ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1987年2月28日付 シカゴ Chicago - Will You Still Love Me?

2023-02-26 21:05:02 | 1987年ビルボードTop40
1987年ビルボード Billboard All American Top40、1987年2月28日付、これで3週目の1位の特大のヒットとなりました、Bon Joviの"Livin' on A Prayer"。Bon Joviですが、ファーストアルバムからの初めてのシングル"Runaway"が、1984年に最高位39位となんとかTop40入り。その後のシングルはTop40入りしませんでしたが、"You Give Love A Bad Name"が突然の大ヒットでNo.1を獲得、この曲が3曲目のTop40ヒットで、なんと2曲連続のNo.1です。

2位は4位からアップ、Huey Lewis and the Newsの"Jacob's Ladder"。Huey Lewis & The Newsですが、最高位7位の初のTop40ヒット"Do You Believe in Love"以来、この曲で通算11曲目のTop40ヒット、そのうち9曲がTop10入り、"The Power of Love"、"Stuck with You"の2曲のNo.1ヒットを含み、4曲目のTop3ヒットになりました。

3位は2位からダウン、Georgia Satellitesの"Keep Your Hands To Yourself"。Georgia Satellitesですが、アメリカン・サザンロックバンド。バンド名を冠したデビューアルバムからのファーストシングルがこの曲、残念ながらBon Joviを抜けず2位止まりでしたが、デビューシングルが大ヒットとなりました。

4位は3位からダウン、Chicagoの"Will You Still Love Me?"。Chicagoですが、もちろん皆さんご存知、60年代にデビューしたアメリカンロックバンド。この曲がなんと29曲目のTop40ヒットで、"If You Leave Me Now"、"Hard to Say I'm Sorry"の2曲のNo.1ヒットを含め、10曲目のTop5ヒットで、6曲目のTop3ヒットとなりました。

5位は6位からアップ、The Jetsの"You Got It All"。The Jetsですが、アメリカのWolfgramm家の兄弟姉妹バンド。初めてのTop40ヒット"Crush on You"が最高位3位を記録、この曲が2曲目のTop40ヒットで、5位まで上がってきました。

この週4位はChicagoの"Will You Still Love Me?"。最高位は2月21日付の1週のみの第3位。年間チャートは50位。アルバム『Chicago 18』からの2枚目のシングルで、最高3位の大ヒットになりました。

Chicagoですが、もちろん皆様ご存知のアメリカンロックを代表するバンド、デビューは1960年代にまで遡ります。デビューアルバムは『Chicago Transit Authority シカゴの軌跡』、このアルバムには、名曲"Questions 67 and 68"をはじめ、"Introduction"、"Beginnings"など、デビュー作にして名曲ぞろいで、アルバムチャートではいきなりの17位を記録します。

シングルヒットについては次のアルバム『Chicago(Chicago II)』から"25 or 6 to 4"「長い夜」が最高位4位の大ヒットとなります。それ以来、前述のように、この曲までで通算29曲のTop40ヒットで、"If You Leave Me Now"、"Hard to Say I'm Sorry"の2曲のNo.1ヒットを含め、10曲目のTop5ヒット、6曲目のTop3ヒット、長く活躍し、数多くのヒットを出している偉大なグループです。

そのChicagoですが、前作のアルバム『Chicago 17』を最後に、デビュー以来リードボーカルのひとりとして、バンドの中心メンバーだったご存知Peter Ceteraが、バンドを脱退します。2曲のNo.1ヒット"If You Leave Me Now"、"Hard to Say I'm Sorry"は、いずれもPeter Ceteraがリードボーカル、前作からのシングルヒット"Hard Habit to Break"と"You're the Inspiration"の両曲もPeter Ceteraがリードボーカルです。そのPeter Ceteraがバンドを抜けて、シカゴ大丈夫か?と皆さん心配でした。こちらをご覧ください→→→

そして、新たにJason Scheffをボーカルに迎え、再出発と言っていいでしょう、作成されたアルバムが『Chicago 18』、そのアルバムからのセカンドシングルがこの曲"Will You Still Love Me?"です。

曲の作者はDavid FosterにTom Keane、Richard Baskinの3人の共作。プロデューサーはDavid Foster。David Fosterは、"Hard to Say I'm Sorry"の入ったアルバム『Chicago 16』からシカゴのプロデュースを務めています。そして、Tom Keaneですが、The Keane Brothersというポップデュオを兄弟で結成していた人で、そのレコーディングに、Jason Scheffが参加していたようです。そんなつながりでこの曲のスタッフが決まったのでしょう。

"Will You Still Love Me?"のリードボーカルは、Jason ScheffとBill Champlinの二人。Jason Scheffの高音で力強いボーカルと、Bill Champlinのもうちょっと低く、まろやかなボーカルが合わさって、違和感なく、これぞシカゴ、という曲になっています。Jason Scheffは、いきなりシカゴになじんでいましたね。

こちらが『Chicago 18』からの最初のシングル"25 or 6 to 4"「長い夜」のリメイク版。リードボーカルはJason Scheff、残念ながらヒットせず、最高位は48位に終わりましたが、彼らの1970年の初めてのヒット曲を、新しい80年代の音へ、カッコいいアレンジでした、ボーカルも良かったです。なぜか、"Will You Still Love Me?"のB面がこの曲だったようです。

今週 先週 song / artist
1 1 LIVIN' ON A PRAYER / BON JOVI
2 4 JACOB'S LADDER / HUEY LEWIS & THE NEWS
3 2 KEEP YOUR HANDS TO YOURSELF / GEORGIA SATELLITES
4 3 WILL YOU STILL LOVE ME? / CHICAGO
5 6 YOU GOT IT ALL / JETS
6 11 SOMEWHERE OUT THERE / LINDA RONSTADT & JAMES INGRAM
7 12 RESPECT YOURSELF / BRUCE WILLIS
8 14 FIGHT FOR YOUR RIGHT / BEASTIE BOYS
9 13 BIG TIME / PETER GABRIEL
10 7 BALLERINA GIRL / LIONEL RICHIE
11 5 TOUCH ME(I WANT YOUR BODT) / SAMANTHA FOX
12 19 MANDOLIN RAIN / BRUCE HORNSBY & THE RANGE
13 9 LOVE YOU DOWN / READY FOR THE WORLD
14 18 I'LL BE ALRIGHT WITHOUT YOU / JOURNEY
15 22 LET'S WAIT AWHILE / JANET JACKSON
16 15 NOBODY'S FOOL / CINDERELLA
17 23 I WANNA GO BACK / EDDIE MONEY
18 17 STOP TO LOVE / LUTHER VANDROSS
19 8 OPEN YOUR HEART / MADONNA
20 25 BRAND NEW LOVER / DEAD OR ALIVE
21 26 NOTHING'S GONNA STOP US NOW / STARSHIP
22 37 LEAN ON ME / CLUB NOUVEAU
23 28 COME GO WITH ME / EXPOSE
24 16 AT THIS MOMENT / BILLY VERA & THE BEATERS
25 10 CHANGE OF HEART / CYNDI LAUPER
26 21 TALK TO ME / CHICO DEBARGE
27 36 TONIGHT, TONIGHT, TONIGHT / GENESIS
28 31 CANDY / CAMEO
29 24 CAN'T HELP FALLING IN LOVE / COREY HART
30 34 THE FINAL COUNTDOWN / EUROPE
31 27 FACTS OF LOVE / JEFF LORBER feat. KARYN WHITE
32 35 LET'S GO! / WANG CHUNG
33 20 WE'RE READY / BOSTON
34 38 DON'T DREAM IT'S OVER / CROWDED HOUSE
35 40 WE CONNECT / STACEY Q
36 42 AS WE LAY / SHIRLEY MURDOCK
37 48 MIDNIGHT BLUE / LOU GRAMM
38 29 C'EST LA VIE / ROBBIE NEVIL
39 43 DON'T NEED A GUN / BILLY IDOL
40 45 THAT AIN'T LOVE / REO SPEEDWAGON
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シンデレラ Cinderella - Nobody's Fool (1987年の洋楽 Part7)

2023-02-24 17:57:21 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart7は、Cinderellaの"Nobody's Fool"。最高位は2月14日付の第13位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

Cinderella、アメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィアで結成されたヘビーメタルバンド。リードボーカルで、リードギターの Tom Keifer とベースでボーカルの Eric Brittinghamの二人が中心となって結成されたバンドです。

Wiki Pediaによると、ロッククラブで演奏していたところ、その演奏をジョン・ボン・ジョヴィが耳にし、音楽関係者に紹介、レコード会社との契約が実現したとのことです。

そしてファーストアルバム『Night Songs』を1986年にリリース、ファーストシングルは、イギリスやアメリカでも多少は話題にはなったようですが、ヒットにまでは至りませんでした。

そしてセカンドシングルがこの曲"Nobody's Fool"、Tom Keifer の絞り出すようなボーカルによるパワーバラードがチャートを上昇、ついに13位にまで上がってきました。
ここまでヘビーなグループの曲が大ヒットするのは久し振りです。

"Nobody's Fool"の作者はバンドリーダーのTom Keifer。プロデューサーはAndy Johns。Andy Johnsは、70年代初めから活躍するレコードエンジニア・プロデューサーです。FreeやRod Stewartなどの特にブリティッシュロック系のアルバムを手掛けていますね。

"Nobody's Fool"ですが、迫力あるロックバラードです、まさに「パワーバラード」という言葉がぴったり、ここまで、硬派な、ヘビーなグループが、これだけのヒットを記録するのは久しぶりです。この時期、ハードなロックグループの曲が、次々と大ヒットする、そんな傾向が強くなってきました。76年に大ヒットした、ナザレスの「ラブ・ハーツ」を思い出しました。

アルバム『Night Songs』も、シングルのヒットとともにチャートを上昇、この2月には最高位第3位を記録、アルバム年間チャートでは第8位の大ヒットアルバムとなりました。

アルバム『Night Songs』からは、まずは"Shake Me"がシングルカットされましたが、ほとんどヒットせず、セカンドシングルがこの曲"Nobody's Fool"、サードシングルが"Somebody Save Me"で最高位は66位でした。音時さんのコメントで教えて頂きましたが、この3曲は、MTVビデオが「連続もの」として作成され、ビデオの三部作の最後には、なんと“あのアーティスト”が出ていました。
是非ともこの曲のMTVとともに音時さんのブログをご覧ください。→→→
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ビルボード 全米 Top40 1987年2月21日付 ジョージア・サテライツ Georgia Satellites - Keep Your Hands To Yourself

2023-02-19 20:35:59 | 1987年ビルボードTop40
1987年ビルボード Billboard All American Top40、1987年2月21日付、2週目の1位はBon Joviの"Livin' on A Prayer"。Bon Joviですが、ファーストアルバムからの初めてのシングル"Runaway"が、1984年に最高位39位となんとかTop40入り。その後のシングルはTop40入りしませんでしたが、"You Give Love A Bad Name"が突然の大ヒットでNo.1を獲得、この曲が3曲目のTop40ヒットで、なんと2曲連続のNo.1です。

2位は5位からアップ、Georgia Satellitesの"Keep Your Hands To Yourself"。Georgia Satellitesですが、アメリカン・サザンロックバンド。バンド名を冠したデビューアルバムからのファーストシングルがこの曲、デビューシングルが2位まで上がってきました。

3位は6位からアップ、Chicagoの"Will You Still Love Me?"。Chicagoですが、もちろん皆さんご存知、60年代にデビューしたアメリカンロックバンド。この曲がなんと29曲目のTop40ヒットで、"If You Leave Me Now"、"Hard to Say I'm Sorry"の2曲のNo.1ヒットを含め、10曲目のTop5ヒットで、6曲目のTop3ヒットとなりました。

4位は8位からアップ、Huey Lewis and the Newsの"Jacob's Ladder"。Huey Lewis & The Newsですが、最高位7位の初のTop40ヒット"Do You Believe in Love"以来、この曲で通算11曲目のTop40ヒット、そのうち9曲がTop10入り、"The Power of Love"、"Stuck with You"の2曲のNo.1ヒットを含み、4曲目のTop5ヒットになりました。

5位は1週のみの4位からダウン、Samantha Foxの"Touch Me (I Want Your Body)"。Samantha Foxですが、モデル(ページ・スリー・ガール)としてすでに有名でしたが、歌手としては、この曲が実質的なデビューシングル。この曲はヨーロッパでは86年にヒットし、アメリカでは翌年の87年になってヒットチャートを上昇、最高位4位を記録しました。

この週2位はGeorgia Satellitesの"Keep Your Hands To Yourself"。最高位はこの2月21日付の1週のみの第2位。年間チャートは第35位。Bon Joviの"Livin' on A Prayer"を抜けず、1位にはなれませんでしたが、デビューシングルが最高位2位を記録する大ヒットになりました。

Georgia Satellitesですが、チャートを上がってきたとき、「誰それ!何者?」驚きました。なんとサザンロック、それも、泥臭い、シンプルな、これぞアメリカンロック、サザンロックの王道を行くような曲が、突然上がってきたのです。

Georgia Satellites、ジョージア・アトランタ出身のロックグループ。人の名前かと思いましたが、ジョージア州からきているのですね。リードボーカルでリズムギターのDan Baird と、リードギターのRick Richardsが中心となって、1980年に前身のバンドを結成、1983年には、メンバーチェンジとともに、「Georgia Satellites」として活動を開始します。

1986年の後半になって、ファーストアルバム『Georgia Satellites』をリリース、そのアルバムからのファーストシングルがこの曲"Keep Your Hands To Yourself"で、チャートを徐々に上がり、最終的に2位を記録する大ヒットになりました。アルバムも大ヒット、アルバムチャート最高位は第5位、年間チャートでも36位の大ヒットアルバムでした。

"Keep Your Hands To Yourself"ですが、中心メンバーのDan Baird の作、ボーカルも彼が務めています。そしてプロデューサーはJeff Glixman。このJeff Glixmanは、Kansasの『Leftoverture』のプロデュースをした人ですよね。音楽性は違いますが、アメリカの中部から南部出身の両グループを、大ヒットに導いた、なかなか有能なプロデューサーです。

"Keep Your Hands To Yourself"、骨太で、シンプルなサザンロック。たまにはこんな曲が上がってくると嬉しいですね。ギターも、シンプルではありますが、気合の入ったソロを聞かせてくれます。


Georgia Satellitesですが、Top40ヒットはこの曲のみの一発屋で、3枚のアルバムを発表して、1990年には解散してしまいます、が、1993年にリードギターのRick Richardsが中心となって再結成、今も活動を続けています。
1988年に、大ヒット映画のサントラ『Cocktail』収録の"Hippy Hippy Shake"が、もうちょっとでTop40入りの最高位45位を記録します。この曲のライブがまたノリノリで迫力ありますので載せてみました。


今週 先週 song / artist
1 1 LIVIN' ON A PRAYER / BON JOVI
2 5 KEEP YOUR HANDS TO YOURSELF / GEORGIA SATELLITES
3 6 WILL YOU STILL LOVE ME? / CHICAGO
4 8 JACOB'S LADDER / HUEY LEWIS & THE NEWS
5 4 TOUCH ME(I WANT YOUR BODT) / SAMANTHA FOX
6 11 YOU GOT IT ALL / JETS
7 10 BALLERINA GIRL / LIONEL RICHIE
8 2 OPEN YOUR HEART / MADONNA
9 12 LOVE YOU DOWN / READY FOR THE WORLD
10 3 CHANGE OF HEART / CYNDI LAUPER
11 14 SOMEWHERE OUT THERE / LINDA RONSTADT & JAMES INGRAM
12 18 RESPECT YOURSELF / BRUCE WILLIS
13 16 BIG TIME / PETER GABRIEL
14 17 FIGHT FOR YOUR RIGHT / BEASTIE BOYS
15 13 NOBODY'S FOOL / CINDERELLA
16 7 AT THIS MOMENT / BILLY VERA & THE BEATERS
17 15 STOP TO LOVE / LUTHER VANDROSS
18 21 I'LL BE ALRIGHT WITHOUT YOU / JOURNEY
19 27 MANDOLIN RAIN / BRUCE HORNSBY & THE RANGE
20 9 WE'RE READY / BOSTON
21 22 TALK TO ME / CHICO DEBARGE
22 30 LET'S WAIT AWHILE / JANET JACKSON
23 28 I WANNA GO BACK / EDDIE MONEY
24 25 CAN'T HELP FALLING IN LOVE / COREY HART
25 29 BRAND NEW LOVER / DEAD OR ALIVE
26 35 NOTHING'S GONNA STOP US NOW / STARSHIP
27 33 FACTS OF LOVE / JEFF LORBER feat. KARYN WHITE
28 36 COME GO WITH ME / EXPOSE
29 23 C'EST LA VIE / ROBBIE NEVIL
30 19 SOMEDAY / GLASS TIGER
31 34 CANDY / CAMEO
32 20 LAND OF CONFUSION / GENESIS
33 24 STAY THE NIGHT / BENJAMIN ORR
34 42 THE FINAL COUNTDOWN / EUROPE
35 39 LET'S GO! / WANG CHUNG
36 45 TONIGHT, TONIGHT, TONIGHT / GENESIS
37 47 LEAN ON ME / CLUB NOUVEAU
38 44 Don't Dream It's Over / CROWDED HOUSE
39 26 SHAKE YOU DOWN / GREGORY ABBOTT
40 43 WE CONNECT / STACEY Q
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ベンジャミン・オール Benjamin Orr - Stay the Night(1987年の洋楽 Part6)

2023-02-16 20:21:44 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart6は、Benjamin Orrの”Stay the Night”。最高位は、2月14日付の第24位。年間チャートは圏外でした。

Benjamin Orrですが、ご存じの方も多いでしょう、アメリカのボストンで結成されたニューウエイブ系ロックバンドThe Carsのメンバー、ボーカリストで、ベース担当です。Ric Ocasekとともに、The Carsの結成からの中心メンバーですね。

そのThe Carsですが、Benjamin OrrとRic Ocasekが、一緒に音楽活動を始めたのは60年代にまで遡るようです。
その二人が、1976年になって結成したのがThe Cars、デビューアルバムの『The Cars』から、当時、革新的なアメリカンロックとして人気となり、このアルバムからのファーストシングルの"Just What I Needed"がTop40ヒット、最高位27位を記録します。そのヒットを皮切りに、この1987年まで、合計12曲がTop40ヒットとなり、そのうち最高位4位の"Drive"をはじめ、4曲がTop10入りするヒットとなります。アメリカのニューウエイブ系のロックバンドの中では、最も人気がありました。

The Carsの最もヒットした、1984年リリースのアルバム『Heartbeat City』の後、中心メンバーの二人は、ソロ活動に入ります。まずは、Ric Ocasekのソロアルバムからのシングル"Emotion in Motion"が、この前年の1986年に最高15位を記録するヒットとなります。

そして、Benjamin Orrの初のソロアルバム『The Lace』が1986年の年末にリリースされ、初のソロシングルがこの曲”Stay the Night”で、Ric Ocasekのソロには届きませんでしたが、最高位24位を記録するヒットとなりました。

”Stay the Night”の曲の作者はBenjamin OrrとDiane Grey Page、Diane Grey Pageという人は、この時のBenjamin Orrのガールフレンドですね。

実は、私のブログには、The Carsは、あんまり登場していないのです。アメリカンロックは大好きなのですが、Top40に入った12曲中、ブログ登場は2曲のみ、"Just What I Needed"と、"Drive"です。The Carsでは、Ric Ocasekが、大半の曲のボーカルを取り、一部の曲をBenjamin Orrとなっていますが、紹介した両方の曲ともBenjamin Orrのボーカル曲でした。Benjamin Orrのボーカルの曲、結構好きなんです。
こちらと→→→
こちらをご覧ください→→→

そしてソロのヒット曲”Stay the Night”、この曲はよかったですね。メロディアスなロックバラードで、良質なAORロックです。でも、革新的カーズの曲とはいえないですよね。カーズファンからは、不評だったでしょう。私は反対に、この曲のファンであります。
The Carsですが、この年1987年に、アルバム『Door to Door』をリリース、シングルもヒットしますが、二人の中心メンバーの方向性が違うからでしょうか、このアルバムを最後に活動を停止します。


こちらが、”Stay the Night”に先んじてヒットしたRic Ocasekの"Emotion in Motion"。1986年11月15日付、最高位15位を記録しました。
二人とも、ソロでのヒットは、この2曲のみ。Benjamin Orrですが、2000年に53歳の若さでなくなり、The Carsでの二人の再結成はなりませんでした。
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ビルボード 全米 Top40 1987年2月14日付 サマンサ・フォックス Samantha Fox - Touch Me (I Want Your Body)

2023-02-12 20:47:15 | 1987年ビルボードTop40
1987年ビルボード Billboard All American Top40、1987年2月14日付、この週も1位の交代がありました、3位から上がっての1位はBon Joviの"Livin' on A Prayer"。Bon Joviですが、ファーストアルバムからの初めてのシングル"Runaway"が、1984年に最高位39位となんとかTop40入り。その後のシングルはTop40入りしませんでしたが、"You Give Love A Bad Name"が突然の大ヒットでNo.1を獲得、この曲が3曲目のTop40ヒットで、なんと2曲連続のNo.1です。

2位は、1週のみの1位からダウン、Madonnaの"Open Your Heart"。Madonnaですが、もちろん皆さんご存知のスーパースター。1983年の初のTop40ヒット"Holiday"が最高位16位、そのヒットを皮切りに、この曲までに、Top40ヒットが12曲目、そのうち11曲がTop10ヒット、7曲目のTop3ヒット、"Like a Virgin"を含め、これで5曲目のNo.1となりました。

3位は4位からアップ、Cyndi Lauperの"Change Of Heart"。Cyndi Lauperですが、デビュー曲の"Girls Just Want to Have Fun"がいきなりの2位、次の"Time After Time"がNo.1を記録、さらに"True Colors"が2曲目の1位に輝くなど、この曲で8曲目のTop40ヒットで、5曲目のTop3ヒットです。

4位は5位からアップ、Samantha Foxの"Touch Me (I Want Your Body)"。Samantha Foxですが、モデル(ページ・スリー・ガール)としてすでに有名でしたが、歌手としては、この曲が実質的なデビューシングル。この曲はヨーロッパでは86年にヒットし、アメリカでは翌年の87年になってヒットチャートを上昇、4位まで上がってきました。

5位は7位からアップ、Georgia Satellitesの"Keep Your Hands To Yourself"。Georgia Satellitesですが、アメリカン・サザンロックバンド。バンド名を冠したデビューアルバムからのファーストシングルがこの曲、デビューシングルが5位まで上がってきました。

この週4位はSamantha Foxの"Touch Me (I Want Your Body)"。最高位はこの2月14日付の1週のみの第4位。年間チャートは44位。デビューシングルが大ヒットを記録しました。

Samantha Foxですが、ロンドン出身のダンスポップ歌手。歌手としての活動は、1983年頃から、イギリスでシングルをレコーディングしたようですが、同じころ、イギリスのタブロイド紙ザ・サンより「ページ・スリー・ガール」としてデビュー、歌手ではなくモデルの方で有名になりました。「ページ・スリー・ガール」とは、セクシーモデルですね。イギリスのソフトポルノ誌のヌードモデルも務め、そのルックスとスタイルで、すぐに1980年代イギリスのセックスシンボルと言われるようになりました。

1986年に、20歳でモデルを引退、その年には、初のアルバム『Touch Me』をリリース、このアルバムからのファーストシングルがこの曲"Touch Me (I Want Your Body)"です。

"Touch Me (I Want Your Body)"、曲の作者は、イギリスのミュージックエンジニアのMark Shreeve、Jon Astrop、Pete Q. Harrisの3人の共作。
曲のタイトルからして、男を誘う曲でしょうか?まさに、「イギリスのマドンナ」狙い、軽快なダンスポップソングです。メロディは、80年代初めのディスコソング調ですね。覚えやすい曲でした。

まずは、1986年に母国イギリスで大ヒット、ヨーロッパ各国でも、チャートの上位に入るヒットとなります。その後、アメリカでも人気上昇、大ヒットとなりました。

Samantha Foxですが、その後も歌手としての活動を継続、合計4曲のTop40ヒットを持っています。また女優としても活動するなど、今でも活躍しているようです。


今週 先週 song / artist
1 3 LIVIN' ON A PRAYER / BON JOVI
2 1 OPEN YOUR HEART / MADONNA
3 4 CHANGE OF HEART / CYNDI LAUPER
4 5 TOUCH ME(I WANT YOUR BODT) / SAMANTHA FOX
5 7 KEEP YOUR HANDS TO YOURSELF / GEORGIA SATELLITES
6 9 WILL YOU STILL LOVE ME? / CHICAGO
7 2 AT THIS MOMENT / BILLY VERA & THE BEATERS
8 15 JACOB'S LADDER / HUEY LEWIS & THE NEWS
9 10 WE'RE READY / BOSTON
10 12 BALLERINA GIRL / LIONEL RICHIE
11 17 YOU GOT IT ALL / JETS
12 14 LOVE YOU DOWN / READY FOR THE WORLD
13 18 NOBODY'S FOOL / CINDERELLA
14 21 SOMEWHERE OUT THERE / LINDA RONSTADT & JAMES INGRAM
15 19 STOP TO LOVE / LUTHER VANDROSS
16 22 BIG TIME / PETER GABRIEL
17 24 FIGHT FOR YOUR RIGHT / BEASTIE BOYS
18 26 RESPECT YOURSELF / BRUCE WILLIS
19 8 SOMEDAY / GLASS TIGER
20 6 LAND OF CONFUSION / GENESIS
21 27 I'LL BE ALRIGHT WITHOUT YOU / JOURNEY
22 23 TALK TO ME / CHICO DEBARGE
23 11 C'EST LA VIE / ROBBIE NEVIL
24 25 STAY THE NIGHT / BENJAMIN ORR
25 31 CAN'T HELP FALLING IN LOVE / COREY HART
26 13 SHAKE YOU DOWN / GREGORY ABBOTT
27 35 MANDOLIN RAIN / BRUCE HORNSBY & THE RANGE
28 32 I WANNA GO BACK / EDDIE MONEY
29 33 BRAND NEW LOVER / DEAD OR ALIVE
30 36 LET'S WAIT AWHILE / JANET JACKSON
31 16 CONTROL / JANET JACKSON
32 20 THIS IS THE TIME / BILLY JOEL
33 37 FACTS OF LOVE / JEFF LORBER feat. KARYN WHITE
34 41 CANDY / CAMEO
35 42 NOTHING'S GONNA STOP US NOW / STARSHIP
36 44 COME GO WITH ME / EXPOSE
37 39 CAUGHT UP IN THE RAPTURE / ANITA BAKER
38 40 WITHOUT YOUR LOVE / TOTO
39 43 LET'S GO! / WANG CHUNG
40 28 JIMMY LEE / ARETHA FRANKLIN
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