ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード Billboard All American Top40 1987年10月31日付 マイケル・ジャクソン Michael Jackson - Bad

2023-10-29 20:25:35 | 1987年ビルボードTop40
1987年ビルボード Billboard All American Top40、1987年10月31日付、前週に続き2週目の1位はMichael Jacksonの"Bad"。この曲、9月19日付40位初登場から、Hot100にたった6週間で1位まで駆け上がってきました。Michael Jacksonのニューアルバム『Bad』から、No.1を記録したSiedah Garrettとのデュエットソング"I Just Can't Stop Loving You"に続く第2弾シングル、ソロヒットとしては、この曲で19曲目のTop40ヒットで、12曲目のTop5ヒット、72年の"Ben"を皮切りに、デュエットソングを含めこの曲で8曲目のNo.1となりました。

2位は前週と変わらず2週目の2位、Madonnaの"Causing a Commotion"。マドンナ主演の映画『Who's That Girl』から、No.1となった主題歌"Who's That Girl"に続くシングル。そのMadonnaですが、83年に"Holiday"が初めてのTop40ヒット、それからまだ4年しか経っていませんが、この曲で15曲目のTop40ヒットで、13曲目のTop5ヒット、9曲目のTop3ヒットとなりました。

3位は5位からアップ、Tiffanyの"I Think We're Alone Now"。Tiffanyですが、アメリカロサンジェルス出身のシンガー・ソングライター。デビューアルバムからの、この曲は2曲目のシングルですが、1曲目のシングルはヒットせず、2曲目のシングルのこの曲が初のTop40ヒットで、3位まで上がってきました。

4位は7位からアップ、Billy Idolの"Mony Mony (live)"。この曲、1968年のTommy James and the Shondellsバージョンがオリジナル。最高位3位を記録した曲です。Billy Idolですが、1982年に最高位23位を記録した"Hot in the City"が初のTop40ヒット、この曲で、8曲目のTop40ヒットで、最高位4位の"Eyes Without a Face"に続く2曲目のTop5ヒットです。

5位は6位からアップ、 LeVertの"Casanova"。LeVertですが、アメリカの3人組R&Bボーカルグループ。この曲が初のTop40ヒットで、5位まで上がってきました。

この週2週目の1位はMichael Jacksonの"Bad"。1位はこの2週間、年間チャートは59位。年度の途中でもあり、Hot100には14週、Top10には11週間と、短命なヒットでもあったため、年間チャートは、2週間の1位にもかかわらず、低めではありましたが、ニューアルバム『Bad』から、"I Just Can't Stop Loving You"に続く2曲連続の1位を記録しました。"I Just Can't Stop Loving You"はこちらをご覧ください→→→

さてこの"Bad"、曲の作者はもちろんMichael Jackson自身。そしてプロデュースももちろんQuincy JonesとMichael Jacksonの黄金コンビです。

前作、6枚目のアルバムとなる『Thriller』からは、アルバムタイトル曲"Thriller"は、アルバムからの7枚目、最後のシングルカット曲として売り出されましたが、このアルバム『Bad』のタイトル曲"Bad"は、アルバムからの2曲目のシングルとして発売されました。

それにしてもMichael Jackson、前作『Thriller』に続き、この『Bad』についても、シングル向きの曲満載の素晴らしいアルバムでした。その中でも、この"Bad"、派手な曲で、ヒット性も抜群。あまりにもシングルカットのペースが速すぎたからでしょうか、ロングヒットにはなりませんでしたが、ヒットするべくしてヒットし、No.1となった曲でした。

この曲のMTVにも力が入っていましたね。音楽だけでなく映像でも楽しめました。"Thriller"に引き続き、これはもう短編映画です。『Thriller』から『Bad』にかけて、MTV界に革命をもたらした曲でもありました。


今週 先週 song / artist
1 1 BAD / MICHAEL JACKSON
2 2 CAUSING A COMMOTION / MADONNA
3 5 I THINK WE'RE ALONE NOW / TIFFANY
4 7 MONY MONY "LIVE" / BILLY IDOL
5 6 CASANOVA / LEVERT
6 9 LITTLE LIES / FLEETWOOD MAC
7 8 LET ME BE THE ONE / EXPOSE
8 3 U GOT THE LOOK / PRINCE
9 13 BREAKOUT / SWING OUT SISTER
10 16 BRILLIANT DISGUISE / BRUCE SPRINGSTEEN
11 15 IT'S A SIN / PET SHOP BOYS
12 20 (I'VE HAD) THE TIME OF MY LIFE / BILL MEDLEY & JENNIFER WARNES
13 4 LOST IN EMOTION / LISA LISA & CULT JAM
14 18 WHERE THE STREETS HAVE NO NAME / U2
15 23 HEAVEN IS A PLACE ON EARTH / BELINDA CARLISLE
16 22 DON'T MAKE ME WAIT FOR LOVE / KENNY G(VOCAL BY LENNY WILLIAMS)
17 26 SHOULD'VE KNOW BETTER / RICHARD MARX
18 17 YOU ARE THE GIRL / THE CARS
19 11 HERE I GO AGAIN / WHITESNAKE
20 10 CARRIE / EUROPE
21 25 I'VE BEEN IN LOVE BEFORE / CUTTING CREW
22 19 IN MY DREAMS / REO SPEEDWAGON
23 12 WHO WILL YOU RUN TO / HEART
24 28 THE ONE I LOVE / R.E.M.
25 29 I WON'T FORGET YOU / POISON
26 14 PAPER IN FIRE / JOHN COUGAR MELLENCAMP
27 30 COME ON, LET'S GO / LOS LOBOS
28 34 WE'LL BE TOGETHER / STING
29 33 HOURGLASS / SQUEEZE
30 21 I HEARD A RUMOUR (FROM "DISORDERLIES") / BANANARAMA
31 35 BOYS NIGHT OUT / TIMOTHY B. SCHMIT
32 31 HOLIDAY / THE OTHER ONES
33 37 SHAKE YOUR LOVE / DEBBIE GIBSON
34 40 DON'T YOU WANT ME / JODY WATLEY
35 24 DIDN'T WE ALMOST HAVE IT ALL / WHITNEY HOUSTON
36 36 BETCHA SAY THAT / GLORIA ESTEFAN AND MIAMI SOUND MACHINE
37 54 FAITH / GEORGE MICHAEL
38 43 CATCH ME / PRETTY POISON
39 41 SUGAR FREE / WA WA NEE
40 42 LOVE WILL FIND A WAY / YES
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REOスピードワゴン REO Speedwagon - In My Dreams(1987年の洋楽 Part42)

2023-10-26 22:39:00 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart42は、REO Speedwagonの"In My Dreams"。最高位は10月24日付の第19位。年間チャートは圏外でした。

REO Speedwagon、私が最も好きなロックグループの一つです。リードボーカルのKevin Croninの爽やかな歌声によるメロディアスなロックで大人気のREO Speedwagonですが、長い下積み時代を経て大人気バンドになった、実力派のベテランロックグループです。

その大ブレイクは1981年、通算9枚目のアルバム『Hi Infidelity』が突然の大ヒット、シングルカットされたロックバラードの名曲"Keep on Loving You"が、1週間ですがNo.1を獲得、Hot100には28週間滞在するロングヒットで、年間チャートでも10位の初めての大ヒットとなりました。シングルのロングヒットにより、アルバム『Hi Infidelity』も、なんとアルバムチャートでNo.1を獲得、年間アルバムチャートで1位となる歴史的な大ヒットアルバムとなります。こちらをご覧ください→→→

その後も、ロックバラード路線でヒットを続け、1985年にリリースした彼ら11枚目のスタジオアルバム『Wheels Are Turnin'』からのセカンドシングル"Can't Fight This Feeling"で、再びシングルチャートの頂点、それも3週間連続の1位という、2曲目の特大のヒットを記録しました。こちらをご覧ください→→→

その後、Top10に入るようなヒットこそありませんでしたが、続けてTop40ヒットを記録し、1987年にリリースした続く12枚目のアルバム『Life as We Know It』から、3枚目のシングルカットがこの曲"In My Dreams"です。

"In My Dreams"の曲の作者はKevin CroninとTom Kelly。Tom Kellyとは、大物ソングライターの起用でしたね。Tom Kellyは、これまで、Billy Steinbergとのコンビで、Madonnaの"Like a Virgin"、Heartの"Alone"、The Banglesの"Eternal Flame"、などなど、年間シングルチャートの上位に入るような特大のヒットを何曲も手掛けた名ソングライターです。アルバム『Life as We Know It』には、Billy Steinbergも、3曲の曲作りに参加しています。

"In My Dreams"ですが、もちろん、REO Speedwagonの特徴でもあるリードボーカルのKevin Croninの爽やかな歌声によるメロディアスなロックですが、特にこの曲、曲自体が良かったです。覚えやすいメロディでもあり、アコースティックギターやエレクトリックギターの絡みも良かった。さすがに、Top10ヒットにまでは至りませんでしたが、記憶に残る曲でした。
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ビルボード Billboard All American Top40 1987年10月24日付 ヨーロッパ Europe - Carrie

2023-10-22 22:10:57 | 1987年ビルボードTop40
1987年ビルボード Billboard All American Top40、1987年10月24日付、またまたこの週も1位の交代がありました、4位から上がってのいきなりの1位はMichael Jacksonの"Bad"。この曲、9月19日付40位初登場から、Hot100にたった6週間で1位まで駆け上がってきました。Michael Jacksonのニューアルバム『Bad』から、No.1を記録したSiedah Garrettとのデュエットソング"I Just Can't Stop Loving You"に続く第2弾シングル、ソロヒットとしては、この曲で19曲目のTop40ヒットで、12曲目のTop5ヒットとなりました。

2位は5位からアップ、Madonnaの"Causing a Commotion"。マドンナ主演の映画『Who's That Girl』から、No.1となった主題歌"Who's That Girl"に続くシングル。そのMadonnaですが、83年に"Holiday"が初めてのTop40ヒット、それからまだ4年しか経っていませんが、この曲で15曲目のTop40ヒットで、13曲目のTop5ヒット、9曲目のTop3ヒットとなりました。

3位は1週のみの2位からダウン、Princeの"U Got The Look"。Princeですが、皆さんご存知の「天才」ミュージシャン。アルバム『Sign o' the Times』から、"Sign o' the Times"に続くTop3ヒットで、1979年に最高位11位を記録した"I Wanna Be Your Lover"からこの曲で通算15曲目のTop40ヒット、"When Doves Cry"など3曲のNo.1を含め、7曲目のTop3ヒットとなりました。

4位は1週のみの1位からダウン、Lisa Lisa & Cult Jamの"Lost In Emotion"。Lisa Lisa and Cult Jamですが、アメリカ出身のポップスグループ。"I Wonder If I Take You Home"が最高位34位の初のTop40ヒット、続いて"All Cried Out"が最高位8位、そして"Head To Toe"が初のNo.1、この曲で4曲目のTop40ヒットで、2曲目のNo.1に輝きました。

5位は11位からジャンプアップ、Tiffanyの"I Think We're Alone Now"。Tiffanyですが、アメリカロサンジェルス出身のシンガー・ソングライター。デビューアルバムからの、この曲は2曲目のシングルですが、1曲目のシングルはヒットせず、2曲目のシングルのこの曲が初のTop40ヒットで、5位まで上がってきました。

この週10位まで落ちてしまいましたが、Europeの"Carrie"。最高位は10月10日と17日の2週間の3位を記録、年間チャートは56位。1986年最高位8位の"The Final Countdown"を超えて、バンド最高のヒットとなりました。

Europeですが、スウェーデン出身のロックバンド。「北欧メタル」の最も早い段階から活躍していたグループです。「北欧メタル」の特徴は、抒情的でかつメロディアス、クリアなサウンドのハードロックですが、まさにその代表的なバンドです。

ファーストアルバム『Europe』を1983年にリリース、母国スウェーデンでは大人気バンドになりますが、その他の国々ではヒットにまでは至りませんでした。

1986年にサードアルバム『The Final Countdown』をリリース、そのアルバムからのファーストシングルがアルバムタイトル曲”The Final Countdown”、この曲はロックの名曲でした。まずはヨーロッパで大ヒット、その人気はアメリカに拡大し、シングル、アルバムとも、世界中での大ヒットとなりました。日本でも大ヒットしましたね。シングルの”The Final Countdown”はアメリカで最高位第8位、アルバムも最高位8位を記録しました。何度聞いてもカッコいい曲です。こちらをご覧ください→→→

そのアルバムから、セカンドシングルの"Rock the Night"は最高位30位といまいちでしたが、サードシングルがこの曲"Carrie"で、前述のようにアメリカでは彼ら最大のヒット曲となりました。

"Carrie"の曲の作者はリードボーカルのJoey TempestとキーボードのMic Michaeliの共作。アルバム『The Final Countdown』の曲は、ほとんどがJoey Tempestの作によるものですが、この曲だけMic Michaeliが共作者として名前を連ねています。

"Carrie"ですが、いわゆる「パワー・バラード」。美しいメロディのロックバラードでの大ヒットでした。ヨーロッパや、日本でもそうでしたが、躍動感のあるロック”The Final Countdown”の方がよりヒットしましたが、アメリカでは、ロックバラードの方が好まれるのでしょうか、この曲がバンド最高のヒットになりました。


今週 先週 song / artist
1 4 BAD / MICHAEL JACKSON
2 5 CAUSING A COMMOTION / MADONNA
3 2 U GOT THE LOOK / PRINCE
4 1 LOST IN EMOTION / LISA LISA & CULT JAM
5 11 I THINK WE'RE ALONE NOW / TIFFANY
6 8 CASANOVA / LEVERT
7 14 MONY MONY "LIVE" / BILLY IDOL
8 12 LET ME BE THE ONE / EXPOSE
9 13 LITTLE LIES / FLEETWOOD MAC
10 3 CARRIE / EUROPE
11 6 HERE I GO AGAIN / WHITESNAKE
12 7 WHO WILL YOU RUN TO / HEART
13 16 BREAKOUT / SWING OUT SISTER
14 9 PAPER IN FIRE / JOHN COUGAR MELLENCAMP
15 19 IT'S A SIN / PET SHOP BOYS
16 20 BRILLIANT DISGUISE / BRUCE SPRINGSTEEN
17 18 YOU ARE THE GIRL / THE CARS
18 21 WHERE THE STREETS HAVE NO NAME / U2
19 22 IN MY DREAMS / REO SPEEDWAGON
20 25 (I'VE HAD) THE TIME OF MY LIFE / BILL MEDLEY & JENNIFER WARNES
21 10 I HEARD A RUMOUR (FROM "DISORDERLIES") / BANANARAMA
22 24 DON'T MAKE ME WAIT FOR LOVE / KENNY G(VOCAL BY LENNY WILLIAMS)
23 27 HEAVEN IS A PLACE ON EARTH / BELINDA CARLISLE
24 15 DIDN'T WE ALMOST HAVE IT ALL / WHITNEY HOUSTON
25 26 I'VE BEEN IN LOVE BEFORE / CUTTING CREW
26 28 SHOULD'VE KNOW BETTER / RICHARD MARX
27 17 JUMP START / NATALIE COLE
28 30 THE ONE I LOVE / R.E.M.
29 31 I WON'T FORGET YOU / POISON
30 34 COME ON, LET'S GO / LOS LOBOS
31 29 HOLIDAY / THE OTHER ONES
32 23 ONE HEARTBEAT / SMOKEY ROBINSON
33 40 HOURGLASS / SQUEEZE
34 43 WE'LL BE TOGETHER / STING
35 42 BOYS NIGHT OUT / TIMOTHY B. SCHMIT
36 44 BETCHA SAY THAT / GLORIA ESTEFAN AND MIAMI SOUND MACHINE
37 51 SHAKE YOUR LOVE / DEBBIE GIBSON
38 38 NOTORIOUS / LOVERBOY
39 41 LET'S WORK / MICK JAGGER
40 56 DON'T YOU WANT ME / JODY WATLEY
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ハート Heart - Who Will You Run To(1987年の洋楽 Part41)

2023-10-19 22:05:27 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart41は、Heartの"Who Will You Run To"。最高位は、10月3日から3週間続けた第7位。年間チャートは88位。3週間のNo.1、年間チャート第2位の特大のヒットとなった"Alone"に続く、Top10ヒットを記録しました。

そのHeartですが、私のブログをご覧の方はよくご存じだと思います。すでに私のブログの記事には10回、この曲で11回目の登場となりました。

レコードデビューは1975年、ファーストアルバム『Dreamboat Annie』をリリース、そのアルバムから、3枚目のシングルとなる"Crazy on You"が最高位35位を記録、その後、カナダで小ヒットした2枚目のシングル"Magic Man"がアメリカでもヒットし、最高位9位を記録します。"Magic Man"は、今聞いても傑作ですね。ただのアイドルガールズボーカルバンドではない、実力派のロックグループです。

そのハート、1985年にリリースしたグループ8枚目のアルバム『Heart』が、なんと念願のアルバムチャート1位に輝き、年間チャートでは、85年の79位に続き86年のアルバム年間チャートで第2位を記録した大ヒットアルバムとなりました。

シングルでも、アルバム『Heart』からの3枚目のシングル"These Dreams"が、初のシングルNo.1に輝きます。こちらをご覧ください→→→。この記事には、ハートの今までの私の記事へのリンクが張ってあります。

そして、1987年にリリースした彼ら9枚目のアルバム『Bad Animals』、そこからのファーストシングル"Alone"が、前述のように3週間のNo.1、年間チャート第2位の特大のヒットとなりました。こちらをご覧ください→→→。その"Alone"に続く2曲目のシングルヒットがこの曲"Who Will You Run To"です。

曲の作者はDiane Warren。Diane Warrenですが、あのStarshipの最もヒットしたシングル"Nothing's Gonna Stop Us Now"の作者として有名ですね。この後も、シカゴの年間No.1となった"Look Away"、Bad EnglishのNo.1ヒット"When I See You Smile"などなど、数々の名曲を作り出した希代のソングライターを起用してのヒットでした。

"Who Will You Run To"ですが、この頃大ヒットしたHeartの曲は、ほとんどがロックバラードでしたが、この曲は、本来のHeartらしい、わかりやすいポップロック。ギターソロもカッコいいですよね。この曲、今でも大好きな曲です。
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ビルボード Billboard All American Top40 1987年10月17日付 リサ・リサ&カルト・ジャム Lisa Lisa & Cult Jam - Lost In Emotion

2023-10-15 17:46:37 | 1987年ビルボードTop40
1987年ビルボード Billboard All American Top40、1987年10月17日付、この週も1位の交代がありました、2位から上がっての1位はLisa Lisa & Cult Jamの"Lost In Emotion"。Lisa Lisa and Cult Jamですが、アメリカ出身のポップスグループ。"I Wonder If I Take You Home"が最高位34位の初のTop40ヒット、続いて"All Cried Out"が最高位8位、そして"Head To Toe"が初のNo.1、この曲で4曲目のTop40ヒットで、2曲目のNo.1に輝きました。

2位は5位からアップ、Princeの"U Got The Look"。Princeですが、皆さんご存知の「天才」ミュージシャン。アルバム『Sign o' the Times』から、"Sign o' the Times"に続くTop3ヒットで、1979年に最高位11位を記録した"I Wanna Be Your Lover"からこの曲で通算15曲目のTop40ヒット、"When Doves Cry"など3曲のNo.1を含め、7曲目のTop3ヒットとなりました。

3位は前週と変わらず2週目の3位、Europeの"Carrie"。Europeですが、スウェーデン出身のハードロック・バンド。デビューアルバムは1983年にリリースされ、ヨーロッパではヒットしますがアメリカではヒットせず、アメリカでの初のヒットは1986年の"The Final Countdown"が最高位8位、この曲が3曲目のTop40ヒットで、初めてのTop3ヒットになりました。

4位は8位からアップ、Michael Jacksonの"Bad"。Michael Jackson、ニューアルバム『Bad』から、No.1を記録したSiedah Garrettとのデュエットソング"I Just Can't Stop Loving You"に続く第2弾シングル、ソロヒットとしては、この曲で19曲目のTop40ヒットで、12曲目のTop5ヒットとなりました。

5位は11位からジャンプアップ、Madonnaの"Causing a Commotion"。マドンナ主演の映画『Who's That Girl』から、No.1となった主題歌"Who's That Girl"に続くシングル。そのMadonnaですが、83年に"Holiday"が初めてのTop40ヒット、それからまだ4年しか経っていませんが、この曲で15曲目のTop40ヒットで、13曲目のTop5ヒットとなりました。

この週1位はLisa Lisa & Cult Jamの"Lost In Emotion"。1位はこの1週間、年間チャートは31位。Lisa Lisa & Cult Jam、同じ1週間の1位ながら、年間チャート17位の"Head To Toe"に次ぐ大ヒットになりました。

Lisa Lisa & Cult Jamですが、1984年にデビューした、アメリカニューヨークで結成されたヒスパニック系を中心とした3人組ポップ・グループ。バンドの中心は、もちろんリードボーカルのLisa Lisaです。

1985年に、ファーストアルバム『Lisa Lisa & Cult Jam with Full Force』をリリース。このアルバムは、Hip hop R&BグループのFull Forceのプロデュースで大ヒット。Full Forceは、1970年代中頃から活動するグループで、R&B界で活躍するグループです。このアルバム以降、プロデューサーとして、ソングライターとして活躍することになります。

まずは、ファーストアルバム『Lisa Lisa & Cult Jam with Full Force』からは、"I Wonder If I Take You Home"が最高位34位のスマッシュヒット。3枚目のシングル"All Cried Out"が最高位8位のヒットとなります。このバラードヒット曲を作ったのもFull Forceのメンバーでした。

続くセカンドアルバム『Spanish Fly』を1987年にリリース、ファーストシングルの"Head to Toe"が、前述のようにNo.1を記録、初の大ヒットとなります。こちらをご覧ください→→→

そして、続く第2弾シングルがこの曲"Lost In Emotion"で、なんと2曲連続のNo.1ヒットとなりました。曲の作者は、この曲もFull Forceのメンバー、プロデュースもFull Forceが務めています。

この曲"Lost In Emotion"ですが、バラードの"All Cried Out"、ダンスミュージックの"Head to Toe"に続く曲として、この3曲の中では最もポップな曲。明るくメロディアスなポップソングですね。

この曲、WikiPediaによると、60年代に活躍した Mary Wellsの2曲のヒット曲、"Two Lovers" と"You Beat Me to the Punch"を聞いていて思いついた曲、とのこと。両方の曲を聞いてみても、特に盗作というほど似ているわけではないようですが、何となくリズム感が似ているような、気もします。


今週 先週 song / artist
1 2 LOST IN EMOTION / LISA LISA & CULT JAM
2 5 U GOT THE LOOK / PRINCE
3 3 CARRIE / EUROPE
4 8 BAD / MICHAEL JACKSON
5 11 CAUSING A COMMOTION / MADONNA
6 1 HERE I GO AGAIN / WHITESNAKE
7 7 WHO WILL YOU RUN TO / HEART
8 10 CASANOVA / LEVERT
9 9 PAPER IN FIRE / JOHN COUGAR MELLENCAMP
10 4 I HEARD A RUMOUR (FROM "DISORDERLIES") / BANANARAMA
11 15 I THINK WE'RE ALONE NOW / TIFFANY
12 12 LET ME BE THE ONE / EXPOSE
13 16 LITTLE LIES / FLEETWOOD MAC
14 17 MONY MONY "LIVE" / BILLY IDOL
15 6 DIDN'T WE ALMOST HAVE IT ALL / WHITNEY HOUSTON
16 18 BREAKOUT / SWING OUT SISTER
17 13 JUMP START / NATALIE COLE
18 19 YOU ARE THE GIRL / THE CARS
19 21 IT'S A SIN / PET SHOP BOYS
20 30 BRILLIANT DISGUISE / BRUCE SPRINGSTEEN
21 24 WHERE THE STREETS HAVE NO NAME / U2
22 22 IN MY DREAMS / REO SPEEDWAGON
23 14 ONE HEARTBEAT / SMOKEY ROBINSON
24 28 DON'T MAKE ME WAIT FOR LOVE / KENNY G
25 35 (I'VE HAD) THE TIME OF MY LIFE / BILL MEDLEY & JENNIFER WARNES
26 34 I'VE BEEN IN LOVE BEFORE / CUTTING CREW
27 40 HEAVEN IS A PLACE ON EARTH / BELINDA CARLISLE
28 41 SHOULD'VE KNOW BETTER / RICHARD MARX
29 36 HOLIDAY / THE OTHER ONES
30 43 THE ONE I LOVE / R.E.M.
31 42 I WON'T FORGET YOU / POISON
32 29 SOMETHING REAL / MR. MISTER
33 20 WHEN SMOKEY SINGS / ABC
34 48 COME ON, LET'S GO / LOS LOBOS
35 25 LA BAMBA / LOS LOBOS
36 31 CAN'T WE TRY / DAN HILL(DUET WITH VONDA SHEPARD)
37 26 WIPEOUT / FAT BOYS(&THE BEACH BOYS)
38 39 NOTORIOUS / LOVERBOY
39 23 I JUST CAN'T STOP LOVING YOU / MICHAEL JACKSON WITH SIEDAH GARRETT
40 51 HOURGLASS / SQUEEZE
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