ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

シルバーコンドル Silver Condor - You Could Take My Heart Away(1981年の洋楽 Part29)

2017-09-28 22:07:54 | '81年洋楽
1981年の洋楽を紹介するシリーズのPart29はSilver Condorの"You Could Take My Heart Away"。
最高位は9月19日の32位。年間チャートは圏外でした。

またまたこのブログへのマイナーアーチストの登場です。
Silver Condorですが、ニューヨーク出身の5人組。
Top40どころかHot100ヒットもこの曲のみの、完全なる「一発屋」です。

実は、私はこのグループの曲はこの曲"You Could Take My Heart Away"しか聞いたことがありません。
また、この曲も、当時FMでのエアチェックもできなかったのでしょう、カセットにも録音していませんで、ヒットしていた当時に聴いて以来、最近になってYouTubeでこの曲が聴けるようになるまで、ずっと聴いたことすらありませんでした。

で、久しぶりに聴いて、いい曲だったなぁ。このタイプの曲が一番好きなんですよ。ニューヨーク出身ではありますがウエストコーストの感じが濃厚で、AORっぽいところもある爽やかな曲です。
オーリアンズをマイルドにしたような感じですね。声もオーリアンズっぽいかな。

この曲はファーストアルバム「Silver Condor」収録曲。結局彼らは2枚のアルバムを出しただけで2年の活動だけで解散してしまいました。
そういったことでもなかなかレアなグループでした。
どっかにCD売っていたら聞いてみたいなぁ。
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1981年9月19日付 ビルボード 全米 Top40 Joey Scarbury - Theme From Greatest American Hero (Believe It Or Not)

2017-09-24 20:39:32 | 1981年ビルボードTop40
1981年9月19日付ビルボード All American Top40、6週目の1位の年度を代表する大ヒットDiana Ross & Lionel Richieの"Endless Love"。同名映画『エンドレス・ラブ』の主題歌です。Diana RossとLionel Richie、両者ともこの時すでに1位を含む大ヒットを無数に持っているスーパースター同士のデュエット、そして映画の主題歌と、ヒットしないわけありません。

2位は6位からジャンプアップ、Juice Newtonの"Queen of Hearts"。この年の5月に最高位4位を記録した初の大ヒット"(Just Call Me) Angel Of The Morning"に続くTop5ヒットとなりました。もちろん2位を記録したのは初めてです。
3位はこれで3週連続の3位、Stevie Nicks w/Tom Petty & The Heartbreakersの"Stop Draggin' My Heart Around"。Stevie Nicks、もちろんFleetwood MacではNo.1ヒットを持っていますがソロでは初めてのヒット、Tom Petty & The Heartbreakersは1980年に10位を記録した"Don't Do Me Like That"がありますがTop5ヒットは初めてです。
4位はこれも3週連続、Foreignerの"Urgent"。デビューから大人気が続いています、最高位4位を記録したデビューシングル"Feels Like The First Time"や"Double Vision"などに続き4曲目のTop5ヒットです。
5位も3週連続の5位となりましたRonnie Milsapの"No Gettin' Over Me"。"Smoky Mountain Rain"に続く3曲目のTop40ヒットで、初めてのTop5入りです。

この週15位はJoey Scarburyの"The Theme From Greatest American Hero(Believe It Or Not)"。
最高位は8月15日と22日の2位。残念ながら1位には届きませんでしたが、年間チャートは11位の堂々の大ヒットです。

"The Theme From Greatest American Hero(Believe It Or Not)"、曲名でわかりますが、番組の主題歌、番組はアメリカABCテレビ放送のドラマ「グレイテスト・アメリカン・ヒーロー」で、Joey Scarburyとしては初めてにして唯一のTop40ヒットです。

ドラマ「グレイテスト・アメリカン・ヒーロー」見ましたよ~、日本での題名は『UFO時代のときめき飛行 アメリカン・ヒーロー』というらしいのですが、この名前は全然覚えていなくって、主題歌の「グレイテスト・アメリカン・ヒーロー」で覚えています。結構面白かったなぁ、B級感はあったですが、いかにもアメリカンコメディらしくって楽しく見ることができたドラマでした。この主題歌を聴くと今でもドラマを思い出します。スーツの真ん中の文字「中」がやけに目立ちましたね。一体あれはは何だったんでしょう。

Joey Scarburyですが、この曲の後は全くヒットしませんで、まさに典型的な「一発屋」となってしまいました。
彼はその後ソングライターとして多少活躍し、The Oak Ridge Boysの曲を書いて、カントリーチャートでは1位を記録した曲もあるようです。

この曲"The Theme From Greatest American Hero(Believe It Or Not)"はドラマ主題歌のプロフェッショナルであるマイク・ポストの作品です。
マイク・ポストはこのすぐ後に「ヒルストリート・ブルース」のテーマでヒットチャートを上がってきます。


今週 先週 song / artist
1 1 ENDLESS LOVE / DIANA ROSS & LIONEL RICHIE
2 6 QUEEN OF HEARTS / JUICE NEWTON
3 3 STOP DRAGGIN' MY HEART AROUND / STEVIE NICKS w/TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS
4 4 URGENT / FOREIGNER
5 5 NO GETTIN' OVER ME / RONNIE MILSAP
6 7 WHO'S CRYING NOW / JOURNEY
7 9 BEST THAT YOU CAN DO (ARTHUR'S THEME) / CHRISTOPHER CROSS
8 8 LADY (YOU BRING ME UP) / COMMODORES
9 10 STEP BY STEP / EDDIE RABBITT
10 2 SLOW HAND / POINTER SISTERS
11 19 START ME UP / ROLLING STONES
12 14 HOLD ON TIGHT / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA
13 11 JESSIE'S GIRL / RICK SPRINGFIELD
14 18 THE BEACH BOYS MEDLEY / BEACH BOYS
15 12 THEME FROM "Greatest American Hero" (Believe It Or Not) / JOEY SCARBURY
16 13 COOL LOVE / PABLO CRUISE
17 15 THE BREAKUP SONG / GREG KIHN BAND
18 22 THE VOICE / MOODY BLUES
19 23 FOR YOUR EYES ONLY / SHEENA EASTON
20 28 THE NIGHT OWLS / LITTLE RIVER BAND
21 25 IN YOUR LETTER / REO SPEEDWAGON
22 24 I COULD NEVER MISS YOU / LULU
23 27 BREAKING AWAY / BALANCE
24 16 REALLY WANNA KNOW YOU / GARY WRIGHT
25 32 SHARE YOUR LOVE WITH ME / KENNY ROGERS
26 29 SUPER FREAK / RICK JAMES
27 34 PRIVATE EYES / DARYL HALL & JOHN OATES
28 30 DRAW OF THE CARDS / KIM CARNES
29 45 HARD TO SAY / DAN FOGELBERG
30 17 FIRE AND ICE / PAT BENATAR
31 36 I'VE DONE EVERYTHING FOR YOU / RICK SPRINGFIELD
32 33 YOU COULD TAKE MY HEART AWAY / SILVER CONDOR
33 39 WE'RE IN THIS LOVE TOGETHER / AL JARREAU
34 35 CHLOE / ELTON JOHN
35 38 GENERAL HOSPI-TALE / AFTERNOON DELIGHTS
36 37 SOME DAYS ARE DIAMONDS / JOHN DENVER
37 43 WHEN SHE WAS MY GIRL / FOUR TOPS
38 41 JUST ONCE / JAMES INGRAM
39 42 STRAIGHT FROM THE HEART / ALLMAN BROTHERS BAND
40 40 I'M IN LOVE / EVELYN "CHAMPAGNE" KING
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Stacy Lattisawステイシー・ラティソウ - I Found Love On A Two Way Street(1981年の洋楽 Part28)

2017-09-22 21:04:42 | '81年洋楽
1981年の洋楽を紹介するシリーズのPart28はStacy Lattisawの"I Found Love On A Two Way Street"。
最高位は9月5日と12日の26位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

ステイシー・ラティソウですが、この曲で2枚目のTop40ヒット、前年の1980年に最高位21位を記録した"Let me be Your Angel"に続くヒットになりました。
彼女、1966年生まれですのでこの曲がヒットした時にはまだ15歳、声はやっぱり15歳の声をしていますし、動画を見ても外見はまだまだ幼いですが、歌は超絶うまいです。まさに天才少女歌手ですね。
残念ながらヒット曲は、1983年の最高位40位の"Miracles"を加えた3曲のみですが、その後もR&Bチャートではヒットを出し続け、今でも活躍しているそうです(今でもまだ50歳ですのでもちろんまだまだ現役ですね)

この曲"I Found Love On A Two Way Street"ですが、3人組のソウルグループThe Momentsの1970年のヒット曲で最高位3位を記録した大ヒットです。
この曲を人気プロデューサーNarada Michael Waldenが手がけて天才少女の歌で見事によみがえりました。
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1981年9月12日付 ビルボード 全米 Top40 アラバマ Alabama - Feels So Right

2017-09-19 22:17:48 | 1981年ビルボードTop40
1981年9月12日付ビルボード All American Top40、これで5週目の1位となりました、年度を代表する大ヒットDiana Ross & Lionel Richieの"Endless Love"。同名映画『エンドレス・ラブ』の主題歌です。Diana RossとLionel Richie、両者ともこの時すでに1位を含む大ヒットを無数に持っているスーパースター同士のデュエット、そして映画の主題歌と、ヒットしないわけありません。

2位は前週と変わらず、これで3週目の2位、The Pointer Sistersの"Slow Hand"。The Pointer Sisters、前年の10月に最高位3位を記録した"He's So Shy"に続くTop3ヒット、1979年に2位を記録した"Fire"がありますので通算3曲目のTop3ヒットです。

この週は8位まで前週と変わりませんでした。上位の曲、特に1位のDiana Ross & Lionel Richieが最強で、チャートの動きが止まっています。

3位はStevie Nicks w/Tom Petty & The Heartbreakersの"Stop Draggin' My Heart Around"。Stevie Nicks、もちろんFleetwood MacではNo.1ヒットを持っていますがソロでは初めてのヒット、Tom Petty & The Heartbreakersは1980年に10位を記録した"Don't Do Me Like That"がありますがTop5ヒットは初めてです。
4位はForeignerの"Urgent"。デビューから大人気が続いています、最高位4位を記録したデビューシングル"Feels Like The First Time"や"Double Vision"などに続き4曲目のTop5ヒットです。
5位はRonnie Milsapの"No Gettin' Over Me"。"Smoky Mountain Rain"に続く3曲目のTop40ヒットで、初めてのTop5入りです。

この週20位がAlabamaの"Feels So Right"。
最高位は9月5日と12日の20位。年間チャートは最高位が20位と低かったのにもかかわらず77位。初めてのTop40ヒットが大ヒットになりました。

Alabamaですが、1969年結成のカントリーロックバンド。もちろんアラバマ州出身ですね。
デビューしてからずっとアルバムを出すこともできなかったようですが、70年代中頃になってやっとアルバムデビュー、70年代後半になって急にカントリーチャートで人気が出て通算4枚目のアルバム「My Home's in Alabama」からのシングル"Tennessee River"が初めてカントリーチャートで1位を記録、その後、カントリーロック界を代表する大人気バンドになります。

"Feels So Right"は彼ら通算5枚目のアルバム「Feels So Right」からの2曲目のシングルカット曲、カントリーチャートでNo.1を記録しレギュラ-チャートも上昇、初めてのTop40入りも果たしました。
曲はバンドリーダーのランディ・オウエンの作、雄大でゆったりとしたカントリーバラードで、伸びのあるランディ・オウエンのボーカルが素晴らしい。この曲はカントリーロック界の歴代でNo.1といっても良い名曲であると思います。



今週 先週 song / artist
1 1 ENDLESS LOVE / DIANA ROSS & LIONEL RICHIE
2 2 SLOW HAND / POINTER SISTERS
3 3 STOP DRAGGIN' MY HEART AROUND / STEVIE NICKS w/TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS
4 4 URGENT / FOREIGNER
5 5 NO GETTIN' OVER ME / RONNIE MILSAP
6 6 QUEEN OF HEARTS / JUICE NEWTON
7 7 WHO'S CRYING NOW / JOURNEY
8 8 LADY (YOU BRING ME UP) / COMMODORES
9 24 BEST THAT YOU CAN DO (ARTHUR'S THEME) / CHRISTOPHER CROSS
10 12 STEP BY STEP / EDDIE RABBITT
11 9 JESSIE'S GIRL / RICK SPRINGFIELD
12 10 THEME FROM "Greatest American Hero" (Believe It Or Not) / JOEY SCARBURY
13 13 COOL LOVE / PABLO CRUISE
14 18 HOLD ON TIGHT / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA
15 15 THE BREAKUP SONG / GREG KIHN BAND
16 16 REALLY WANNA KNOW YOU / GARY WRIGHT
17 17 FIRE AND ICE / PAT BENATAR
18 19 THE BEACH BOYS MEDLEY / BEACH BOYS
19 29 START ME UP / ROLLING STONES
20 20 FEELS SO RIGHT / ALABAMA
21 21 THAT OLD SONG / RAY PARKER JR. & RAYDIO
22 22 THE VOICE / MOODY BLUES
23 23 FOR YOUR EYES ONLY / SHEENA EASTON
24 25 I COULD NEVER MISS YOU / LULU
25 28 IN YOUR LETTER / REO SPEEDWAGON
26 26 LOVE ON A TWO WAY STREET / STACY LATTISAW
27 30 BREAKING AWAY / BALANCE
28 40 THE NIGHT OWLS / LITTLE RIVER BAND
29 33 SUPER FREAK / RICK JAMES
30 32 DRAW OF THE CARDS / KIM CARNES
31 11 I DON'T NEED YOU / KENNY ROGERS
32 47 SHARE YOUR LOVE WITH ME / KENNY ROGERS
33 37 YOU COULD TAKE MY HEART AWAY / SILVER CONDOR
34 54 PRIVATE EYES / DARYL HALL & JOHN OATES
35 36 CHLOE / ELTON JOHN
36 43 I'VE DONE EVERYTHING FOR YOU / RICK SPRINGFIELD
37 38 SOME DAYS ARE DIAMONDS / JOHN DENVER
38 42 GENERAL HOSPI-TALE / AFTERNOON DELIGHTS
39 44 WE'RE IN THIS LOVE TOGETHER / AL JARREAU
40 45 I'M IN LOVE / EVELYN "CHAMPAGNE" KING
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ポイント・ブランク Point Blank - Nicole(1981年の洋楽 Part27)

2017-09-14 22:24:38 | '81年洋楽
1981年の洋楽を紹介するシリーズのPart27はPoint Blankの"Nicole"。
最高位は9月5日の39位。Top40には2週のみのエントリーで年間チャートは圏外でした。

ここのところ、このブログではマイナーなアーチストの紹介が続いていますが、このPoint Blank、まあ、日本では知られていないグループで、ラジオでも曲はほとんどかからなかったでしょう。
マイナーアーチストの代表のようなグループです。

Point Blankのデビューは1974年、テキサス州出身のサザンロックバンドです。
本来はかなり泥臭いサザンロックであり、ブギウギサウンドでもありました。

この曲"Nicole"は通算5枚目のシングルで、初めてのヒットとなりました。
しかしヒット曲はこの曲のみ、Top40はもちろん、Hot100ヒットもこの曲1曲のみでした。
この曲がヒットしたのはわかります。だいぶAORっぽいところがあり、アトランタリズムセクションの感じも多分にあります。
そして、なかなかカッコいいギターソロも入っていて、「いい曲だったなぁ!」と改めて思いました。


この曲は"Nicole"の前に発売されたシングル"The Hard Way"。Hot100にも入りませんでヒットしなかったようです。
ZZ Topを思い起こすこれぞサザンロック!っていう曲です。
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