ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

1981年7月25日付 ビルボード 全米 Top40 ジョージ・ハリスン George Harrison - All those Years Ago

2017-07-30 22:15:34 | 1981年ビルボードTop40
1981年7月25日付ビルボード All American Top40、遂に1位交代がありました。3位から上がっての1位はAir Supplyの"The One That You Love"。Air Supplyですが、これでシングル4曲連続のTop5ヒット、Top3入りも3曲目ですが、初めてのNo.1獲得です。

通算9週間の1位からダウンして2位、1981年度年間チャート1位、Kim Carnesの"Bette Davis Eyes"。10位を記録した"More Love"以来のTop10ヒットでもちろん初めてのNo.1です。
3位は4位からアップ、Rick Springfieldの"Jessie's Girl"。Rick Springfield、1972年に14位まで上がった"Speak to the Sky"という曲がこれまでの唯一のTop40ヒットで久しぶりのヒット、もちろん初めてのTop5ヒットです。
4位は7位からアップ、Joey Scarburyの"The Theme From Greatest American Hero(Believe It Or Not)"、アメリカABCテレビ放送のドラマ「グレイテスト・アメリカン・ヒーロー」の主題歌です。Joey Scarburyとしては初めてにして唯一のTop40ヒットです。
5位は6位からアップ、The Oak Ridge Boysの"Elvira"。The Oak Ridge Boys、カントリー界では数々のヒットを持っていますが、Top40では初めてのエントリーでTop5入りです。

この週2位からダウンして11位はGeorge Harrisonの"All Those Years Ago"。邦題は「過ぎ去りし日々」。2位を7月4日から3週間続けましたが、"Bette Davis Eyes"に阻まれて1位なりませんでした。
年間チャートは74位、George Harrison、何曲かTop40ヒットはありましたが、年間チャートエントリー級の大ヒットはずいぶん久しぶり、遡ること1973年6月30日に1位を記録した"Give Me Love"以来となります。

この"All Those Years Ago"、ご存知の方は多いと思いますが、当初この曲はジョージがリンゴ・スターに提供するために作った曲。しかし、1980年12月のジョン・レノンの訃報に接し、急遽この曲をジョンへの追悼曲にするため、大幅に歌詞を書き換えた曲なのです。
そしてこの曲は、リンゴ・スターはもちろんポール・マッカートニー率いるウイングスも協力して作成され、ビートルズ解散後初めて3人が共演した作品となりました。


今週 先週 song / artist
1 3 THE ONE THAT YOU LOVE / AIR SUPPLY
2 1 BETTE DAVIS EYES / KIM CARNES
3 4 JESSIE'S GIRL / RICK SPRINGFIELD
4 7 THEME FROM "Greatest American Hero" (Believe It Or Not) / JOEY SCARBURY
5 6 ELVIRA / OAK RIDGE BOYS
6 8 I DON'T NEED YOU / KENNY ROGERS
7 9 SLOW HAND / POINTER SISTERS
8 5 YOU MAKE MY DREAMS / DARYL HALL & JOHN OATES
9 10 BOY FROM NEW YORK CITY / MANHATTAN TRANSFER
10 11 HEARTS / MARTY BALIN
11 2 ALL THOSE YEARS AGO / GEORGE HARRISON
12 12 STARS ON 45 / STARS ON 45
13 13 GEMINI DREAM / MOODY BLUES
14 16 QUEEN OF HEARTS / JUICE NEWTON
15 14 A WOMAN NEEDS LOVE / RAY PARKER JR. & RAYDIO
16 26 NO GETTIN' OVER ME / RONNIE MILSAP
17 19 TIME / ALAN PARSONS PROJECT
18 18 MODERN GIRL / SHEENA EASTON
19 23 TOUCH ME WHEN WE'RE DANCING / CARPENTERS
20 25 THE STROKE / BILLY SQUIER
21 24 SWEET BABY / STANLEY CLARKE & GEORGE DUKE
22 22 SEVEN YEAR ACHE / ROSANNE CASH
23 27 IT'S NOW OR NEVER / JOHN SCHNEIDER
24 38 ENDLESS LOVE / DIANA ROSS & LIONEL RICHIE
25 29 LADY (YOU BRING ME UP) / COMMODORES
26 28 DON'T LET HIM GO / REO SPEEDWAGON
27 32 URGENT / FOREIGNER
28 31 IN THE AIR TONIGHT / PHIL COLLINS
29 33 THE BREAKUP SONG / GREG KIHN BAND
30 15 THIS LITTLE GIRL / GARY "U.S." BONDS
31 17 WINNING / SANTANA
32 20 AMERICA / NEIL DIAMOND
33 35 DOUBLE DUTCH BUS / FRANKIE SMITH
34 41 COOL LOVE / PABLO CRUISE
35 36 I LOVE YOU / CLIMAX BLUES BAND
36 21 SUKIYAKI / A TASTE OF HONEY
37 39 ROCK AND ROLL DREAMS COME THROUGH / JIM STEINMAN
38 30 STRONGER THAN BEFORE / CAROLE BAYER SAGER
39 44 FEELS SO RIGHT / ALABAMA
40 40 GIVE IT TO ME BABY / RICK JAMES
コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジョー・ウォルシュ Joe Walsh - Life Of Illusion(1981年の洋楽 Part20)

2017-07-27 23:06:17 | '81年洋楽
1981年の洋楽を紹介するシリーズのPart20はJoe Walshの"Life Of Illusion"。
最高位は7月11日と18日の34位。Top40内には4週のみのエントリーで残念ながら年間チャートは圏外でした。

ジョー・ウオルッシュ、もちろんロックファンならご存知イーグルスのメンバー。でも1975年のイーグルス加入の前からソロで活躍するウエストコーストロッカーとして有名でした。1973年には"Rocky Mountain Way"が23位を記録するヒットとなっています。この頃から一貫した彼独自のスタイルのウエストコーストロックで、まさに「我が道を行くロッカー」です。

この曲"Life Of Illusion"はイーグルスとしての活動の合間に作成したアルバム『愛すべきならず者』(There Goes The Neighborhood)収録曲。
ショー・ウオルッシュ節といえるストレートなウエストコーストロックです。

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1981年7月18日付 ビルボード 全米 Top40 キム・カーンズ Kim Carnes - Bette Davis Eyes

2017-07-24 20:48:09 | 1981年ビルボードTop40
※ 肝心のTop40ヒットチャートを記載し忘れたので更新します2017.7.24 21:00

1981年7月18日付ビルボード All American Top40、5週間の1位から一旦ダウン、2位から再び上がってついに通算9週目の1位、年度を代表する大ヒット、Kim Carnesの"Bette Davis Eyes"。10位を記録した"More Love"以来のTop10ヒットでもちろん初めてのNo.1です。

2位は前週と変わらずこれで3週連続の2位、George Harrisonの"All Those Years Ago"。George Harrison、ずいぶん久しぶり、遡ること1973年6月30日に1位を記録した"Give Me Love"以来の2位まで上がりました。
この週は前週に引き続き上位が強く6位までが前週と変わりませんでした。
3位はAir Supplyの"The One That You Love"。Air Supplyですが、これでシングル4曲連続のTop5ヒット、Top3入りも3曲目です。
4位はRick Springfieldの"Jessie's Girl"。Rick Springfield、1972年に14位まで上がった"Speak to the Sky"という曲がこれまでの唯一のTop40ヒットで久しぶりのヒット、もちろん初めてのTop5ヒットです。
5位はHall & Oatesの"You Make My Dreams"。1位を記録した"Kiss On My List "に続くTop5ヒットです。

この週1位、通算9週間の1位、Kim Carnesの"Bette Davis Eyes"。邦題は「ベティ・デイビスの瞳」。
もちろん1981年の年間チャートNo.1。1955年から2010年までの55年間の歴代チャートでは14位の歴史に残る大ヒットとなりました。

Kim Carnes、1970年代前半から歌手として活動していますが、ソロでは1980年に10位を記録した"More Love"が初めてのヒット、でも彼女、ケニー・ロジャースとの2曲連続のデュエットヒットで有名になりました。特に「荒野に消えた愛 (Don't Fall In Love With A Dreamer)」は最高4位、年間33位の大ヒットでした。

ベティ・デイビスさん、私は映画に詳しくないのでこの曲がヒットするまで知りませんでしたが、1929年にデビューした伝説の名女優さんです。この曲がヒットした1981年ももちろん現役の女優さん、60年近く映画やテレビで活躍し、1989年に満81歳で亡くなりました。歌になるくらい凄い女優さんだったのですね。


この「ベティ・デイビスの瞳」ですが、キム・カーンズのオリジナルではなくて、シンガー・ソングライターのジャッキー・デシャノンさんの1975年に発表したアルバム収録曲です。キム・カーンズバージョンはおどろおどろしい感じの曲になっていますが、それとは全く違う明るいポップスソングです。


今週 先週 song / artist
1 1 BETTE DAVIS EYES / KIM CARNES
2 2 ALL THOSE YEARS AGO / GEORGE HARRISON
3 3 THE ONE THAT YOU LOVE / AIR SUPPLY
4 4 JESSIE'S GIRL / RICK SPRINGFIELD
5 5 YOU MAKE MY DREAMS / DARYL HALL & JOHN OATES
6 6 ELVIRA / OAK RIDGE BOYS
7 8 THEME FROM "Greatest American Hero" (Believe It Or Not) / JOEY SCARBURY
8 9 I DON'T NEED YOU / KENNY ROGERS
9 10 SLOW HAND / POINTER SISTERS
10 16 BOY FROM NEW YORK CITY / MANHATTAN TRANSFER
11 13 HEARTS / MARTY BALIN
12 7 STARS ON 45 / STARS ON 45
13 15 GEMINI DREAM / MOODY BLUES
14 11 A WOMAN NEEDS LOVE / RAY PARKER JR. & RAYDIO
15 12 THIS LITTLE GIRL / GARY "U.S." BONDS
16 21 QUEEN OF HEARTS / JUICE NEWTON
17 18 WINNING / SANTANA
18 19 MODERN GIRL / SHEENA EASTON
19 20 TIME / ALAN PARSONS PROJECT
20 14 AMERICA / NEIL DIAMOND
21 17 SUKIYAKI / A TASTE OF HONEY
22 24 SEVEN YEAR ACHE / ROSANNE CASH
23 27 TOUCH ME WHEN WE'RE DANCING / CARPENTERS
24 26 SWEET BABY / STANLEY CLARKE & GEORGE DUKE
25 28 THE STROKE / BILLY SQUIER
26 32 NO GETTIN' OVER ME / RONNIE MILSAP
27 31 IT'S NOW OR NEVER / JOHN SCHNEIDER
28 29 DON'T LET HIM GO / REO SPEEDWAGON
29 35 LADY (YOU BRING ME UP) / COMMODORES
30 30 STRONGER THAN BEFORE / CAROLE BAYER SAGER
31 33 IN THE AIR TONIGHT / PHIL COLLINS
32 37 URGENT / FOREIGNER
33 39 THE BREAKUP SONG / GREG KIHN BAND
34 34 A LIFE OF ILLUSION / JOE WALSH
35 38 DOUBLE DUTCH BUS / FRANKIE SMITH
36 36 I LOVE YOU / CLIMAX BLUES BAND
37 22 IS IT YOU? / LEE RITENOUR
38 54 ENDLESS LOVE / DIANA ROSS & LIONEL RICHIE
39 42 ROCK AND ROLL DREAMS COME THROUGH / JIM STEINMAN
40 44 GIVE IT TO ME BABY / RICK JAMES
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サンタナ Santana - Winning(1981年の洋楽 Part19)

2017-07-20 08:51:07 | '81年洋楽
1981年の洋楽を紹介するシリーズのPart19はSantanaの"Winning"。

最高位は7月18日の17位。年間チャートは84位。

サンタナですが、もちろんロックファンの方ならご存知の偉大なギタリストです。
1960年代から活躍していまして、1970年代初めには名曲"Black Magic Woman"がビルボードで4位を記録する大ヒットになりました。

1970年代前半にはその"Black Magic Woman"や"Evil Ways"など大ヒットを連発しましたが、その後しばらくヒットチャートから遠ざかります。
私が初めてサンタナを聴いたのは「哀愁のヨーロッパ」、この曲はなぜだか日本でのみの大ヒットでありました。
その後、"She's Not There"(この曲は良い曲でした、私は今でも彼の曲の中でこの曲が一番好みです)など数曲スマッシュヒットがありまして、1981年に発表したアルバム「Zebop! ジーバップ!」に収録されたこの曲"Winning"で久々の年間チャートに入るヒットとなりました。

"Winning"のボーカルはアレックス・リガートウッドという人で、何度か参加、脱退を繰り返しながら結構長くサンタナのリードボーカルを務めている人です。
この人の声とっても良いですよね。ラテンとポップスがいい具合に入り混じったこの頃のサンタナの曲はこの人のボーカルに支えられているのでしょう。
コメント (13)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1981年7月11日付 ビルボード 全米 Top40 Gary U.S. Bonds - This Little Girl

2017-07-16 22:33:44 | 1981年ビルボードTop40
1981年7月11日付ビルボード All American Top40、5週間の1位から一旦ダウン、2位から再び上がって通算8週目の1位、年度を代表する大ヒット、Kim Carnesの"Bette Davis Eyes"。10位を記録した"More Love"以来のTop10ヒットでもちろん初めてのNo.1です。

2位は前週と変わらずGeorge Harrisonの"All Those Years Ago"。George Harrison、ずいぶん久しぶり、遡ること1973年6月30日に1位を記録した"Give Me Love"以来の2位まで上がりました。
この週は上位が強く7位までが前週と変わりませんでした。
3位はAir Supplyの"The One That You Love"。Air Supplyですが、これでシングル4曲連続のTop5ヒット、Top3入りも3曲目です。
4位はRick Springfieldの"Jessie's Girl"。Rick Springfield、1972年に14位まで上がった"Speak to the Sky"という曲がこれまでの唯一のTop40ヒットで久しぶりのヒット、もちろん初めてのTop5ヒットです。
5位はHall & Oatesの"You Make My Dreams"。1位を記録した"Kiss On My List "に続くTop5ヒットです。

この週12位はGary U.S. Bondsの"This Little Girl"。最高位は6月20日、27日、7月4日の3週連続の11位。年間チャートは58位の大ヒットです。

Gary U.S. Bonds、この曲が上がってくるまでは彼のことは全く知りませんでしたが、なんと1950年代後半から活躍する黒人ロックシンガー。
1961年には"Quarter To Three"という曲が全米No.1を記録しています。
そのGary U.S. Bondsがブルース・スプリングスティーンのプロデュースで復活しました。
この曲は、そのブルース・スプリングスティーンの作、気持ちの良いアメリカンストリートロックです。


1961年のNo.1ヒット"Quarter To Three"。ゴキゲンなロックンロールです。


今週 先週 song / artist
1 1 BETTE DAVIS EYES / KIM CARNES
2 2 ALL THOSE YEARS AGO / GEORGE HARRISON
3 3 THE ONE THAT YOU LOVE / AIR SUPPLY
4 4 JESSIE'S GIRL / RICK SPRINGFIELD
5 5 YOU MAKE MY DREAMS / DARYL HALL & JOHN OATES
6 6 ELVIRA / OAK RIDGE BOYS
7 7 STARS ON 45 / STARS ON 45
8 9 THEME FROM "Greatest American Hero" (Believe It Or Not) / JOEY SCARBURY
9 10 I DON'T NEED YOU / KENNY ROGERS
10 18 SLOW HAND / POINTER SISTERS
11 8 A WOMAN NEEDS LOVE / RAY PARKER JR. & RAYDIO
12 11 THIS LITTLE GIRL / GARY "U.S." BONDS
13 14 HEARTS / MARTY BALIN
14 13 AMERICA / NEIL DIAMOND
15 17 GEMINI DREAM / MOODY BLUES
16 19 BOY FROM NEW YORK CITY / MANHATTAN TRANSFER
17 12 SUKIYAKI / A TASTE OF HONEY
18 20 WINNING / SANTANA
19 21 MODERN GIRL / SHEENA EASTON
20 22 TIME / ALAN PARSONS PROJECT
21 23 QUEEN OF HEARTS / JUICE NEWTON
22 15 IS IT YOU? / LEE RITENOUR
23 16 WHAT ARE WE DOIN' IN LOVE / DOTTIE WEST
24 27 SEVEN YEAR ACHE / ROSANNE CASH
25 25 FOOL IN LOVE WITH YOU / JIM PHOTOGLO
26 28 SWEET BABY / STANLEY CLARKE & GEORGE DUKE
27 38 TOUCH ME WHEN WE'RE DANCING / CARPENTERS
28 34 THE STROKE / BILLY SQUIER
29 33 DON'T LET HIM GO / REO SPEEDWAGON
30 32 STRONGER THAN BEFORE / CAROLE BAYER SAGER
31 35 IT'S NOW OR NEVER / JOHN SCHNEIDER
32 42 NO GETTIN' OVER ME / RONNIE MILSAP
33 44 IN THE AIR TONIGHT / PHIL COLLINS
34 36 A LIFE OF ILLUSION / JOE WALSH
35 48 LADY (YOU BRING ME UP) / COMMODORES
36 31 I LOVE YOU / CLIMAX BLUES BAND
37 51 URGENT / FOREIGNER
38 41 DOUBLE DUTCH BUS / FRANKIE SMITH
39 43 THE BREAKUP SONG / GREG KIHN BAND
40 40 TWO HEARTS / STEPHANIE MILLS TEDDY PENDERGRASS
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする