音時さんが選んだこの一曲は、ダン・ヒル“Sometimes When We Touch”(ふれあい)。 78年の名曲ですね。当時難しい歌詞を和訳した音時さん、歌詞の内容よりも、湯川さん、番組で対訳やってくれたのかどうかを湯川さんやリスナーの皆さんに聞いてはっきりさせないと、心のもやもやが…というのが選択理由でした。その結果は?
そして私はというと、音時さんと同じく78年のヒット曲スウィートの“Love Is Like Oxygen”(愛が命) 。私と音時さんはほぼ同時期に「全米トップ40」を聞き始め、偶然というか、やっぱりというか、気合を入れて聞いていた78年のヒット曲の選曲です。この曲、私が大好きだった曲、チャートを上がってきたときには、毎週ワクワクしながら聞いていたのですが、なんと当時の湯川さんの「スウィートはこんな曲作ってる場合じゃないでしょ」、の塩コメントにショックを受けて、なんとそれから47年が経過、この機会にそのモヤモヤを解消しなくっちゃ、の発表でした。(音時さんの助言で、はっきり言わせていただきました、言ってよかった!)で、その結果は?
1988年ビルボード Billboard All American Top40、1988年8月27日付、1位の交代がありました、2位から上がっての1位はGeorge Michaelの"Monkey"。George Michaelですが元Wham!のメンバー、Wham!で6曲のTop40ヒット、ソロになってからのヒット、Aretha Franklinとのデュエットを含め、この曲で通算13曲目のTop40ヒットで、11曲目のTop3ヒット、Wham!での"Wake Me Up Before You Go-Go"、ソロでの"Faith"などなんとこの曲で通算8曲目のNo.1となりました。
2位は4位からアップ、Elton Johnの"I Don't Wanna Go On With You Like That"。Elton Johnですが、もちろんみなさんご存じですね、70年代初めから多くの大ヒットを出しているスパースター。初めてのTop40ヒットは1970年に8位を記録した"Your Song"。そして、1972年に"Crocodile Rock"が初めてのNo.1ヒットを記録、あまりにたくさんのヒットがあるので正確かどうか自信がありませんが、この曲で40曲目のTop40ヒット、6曲のNo.1ヒットを含め15曲目のTop5ヒット、11曲目のTop3ヒットとなりました。
3位は6位からアップ、Chicagoの"I Don't Wanna Live Without Your Love"。Chicagoですが、もちろん皆さんご存知、60年代にデビューしたアメリカンロックバンド。この曲がなんと31曲目のTop40ヒットで、"If You Leave Me Now"、"Hard to Say I'm Sorry"の2曲のNo.1ヒットを含め、11曲目のTop5ヒットで、7曲目のTop3ヒットとなりました。
4位は9位からジャンプアップ、Guns N' Rosesの"Sweet Child O' Mine"。アメリカのハードロック、ヘビメタバンドGuns N' Roses、デビューアルバム『Appetite for Destruction』から、初のTop40ヒットが、ついに第4位まで上がってきました。
5位は12位からジャンプアップ、Robert Palmerの"Simply Irresistible"。Robert Palmerですが、初のTop40ヒットが1978年の"Every Kinda People"。以来、この曲で6曲目のTop40ヒット、No.1の"Addicted to Love"、The Power Stationの3曲などを含め、この曲で9曲目のTop40ヒットで、3曲目のTop5ヒットとなりました。
この週4位からアップして2位は、Elton Johnの"I Don't Wanna Go On With You Like That"。残念ながら1位にはなれませんでしたが、最高位はこの1週間の2位、年間チャートは43位。1980年に最高位3位を記録した"Little Jeannie" 以来、なんと8年ぶりのTop3ヒットを記録しました。
それからは毎年のように大ヒット生み出し、1973年には"Crocodile Rock"が初のNo.1、その後も大ヒットを連発し、1973年からは、なんと4年連続で年間チャートのTop10以内に曲を送り込む、大記録を打ち立てます。1976年には、Elton John & Kiki Deeの"Don't Go Breaking My Heart"「恋のデュエット」が4週間の1位、年間チャート2位の歴史的な大ヒットとなりました。こちらをご覧ください→→→。
それでもさすがエルトン、その後も、"I Guess That's Why They Call It the Blues"が4位、"Sad Songs"が5位、"Nikita"が7位、"Candle in the Wind" が6位など、毎年のようにコンスタントにヒットを出し続けます。"Candle in the Wind" はこちらをご覧ください→→→
そしてこの曲"I Don't Wanna Go On With You Like That"ですが、曲の作者は、ご存じElton JohnとBernie Taupinの共作。 このコンビで数々の名作を生み出しています。
"I Don't Wanna Go On With You Like That"ですが、彼の21枚目となるアルバム『Reg Strikes Back 』からのファーストシングル。力強く、ポップなロック、70年代の最ものっていた頃を思い出す、明るい曲でした。一時期の沈んでいた頃の曲のイメージは全く感じられなくなり、これでこそのエルトン、この曲・このアルバムで、完全復活でした。
今週 先週 song / artist 1 2 MONKEY / GEORGE MICHAEL 2 4 I DON'T WANNA GO ON WITH YOU LIKE THAT / ELTON JOHN 3 6 I DON'T WANNA LIVE WITHOUT YOUR LOVE / CHICAGO 4 9 SWEET CHILD O' MINE / GUNS N' ROSES 5 12 SIMPLY IRRESISTIBLE / ROBERT PALMER 6 10 FAST CAR / TRACY CHAPMAN 7 1 ROLL WITH IT / STEVE WINWOOD 8 13 PERFECT WORLD / HUEY LEWIS & THE NEWS 9 11 LOVE WILL SAVE THE DAY / WHITNEY HOUSTON 10 3 1-2-3 / GLORIA ESTEFAN & MIAMI SOUND MACHINE 11 5 MAKE ME LOSE CONTROL / ERIC CARMEN 12 7 HANDS TO HEAVEN / BREATHE 13 16 WHEN IT'S LOVE / VAN HALEN 14 8 SIGN YOUR NAME / TERENCE TRENT D'ARBY 15 18 IF IT ISN'T LOVE / NEW EDITION 16 19 I'LL ALWAYS LOVE YOU / TAYLOR DAYNE 17 20 ANOTHER PART OF ME / MICHAEL JACKSON 18 23 NOBODY'S FOOL(THEME FROM "CADDYSHACKⅡ) / KENNY LOGGINS 19 24 ALL FIRED UP / PAT BENATAR 20 25 IT WOULD TAKE A STRONG STRONG MAN / RICK ASTLEY 21 14 HOLD ON TO THE NIGHTS / RICHARD MARX 22 27 ONE GOOD WOMAN / PETER CETERA 23 17 RAG DOLL / AEROSMITH 24 28 HERE WITH ME / REO SPEEDWAGON 25 35 DON'T WORRY BE HAPPY / BOBBY MCFERRIN 26 33 I HATE MYSELF FOR LOVING YOU / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS 27 15 JUST GOT PAID / JOHNNY KEMP 28 34 PLEASE DON'T GO GIRL / NEW KIDS ON THE BLOCK 29 30 MISSED OPPORTUNITY / DARYL HALL & JOHN OATES 30 39 LOVE BITES / DEF LEPPARD 31 36 I DON'T WANT TO BE A HERO / JOHNNY HATES JAZZ 32 37 DON'T BE CRUEL / CHEAP TRICK 33 31 SAYIN' SORRY / DENISE LOPEZ 34 40 A NIGHTMARE ON MY STREET / D.J. JAZZY JEFF & THE FRESH PRINCE 35 26 POUR SOME SUGAR ON ME / DEF LEPPARD 36 38 DON'T BE CRUEL / BOBBY BROWN 37 21 THE TWIST / THE FAT BOYS 38 41 FALLEN ANGEL / POISON 39 42 LOOK OUT ANY WINDOW / BRUCE HORNSBY & THE RANGE 40 49 WHAT'S ON YOUR MIND / INFORMATION SOCIETY
1985年に発表した彼ら9枚目のアルバム『Primitive Love 』が初めてビルボードのレギュラーチャートにも登場、シングルカットされた"Conga"が最高位10位を記録する初のTop40ヒット、このアルバムからは合わせて4曲のTop40シングルが生まれ、アメリカでのメジャーなラテンポップバンドとして認められるようになります。
1987年には、続く10枚目のアルバム『Let It Loose 』をリリース、このアルバムも前作を上回る大ヒットとなり、このアルバムからは、最高位5位を記録した"Rhythm Is Gonna Get You" を皮切りに連続してTop40ヒットが生まれ、4曲目のシングルカット曲"Anything for You"で、ついにNo.1を記録、アルバムも最高位6位、年間13位となる大ヒットアルバムとなります。"Anything for You"については、こちらをご覧ください→→→
"1-2-3"ですが、アルバム『Let It Loose 』から5曲目のシングルカット曲、5曲目にして最高位3位を記録する大ヒットになりました。曲の作者はGloria Estefanと、バンドドラマーのEnrique Garciaの共作。
5曲目のシングルではありましたが、この曲は、しっとりとしたバラードソング"Anything for You"から一転、ポップで明るいラテンミュージック、これぞ「ラテンポップ」、覚えやすく、これはヒットするでしょう、と聞いてすぐ思った曲でした。5曲目のシングルに、このヒット性の高い曲を持ってくるところに、この頃のGloria Estefan and Miami Sound Machineの勢いを感じました。日本でも大ヒットしましたね。
1988年ビルボード Billboard All American Top40、1988年8月20日付、これで4週目の1位の大ヒットとなりました、Steve Winwoodの"Roll With It"。Steve Winwoodですが、60年代からブリティッシュロックシーンで活躍しているスーパースター。伝説的なロックバンド、Trafficや、Blind Faithで活躍、81年に突然ソロで大ヒット、"While You See A Chance"が最高位7位を記録、86年には2曲目のソロヒットの"Higher Love"でついにNo.1、その後もヒットを続け、この曲でソロ7曲目のTop40ヒットで5曲目のTop10ヒット、2曲目のNo.1となりました。
2位は8位からジャンプアップ、George Michaelの"Monkey"。George Michaelですが元Wham!のメンバー、Wham!で6曲のTop40ヒット、ソロになってからのヒット、Aretha Franklinとのデュエットを含め、通算13曲目のTop40ヒットで、Wham!の"Wake Me Up Before You Go-Go"、ソロでの"Faith"など7曲のNo.1を含め、この曲で11曲目のTop3ヒットとなりました。
3位は5位からアップ、Gloria Estefan & Miami sound machineの"1-2-3"。Gloria Estefan and Miami Sound Machineですが、まずは1985年に、Miami Sound Machineとして最高位10位を記録した"Conga"が初のTop40ヒット、1987年に最高位5位の"Rhythm Is Gonna Get You" から、アーチスト名をGloria Estefan and Miami Sound Machineとしましたが、この曲で通算9曲目のTop40ヒットで、4曲目のTop5ヒット、No.1となった"Anything for You"に次いで2曲目のTop3ヒットとなりました。
4位は6位からアップ、Elton Johnの"I Don't Wanna Go On With You Like That"。Elton Johnですが、もちろんみなさんご存じだと思います、70年代初めから多くの大ヒットを出しているスーパースター。初めてのTop40ヒットは1970年に8位を記録した"Your Song"。そして、1972年に"Crocodile Rock"が初めてのNo.1ヒットを記録、あまりにたくさんのヒットがあるので正確かどうか自信がありませんが、この曲で40曲目のTop40ヒット、6曲のNo.1ヒットを含め15曲目のTop5ヒットとなりました。
5位は3位からダウン、Eric Carmenの"Make Me Lose Control"。Eric Carmenですが、70年代初めから、ロックポップグループRaspberriesのリードボーカルとして活躍、4曲のTop40ヒットを出してグループは解散します。その後ソロに転向、この曲でソロで8曲目のTop40ヒット、最高位2位の大ヒット曲"All by Myself"、復活して4位を記録した"Hungry Eyes"に続く3曲目のTop5ヒット、"All by Myself"に次ぐ2曲目のTop3ヒットになりました。
この週4週目のNo.1はSteve Winwoodの"Roll With It"。1位はこの4週間、年間チャートは第10位。年間チャートこそ10位ではありましたが、この年4週間の1位は、George Michaelの"Faith"と並んで最も長く1位に滞在した曲、年度を代表する大ヒットになりました。
Steve Winwoodですが、デビューは1960年代初め、まずは、The Spencer Davis Groupのボーカリストとして活躍、1964年には、"Keep On Running"という曲が、イギリスで1位、アメリカでも、70位台にまで上がります。
1966年には、Steve Winwoodが曲づくりに参加した"Gimme Some Lovin'"が、全米7位まで上昇、初のTop10ヒットとなり、翌年には同じく彼が曲づくりに参加した"I'm a Man"が10位となり、この頃からビルボードに登場している大ベテランロック歌手です。
トラフィックの活動終了後ソロ活動を開始、1980年に発表したソロ第二弾『Arc of a Diver』からのシングル"While You See a Chance"は全米7位を記録するヒット、さらに、しばらく時間が空きますが、1986年にリリースしたソロで4枚目のアルバム『Back in the High Life』からのファーストシングル"Higher Love"が、なんとNo.1を獲得する突然の大ヒットになります。こちらをご覧ください→→→
続いて、1988年には、5枚目のソロアルバム『Roll with It』を発表、そのアルバムからのファーストシングルがこの曲"Roll with It" 、彼の最もヒットしたシングルになりました。
"Roll with It"の曲の作者は Steve WinwoodとWill Jennings。このコンビは"Higher Love"と同じです、が、"Roll with It"については、この曲が1966年のヒット曲、Junior Walkerの"(I'm a) Roadrunner"に似ているとのことで、その曲のソングライターチームのHolland-Dozier-Hollandがクレジットされています。余談ですが、Junior Walkerは、サックス奏者・ソウルボーカリストですが、フォリナーの"Urgent" でサックスを担当し、フォリナーのツアーにもサックス担当として同行していたそうです。
"Roll with It"ですが、基本はロックミュージックでありますが、ポップでダンサブル、Junior Walkerの曲に似ていることでもわかりますが、ファンキーなところもある曲でした。ACチャートとメインストリーム・ロックチャートでも1位となり、さらには、ダンスミュージックチャートやR&B・ヒップホップ・チャートでもチャートインした曲です。
こちらが1966年に最高位20位を記録したJunior Walker & The Allstarsの"(I'm A) Roadrunner"。曲は似ているっちゃあ似ていますが、声が似ているんじゃあないですか。
今週 先週 song / artist 1 1 ROLL WITH IT / STEVE WINWOOD 2 8 MONKEY / GEORGE MICHAEL 3 5 1-2-3 / GLORIA ESTEFAN & MIAMI SOUND MACHINE 4 6 I DON'T WANNA GO ON WITH YOU LIKE THAT / ELTON JOHN 5 3 MAKE ME LOSE CONTROL / ERIC CARMEN 6 7 I DON'T WANNA LIVE WITHOUT YOUR LOVE / CHICAGO 7 2 HANDS TO HEAVEN / BREATHE 8 4 SIGN YOUR NAME / TERENCE TRENT D'ARBY 9 13 SWEET CHILD O' MINE / GUNS N' ROSES 10 12 FAST CAR / TRACY CHAPMAN 11 11 LOVE WILL SAVE THE DAY / WHITNEY HOUSTON 12 14 SIMPLY IRRESISTIBLE / ROBERT PALMER 13 17 PERFECT WORLD / HUEY LEWIS & THE NEWS 14 9 HOLD ON TO THE NIGHTS / RICHARD MARX 15 10 JUST GOT PAID / JOHNNY KEMP 16 21 WHEN IT'S LOVE / VAN HALEN 17 19 RAG DOLL / AEROSMITH 18 22 IF IT ISN'T LOVE / NEW EDITION 19 23 I'LL ALWAYS LOVE YOU / TAYLOR DAYNE 20 25 ANOTHER PART OF ME / MICHAEL JACKSON 21 16 THE TWIST / THE FAT BOYS 22 15 DO YOU LOVE ME / CONTOURS 23 28 NOBODY'S FOOL(THEME FROM "CADDYSHACKⅡ) / KENNY LOGGINS 24 27 ALL FIRED UP / PAT BENATAR 25 29 IT WOULD TAKE A STRONG STRONG MAN / RICK ASTLEY 26 18 POUR SOME SUGAR ON ME / DEF LEPPARD 27 32 ONE GOOD WOMAN / PETER CETERA 28 31 HERE WITH ME / REO SPEEDWAGON 29 20 PARENTS JUST DON'T UNDERSTAND / D.J. JAZZY JEFF & THE FRESH PRINCE 30 36 MISSED OPPORTUNITY / DARYL HALL & JOHN OATES 31 35 SAYIN' SORRY / DENISE LOPEZ 32 26 THE FLAME / CHEAP TRICK 33 39 I HATE MYSELF FOR LOVING YOU / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS 34 37 PLEASE DON'T GO GIRL / NEW KIDS ON THE BLOCK 35 40 DON'T WORRY BE HAPPY / BOBBY MCFERRIN 36 38 I DON'T WANT TO BE A HERO / JOHNNY HATES JAZZ 37 48 DON'T BE CRUEL / CHEAP TRICK 38 49 DON'T BE CRUEL / BOBBY BROWN 39 52 LOVE BITES / DEF LEPPARD 40 47 A NIGHTMARE ON MY STREET / D.J. JAZZY JEFF & THE FRESH PRINCE