ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

Run-D.M.C.(ラン・ディーエムシー) - Walk This Way(1986年の洋楽 Part38)

2022-09-29 21:24:01 | '86年洋楽
1986年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart38は、RUN-D.M.C.の”Walk This Way”。最高位は9月27日付の1週のみの第4位。年間チャートは89位でした。

この曲"Walk This Way"は、曲名を聞いた時にはまさかと思いましたが、なんとあのAerosmithの"Walk This Way"のカヴァーバージョンです。そのうえ、アーチスト名として、Run-DMC with Aerosmith (with its leaders Steven Tyler and Joe Perry)とあるじゃないですか。この曲がチャートを上がってきたのには、驚かされました。

ということで、この曲"Walk This Way"は、もちろん皆さんご存じのアメリカのロックバンドAerosmithの、1977年のヒット曲。最高位10位を記録した、エアロスミスでは4曲目のTop40ヒットで、"Dream On" に続く2曲目となるTop10ヒットでした。

Aerosmithの"Walk This Way"が入ったアルバムは『Toys in the Attic』でしたが、このアルバムは、衝撃的なアルバムでした。スティーヴン・タイラーのシャウトするボーカル、ジョー・ペリーの攻撃的なギターは、当時のロック少年たちの心を揺さぶるアルバムだったです。

そのエアロスミスですが、1978年に最高位23位を記録した"Come Together"を最後に、Top40から遠ざかり、ギターのジョー・ペリーはバンドを脱退、スティーヴン・タイラーも、ドラッグとアルコールにおぼれ、この80年代半ばには、エアロスミスは、もう過去のバンドとなってしまったか、と思っていたところの、この曲の大ヒットでした。

カバーしたのは、これもびっくり、アメリカ・ニューヨーク州出身の3人組ヒップ・ホップグループRun-D.M.C.。そこに、オリジナルエアロスミスのスティーヴン・タイラーとジョー・ペリーが参加した、という曲でありました。

Run-D.M.C.ですが、デビューは1983年。ファースト、セカンドとも、アルバムチャートではまずまずのヒットとなり、シングルは、レギュラーチャートではランクインしませんでしたが、R&Bチャートではチャートの常連のグループだったようです。

レギュラーチャートでメジャーになったのは彼ら3枚目のアルバム『Raising Hell』から。そのアルバムからのシングルがこの曲"Walk This Way"です。
曲の作者は、もちろんエアロスミスのSteven TylerとJoe Perryの共作。
オリジナルの"Walk This Way"は衝撃的でした。勢いのある、ロックやR&Bが融合した、斬新的なロックでした。

そのロックを、ラップを取り入れて歌うのがRun-D.M.C.バージョンです。元々のスティーヴン・タイラーとジョー・ペリーが参加しているからなのか、それとも、この曲"Walk This Way"が、元々R&Bの影響をたっぷり受けている曲で、ラップになじむ曲だったのか、オリジナルから幻滅することなく聞けましたし、曲には勢いも感じました。新しい時代を感じさせる曲でした。

エアロスミスは、79年を最後にTop40から消え、活動も低調な状況が続いていましたが、この曲で見事復活し、80年代後半から、90年代にかけて、大ヒットを連発する大人気ロックバンドとなります。皆さんご存じのあの曲で、No.1を記録することになります。

一方のRun-D.M.C.ですが、この曲が初めてのTop40ヒット。その後も、レギュラーチャートでこそ、合計3曲のTop40ヒットにとどまりましたが、2000年にかけて、R&Bチャートを中心に活躍を続けます。2002年に、3人のメンバーのうちの一人が銃で撃たれ死亡するという事件が起こり、残念ながら活動を停止してしまいました。


こちらがオリジナルのAerosmithの"Walk This Way"。最高位は1977年の1月に記録した第10位。年間チャートは90位。RUN-D.M.C.のカバーバージョンの方が、ちょっとだけですがヒットしたのですね。
このオリジナルを聞くとよくわかりますが、ハードロックではありますが、ブラックミュージックの影響を大きく受けていますね。Run-D.M.C.さんには申し訳ないですが、オリジナル、改めて、カッコイイー!

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ビルボード 全米 Top40 1986年9月27日付 カール・アンダーソン&グロリア・ローリング Carl Anderson And Gloria Loring - Friends & Lovers

2022-09-25 20:54:27 | 1986年ビルボードTop40
1986年9月27日付ビルボード All American Top40、この週2週目の1位はHuey Lewis & The Newsの"Stuck With You"。Huey Lewis & The Newsですが、最高位7位の初のTop40ヒット"Do You Believe in Love"以来、この曲で通算9曲目のTop40ヒット、そのうち7曲がTop10入り、1985年に2週間の1位を記録した"The Power of Love"に続く2曲目のNo.1になりました。

2位は3位からアップ、Carl Anderson And Gloria Loringの"Friends & Lovers"。テレビドラマ「Days of Our Lives」の挿入歌、「Days of Our Lives」ですが、アメリカ版「昼メロ」です。Carl Anderson もGloria Loringも、俳優兼シンガー。両者とも、アルバムを出してはいるようですが、初めてのTop40ヒットがついに2位まで上がってきました。
3位は2週間続けた2位からダウン、1位にはなれませんでした、Lionel Richieの"Dancing On The Ceiling"。Lionel Richieですが、1982年にCommodoresを脱退します。ソロ活動については、脱退前から開始し、1981年に、Diana Rossとのデュエット"Endless Love"が、9週間の1位の歴史的な大ヒットを記録、その後も大ヒットを重ね、この曲を含め、計11曲のソロシングル全部がTop10ヒット。そのうち、この曲を含め7曲がTop3ヒットでうち5曲がNo.1となりました。
4位は6位からアップ、Run-D.M.C.の"Walk this Way"。Run-D.M.C.ですが、アメリカ・ニューヨーク出身のヒップ・ホップグループ。デビューは1983年で、シングルは、R&Bチャートではヒット曲があるようですが、レギュラーチャートではこの曲が初めてのヒット曲で、4位まで上がってきました。
5位は8位からアップ、Glass Tigerの"Don't Forget Me (When I'm Gone)"。Glass Tigerですが、カナダ・オンタリオ州出身のロックグループ。デビューは1983年ですが、1986年にリリースしたファーストアルバムからのファーストシングルカットがこの曲で、デビュー曲がTop5ヒットとなりました。

この週2位はCarl Anderson And Gloria Loringの"Friends & Lovers"。最高位は9月27日付と10月4日付の第2位。年間チャートは13位。1位にこそなれませんでしたが、年間チャートでは、1位になるのを阻んだ"Stuck With You"を上回るヒットとなりました。

Carl Anderson と Gloria Loringという、これまで全く聞いたことのなかった二人の、デュエットソングの突然の大ヒットには驚きました。Carl Andersonも、Gloria Loringも、シンガーではありますが、両方とも俳優として活躍している方です。

まずは、Carl Andersonですが、アメリカ・バージニア州出身、ハリウッドの舞台や映画版の、ロック・オペラ「ジーザス・クライスト・スーパースター」に出演したことで知られています。その他にも、スピルバーグの「カラー・パープル」などにも出演しています。また、ミュージシャンとしては、スティービー・ワンダーや、ケニー・ロギンスのバックボーカルとしてレコーディングに参加するなど活躍しています。

Gloria Loringですが、アメリカ・ニューヨーク出身、まずは、60年代後半に、歌手としてデビューし、アルバムもリリースしましたが、歌手としては、ヒットを出すことができませんでした。
その頃から、俳優として、テレビのドラマへ出演を重ねていきます。80年代に入ってから、NBCのお昼のドラマ「Days of Our Lives」に出演し、ドラマの挿入曲"Friends & Lovers"を、Carl Andersonとのデュエットで、歌うことになりました。

"Friends & Lovers"ですが、Jay Gruskaと Paul Gordonの共作。Jay Gruskaと Paul Gordonですが、特に、映画音楽などを手掛ける作曲家であり、プロデューサーでもあります。
テレビドラマ「Days of Our Lives」ですが、「お昼のメロドラマ」ですね。この曲"Friends & Lovers"は、その「Days of Our Lives」で、80年代初めには挿入歌として使われていたようですが、その頃にはまだシングルにはなってはいませんでした。

86年になって、Juice Newton と Eddie Rabbittのデュエット曲として、この曲のカントリーバージョン、"Both to Each Other (Friends and Lovers)"という曲名で、カントリー系のラジオ局で流れて話題になります。
この、カントリーバージョンが話題になったことにより、Carl Anderson と Gloria Loringのオリジナルバージョンが発売され、大ヒットに結びつきました。メロドラマにはぴったりの、熱々のデュエット曲です。


こちらは、Juice Newton と Eddie Rabbittのカントリーバージョン、"Both to Each Other (Friends and Lovers)"。カントリーチャートではNo.1を記録しました。


この週1986年9月27日が、ラジオ関東で、湯川れい子さんと坂井隆夫さんの、お二人のDJによる「American Top 40」の最後の放送になってしまいました。私の青春が、一つ終わった日でありました。この日を境に、洋楽を聞く頻度が、ガクンと減ってしまったという日でもありました。
このブログの記事のネタは、この番組を聞きながらメモっていたネタノートによるものが多かったのですが、もちろん、このブログ、この後も、いろいろと調べながら続けていこうと思っています。新しい気持ちで当時の曲を聞きながら、っていうのもいいかもしれませんね。これからは、これまで以上に、皆さんのコメントが頼りです。いろんな情報、教えてください。

今週 先週 song / artist
1 1 STUCK WITH YOU / HUEY LEWIS & THE NEWS
2 3 FRIENDS AND LOVERS / CARL ANDERSON & GLORIA LORING
3 2 DANCING ON THE CEILING / LIONEL RICHIE
4 6 WALK THIS WAY / RUN-D.M.C.
5 8 DON'T FORGET ME (WHEN I'M GONE) / GLASS TIGER
6 9 DREAMTIME / DARYL HALL
7 14 WHEN I THINK OF YOU / JANET JACKSON
8 15 TWO OF HEARTS / STACEY Q
9 4 TAKE MY BREATH AWAY(LOVE THEME FROM "TOP GUN") / BERLIN
10 11 LOVE ZONE / BILLY OCEAN
11 5 WORDS GET IN THE WAY / MIAMI SOUND MACHINE
12 17 THROWING IT ALL AWAY / GENESIS
13 19 TYPICAL MALE / TINA TURNER
14 20 HEARTBEAT / DON JOHNSON
15 10 BABY LOVE / REGINA
16 18 MISSIONARY MAN / EURTHMICS & ARETHA FRANKLIN
17 7 VENUS / BANANARAMA
18 23 ALL CRIED OUT / LISA LISA & CULT JAM
19 22 HEAVEN IN YOUR EYES / LOVERBOY
20 16 THE CAPTAIN OF HER HEART / DOUBLE
21 12 HIGHER LOVE / STEVE WINWOOD
22 30 TRUE COLORS / CYNDI LAUPER
23 25 TWIST AND SHOUT / BEATLES
24 29 A MATTER OF TRUST / BILLY JOEL
25 26 LOVE WALKS IN / VAN HALEN
26 33 I DIDN'T MEAN TO TURN YOU ON / ROBERT PALMER
27 32 SWEET LOVE / ANITA BAKER
28 13 SWEET FREEDOM(THEME FROM "RUNNING SCARED") / MICHAEL MCDONALD
29 34 EARTH ANGEL(FROM "THE KARATE KID PARTⅡ") / NEW EDITION
30 31 MONEY$ TOO TIGHT / SIMPLY RED
31 35 POINT OF NO RETURN / NU SHOOZ
32 21 PRESS / PAUL MCCARTNEY
33 28 RUMORS / TIMEX SOCIAL CLUB
34 37 GIRL CAN'T HELP IT / JOURNEY
35 27 PAPA DON'T PREACH / MADONNA
36 51 HUMAN / HUMAN LEAGUE
37 40 PARANOIMIA / THE ART OF NOISE WITH MAX HEADROOM
38 46 TAKE ME HOME TONIGHT / EDDIE MONEY
39 48 IN YOUR EYES / PETER GABRIEL
40 44 I'LL BE OVER YOU / TOTO
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マイアミ・サウンド・マシーン Miami Sound Machine - Words Get In The Way(1986年の洋楽 Part37)

2022-09-22 22:30:33 | '86年洋楽
1986年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart37は、Miami Sound Machineの"Words Get In The Way"。最高位は9月20日付の1週間の第5位。年間チャートは47位。年間チャートこそ初めての大ヒット"Conga"の40位に譲りましたが、初のTop5入りを果たす大ヒットになりました。

Miami Sound Machineについては、1975年に活動を開始したラテンミュージックグループ、キューバ出身のミュージシャンEmilio Estefanが中心となって結成。ボーカルには、もちろんGloria Estefanが参加します。この二人は、1978年に結婚することになりますが、たまたまラストネームEstefanが同じなのでしょうか。

ファーストアルバムのリリースは1977年、『Renacer / Live Again』になります。それから、毎年のようにアルバムを出すことになりますが、スペイン語のアルバムであり、ワールドヒットにまでには至りませんでした。
初めての英語のアルバムが、8枚目のアルバム『Eyes of Innocence』で、初めてイギリスでチャートインし、シングルも、ダンスチャートですが、アメリカのチャートにも顔を出すようになります。

そして1985年にリリースした彼ら9枚目のアルバムが『Primitive Love』。このアルバムが、英語での2枚目のアルバムになります。
このアルバムからのファーストシングルカット曲が"Conga"。前述のように、最高位10位、ロングヒットで、年間チャートは40位を記録する大ヒットになりました。こちらをご覧ください→→→

このアルバムからは、次のシングル"Bad Boy"も、最高8位、年間チャートも79位を記録するヒットになります。
そして、サードシングルがこの曲"Words Get In The Way"で、アルバムからは、3曲目が、最も高い最高位を記録することになりました。
"Words Get In The Way"の曲の作者はGloria Estefan。アルバム『Primitive Love』の収録曲では、Gloria Estefanが作った曲はこの曲だけになります。

Miami Sound Machineといえば、ラテン系の音楽であり、"Conga"に代表されるような、テンポの良い、ダンスミュージックオンリーだと思っていましたが、この曲には驚きましたし、Gloria Estefan、なんて良い歌、歌うのでしょう、と、この曲で初めて思いました。次のアルバムで1位のとなる"Anything for You"も、Gloria Estefanの作の曲で、こちらも美しいバラードでした。ボーカルも素晴らしい声で歌いますが、いい曲書きますね。
Gloria Estefanですが、その後、事故で大けがをしたりしますが、それでも、ソロで長く活躍することになります。
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ビルボード 全米 Top40 1986年9月20日付 ライオネル・リッチー Lionel Richie - Dancing On The Ceiling

2022-09-18 21:05:10 | 1986年ビルボードTop40
1986年9月20日付ビルボード All American Top40、この週も1位の交代がありました、3位から上がって1位はHuey Lewis & The Newsの"Stuck With You"。Huey Lewis & The Newsですが、最高位7位の初のTop40ヒット"Do You Believe in Love"以来、この曲で通算9曲目のTop40ヒット、そのうち7曲がTop10入り、1985年に2週間の1位を記録した"The Power of Love"に続く2曲目のNo.1になりました。

2位は前週と変わらず2週目の2位、Lionel Richieの"Dancing On The Ceiling"。Lionel Richieですが、1982年にCommodoresを脱退します。ソロ活動については、脱退前から開始し、1981年に、Diana Rossとのデュエット"Endless Love"が、9週間の1位の歴史的な大ヒットを記録、その後も大ヒットを重ね、この曲を含め、計11曲のソロシングル全部がTop10ヒット。そのうち、この曲を含め7曲がTop3ヒットでうち5曲がNo.1となりました。
3位は4位からアップ、Carl Anderson And Gloria Loringの"Friends & Lovers"。テレビドラマ「Days of Our Lives」の挿入歌、「Days of Our Lives」ですが、アメリカ版「昼メロ」です。Carl Anderson もGloria Loringも、俳優兼シンガー。両者とも、アルバムを出してはいるようですが、初めてのTop40ヒットがTop3まで上がってきました。
4位は1週間の1位からダウン、Berlinの"Take My Breathe Away Love Theme From ”Top Gun””。曲名から分かるように、大ヒット映画「Top Gun」のテーマ曲です。Berlinですが、アメリカ出身のロックバンド、1984年に最高位23位を記録した"No More Words"が初めてのTop40ヒット。この曲が2曲目のヒットで、ついにNo.1獲得です。
5位は8位からアップ、Miami Sound Machineの"Words Get In The Way"。Miami Sound Machineですが、初めてのTop40ヒットで最高位10位を記録した"Conga"から、この曲で3曲連続のTop10ヒットで、初めてのTop5ヒットとなりました。

この週2位に留まってしまったのがLionel Richieの"Dancing On The Ceiling"。最高位は9月13日付と20日付けの第2位。残念ながら後から上がってきたHuey Lewis & The Newsの"Stuck With You"に抜かれて2位止まりとなってしまいました。年間チャートは39位。2位の紹介のところでも書きましたが、ソロになってから、出したシングルすべてがTop10に入り、この曲でなんと11曲連続となりました。そのうち9曲がTop5ヒットですから、何とも凄いアーチストです。

そのLionel Richieですが、言わずと知れたThe Commodoresの中心人物であり、ダンスミュージックからロック、そしてなによりも数々のバラードの名曲を生み出したスーパースターです。
1982年にThe Commodoresを脱退、ソロになってから、さらにパワーアップし、次から次へと大ヒット曲を生み出しました。1985年には、マイケル・ジャクソンとの共作で、USAフォー・アフリカのチャリティー曲「ウィ・アー・ザ・ワールド」を作曲しています。

"Dancing On The Ceiling"ですが、Lionel Richieソロでの3枚目の同名アルバム『Dancing On The Ceiling』からのシングルです。このアルバムには、映画『ホワイトナイツ/白夜』の主題歌で、4週間の1位、1986年の年間チャート2位の、年度を代表する特大のヒット"Say You, Say Me"が収録されていますが、アルバムは、このシングルの後にリリースされていますので、実質的にはアルバムタイトルのこの曲"Dancing On The Ceiling"がファーストシングルとなります。

曲の作者は、Lionel Richie自身に、ギタリストのCarlos Rios、Michael Frenchikの3人の共作。Carlos Riosは、この曲でのギターソロを弾いている方です。
この曲は、題名からもわかるとおり、定番のバラードではありません。ノリの良いダンスミュージック+ポップス+ロック、です。曲づくりに参加しているCarlos Riosのギターソロもカッコいいですね。"Say You, Say Me"が、これでもか!というくらいのバラードソングでしたので、その次に、こういった元気の良い曲を出してくる、さすがLionel Richieです。
Lionel Richieですが、このアルバムを出した後、長い休止期間に入ります。次の本格的なソロアルバムの発表は、10年後の1996年まで待たなくてはなりませんでした。


今週 先週 song / artist
1 3 STUCK WITH YOU / HUEY LEWIS & THE NEWS
2 2 DANCING ON THE CEILING / LIONEL RICHIE
3 4 FRIENDS AND LOVERS / CARL ANDERSON & GLORIA LORING
4 1 TAKE MY BREATH AWAY(LOVE THEME FROM "TOP GUN") / BERLIN
5 8 WORDS GET IN THE WAY / MIAMI SOUND MACHINE
6 9 WALK THIS WAY / RUN-D.M.C.
7 5 VENUS / BANANARAMA
8 11 DON'T FORGET ME (WHEN I'M GONE) / GLASS TIGER
9 12 DREAMTIME / DARYL HALL
10 10 BABY LOVE / REGINA
11 13 LOVE ZONE / BILLY OCEAN
12 6 HIGHER LOVE / STEVE WINWOOD
13 7 SWEET FREEDOM(THEME FROM "RUNNING SCARED") / MICHAEL MCDONALD
14 18 WHEN I THINK OF YOU / JANET JACKSON
15 17 TWO OF HEARTS / STACEY Q
16 16 THE CAPTAIN OF HER HEART / DOUBLE
17 20 THROWING IT ALL AWAY / GENESIS
18 23 MISSIONARY MAN / EURTHMICS & ARETHA FRANKLIN
19 27 TYPICAL MALE / TINA TURNER
20 30 HEARTBEAT / DON JOHNSON
21 21 PRESS / PAUL MCCARTNEY
22 25 HEAVEN IN YOUR EYES / LOVERBOY
23 26 ALL CRIED OUT / LISA LISA & CULT JAM
24 15 MAN SIZE LOVE(FROM "RUNNING SCARED") / KLYMAXX
25 29 TWIST AND SHOUT / BEATLES
26 28 LOVE WALKS IN / VAN HALEN
27 14 PAPA DON'T PREACH / MADONNA
28 19 RUMORS / TIMEX SOCIAL CLUB
29 33 A MATTER OF TRUST / BILLY JOEL
30 40 TRUE COLORS / CYNDI LAUPER
31 32 MONEY$ TOO TIGHT / SIMPLY RED
32 35 SWEET LOVE / ANITA BAKER
33 38 I DIDN'T MEAN TO TURN YOU ON / ROBERT PALMER
34 42 EARTH ANGEL(FROM "THE KARATE KID PARTⅡ") / NEW EDITION
35 37 POINT OF NO RETURN / NU SHOOZ
36 24 GLORY OF LOVE(THEME FROM "THE KARATE KID PART Ⅱ) / PETER CETERA
37 46 GIRL CAN'T HELP IT / JOURNEY
38 31 MAD ABOUT YOU / BELINDA CARLISLE
39 34 WE DON'T HAVE TO TAKE OUR CLOTHERS OFF / JERMAINE STEWART
40 48 PARANOIMIA / THE ART OF NOISE WITH MAX HEADROOM
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ドゥーブル Double - The Captain Of Her Heart(1986年の洋楽 Part36)

2022-09-15 21:49:16 | '86年洋楽
1986年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart36は、Doubleの”The Captain Of Her Heart”。最高位は9月13日と20日付の2週間の第16位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

Doubleですが、珍しくスイス出身のデュオ。スイス出身で、ビルボードのTop40に入ったミュージシャンはいるのでしょうか?思い当たらないです。ギターとボーカルのKurt Malooと、ドラムスとキーボードのFelix Haugのデュオで、曲作りもすべてこの二人でやっているようです。

そのDoubleですが、80年代初めに、前身のバンド、「ピンポン」?というバンドを結成、ヨーロッパでは、数曲のヒットがあるようです。1983年に、そのバンドのメンバーの二人が、このデュオDouble結成しました。ファーストアルバムのリリースは、1985年、『Blue』というアルバムです。このアルバムからは、まずは2曲がシングルカットされましたが、アメリカ、ヨーロッパとも売れなかったようです。

そして、そのファーストアルバムからの3曲目のシングルがこの曲、”The Captain Of Her Heart”です。アメリカ、ヨーロッパで、突然のヒットとなりました。曲の作者は、メンバー二人、Kurt MalooとFelix Haugとの共作。
この曲ですが、心に響く、物悲しい雰囲気の曲でありました。ジャズ・ソウル系の音楽も入っている感じがします。スイスというか、北欧の冬、を感じさせますね。

Doubleですが、この後、もう一枚のアルバムを出しますが、残念ながらヒットせず、シングルも、この曲のみで、その他にはHot100にも入らず消えてしまいました。たまにはこんな一発屋の曲を聞くのもいいでしょう。
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