ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ボニー・タイラー Bonnie Tyler - Holding Out For A Hero(1984年の洋楽 Part17)

2020-04-30 22:39:02 | '84年洋楽
1984年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart17はBonnie Tylerの"Holding Out For A Hero"。
最高位は4月14日から3週間続けた第34位。年間チャートは圏外でした。

この曲、最高位は34位でしたか、もっとヒットしたような気がしますが、アメリカではたいしたヒットにはなりませんでした。
しかしながらこの曲、映画「Footloose」のサウンドトラック収録曲。このブログにも、大ヒット主題歌Kenny Logginsの"Footloose"に続く登場です。
そして曲の作者・プロデュースはあのJim Steinman。Bonnie Tylerの前作であり、1位を記録した大ヒット"Total Eclipse of the Heart"と同じでした。なぜヒットしなかったのでしょう?曲だってよいのに。ただ、Jim Steinmanの曲はやっぱり似ていますね。すぐに彼が作ったってわかる特徴がありますが、それだけ似ているっていうことでしょうか。

さて、Bonnie Tylerですが、デビューは1976年、イギリス出身の女性ロック歌手。アメリカでの初めてのヒットは"It's a Heartache"で、1977年に第3位を記録する大ヒットでした。
その後しばらくヒットチャートから姿を消していましたが、1983年になって、突然"Total Eclipse of the Heart"が1位を記録する大ヒットとなります。
この曲"Holding Out For A Hero"が彼女の3枚目のTop40ヒットで、この曲が最後のTop40ヒットになってしまいました。

"Holding Out For A Hero"ですが、皆さんご存知ですよね。日本でも日本人歌手が歌ったカバーバージョンが大ヒットしました。


さて日本で大ヒットしたこの曲、邦題は「ヒーロー」で、葛城ユキさんバージョンと、麻倉未稀さんバージョンがあります。
葛城ユキさんのバージョンは、声も似ているためか原曲のカバーヴァージョン。麻倉未稀さんのバージョンは日本版の「ヒーロー」、といった感じでしょうか。
麻倉未稀さんのバージョンはテレビドラマ「スクール・ウォーズ」の主題歌として使われました。両方のバージョンを比べると、私は麻倉未稀さんのバージョンの方、この雰囲気の方が好みです。
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ビルボード 全米 Top40 1984年4月28日付 Tracey Ullman - They Don't Know

2020-04-26 20:12:40 | 1984年ビルボードTop40
1984年4月28日付ビルボード All American Top40、2週目の1位はPhil Collinsの"Against All Odds (Take a Look at Me Now)"。映画『カリブの熱い夜』(Against All Odds)の主題歌、「Footloose」に続いての2曲連続の映画主題歌のNo.1です。Phil Collinsですが、この時点ではソロで10位を記録した"You Can't Hurry Love"、Genesisで6位を記録した"That's All"に続く3曲目のTop10ヒットで、もちろん初めての1位です。

2位は3位からアップ、Lionel Richieの"Hello"。Lionel Richieですが、The Commodores時代から数多くのヒットを持っていますが、ソロになってからもDiana Rossとのデュエットで1位となった"Endless Love"、ソロの1位"Truly"、"All Night Long"など、ソロで4曲目のTop3ヒットとなりました。
3位は2位からダウン、3週間1位の大ヒット、Kenny Logginsの"Footloose"。「Footloose」ですが1984年公開の大ヒットアメリカ映画。映画のヒットとともにサウンドトラックも大ヒットしました。Kenny Logginsとしては1978年のStevie Nicksとのデュエット"Whenever I Call You 'Friend'"以来の2曲目のTop5ヒット、Loggins and Messinaとして1972年に最高位4位を記録した"Your Mama Don't Dance"を加えて3曲目のTop5ヒットで、もちろん初めての1位です。
4位は前週と変わらず、Thompson Twinsの"Hold Me Now"。Thompson Twinsですが、1977年に結成されたイギリス出身のポップグループ。Top40ヒットは最高位30位を記録した"Lies"以来2曲目で、初めてのTop5ヒットです。
5位も前週と変わらず、Culture Clubの"Miss Me Blind"。Culture Clubですが、"Do You Really Want to Hurt Me"、"Time (Clock of the Heart)"と連続の2位、そして"Karma Chameleon"の1位に続く4曲目のTop5ヒットです。

この週10位から上がって8位はTracey Ullmanの"They Don't Know"。最高位はこの週と翌週5月5日の第8位。年間チャートは71位。初めてのヒットが大ヒットになりました。

Tracey Ullmanですが、歌手としてのデビューはこの1983年、ファーストアルバム『You Broke My Heart in 17 Places』をリリース。イギリスで人気が出て、ファーストシングル"Breakaway"が4位を記録。しかしながらアメリカでは不発でした。
そして次のセカンドシングルのこの曲"They Don't Know"でアメリカでもチャートを上昇、8位を記録する初めての大ヒットになります。
イギリスでは2枚のアルバムにシングルヒットも複数出ていますが、残念ながらアメリカでの歌手としての活躍はこの曲のみ、一発屋で終わってしまいました。

この曲"They Don't Know"のオリジナルは1979年にイギリスのシンガーソングライターKirsty MacCollがリリースしました。残念ながらヒットはしませんでしたが、この曲の作者もKirsty MacCollです。
日本でも発売され、邦題は「夢見るトレイシー」、あんまりヒットはしなかったかもしれませんがラジオでは良くかかっていました。
曲は70年代っぽいポップスで、ちょっとThe Go-Go'sっぽいところもヒットした理由かもしれません。

さてTracey Ullmanですが、「歌手として」と書きましたが、彼女、元々は女優として、そしてコメディアンとして、MCとしても大変な有名人なのです。女優やコメディアンとしては70年代から活躍しています。
テレビ番組で、このヒットのあと放映された『The Tracey Ullman Show」はかなりのヒット番組だったようです。
今でも特にテレビ界で活躍しており、イギリスBBCのコメディ番組「Tracey Breaks the News」は今でも人気番組として放映中です。


こちらがオリジナルのKirsty MacCollのバージョンです。やっぱりTracey Ullmanバージョンの方が良いかな。


今週 先週 song / artist
1 1 AGAINST ALL ODDS / PHIL COLLINS
2 3 HELLO / LIONEL RICHIE
3 2 FOOTLOOSE / KENNY LOGGINS
4 4 HOLD ME NOW / THOMPSON TWINS
5 5 MISS ME BLIND / CULTURE CLUB
6 8 LOVE SOMEBODY / RICK SPRINGFIELD
7 11 YOU MIGHT THINK / CARS
8 10 THEY DON'T KNOW / TRACEY ULLMAN
9 6 AUTOMATIC / POINTER SISTERS
10 13 TO ALL THE GIRLS I'VE LOVED BEFORE / JULIO IGLESIAS & WILLIE NELSON
11 7 SOMEBODY'S WATCHING ME / ROCKWELL
12 23 LET'S HEAR IT FOR THE BOY / DENIECE WILLIAMS
13 20 HEAD OVER HEELS / GO GO'S
14 18 TONIGHT / KOOL & THE GANG
15 12 ADULT EDUCATION / DARYL HALL & JOHN OATES
16 19 DON'T ANSWER ME / ALAN PARSONS PROJECT
17 27 OH SHERRIE / STEVE PERRY
18 9 HERE COMES THE RAIN AGAIN / EURYTHMICS
19 22 AUTHORITY SONG / JOHN COUGAR MELLENCAMP
20 16 GIRLS / DWIGHT TWILLEY
21 25 THE LONGEST TIME / BILLY JOEL
22 26 BREAKDANCE / IRENE CARA
23 14 JUMP / VAN HALEN
24 24 LEAVE IT / YES
25 28 A FINE FINE DAY / TONY CAREY
26 30 DANCING IN THE SHEETS / SHALAMAR
27 36 TIME AFTER TIME / CYNDI LAUPER
28 31 NO MORE WORDS / BERLIN
29 29 SHOW ME / PRETENDERS
30 32 SISTER CHRISTIAN / NIGHT RANGER
31 33 I'LL WAIT / VAN HALEN
32 15 EAT IT / WIERD AL YANKOVIC
33 17 GIRLS JUST WANT TO HAVE FUN / CYNDI LAUPER
34 34 HOLDING OUT FOR A HERO / BONNIE TYLER
35 37 BORDERLINE / MADONNA
36 46 THE REFLEX / DURAN DURAN
37 45 WHITE HORSE / LAID BACK
38 47 ROCK YOU LIKE A HURRICANE / SCORPIONS
39 40 IT'S MY LIFE / TALK TALK
40 51 THE HEART OF ROCK & ROLL / HUEY LEWIS & THE NEWS
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クイーン Queen - Radio Ga Ga(1984年の洋楽 Part16)

2020-04-23 21:57:46 | '84年洋楽
1984年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart16はQueenの"Radio Ga Ga"。
最高位は4月7日と14日の第16位。残念ながら年間チャートは圏外でした。

Queenですが、改めて説明する必要はないですよね、世界的、もちろん日本でも大人気のブリティシュロックグループ。
フレディ・マーキュリーにブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコンの不動の4人組です。

ここでは、クイーンのチャートの歴史を紹介しましょう。
ファーストアルバム『Queen』は1973年にリリース、まずはイギリスで人気が出て、アメリカでもそこそこの人気グループとなります。
1974年にリリースされた2枚目のアルバム『Queen II』からのシングル"Seven Seas of Rhye"邦題は「輝ける7つの海」、イギリスでヒットし、最高位10位を記録します。アメリカでは空振りでしたが、初めてクイーンが世界に認められた曲といって良いでしょう。

そして同年にリリースした3枚目のアルバム『Sheer Heart Attack』、このアルバムが遂に大ヒット、全世界で大人気ロックグループとなります。
シングルカットした"Killer Queen"、イギリスでは2位、アメリカでも12位を記録、日本でも大ヒットしました。私もこの曲で初めてクイーンのことを知りました。
4枚目のアルバム『A Night at the Opera』(オペラ座の夜)、このアルバムは洋楽ファンの皆さんならもちろんご存知ですよね、シングルカットした"Bohemian Rhapsody"、偉大なるクイーンの代名詞ともなる曲となります。
この"Bohemian Rhapsody"を初めて聞いた時、まさかこの曲がたった4人のコーラスでできている曲だとは、信じられなかったです。ブライアン・メイのギターも素晴らしかった。ロックミュージックの奥深さを知った曲でもありました。

さて"Radio Ga Ga"ですが、1984年にリリースされた彼ら11枚目のアルバム『The Works』のA面1曲目に入っていた曲で、ファーストシングルカット曲です。
アメリカでこそ最高位16位止まりでしたが、イギリスでは2位、ヨーロッパ各国でも1位や2位を記録する大ヒットでした。
曲の作者は珍しくRoger Taylor。元々Roger Taylorもアルバムでは曲を作っていたのですが、シングルヒットは意外にもこの曲が初めてです。
クイーンらしい特色のある曲ですよね。
アメリカではこの曲を最後にTop40ヒットが出なくなりました。次にTop40にエントリーしたのは1991年のフレディ・マーキュリーが死去した後、再ヒットした"Bohemian Rhapsody"になります。


Roger Taylorの曲をもう1曲、1986年にリリースされたアルバム『A Kind of Magic』からのシングル"A Kind of Magic"。イギリスでの3位をはじめヨーロッパでは大ヒットしましたが、アメリカでは残念ながら42位止まり、Top40入りを逃しました。Roger Taylorは凝った曲を作りますよね。
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ビルボード 全米 Top40 1984年4月21日付 Kenny Loggins - Footloose

2020-04-19 20:23:39 | 1984年ビルボードTop40
1984年4月21日付ビルボード All American Top40、1位の交代がありました、2位から上がっての1位はPhil Collinsの"Against All Odds (Take a Look at Me Now)"。映画『カリブの熱い夜』(Against All Odds)の主題歌、「Footloose」に続いての2曲連続の映画主題歌のNo.1です。Phil Collinsですが、この時点ではソロで10位を記録した"You Can't Hurry Love"、Genesisで6位を記録した"That's All"に続く3曲目のTop10ヒットで、もちろん初めての1位です。

2位は3週間の1位からダウン、Kenny Logginsの"Footloose"。「Footloose」ですが1984年公開の大ヒットアメリカ映画。映画のヒットとともにサウンドトラックも大ヒットしました。Kenny Logginsとしては1978年のStevie Nicksとのデュエット"Whenever I Call You 'Friend'"以来の2曲目のTop5ヒット、Loggins and Messinaとして1972年に最高位4位を記録した"Your Mama Don't Dance"を加えて3曲目のTop5ヒットで、もちろん初めての1位です。
3位は4位からアップ、Lionel Richieの"Hello"。Lionel Richieですが、The Commodores時代から数多くのヒットを持っていますが、ソロになってからもDiana Rossとのデュエットで1位となった"Endless Love"、ソロの1位"Truly"、"All Night Long"など、ソロで4曲目のTop3ヒットとなりました。
4位は8位からアップ、Thompson Twinsの"Hold Me Now"。Thompson Twinsですが、1977年に結成されたイギリス出身のポップグループ。Top40ヒットは最高位30位を記録した"Lies"以来2曲目で、初めてのTop5ヒットです。
5位は6位からアップ、Culture Clubの"Miss Me Blind"。Culture Clubですが、"Do You Really Want to Hurt Me"、"Time (Clock of the Heart)"と連続の2位、そして"Karma Chameleon"の1位に続く4曲目のTop5ヒットです。

この週3週間の1位からダウンしての2位はKenny Logginsの"Footloose"。年間チャートは4位、長いキャリアを持つKenny Loggins最大のヒットとなりました。
"Footloose"ですが、1984年公開の大ヒットアメリカ映画「Footloose」のサウンドトラック。映画の大ヒットとともに主題歌もまた大ヒットとなりました。

Kenny Logginsですが、まずはPocoなどで活躍していたJim MessinaとともにポップロックデュオLoggins and Messinaを結成、1972年には"Your Mama Don't Dance"「ママはダンスを踊らない」で全米4位の大ヒットを記録します。日本でもヒットしましたね。
Loggins and Messinaの活動は1976年に終わりますが、その後、ソロで活躍、Stevie Nicksとの共演"Whenever I Call You 'Friend'"が全米5位の大ヒットとなります。

また、ソングライターとしての才能も発揮し、Anne Murrayの1972年のヒット曲"Danny's Song"が7位、1973年の"A Love Song"が12位を記録、さらにはThe Doobie Brothersの1979年のNo.1ヒット"What a Fool Believes"が Michael McDonaldとKenny Logginsの共作なのも有名です。

80年代に入ってからも"I'm Alright"が7位、"Heart to Heart"が15位など、ソロでのヒットが続きます。
そして1984年のこの"Footloose"が彼の最大のヒット曲となります。曲を書いたのはもちろん彼自身とDean Pitchfordという人の共作。
この曲、明るくダンサブルな素敵な曲です。彼の最大のヒットとなったのも良くわかります。ドラムからギターソロに移るイントロがまたカッコイイですね。

映画『フットルース』ですが、青春映画であり、ダンスミュージカル映画でもあります。
映画の大ヒットによりサウンドトラックアルバムも大ヒット、アルバムチャートで10週間の1位を記録、シングルもこの"Footloose"を始め6曲がTop40に入りました。


こちらがLoggins and Messinaの最大のヒット曲"Your Mama Don't Dance"「ママはダンスを踊らない」です。最高位4位を記録しました。日本でもヒットしましたね。


今週 先週 song / artist
1 2 AGAINST ALL ODDS / PHIL COLLINS
2 1 FOOTLOOSE / KENNY LOGGINS
3 4 HELLO / LIONEL RICHIE
4 8 HOLD ME NOW / THOMPSON TWINS
5 6 MISS ME BLIND / CULTURE CLUB
6 5 AUTOMATIC / POINTER SISTERS
7 3 SOMEBODY'S WATCHING ME / ROCKWELL
8 13 LOVE SOMEBODY / RICK SPRINGFIELD
9 7 HERE COMES THE RAIN AGAIN / EURYTHMICS
10 14 THEY DON'T KNOW / TRACEY ULLMAN
11 15 YOU MIGHT THINK / CARS
12 9 ADULT EDUCATION / DARYL HALL & JOHN OATES
13 19 TO ALL THE GIRLS I'VE LOVED BEFORE / JULIO IGLESIAS & WILLIE NELSON
14 10 JUMP / VAN HALEN
15 12 EAT IT / WIERD AL YANKOVIC
16 17 GIRLS / DWIGHT TWILLEY
17 11 GIRLS JUST WANT TO HAVE FUN / CYNDI LAUPER
18 20 TONIGHT / KOOL & THE GANG
19 21 DON'T ANSWER ME / ALAN PARSONS PROJECT
20 22 HEAD OVER HEELS / GO GO'S
21 16 I WANT A NEW DRUG / HUEY LEWIS & THE NEWS
22 25 AUTHORITY SONG / JOHN COUGAR MELLENCAMP
23 38 LET'S HEAR IT FOR THE BOY / DENIECE WILLIAMS
24 26 LEAVE IT / YES
25 29 THE LONGEST TIME / BILLY JOEL
26 31 BREAKDANCE / IRENE CARA
27 36 OH SHERRIE / STEVE PERRY
28 30 A FINE FINE DAY / TONY CAREY
29 32 SHOW ME / PRETENDERS
30 39 DANCING IN THE SHEETS / SHALAMAR
31 35 NO MORE WORDS / BERLIN
32 41 SISTER CHRISTIAN / NIGHT RANGER
33 44 I'LL WAIT / VAN HALEN
34 34 HOLDING OUT FOR A HERO / BONNIE TYLER
35 18 RADIO GA-GA / QUEEN
36 53 TIME AFTER TIME / CYNDI LAUPER
37 40 BORDERLINE / MADONNA
38 23 COME BACK AND STAY / PAUL YOUNG
39 42 RUNAWAY / BON JOVI
40 46 IT'S MY LIFE / TALK TALK
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"Weird Al" Yankovic - Eat It(1984年の洋楽 Part15)

2020-04-16 22:54:51 | '84年洋楽
1984年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart15は"Weird Al" Yankovicの"Eat It"。
最高位は4月14日付の1週のみの12位。最高位12位ながら年間チャートは圏外でした。

さて、この前の記事、Rockwellの"Somebody's Watching Me"に続くのは、やっぱりこの曲"Weird Al" Yankovicの"Eat It"の登場です。
"Eat It"、ご存知の方も多いかと思いますが、Michael Jacksonの"Beat It"のパロディです。
パロディまで12位を記録してしまうのですから、改めてこの当時の『Thriller』人気はすさまじいものでした。社会現象といっても良かったですね。

"Weird Al" Yankovicですが、大ヒット曲のパロディといえばこの人、と皆が認めるパロディ音楽の第一人者です。
1983年にリリースしたファーストアルバム『"Weird Al" Yankovic』はあまりヒットしなかったため私は知らなかったのですが、その中にはToni Basilの"Mickey"のパロディ"Ricky"やQueen"Another One Bites the Dust"のパロディ"Another One Rides the Bus"などなど、面白そうな曲満載でした。曲名からして楽しそうですね。

そして翌年の1984年にリリースした2枚目のアルバム『"Weird Al" Yankovic in 3-D』が大ヒット、ファーストシングルカットされたのが"Eat It"です。
実はこのアルバム、ファーストアルバムもそうですが、ただのパロディ音楽だと思ったら大間違い、プロデュースしているのは人気ギタリストのRick Derringerなのです。
Rick Derringerのプロデュースで最も有名なのは、なんといっても The Edgar Winter Groupの"Frankenstein"。この曲はハードロックのインストルメンタル曲でありながら1973年に全米1位を記録した稀有な曲のプロデュースが彼によるものです。

"Eat It"の原曲"Beat It"のギターはエディ・ヴァンヘイレンですが、この"Eat It"のギターはもちろんRick Derringer。物凄いギターソロが聞けます。ただのパロディと侮ってはいけません。
もちろんPVもパロディとなっております。


パロディソングの第一人者といえば、もう一組、Cheech And Chongを思い出します。
こちらはあの"Born in the U.S.A."のパロディ"Born in East L.A."です。最高位は48位でした。
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