、その時はHot100に4週間滞在しただけで最高位は73位、すぐに落ちてしまいましたが、約半年後に再登場してじわじわチャートを上昇、ついに1位を獲得しました。ゆっくりとこの曲の良さが浸透してきたのでしょう。素晴らしいロングヒットでした。


今週 先週 song / artist
1 1 BABY COME TO ME / PATTI AUSTIN & JAMES INGRAM
2 3 SHAME ON THE MOON / BOB SEGER & THE SILVER BULLET BAND
3 4 STRAY CAT STRUT / STRAY CATS
4 6 BILLIE JEAN / MICHAEL JACKSON
5 8 DO YOU REALLY WANT TO HURT ME / CULTURE CLUB
6 9 HUNGRY LIKE A WOLF / DURAN DURAN
7 7 YOU AND I / EDDIE RABBITT With CRYSTAL GAYLE
8 2 DOWN UNDER / MEN AT WORK
9 21 WE'VE GOT TONIGHT / KENNY ROGERS & SHEENA EASTON
10 13 PASS THE DUTCHIE / MUSICAL YOUTH
11 19 BACK ON THE CHAIN GANG / PRETENDERS
12 12 GOODY TWO SHOES / ADAM ANT
13 14 YOUR LOVE IS DRIVING ME CRAZY / SAMMY HAGAR
14 18 YOU ARE / LIONEL RICHIE
15 15 HEART TO HEART / KENNY LOGGINS
16 16 ALL RIGHT / CHRISTOPHER CROSS
17 17 ALLENTOWN / BILLY JOEL
18 20 TWILIGHT ZONE / GOLDEN EARRING
19 5 AFRICA / TOTO
20 22 SEPARATE WAYS / JOURNEY
21 24 ONE ON ONE / DARYL HALL & JOHN OATES
22 10 YOU CAN'T HURRY LOVE / PHIL COLLINS
23 27 BREAKING US IN TWO / JOE JACKSON
24 34 MR. ROBOTO / STYX
25 32 I KNOW THERE'S SOMETHING GOING ON / FRIDA
26 28 ON THE LOOSE / SAGA
27 33 FALL IN LOVE WITH ME / EARTH WIND & FIRE
28 11 THE OTHER GUY / LITTLE RIVER BAND
29 23 SEXUAL HEALING / MARVIN GAYE
30 25 MANEATER / DARYL HALL & JOHN OATES
31 42 COME ON EILEEN / DEXYS MIDNIGHT RUNNERS
32 40 I'VE GOT A ROCK N' ROLL HEART / ERIC CLAPTON
33 37 THE WOMAN IN ME / DONNA SUMMER
34 39 DREAMIN' IS EASY / STEEL BREEZE
35 35 I'M ALIVE / NEIL DIAMOND
36 36 THE CLAPPING SONG / PIA ZADORA
37 41 MY KIND OF LADY / SUPERTRAMP
38 38 TIED UP / OLIVIA NEWTON-JOHN
39 45 POISON ARROW / ABC
40 43 DON'T TELL ME YOU LOVE ME / NIGHT RANGER
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Kenny Loggins - Heart to Heart (1983年の洋楽 Part6)

2019-02-20 22:13:33 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart6はKenny Logginsの"Heart to Heart"。
最高位は1月29日から5週間続けた第15位。年間チャートは72位の大ヒットでした。

Kenny Logginsですが、古くからの洋楽ファンの方々には「ロギンス&メッシーナ」のケニー・ロギンスとして有名ですよね。
70年代初めからJim Messinaとのコンビでポップスヒット曲を出してきた人気デュオです。1973年に最高位4位、年間チャートは53位の大ヒット"Your Mama Don't Dance"邦題「ママはダンスを踊らない」が彼ら初めてのヒットで大ヒットになりました。日本でもヒットしましたのでご存知の方も多いかと思います。

その後1976年にコンビは解消、ケニー・ロギンスはソロで活動を始めます。ソロで初めてのヒットは1978年にStevie Nicksとのデュエット曲"Whenever I Call You "Friend""が最高位5位を記録する大ヒットになっています。この曲は良い曲でした。曲はスティービー・ニックスとのデュエットですが、曲の作者は Kenny Loggins と Melissa Manchesterの共作です。

そしてその後もソロで活動を継続、ヒットも出し続け、1982年にリリースした彼のソロ4枚目のアルバム『High Adventure』からはファーストシングルカットの"Don't Fight It"が最高位17位を記録、この曲はジャーニーのSteve Perryがボーカルに参加しています。

このアルバムからの2枚目のシングルが"Heart to Heart"になります。
曲の作者はKenny LogginsにドゥービーのMichael McDonald、そしてDavid Foster、3人の共作です。
この曲、マイケル・マクドナルドが作ったってすぐにわかりますね。彼独特のしっとりとして、そしてほんのりとブラックっぽい曲です。
ブラックチャートで71位、アダルト・コンテンポラリーチャートでは3位っていうのも良くわかります。
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1983年2月19日付 ビルボード 全米 Top40 Eddie Rabbitt with Crystal Gayle - You And I

2019-02-17 22:35:31 | 1983年ビルボードTop40
1983年2月19日付ビルボード All American Top40、2位から上がっての1位はPatti Austin & James Ingramの"Baby Come To Me"。Patti Austinですがこの曲で初めてで唯一のレギュラーチャートでの登場、ですが、Quincy Jonesの"Ai No Corrida"にはボーカルで参加していますので、実際には2曲目の登場になります。James Ingramは先日亡くなってしまいましたが、「クインシー・ジョーンズの秘蔵っ子」と呼ばれ、アルバム「The Dude」に参加、"Just Once"と"One Hundred Ways"の2曲のTop40ヒットがありますが、この曲で初めてのTop5ヒット、もちろん初めてのNo.1ヒットです。

2位は1位からダウン、通算4週間の1位の大ヒットMen at Workの"Down Under"。
オーストラリア出身の彼ら、初めてのワールド発売アルバムからのファーストシングルで1位を獲得した"Who Can It Be Now?"に続く2曲連続の1位獲得、新人で2曲連続の1位の快挙です。
3位は4位からアップ、Bob Seger & the Silver Bullet Bandの"Shame On The Moon"。Bob Segerですが、5位を記録した"Trying to Live My Life Without You"以来のTop5ヒットで、この曲で5曲目のTop5ヒットです。
4位は9位からジャンプアップ、Stray Catsの"Stray Cat Strut"。Stray Catsですが、彼らアメリカでのファーストアルバム『Built for Speed』から、最高位9位を記録した"Rock This Town"に続く2枚目のTop10ヒットで、もちろん初めてのTop5ヒットとなりました。
5位は前週と変わらずTOTOの"Africa"。1週間だけですが1位を記録した大ヒットです。TOTOですが、皆様ご存知だと思います、デヴィッド・ペイチ、スティーヴ・ルカサーなど凄腕スタジオミュージシャンが結成したスーパーバンド。デビュー曲"Hold The Line"が5位を記録、そして"Rosanna"が前年の1982年に2位を記録、この曲で初めてのNo.1ヒットです。

この週7位はEddie Rabbitt with Crystal Gayle の "You And I"。
最高位は2月12日から3月5日まで4週間続けた第7位。年間チャートは12位の特大のヒットでした。
最高位7位ながらの年間12位ということで、この曲超ロングセラーヒットです。この週の時点ですでにHot100には20週目。最終的にはHot100に29週、Top40には21週間チャートインするロングヒットでした。Top40に21週間は、以前紹介したLaura Braniganの"Gloria"の22週に続くこの年度のロング記録でした。

Eddie Rabbit、70年代半ばから活躍するカントリー界を代表する歌手です。
この曲も大ヒットですが、"I Love a Rainy Night"が1981年3月に2週間の1位、年間チャートも8位の大ヒットとなっています。カントリー界のスターを超え、アメリカンポップス界を代表するスター歌手です。"I Love a Rainy Night"については過去の記事をご覧ください。残念ながら1998年に56歳で亡くなっています。

そしてデュエットしているのがCrystal Gayle、彼女もカントリー界では有名な歌手です。伝説のカントリー歌手ロレッタ・リンの妹としても有名ですね。
彼女ですが、1977年の曲で"Don't It Make My Brown Eyes Blue"邦題「瞳のささやき」の大ヒットで有名になりました。残念ながらその時のメガヒットDebby Booneの"You Light Up My Life"があったため1位にはなれませんでしたが堂々の2位を記録する大ヒットでした。70年代後半からしばらくTop40には登場していなかったですが、4年ぶりにチャートに戻ってきました。

"You And I"ですが、Eddie Rabbitのスタジオアルバム『Radio Romance』収録曲。曲の作者はこちらもカントリー歌手のFrank J. Myersという人です。Frank J. Myersですが、AlabamaやLonestarなど主にカントリー系のアーチストに曲を提供、今でも活躍しているようです。
曲はしっとりとしたバラード。サビの部分の二人の息もぴったりの名曲です。


今週 先週 song / artist
1 2 BABY COME TO ME / PATTI AUSTIN & JAMES INGRAM
2 1 DOWN UNDER / MEN AT WORK
3 4 SHAME ON THE MOON / BOB SEGER & THE SILVER BULLET BAND
4 9 STRAY CAT STRUT / STRAY CATS
5 5 AFRICA / TOTO
6 23 BILLIE JEAN / MICHAEL JACKSON
7 7 YOU AND I / EDDIE RABBITT with CRYSTAL GAYLE
8 18 DO YOU REALLY WANT TO HURT ME / CULTURE CLUB
9 19 HUNGRY LIKE A WOLF / DURAN DURAN
10 10 YOU CAN'T HURRY LOVE / PHIL COLLINS
11 11 THE OTHER GUY / LITTLE RIVER BAND
12 12 GOODY TWO SHOES / ADAM ANT
13 13 PASS THE DUTCHIE / MUSICAL YOUTH
14 14 YOUR LOVE IS DRIVING ME CRAZY / SAMMY HAGAR
15 15 HEART TO HEART / KENNY LOGGINS
16 16 ALL RIGHT / CHRISTOPHER CROSS
17 17 ALLENTOWN / BILLY JOEL
18 21 YOU ARE / LIONEL RICHIE
19 22 BACK ON THE CHAIN GANG / PRETENDERS
20 26 TWILIGHT ZONE / GOLDEN EARRING
21 24 WE'VE GOT TONIGHT / KENNY ROGERS & SHEENA EASTON
22 27 SEPARATE WAYS / JOURNEY
23 3 SEXUAL HEALING / MARVIN GAYE
24 28 ONE ON ONE / DARYL HALL & JOHN OATES
25 6 MANEATER / DARYL HALL & JOHN OATES
26 25 HEART OF THE NIGHT / JUICE NEWTON
27 33 BREAKING US IN TWO / JOE JACKSON
28 31 ON THE LOOSE / SAGA
29 29 WHAT ABOUT ME / MOVING PICTURES
30 30 SPACE AGE LOVE SONG / FLOCK OF SEAGULLS
31 8 ROCK THE CASBAH / CLASH
32 36 I KNOW THERE'S SOMETHING GOING ON / FRIDA
33 35 FALL IN LOVE WITH ME / EARTH WIND & FIRE
34 40 MR. ROBOTO / STYX
35 42 I'M ALIVE / NEIL DIAMOND
36 38 THE CLAPPING SONG / PIA ZADORA
37 39 THE WOMAN IN ME / DONNA SUMMER
38 41 TIED UP / OLIVIA NEWTON-JOHN
39 43 DREAMIN' IS EASY / STEEL BREEZE
40 45 I'VE GOT A ROCK N' ROLL HEART / ERIC CLAPTON
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Moving Pictures - What About Me(1983年の洋楽 Part5)

2019-02-13 23:28:20 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart5はMoving Picturesの"What About Me"。
最高位は2月12日と19日の29位。年間チャートは88位でした。

Moving Picturesの"What About Me"、日本ではヒットしなかったと思いますが、コアな洋楽ファンの方、特にチャートファンの方ならご存知かもしれません。
この曲、最高位が29位と低位なのに、年間チャートは88位に入りました。そう、超ロングヒット曲だったのです。
この2月19日の時点ですでにHot100には23週目、最終的には26週間チャートインしました。

でも実はこの曲のヒットはこれで終わらないのです。それから6年後、1989年8月12日付で93位にRE-ENTRYしてチャートをゆっくり上昇、9月30日付で46位、その時の最高位がこの順位でした。最終的には12月2日に92位を最後にチャートから落ちますが、その時Hot100には17週間、合計すると通算43週間チャートインする記録的なロングヒット曲でした。
1983年のヒット曲の中で私の一番思い出深い曲は実はこの曲だったです。
もちろん曲もロングヒットするだけあって地味ながら名曲でした。

Moving Picturesですがオーストラリア出身のロックグループ。メン・アット・ワークに続くオーストラリアングループです。
デビューアルバムがこの曲が入った『Days of Innocence』。アルバムはオーストラリアで1位を記録しています。
そこからの2枚目のシングルがこの曲"What About Me"でシングルもオーストラリアで1位を記録してアメリカに進出しました。

"What About Me"、作者はメンバーのGarry FrostとFrances Swanという人の共作。
オーストラリアで1位と書きましたが、6週間続けた1位の大ヒットで、1982年のヒットとしてはSurvivorの"Eye of the Tiger"に続く年間2位の大ヒットでした。
曲はポップでちょっとプログレっぽいところもあり、また、サックスソロなども入り、私が一番好きなタイプの曲だったです。


Moving Picturesのアメリカでのヒット曲は残念ながらこの曲のみ。オーストラリアではその後もしばらくヒットを出しましたが、1987年には活動を中止してしまいます。
ただ、1984年の大ヒット映画『Footloose』に彼らの曲が取り上げられます。"Never"という曲でサントラの最後に入っている曲ですね。この曲もサックスが効いたカッコイイ曲です。
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