1988年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart48は、Ivan Nevilleの"Not Just Another Girl"。最高位は12月10日付の1週間の第26位。年間チャートは圏外でした。
Ivan Nevilleですが、アメリカ・ニューオーリンズ出身のシンガー・ソングライター。Top40ヒットは、この曲のみの一発屋ですので、ご存じの方は少ないとは思いますが、アーロン・ネヴィルの息子、というと、ビックリすると思います。アーロン・ネヴィルといえば、60年代から活躍するR&Bシンガーで、80年代には、リンダ・ロンシュタットのアルバム『Cry Like a Rainstorm, Howl Like the Wind 』に参加。このアルバムに収録された"Don't Know Much"が最高位2位、"All My Life"が最高位11位の大ヒットになりました。この2曲はまだ私のブログには登場していませんが、来年には、もちろん登場すると思います。
"Not Just Another Girl"の作者はIvan Neville自身。プロデューサーは、なんと、ウエストコーストロック系ミュージシャンのDanny Kortchmarが務めています。Ivan Nevilleのソロでのデビューアルバム『If My Ancestors Could See Me Now 』からのシングルカット曲。
Danny Kortchmarプロデュースだけあって、このアルバムへの参加ミュージシャンは、Danny Kortchmarが、ギターやキーボード、サックスまで担当していますし、ギターのWaddy Wachtel やドラムスのJeff Porcaro、ボーカルには、お父さんのAaron Neville 、1曲だけですが、Bonnie Raitt、J.D.サウザーの名前も見えます。
"Not Just Another Girl"ですが、これぞアメリカンロックといっていい曲です。声がヒューイ・ルイスに似ていますが、曲もヒューイ・ルイスっぽいです。この曲、映画にも使われたようで、映画は『My Stepmother Is an Alien』邦題「花嫁はエイリアン」というSFコメディ映画だそうですが、映画自体はほとんどヒットしなかったとのことでした。
1988年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart47はDuran Duranの"I Don't Want Your Love"。最高位は12月3日と10日付の2週間の第4位。年間チャートは89年の第62位でした。
Duran Duranですが、70年代後半にイギリスバーギンガムで結成されたロックバンド。レコードデビューは1981年、まずは母国イギリスと日本でヒットします。
アメリカでは、セカンドアルバムの『Rio』からのシングルカット"Hungry Like the Wolf"がいきなり最高位3位記録、さらに次のシングル"Rio"もヒットし、世界的な大人気グループとなります。
3枚目のアルバム『Seven and the Ragged Tiger』からは3曲のTop10ヒットが出て、3枚目のシングルカット曲"The Reflex"がついに全米No.1、さらに、映画007『美しき獲物たち A View to a Kill』の主題歌"A View To A Kill"が2曲目のNo.1。"A View To A Kill" についてはこちらをご覧ください→→→
続いて1987年にリリースされたのが5枚目のアルバム『The Joshua Tree』、このアルバムからのファーストシングルが"With or Without You"で、チャートを駆け上がり、3週間のNo.1を記録、さらには、続くシングル"I Still Haven't Found What I'm Looking For" も2週間のNo.1、2曲連続の大ヒットを記録します。こちらをご覧ください→→→
このアルバムからはもう1曲、"Where the Streets Have No Name"が最高13位と、3曲のTop40ヒットとなり、アルバムは1987年の年間6位の大ヒットとなりました。
続くアルバムが『Rattle and Hum』で、このアルバムからのファーストシングルがこの曲"Desire"、バンド3曲目のTop3ヒットとなりました。
アルバム『Rattle and Hum』ですが、U2のThe Joshua Treeツアーを記録に残しておこうということで企画が進められた映画のサントラ盤です。ただ、映画は全くヒットしなかったようです。アルバムは2枚組で、ライブ音源とともに、新曲が入った2枚組アルバム、映画はヒットしなかったですが、アルバムはアメリカ、イギリスともNo.1となる大ヒットアルバムとなりました。
このファーストアルバムからは、シングルのTop40ヒットは"Nobody's Fool"1曲だけでしたが、アルバムは特大のヒットとなり、最高位は3位を記録、年間チャートも8位の大ヒットアルバムとなりました。このファーストアルバムからのシングルは、PVが3部作となっていて話題となりました。最後にシングルカットされた"Somebody Save Me" のPVには、なんとJon Bon Jovi とRichie Sambora が出てくるのですよね。音時さんのブログをご覧ください→→→
続くセカンドアルバムが1988年にリリースされた『Long Cold Winter』。このアルバムからのシングルがこの曲"Don't Know What You Got (Till It's Gone)"。曲の作者は、バンドの中心メンバー、リードボーカル・ギターのTom Keifer です。