ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1986年3月1日付 ジェームス・ブラウン James Brown - Living in America

2022-02-27 20:37:18 | 1986年ビルボードTop40
1986年3月1日付ビルボード All American Top40、2位から上がっての1位はMr. Misterの"Kyrie"。Mr. Misterですが、初めてのTop40ヒットでNo.1を記録した"Broken Wings"に続く2曲連続の驚きのNo.1に輝きました。

2位は2週間の1位からダウン、Whitney Houstonの"How Will I Know"。Whitney Houstonですが、3位を記録した"You Give Good Love"、No.1となった"Saving All My Love for You"に続く3曲目のTop40ヒットで同じく3曲目のTop5ヒット、2曲連続のNo.1となりました。
3位は4位からアップ、Starshipの"Sara"。Starship、ルーツは60年代のJefferson Airplaneまでさかのぼります。その後、1974年にJefferson Starshipとなり、さらに1984年、ジェファーソン・エアプレイン創設メンバーのポール・カントナーがバンドを去ったことにより、Starshipとなりました。StarshipとしてはNo.1ヒット"We Built This City"に続くTop3ヒット、Jefferson Airplane時代の最高位5位の"Somebody to Love"、Jefferson Starship時代の最高位3位の"Miracles"と合わせると4曲目のTop5ヒット、3曲目のTop3ヒットになりました。
4位は5位からアップ、James Brownの"Living in America"。James Brownですが、デビュー、そしてシングルHot100ヒットはなんと50年代にまでさかのぼります。その後、Top40ヒットは、正確かどうかわかりませんが数えてみるとこの曲で45曲目。でも大ヒットは意外に少なく、Top5ヒットはこの曲で2曲になります。
5位は6位からアップ、Sadeの"The Sweetest Taboo"。Sadeですが、個人名でなくて、Sade Aduがリードボーカリストのイギリスのバンド。初めてのTop40ヒット"Smooth Operator"が最高位5位、この曲で2曲目のTop40ヒットが5位まで上がってきました。

この週4位はJames Brownの"Living in America"。最高位はこの1週のみの第4位。年間チャートは65位。James BrownのTop40への登場は、1979年に最高位38位を記録した"It's Too Funky in Here"以来、7年ぶりのヒットとなりました。

そのJames Brown、7年ぶりのヒットとなりましたが、その活躍はなんと1950年代にまでさかのぼります。ファーストアルバムのリリースは1958年。初のTop40ヒットは1960年、最高位33位を記録した"Think"です。そしてそこから数多くのTop40ヒットを生み出します。

今回のこの曲"Living in America"まで、大ヒットは少ないながら、数えてみるとTop40ヒットは45曲目、そのうち、Top10ヒットはこの曲を含め7曲目、Top5ヒットとなると、1965年に最高位3位を記録した"I Got You (I Feel Good)"以来2曲目、なんと彼の53枚目のアルバムからのシングルが、久し振りの大ヒットとなりました。

さてこの曲、53枚目のアルバム『Gravity』に収録されているとともに、映画『Rocky IV』で使われた曲、サウンドトラックアルバムにも収録されています。
映画『Rocky IV』からは、つい先日紹介しましたが、Survivorの"Burning heart"が最高位2位を記録した大ヒットになっています。こちらをご覧ください→→→

"Living in America"ですが、曲の作者はDan HartmanとCharlie Midnight、プロデュースもDan Hartmanです。さてさて、Dan Hartmanといえば、ディープなTop40ファンの方々には結構有名なミュージシャンです。
ソロでヒットする前にはEdgar Winter Groupにも参加していました。あのインストルメンタル曲でのNo.1ヒット"Frankenstein"にもベースで参加。ソロになってからも1984年に最高位6位を記録した"I Can Dream About You"など、計4曲のTop40ヒットを記録しています。こちらをご覧ください→→→

映画ではすごく印象的な場面で使われていました。ゴキゲンで、どこまでも明るい、ノー天気な楽しい曲でした。


こちらは作者のDan Hartmanの初めてののヒット曲"Instant Replay"。1978年に最高位29位を記録しました。
この曲も明るい、楽しい曲でありました。


今週 先週 song / artist
1 2 KYRIE / MR. MISTER
2 1 HOW WILL I KNOW / WHITNEY HOUSTON
3 4 SARA / STARSHIP
4 5 LIVING IN AMERICA / JAMES BROWN
5 6 THE SWEETEST TABOO / SADE
6 3 WHEN THE GOING GETS TOUGH(JEWEL OF THE NILE THEME) / BILLY OCEAN
7 7 LIFE IN A NORTHERN TOWN / THE DREAN ACADEMY
8 8 SILENT RUNNING / MIKE + THE MECHANICS
9 11 SECRET LOVERS / ATLANTIC STARR
10 14 THESE DREAMS / HEART
11 12 A LOVE BIZARRE / SHEILA E.
12 17 KING FOR A DAY / THOMPSON TWINS
13 16 TARZAN BOY / BALTIMORA
14 9 BURNING HEART / SURVIVOR
15 15 CONGA / MIAMI SOUND MACHINE
16 19 RUSSIANS / STING
17 26 R.O.C.K. IN THE U.S.A. / JOHN COUGAR MELLENCAMP
18 18 DAY BY DAY / HOOTERS
19 22 NIKITA / ELTON JOHN
20 10 THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR / DIONNE & FRIENDS
21 24 SANCTIFY YOURSELF / SIMPLE MINDS
22 23 STAGES / ZZ TOP
23 28 WHAT YOU NEED / INXS
24 13 I'M YOUR MAN / WHAM!
25 27 THIS COULD BE THE NIGHT / LOVERBOY
26 29 BEAT'S SO LONELY / CHARLIE SEXTON
27 33 MILLIONAIRE / ABC
28 21 DIGITAL DISPLAY / READY FOR THE WORLD
29 40 ROCK ME AMADEUS / FALCO
30 35 LET'S GO ALL THE WAY / SLY FOX
31 34 ANOTHER NIGHT / ARETHA FRANKLIN
32 20 THE SUN ALWAYS SHINES ON T.V. / A-HA
33 39 MANIC MONDAY / BANGLES
34 38 NIGHT MOVES / MARILYN MARTIN
35 25 HE'LL NEVER LOVE YOU (LIKE I DO) / FREDDIE JACKSON
36 43 GOODBYE IS FOREVER / ARCADIA
37 46 NEEDLES AND PINS / TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS w/STEVIE NICKS
38 44 NO EASY WAY OUT / ROBERT TEPPER
39 47 TENDER LOVE / FORCE M.D.'S
40 50 CALLING AMERICA / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA
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ドリーム・アカデミー The Dream Academy - Life In A Northern Town(1986年の洋楽 Part7)

2022-02-24 21:12:44 | '86年洋楽
1986年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart7はThe Dream Academyの"Life In A Northern Town"。最高位は2月22日と3月1日の第7位。年間チャートは78位。初めてのヒットが年間チャートに入る大ヒットになりました。

The Dream Academyですが、イギリス出身のロックバンドと言うか、フォーク・ロック、またはアコースティック・ロックといえばよいでしょうか、ギター・ボーカルのNick Laird-Clowes 、キーボード・サックス・オーボエなどのマルチプレイヤーのKate St. John、キーボード・ボーカルのGilbert Gabrielの3人組。

デビューは1983年で、ファーストアルバム『The Dream Academy』を1984年にリリースします。なんとアルバムのプロデュースには、あのピンクフロイドのDavid Gilmourが参加しているのです。このファーストアルバムからの初めてのシングルカットがこの曲"Life in a Northern Town"です。

曲の作者はメンバーのGilbert GabrielとNick Laird-Clowesの共作。プロデュースにはアルバムと同様David Gilmourが参加しています。
穏やかな、抑えた地味な曲だとは思いますが、出だしの「デオ、ア、マンマンマ」(っていっているかどうかはわかりませんが)のインパクトは物凄いものがありました。この曲、出だしを1回聞いただけで覚えました。

The Dream Academyですが、ヒットはこの曲の後、もう1曲のTopp40ヒットはありましたが、大ヒットには至らず、アルバムを3枚出して解散してしまいました。才能あるグループだと思ったのですが、あまり活躍できず残念でした。
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ビルボード 全米 Top40 1986年2月22日付 ホイットニー・ヒューストン Whitney Houston - How Will I Know

2022-02-20 22:37:58 | 1986年ビルボードTop40
1986年2月22日付ビルボード All American Top40、2週目の1位はWhitney Houstonの"How Will I Know"。Whitney Houstonですが、3位を記録した"You Give Good Love"、No.1となった"Saving All My Love for You"に続く3曲目のTop40ヒットで同じく3曲目のTop5ヒット、2曲連続のNo.1となりました。

2位は4位からアップ、Mr. Misterの"Kyrie"。Mr. Misterですが、初めてのTop40ヒットでNo.1を記録した"Broken Wings"に続く2曲目のTop3ヒットで、2位まで上がってきました。連続No.1まであと一歩です。
3位は1週のみの2位からダウン、Billy Oceanの"When the Going Gets Tough(Jewel of the Nile Theme) "。この曲は映画『ナイルの宝石(The Jewel of the Nile)』の主題歌。映画は『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』の続編です。Billy Oceanですが、この曲で6曲目のTop40ヒットで、No.1を記録した"Caribbean Queen"を含め3曲目のTop3ヒットです。
4位は9位からジャンプアップ、Starshipの"Sara"。Starship、ルーツは60年代のJefferson Airplaneまでさかのぼります。その後、1974年にJefferson Starshipとなり、さらに1984年、ジェファーソン・エアプレイン創設メンバーのポール・カントナーがバンドを去ったことにより、Starshipとなりました。StarshipとしてはNo.1ヒット"We Built This City"に続くTop5ヒット、Jefferson Airplane時代の最高位5位の"Somebody to Love"、Jefferson Starship時代の最高位3位の"Miracles"と合わせると4曲目のTop5ヒットになりました。
5位は7位からアップ、James Brownの"Living in America"。James Brownですが、デビュー、そしてシングルHot100ヒットはなんと50年代にまでさかのぼります。その後、Top40ヒットは、正確かどうかわかりませんが数えてみるとこの曲で45曲目。でも大ヒットは意外に少なく、Top5ヒットはこの曲で2曲になります。

この週2週目の1位はWhitney Houstonの"How Will I Know"。1位はこの2週間、年間チャートは第6位。初のNo.1ヒット"Saving All My Love for You"を上回る大ヒットとなりました。

Whitney Houstonですが、デビューは1984年、ファーストアルバム『Whitney Houston』から、3位を記録した"You Give Good Love"、初のNo.1を記録した"Saving All My Love For You"と、2曲連続の大ヒット。そして3曲目のシングルのこの曲"How Will I Know"が、前2曲を上回る大ヒットを記録しました。この2曲についてはこちらをご覧ください→→→

このアルバム『Whitney Houston』ですが、ファーストアルバムにもかかわらず、大物ソングライターや大物プロデューサーが曲づくりに参加しています。「Arista」の期待の大きさが分かります。

曲の作者はGeorge MerrillとShannon Rubicam。George MerrillとShannon Rubicamってご存知でしょうか?ポップデュオ「Boy Meets Girl」として、1988年に"Waiting for a Star to Fall"が5位となるヒットを持っています。
その二人による曲ですが、当初この曲は Janet Jacksonのために書かれたとのことでした。でもJanet Jacksonには地味な曲、ということで却下され、巡り巡ってWhitney Houstonの曲として起用されました。

そのGeorge MerrillとShannon Rubicamの曲に手を入れてプロデュースしたのがNarada Michael Walden。ここのところ私のブログにも何度も出てきます。Aretha Franklinの復活のアルバム『Who's Zoomin' Who?』がNarada Michael Waldenのプロデュースでした。

Whitney Houstonの2曲のヒット曲"You Give Good Love"と"Saving All My Love For You"についてはソウルバラード、Whitney Houstonのボーカルをじっくり聞かせる曲でした。そして3曲目のこの曲、Janet Jacksonには地味な曲ということでしたが、ポップで軽快、かつボーカルも聴かせる、Whitney Houstonにぴったりの曲でした。Narada Michael Waldenの力が発揮されたということでしょうか。

アルバム『Whitney Houston』ですが、3曲目のシングルが最大のヒットとなる、アルバムセールス的には最高の売れ方で、通算14週間のNo.1、アルバム年間チャート1位に輝く大ベストセラーアルバムとなりました。


今週 先週 song / artist
1 1 HOW WILL I KNOW / WHITNEY HOUSTON
2 4 KYRIE / MR. MISTER
3 2 WHEN THE GOING GETS TOUGH(JEWEL OF THE NILE THEME) / BILLY OCEAN
4 9 SARA / STARSHIP
5 7 LIVING IN AMERICA / JAMES BROWN
6 8 THE SWEETEST TABOO / SADE
7 11 LIFE IN A NORTHERN TOWN / THE DREAN ACADEMY
8 12 SILENT RUNNING / MIKE + THE MECHANICS
9 3 BURNING HEART / SURVIVOR
10 5 THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR / DIONNE & FRIENDS
11 15 SECRET LOVERS / ATLANTIC STARR
12 13 A LOVE BIZARRE / SHEILA E.
13 6 I'M YOUR MAN / WHAM!
14 19 THESE DREAMS / HEART
15 10 CONGA / MIAMI SOUND MACHINE
16 17 TARZAN BOY / BALTIMORA
17 22 KING FOR A DAY / THOMPSON TWINS
18 28 DAY BY DAY / HOOTERS
19 26 RUSSIANS / STING
20 21 THE SUN ALWAYS SHINES ON T.V. / A-HA
21 23 DIGITAL DISPLAY / READY FOR THE WORLD
22 30 NIKITA / ELTON JOHN
23 32 STAGES / ZZ TOP
24 33 SANCTIFY YOURSELF / SIMPLE MINDS
25 27 HE'LL NEVER LOVE YOU (LIKE I DO) / FREDDIE JACKSON
26 37 R.O.C.K. IN THE U.S.A. / JOHN COUGAR MELLENCAMP
27 35 THIS COULD BE THE NIGHT / LOVERBOY
28 36 WHAT YOU NEED / INXS
29 34 BEAT'S SO LONELY / CHARLIE SEXTON
30 14 SPIES LIKE US / PAUL MCCARTNEY
31 18 TALK TO ME / STEVIE NICKS
32 20 SAY YOU, SAY ME(TITLE SONG FROM WHITE NIGHTS) / LIONEL RICHIE
33 39 MILLIONAIRE / ABC
34 38 ANOTHER NIGHT / ARETHA FRANKLIN
35 40 LET'S GO ALL THE WAY / SLY FOX
36 16 GO HOME / STEVIE WONDER
37 25 WALK OF LIFE / DIRE STRAITS
38 42 NIGHT MOVES / MARILYN MARTIN
39 48 MANIC MONDAY / BANGLES
40 56 ROCK ME AMADEUS / FALCO
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マイアミ・サウンド・マシーン Miami Sound Machine - Conga(1986年の洋楽 Part6)

2022-02-17 20:32:37 | '86年洋楽
1986年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart6はMiami Sound Machineの"Conga"。最高位は2月8日と15日付の第10位。年間チャートは40位。最高位10位ながら、Hot100に27週間、Top40に16週間滞在するロングヒットで、年間チャート上位に食い込みました。

Miami Sound Machineですが、ラテン系ミュージックグループ。リーダーのEmilio Estefanがマイアミで、1975年に前身のバンドの活動を開始、77年にはキューバ出身のボーカリストGloria Estefanが参加して、Miami Sound Machineとして本格的な活動を開始します。
77年にはファーストアルバムをリリースしますが、残念ながらヒットには至りませんでした。

その後、アルバムのリリースを重ねますが、ヒットにはなかなか至りませんでした。初めてのメジャーヒットはなんと8枚目のアルバムになります、『Eyes of Innocence』が、アメリカではなくイギリスで初めてのヒットとなります。シングルもダンスチャートでは話題になりましたが、レギュラーチャートではHot100ヒットにも至りませんでした。

9枚目のアルバム『Primitive Love』が全米でもヒット、そのアルバムからのファーストシングルカット曲がこの曲"Conga"です。
この後、80年代後半から90年代にかけて、No.1ヒットを含め大ヒットを連発するGloria Estefan・Miami Sound Machineの初めてのHot100ヒットが大ヒットになりました。

"Conga"ですが、曲の作者はバンドメンバー・ドラマーのEnrique E. Garcia。プロデュースはバンドリーダーで、Gloria Estefanの夫でもあるEmilio Estefanと、Rafael Vigil。この曲はアメリカではもちろん、全世界的な大ヒットになりました(イギリスではヒットしなかったようですが)
日本でも大ヒットしました。この年の東京音楽祭ではグランプリを獲得、今でも時々テレビやラジオでも流れてくる、洋楽ファンでなくても多くの方々がご存知の曲ですね。
コメント (25)
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ビルボード 全米 Top40 1986年2月15日付 Billy Ocean - When the Going Gets Tough(Jewel of the Nile Theme)

2022-02-13 22:32:39 | 1986年ビルボードTop40
1986年2月15日付ビルボード All American Top40、1位の交代がありました、5位からいきなりの1位はWhitney Houstonの"How Will I Know"。Whitney Houstonですが、3位を記録した"You Give Good Love"、No.1となった"Saving All My Love for You"に続く3曲目のTop40ヒットで同じく3曲目のTop5ヒット、2曲連続のNo.1となりました。

2位は4位からアップ、Billy Oceanの"When the Going Gets Tough(Jewel of the Nile Theme) "。この曲は映画『ナイルの宝石(The Jewel of the Nile)』の主題歌。映画は『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』の続編です。Billy Oceanですが、この曲で6曲目のTop40ヒットで、No.1を記録した"Caribbean Queen"を含め3曲目のTop3ヒットです。
3位は2位からダウン、残念ながら1位に届きませんでした、Survivorの"Burning heart"、映画『Rocky IV』収録曲です。Survivorですが、81年の"Poor Man's Son"が初めてのTop40ヒットで、82年にはご存知『Rocky III』のテーマ"Eye of the Tiger"で6週間の1位、年間2位の大ヒット、この曲で7曲目のTop40ヒットで、3曲目のTop5ヒットになりました。
4位は6位からアップ、Mr. Misterの"Kyrie"。Mr. Misterですが、初めてのTop40ヒットでNo.1を記録した"Broken Wings"に続く2曲目のTop5ヒットで、4位まで上がってきました。
5位は4週間の1位からダウン、年度を代表する大ヒットになりました、Dionne & Friendsの"That's What Friends Are For"。この曲は、Dionne Warwickが、Elton John、Gladys Knight、Stevie Wonderをゲストとして迎え、エイズの予防と研究のためのチャリティーシングルとして発売されたものです。Dionne Warwickのシングルとしては、1979年に5位を記録した"I'll Never Love This Way Again"以来通算4曲目のTop5ヒット、1974年に1位を記録したThe Spinnersとの共演"Then Came You" 以来2曲目のNo.1ソングとなりました。

この週2位はBilly Oceanの"When the Going Gets Tough(Jewel of the Nile Theme) "。最高位はこの1週間のみの2位。年間チャートは31位。残念ながら1位にはなれませんでした。

さてこの曲は映画『ナイルの宝石(The Jewel of the Nile)』の主題歌。映画は『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』の続編です。
主演は『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』と同じくマイケル・ダグラスとキャスリーン・ターナーですが、監督が変わりました、第1作はロバート・ゼメキス監督でしたが、この2作目はルイス・ティーグです。映画は両方とも見ましたが、とっても面白かったです。

主題歌"When the Going Gets Tough(Jewel of the Nile Theme) "ですが、曲の作者はBilly Ocean自身にRobert John "Mutt" Lange、Wayne Brathwaite、Barry Eastmondの4人の共作。Robert John "Mutt" Langeは前のヒット"Loverboy"もソングライターに参加していました。
出だしからノリの良い、映画にぴったりの楽しい曲です。途中のサックスソロも良いですね。サックスはVernon Jeffrey Smithです。

PVには映画のシーンも登場しますが、なんとバックコーラスにはマイケル・ダグラス、キャスリーン・ターナー、ダニー・デヴィートの3人が参加しています。もちろん出演だけで実際には歌ってはいないと思いますが。PVもとっても楽しかったです。

Billy Oceanですが、トリニダード・トバゴ出身で、イギリスで歌手としてデビューします。アルバムのリリースは1976年、デビューアルバム『Billy Ocean』からのシングル"Love Really Hurts Without You"が初めてのTop40ヒットとなり、最高位22位を記録します。
でもその後が続かず、しばらくヒットが出ない時期が続きます。そして1984年、5枚目のアルバム『Suddenly』から、まさに突然の大ヒット、"Caribbean Queen (No More Love on the Run)"がNo.1を記録します。こちらをご覧ください→→→

その後もヒットが続き、この曲は映画のサントラに収録されていますが、同時に彼の6枚目のアルバム『Love Zone』に収録されて2位の大ヒットになりました。

この曲は映画『ナイルの宝石(The Jewel of the Nile)』の主題歌で大ヒットしましたが、前作の『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』にも主題歌がありました。なぜか映画では使われなかったという曲で、Eddy Grantの"Romancing the Stone"です。こちらで紹介していますのでご覧ください→→→


今週 先週 song / artist
1 5 HOW WILL I KNOW / WHITNEY HOUSTON
2 4 WHEN THE GOING GETS TOUGH(JEWEL OF THE NILE THEME) / BILLY OCEAN
3 2 BURNING HEART / SURVIVOR
4 6 KYRIE / MR. MISTER
5 1 THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR / DIONNE & FRIENDS
6 3 I'M YOUR MAN / WHAM!
7 9 LIVING IN AMERICA / JAMES BROWN
8 12 THE SWEETEST TABOO / SADE
9 15 SARA / STARSHIP
10 10 CONGA / MIAMI SOUND MACHINE
11 16 LIFE IN A NORTHERN TOWN / THE DREAN ACADEMY
12 18 SILENT RUNNING / MIKE + THE MECHANICS
13 19 A LOVE BIZARRE / SHEILA E.
14 7 SPIES LIKE US / PAUL MCCARTNEY
15 21 SECRET LOVERS / ATLANTIC STARR
16 11 GO HOME / STEVIE WONDER
17 23 TARZAN BOY / BALTIMORA
18 8 TALK TO ME / STEVIE NICKS
19 28 THESE DREAMS / HEART
20 14 SAY YOU, SAY ME(TITLE SONG FROM WHITE NIGHTS) / LIONEL RICHIE
21 24 THE SUN ALWAYS SHINES ON T.V. / A-HA
22 26 KING FOR A DAY / THOMPSON TWINS
23 25 DIGITAL DISPLAY / READY FOR THE WORLD
24 13 MY HOMETOWN / BRUCE SPRINGSTEEN
25 17 WALK OF LIFE / DIRE STRAITS
26 30 RUSSIANS / STING
27 31 HE'LL NEVER LOVE YOU (LIKE I DO) / FREDDIE JACKSON
28 34 DAY BY DAY / HOOTERS
29 20 SIDEWALK TALK / JELLYBEAN
30 35 NIKITA / ELTON JOHN
31 22 I MISS YOU / KLYMAXX
32 36 STAGES / ZZ TOP
33 40 SANCTIFY YOURSELF / SIMPLE MINDS
34 38 BEAT'S SO LONELY / CHARLIE SEXTON
35 42 THIS COULD BE THE NIGHT / LOVERBOY
36 48 WHAT YOU NEED / INXS
37 44 R.O.C.K. IN THE U.S.A. / JOHN COUGAR MELLENCAMP
38 45 ANOTHER NIGHT / ARETHA FRANKLIN
39 47 MILLIONAIRE / ABC
40 51 LET'S GO ALL THE WAY / SLY FOX
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