ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

Pat Benatar - Love Is A Battlefield(1983年の洋楽 Part46)

2019-12-19 23:34:41 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart46はPat Benatarの"Love Is A Battlefield"。
最高位は12月10日の第5位。年間チャートは1984年の57位。彼女のこの時点での最大のヒットとなりました。

Pat Benatarですが、1979年にファーストアルバム『In the Heat of the Night』をリリースしてデビュー。このファーストアルバムからシングルカットした"Heartbreaker"がいきなりヒット。最高位23位を記録し、アルバムも最高位12位の大ヒットアルバムとなります。
そしてセカンドアルバム『Crimes of Passion』が最高位2位、サードアルバム『Precious Time』がついにアルバムチャート1位を記録します。

"Love Is A Battlefield"ですが、1983年にリリースした彼女の初めてのライブアルバム『Live from Earth』に収録された2曲のstudio recording曲のうちの1曲。
最高位5位は、1980年に最高位9位を記録したこれまでの最高ヒット"Hit Me with Your Best Shot"を超えたこれまでの最大のヒットになりました。
曲の作者はソングライターのHolly KnightとレコードプロデューサーMike Chapmanの共作です。
バラードなのですが、アップテンポなところもある、不思議な魅力のある曲です。


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Big Country - In A Big Country(1983年の洋楽 Part45)

2019-12-12 21:44:02 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart45はBig Countryの"In A Big Country"。
最高位は12月3日から3週間続けた第17位。年間チャートは圏外でした。

Big Countryですが、スコットランド出身の4人組ロックバンド。
デビューは1981年、ファーストアルバムのリリースは1983年『The Crossing』。
このデビューアルバムがいきなりイギリスとアメリカで大ヒット、イギリスでは最高位3位、アメリカでも最高位18位を記録します。

"In A Big Country"ですが、このファーストアルバムからの3枚目のシングルカット曲です。
2枚目のシングルまではイギリスではヒットしたようですが、アメリカではこの"In A Big Country"が初めてのヒットとなりました。

"In A Big Country"の作者はメンバーの4人。
なんといってもこの曲の特徴はバグパイプ、と言っても本物のバグパイプではなく、バグパイプ風のギターの音色です。
ケルト風のサウンド、軽妙な雰囲気がとっても心地良いです。

Big Countryですが、アメリカでのTop40ヒットはこの曲のみ、一発屋で終ってしまいましたが、イギリスでは90年代以降もヒットを続け、今でも活動しているようです。

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Asia - The Smile Has Left Your Eyes(1983年の洋楽 Part44)

2019-12-05 22:21:51 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart44はAsiaの"The Smile Has Left Your Eyes"。
最高位は11月26日と12月3日の34位。年間チャートは圏外でした。

さてAsia、皆さんご存知だとは思いますが、メンバーは、元キング・クリムゾンのジョン・ウェットン、元イエスのスティーヴ・ハウ、元エマーソン・レイク・アンド・パーマーのカール・パーマー、元バグルスでイエスのジェフ・ダウンズの4人組。ロック界のスーパースターが結集して1982年に結成されたグループですね。

さて、そのスーパーグループのセカンドアルバム『Alpha』からの2曲目のシングルヒットがこの曲です。
ファーストアルバム『Asia 詠時感〜時へのロマン』は9週間の1位を記録して年間チャートも1位を獲得した名盤です。
そのアルバムに続く期待の2枚目のアルバムがこの『Alpha』です。
最高位は6位でしたが、内容は素晴らしいアルバムでした。

ファーストシングルカットされた"Don't Cry"は最高位10位を記録し、続いてのシングルヒットがこの曲"The Smile Has Left Your Eyes"です。
曲の作者はJohn Wetton。
私はこの曲が大好きで、特にジョン・ウエットンのボーカルの良さが際立つ名曲ではないかと思います。ドラマティックなところもお気に入りです。
残念ながら大きなヒットにはなりませんでしたが、小ヒットでもかえって思い出深く、心に残る素晴らしい曲です。
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Peabo Bryson & Roberta Flack ‎– Tonight I Celebrate My Love(1983年の洋楽 Part43)

2019-11-28 22:32:27 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart43はPeabo Bryson & Roberta Flackの"Tonight I Celebrate My Love"。邦題は「愛のセレブレイション」。
最高位は11月5日と12日の第16位。年間チャートは年度の途中にもかかわらず1983年の96位。最高位こそ16位といまいちでしたが、最終的にHot100に29週間滞在するロングヒットでした。

さて、ソウル大物シンガー同士のデュエットソングですが、本命はやっぱりこの曲でしょう。
まずはPeabo Bryson、デビューアルバムのリリースは1976年、R&Bチャートでは人気で、アルバムを出せばTop10級のヒットとなりますが、しばらくはレギュラーチャートでのヒットには結びつきませんでした。
その初めてのTop40ヒットがこの曲になります。以外にもこの曲がTop40初登場なのですね。
彼のソフトな甘い声は、バラード向き、特に、バラードデュエット向きなのでしょう、1991年にはディズニー映画「Beauty and the Beast」の主題歌をCeline Dionと歌い最高位9位。翌年には同じくディズニー映画『アラジン』の主題歌"A Whole New World"をRegina Belleと歌い、ついにNo.1を獲得します。今でも活躍しているようですね。

そしてRoberta Flack、彼女のことは洋楽ファンならもちろんご存知ですよね。
デビューは1969年。ファーストアルバム『First Take』はリリース当時はヒットしませんでしたが、1971年にリリースした4枚目のアルバム『Roberta Flack & Donny Hathaway』は初めてヒット、そして翌年、ファーストアルバムに収録されていた"The First Time Ever I Saw Your Face"「愛は面影の中に」が映画音楽で使われ、6週間の1位を記録する突然の大ヒット、なんと年間チャート1位を獲得します。その後は大歌手の道をまっしぐら、1973年には"Killing Me Softly with His Song"でNo.1、翌年1974年にも"Feel Like Makin' Love"がNo.1、1978年にはDonny Hathawayとのデュエットソング"The Closer I Get to You"が2位と、大ヒットを連発します。ピーボ・ブライソンよりもだいぶ年上ですが、まだ健在のようです。

"Tonight I Celebrate My Love"ですが、Peabo BrysonとRoberta Flackの二人の共作アルバム『Born to Love』収録曲。全編二人の歌を聞くことができるアルバムです。"Tonight I Celebrate My Love"の作者はGerry GoffinとMichael Masser、Michael Masserはこの曲のプロデュースも担当しています。
日本でもテレビCMで使われるなどヒットしました。



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Dionne Warwick & Luther Vandross - How Many Times Can We Say Goodbye(1983年の洋楽 Part42)

2019-11-22 00:13:49 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart42はDionne Warwick & Luther Vandrossの"How Many Times Can We Say Goodbye"。邦題は「さよならは一度だけ」。
最高位は11月12日と19日の2週間の27位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

この1983年11月のビルボードチャート、2曲のソウル大物シュエットソングがチャートインしていました。両曲とも名曲でした。そのうちの1曲がこの曲です。

まずはDionne Warwick、ソウルの大物女性シンガーですよね、デビューは1960年代前半、初めてのヒットは1962年に最高位21位を記録した"Don't Make Me Over"です。
その後、60年代からずっと、コンスタントにヒットを生み出します。中でも、The Spinnersと組んで出した"Then Came You"が1974年についにNo.1を記録します。
1979年にバリー・マニロウのプロデュースで1979年に最高位5位を記録した"I'll Never Love This Way Again"は素晴らしい曲、名曲でした。

次にLuther Vandross、Dionne Warwickよりも11歳年下で、デビューは1976年。ソウル歌手でもあり、プロデューサー、ソングライターとしても有名ですね。
初めてのアルバムは1981年にリリースした『Never Too Much』でアルバムもレギュラーチャートで19位、R&BチャートではいきなりNo.1を記録する大ヒット。そのアルバムからのシングル"Never Too Much"は最高位33位を記録します。

そのDionne WarwickとLuther Vandrossが出会って作成されたアルバムが『How Many Times Can We Say Goodbye』。
Dionne Warwickのアルバムで、Luther Vandrossがプロデュースを務めています。Luther Vandrossはソングライターとしてもアルバムの中の曲を手掛けています。

この曲"How Many Times Can We Say Goodbye"の作者はSteve Goldman。
この曲はLuther Vandrossのアルバム『Busy Body』にも収録されています。デュエット両者のアルバムに収録されているってあんまりないんじゃないでしょうか。
もちろん二人とも文句なくの名ボーカリスト、その二人が美しいメロディのソウルバラードを歌う、まさに名曲です。
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