ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1985年3月2日付 ビリー・オーシャン Billy Ocean - Loverboy

2021-02-28 20:30:56 | 1985年ビルボードTop40
1985年3月2日付ビルボード All American Top40、これで3週目の1位の大ヒット、Wham! Featuring George Michael の"Careless Whisper"。Wham!ですが、初めてのTop40ヒット"Wake Me Up Before You Go-Go"が3週間連続の1位を獲得、2曲連続のNo.1獲得です。

2位は4位からアップ、REO Speedwagonの"Can't Fight This Feeling"。REO Speedwagonですが、1980年、初めてのTop40ヒット"Keep on Loving You"が1位を記録する大ヒット、以来この曲で4曲目のTop40ヒットで、5位を記録した"Take It on the Run"以来の3曲目のTop5ヒットです。
3位は8位からジャンプアップ、David Lee Rothの"California Girls"。David Lee Rothですが、もちろんVan Halenのリードボーカリスト。その特徴ある声と歌い方で、曲を知らなくても彼の歌だとすぐにわかりますね。Van Halenでは"Jump"の1位がありますが、初めてのソロヒットが3位まで上がってきました。
4位は7位からアップ、Glenn Freyの"The Heat Is On"。映画「Beverly Hills Cop」のサントラ収録曲です。Glenn Freyですが、The EaglesでDon Henleyとともに、ボーカリスト、ソングライター、ギタリストとして活躍していました。ソロでは4曲目のTop40ヒットで初めてのTop5ヒットになりました。
5位は2位からダウン、Billy Oceanの"Loverboy"。Billy Oceanですが、初めてのヒットがファーストアルバムからのシングル曲"Love Really Hurts Without You"。1976年に最高位22位を記録。次のヒットがこの曲の前のシングル"Caribbean Queen (No More Love on the Run)"が突然の大ヒットでNo.1を記録、この曲が3曲目のTop40ヒットで2曲目のTop3ヒットです。

この週5位はBilly Oceanの"Loverboy"。最高位は2月23日付の1週のみの第2位。4位→2位→5位とすぐに落ちてしまいましたからでしょうか、最高位2位ながら年間チャートは第28位でした。

Billy Oceanですが、中米トリニダード・トバゴ出身で、イギリスロンドンで音楽活動を始めたソウルシンガー。
詳しいことはNo.1を記録した記念すべき彼のヒット曲"Caribbean Queen (No More Love on the Run)"の記事をご覧ください→→→

その"Loverboy"ですが、彼の初の大ヒット曲"Caribbean Queen (No More Love on the Run)"が収録されたアルバム『Suddenly』からの2枚目のシングル。
"Caribbean Queen"の勢いで、もちろん曲も良かったですので、2位まで上がってきました。

曲の作者は"Caribbean Queen"と同じBilly Ocean自身にKeith Diamond、この曲では加えてRobert John "Mutt" Langeが曲づくりに参加、プロデュースもKeith DiamondとRobert John "Mutt" Langeが手掛けています。

Robert John "Mutt" Langeといえば、超敏腕プロデューサー、ビリー・オーシャンのようなソウルアーチストは珍しく、どちらかというとロックアーチストのプロデュースを手掛けていますね。Foreigner『4』や、Def Leppard、AC/DCや Bryan Adams、Michael Boltonなどなど、すごいプロデューサーです。こちらのDef Leppardの記事をご覧ください→→→

このPV、凝ってますね。どこがLoverboyだかわかりませんが、舞台はどこかの惑星でしょうか?宇宙人が沢山出てきます。


今週 先週 song / artist
1 1 CARELESS WHISPER / WHAM! FEATURING GEORGE MICHAEL
2 4 CAN'T FIGHT THIS FEELING / REO SPEEDWAGON
3 8 CALIFORNIA GIRLS / DAVID LEE ROTH
4 7 THE HEAT IS ON / GLENN FREY
5 2 LOVERBOY / BILLY OCEAN
6 6 NEUTRON DANCE / POINTER SISTERS
7 5 I WANT TO KNOW WHAT LOVE IS / FOREIGNER
8 3 EASY LOVER / PHILIP BAILEY & PHIL COLLINS
9 10 SUGAR WALLS / SHEENA EASTON
10 11 THE OLD MAN DOWN THE ROAD / JOHN FOGERTY
11 9 METHOD OF MODERN LOVE / DARYL HALL & JOHN OATES
12 12 MR. TELEPHONE MAN / NEW EDITION
13 13 MISLED / KOOL & THE GANG
14 16 LOVERGIRL / TEENA MARIE
15 17 TOO LATE FOR GOODBYES / JULIAN LENNON
16 18 PRIVATE DANCER / TINA TURNER
17 14 SOLID / ASHFORD & SIMPSON
18 24 MATERIAL GIRL / MADONNA
19 21 RELAX / FRANKIE GOES TO HOLLYWOOD
20 23 ONLY THE YOUNG / JOURNEY
21 20 JUNGLE LOVE / THE TIME
22 34 ONE MORE NIGHT / PHIL COLLINS
23 29 SAVE A PRAYER / DURAN DURAN
24 27 NAUGHTY NAUGHTY / JOHN PARR
25 30 HIGH ON YOU / SURVIVOR
26 15 THE BOYS OF SUMMER / DON HENLEY
27 31 KEEPING THE FAITH / BILLY JOEL
28 33 JUST ANOTHER NIGHT / MICK JAGGER
29 22 FOOLISH HEART / STEVE PERRY
30 35 SOMEBODY / BRYAN ADAMS
31 25 ROCKIN' AT MIDNIGHT / HONEYDRIPPERS
32 19 YOU'RE THE INSPIRATION / CHICAGO
33 44 NIGHT SHIFT / COMMODORES
34 40 TURN UP THE RADIO / AUTOGRAPH
35 37 I WANNA HEAR IT FROM YOUR LIPS / ERIC CARMEN
36 26 OPERATOR / MIDNIGHT STAR
37 42 TAKE ME WITH U / PRINCE & THE REVOLUTION
38 47 OBSESSION / ANIMOTION
39 48 I'M ON FIRE / BRUCE SPRINGSTEEN
40 43 THE BORDERLINES / JEFFREY OSBORNE
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ジョン・ハンター John Hunter - Tragedy(1985年の洋楽 Part8)

2021-02-25 23:37:01 | '85年洋楽
1985年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart8はJohn Hunterの"Tragedy"。
最高位は2月16日付と23日付の第39位。年間チャートは圏外でした。

さて、80年代のヒット曲を紹介するシリーズ、久々の超レア曲の登場です。
洋楽チャートファンの皆さん、この曲覚えていますでしょうか?覚えている方少ないですよね。という私も正直言うとアーチスト名と、ロックだったということを覚えているだけで、曲はいまいち覚えていなかったです。当時、ラジオを聞きながら情報をメモしていた手帳にも特に何も書いてありませんでした。それで、John Hunter、調べてみました。

John Hunterですが、シカゴ出身のロックシンガー。
元々はThe Houndsというロックグループの創設メンバーで、アルバムを2枚出したようですが、全くヒットせず、グループの活動を停止、ソロで初のアルバム『Famous at Night』をリリース、シングルの"Tragedy"が初めてで、唯一のTop40ヒットになります。

"Tragedy"の作者はJohn Hunter自身、プロデュースも彼自身が務めているようです。
曲はストレートなアメリカンロック、ジョン・クーガーっぽいでしょうか。

John Hunterですが、アルバムをもう1枚、1986年にリリースしましたが、ここからはシングルヒットも出ず、その後はアルバムを出した形跡はありません。
その他、もしご存知の方がいらっしゃったら教えてください。
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ビルボード 全米 Top40 1985年2月23日付 Philip Bailey & Phil Collins - Easy Lover

2021-02-21 20:44:42 | 1985年ビルボードTop40
1985年2月23日付ビルボード All American Top40、2週目の1位はWham! Featuring George Michael の"Careless Whisper"。Wham!ですが、初めてのTop40ヒット"Wake Me Up Before You Go-Go"が3週間連続の1位を獲得、2曲連続のNo.1獲得です。

2位は4位からアップ、Billy Oceanの"Loverboy"。Billy Oceanですが、初めてのヒットがファーストアルバムからのシングル曲"Love Really Hurts Without You"。1976年に最高位22位を記録。次のヒットがこの曲の前のシングル"Caribbean Queen (No More Love on the Run)"が突然の大ヒットでNo.1を記録、この曲が3曲目のTop40ヒットで2曲目のTop3ヒットです。
3位は2週間の2位からダウンして2週目の3位、Philip Bailey & Phil Collinsの"Easy Lover"。この組み合わせは驚きの異色の組み合わせです。まずはPhilip Baileyですが、もちろん Earth, Wind & Fireのメンバー、ソロでは初めてのヒットですが、Earth, Wind & Fireではこれまで"Shining Star"のNo.1ヒットを含め4曲のTop5ヒットを持っています。Phil Collinsですが、こちらはGenesisのドラマー兼ボーカル、ソロでは"Against All Odds (Take a Look at Me Now)"のNo.1ヒットに続くTop3ヒットです。
4位は7位からアップ、REO Speedwagonの"Can't Fight This Feeling"。REO Speedwagonですが、1980年、初めてのTop40ヒット"Keep on Loving You"が1位を記録する大ヒット、以来この曲で4曲目のTop40ヒットで、5位を記録した"Take It on the Run"以来の3曲目のTop5ヒットです。
5位は2位からダウン、初めての1位を記録した大ヒット、Foreignerの"I Want To Know What Love Is"。Foreignerですが、皆様ご存知ですよね、イギリスとアメリカのロックスターが集まってできたグループ、"Waiting For A Girl Like You"が歴史に残る10週連続の2位を記録しましたが、ついにこの曲で初のNo.1を獲得しました。この曲で6曲目のTop5ヒット、4曲目のTop3ヒットです。

この週3位はPhilip Bailey & Phil Collinsの"Easy Lover"。最高位は2月2日付と9日付の第2位。残念ながら1位こそ逃しましたが年間チャートは12位、異色のコンビで大ヒットになりました。

Philip Baileyですが、ご存知の方は多いかもしれません、ファンクミュージックでは最も人気のあるEarth, Wind & Fireのリードボーカル。Earth, Wind & Fireでは、Maurice Whiteとともにオリジナルメンバーとして、ツインボーカルを担当しています。Maurice Whiteは2016年に亡くなってしまいましたが、Philip Baileyは今でもEarth, Wind & Fireで活躍中、彼のファルセットボイスはバンドに欠かせません。
Earth, Wind & Fireのことは、最高位3位を記録した"Let's Groove"の週をご参照ください→→→

Phil Collinsのことはもちろんご存知ですよね。イギリスのロックバンドGenesisのドラマー兼ボーカリスト。ソロシンガーとしてもこの曲の前のシングル"Against All Odds (Take a Look at Me Now)"が3週間の1位、年間チャート5位を記録する大ヒットになっています。彼のこともこちらの記事をご参照ください→→→

さてこの曲"Easy Lover"ですが、Philip Baileyの3枚目のアルバム『Chinese Wall』の収録曲。Philip Baileyですが、ソロではこれまでシングルヒット曲がなく、この曲が初めてのシングルヒットとなりました。
アルバムのプロデュースをPhil Collinsが務め、このアルバムにはPhil Collinsがドラムスでもほとんどの曲に参加しています。

そんなことからこの曲の作者はPhilip BaileyとPhil Collins、このアルバムでベースを担当しているNathan Eastの3人の共作。Nathan Eastはジャズ・フュージョン系のベーシストで、スティーヴィー・ワンダーやエリック・クラプトンなど、多数の大物アーチストのレコーディングに参加している方です。

この曲ですが、Phil CollinsとEarth, Wind & Fireの良いところが合わさったような名曲ですね。切れの良いリズムと、ポップさがいい具合にマッチしています。二人の声質の違うボーカルも、この曲に強烈なインパクトを与えています。1位になれなくて残念な曲でした。


Phil Collinsの1990年にリリースしたライブアルバムにこの曲が納められています。
ノリノリのカッコイイライブです。


今週 先週 song / artist
1 1 CARELESS WHISPER / WHAM! FEATURING GEORGE MICHAEL
2 4 LOVERBOY / BILLY OCEAN
3 3 EASY LOVER / PHILIP BAILEY & PHIL COLLINS
4 7 CAN'T FIGHT THIS FEELING / REO SPEEDWAGON
5 2 I WANT TO KNOW WHAT LOVE IS / FOREIGNER
6 6 NEUTRON DANCE / POINTER SISTERS
7 8 THE HEAT IS ON / GLENN FREY
8 10 CALIFORNIA GIRLS / DAVID LEE ROTH
9 5 METHOD OF MODERN LOVE / DARYL HALL & JOHN OATES
10 11 SUGAR WALLS / SHEENA EASTON
11 14 THE OLD MAN DOWN THE ROAD / JOHN FOGERTY
12 15 MR. TELEPHONE MAN / NEW EDITION
13 16 MISLED / KOOL & THE GANG
14 12 SOLID / ASHFORD & SIMPSON
15 9 THE BOYS OF SUMMER / DON HENLEY
16 24 LOVERGIRL / TEENA MARIE
17 23 TOO LATE FOR GOODBYES / JULIAN LENNON
18 25 PRIVATE DANCER / TINA TURNER
19 13 YOU'RE THE INSPIRATION / CHICAGO
20 22 JUNGLE LOVE / THE TIME
21 28 RELAX / FRANKIE GOES TO HOLLYWOOD
22 18 FOOLISH HEART / STEVE PERRY
23 30 ONLY THE YOUNG / JOURNEY
24 34 MATERIAL GIRL / MADONNA
25 26 ROCKIN' AT MIDNIGHT / HONEYDRIPPERS
26 20 OPERATOR / MIDNIGHT STAR
27 31 NAUGHTY NAUGHTY / JOHN PARR
28 17 LIKE A VIRGIN / MADONNA
29 35 SAVE A PRAYER / DURAN DURAN
30 37 HIGH ON YOU / SURVIVOR
31 33 KEEPING THE FAITH / BILLY JOEL
32 19 I WOULD DIE 4 U / PRINCE & THE REVOLUTION
33 40 JUST ANOTHER NIGHT / MICK JAGGER
34 41 ONE MORE NIGHT / PHIL COLLINS
35 42 SOMEBODY / BRYAN ADAMS
36 36 OOH OOH SONG / PAT BENATAR
37 38 I WANNA HEAR IT FROM YOUR LIPS / ERIC CARMEN
38 27 TENDERNESS / GENERAL PUBLIC
39 39 TRAGEDY / JOHN HUNTER
40 45 TURN UP THE RADIO / AUTOGRAPH
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ドン・ヘンリー Don Henley - The Boys Of Summer(1985年の洋楽 Part7)

2021-02-18 23:21:04 | '85年洋楽
1985年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart7はDon Henleyの"The Boys Of Summer"。
最高位は2月9日付の1週だけですがTop5入りして5位を記録。年間チャートは53位。ソロで初めてのヒットで3位を記録した"Dirty Laundry"に次ぐヒットシングルになりました。

Don Henleyですが、もちろんThe Eaglesのドラム兼ボーカル。イーグルスの主要なヒット曲はドンとGlenn Freyの二人で書かれたものでした。言うまでもなく、ボーカリストとしても、ソングライターとしても素晴らしい名曲の数々を生み出した偉大なミュージシャンです。

1982年に解散を表明したイーグルス、その解散後に発表されたDon Henleyのソロアルバムが『I Can't Stand Still』。そのアルバムからのシングルヒットが前述の"Dirty Laundry"です。こちらをご覧ください→→→

そして1984年にリリースされたセカンドソロアルバムが『Building the Perfect Beast』で、そのアルバムからのファーストシングルがこの曲"The Boys Of Summer"です。
曲の作者はDon HenleyとMike Campbellの共作。Mike CampbellはTom Petty and the Heartbreakersのオリジナルメンバーでギターやシンセサイザーを担当しています。Tom Pettyが亡くなって活動を停止する2017年までずっとメンバーでした。

その"The Boys Of Summer"ですが、バックがなかなかすごいんです。そのMike Campbellの他にも、Danny Kortchmarに、Steve Porcaroの名前もあります。
このアルバム『Building the Perfect Beast』にはその他にもすごいミュージシャンたちが参加していますね。
J. D. Souther やWaddy Wachtelのウエストコースト系のミュージシャンに、David PaichやRandy Newman、Lindsey Buckingham の名前まであります。Don Henleyの交友関係の広さがよくわかります。

"Dirty Laundry"が「イーグルスの時の曲とは全く変わったな」と思ったのに比べ、この"The Boys Of Summer"は「やっぱりドン・ヘンリーだなぁ」と思わせる彼らしい曲でありました。


こちらは2000年に行われたツアーの時の動画です。ドン・ヘンリーはやっぱり歌がうまい。ライブでもスタジオ録音に負けない良い声で歌います。


こちらは2003年に最高位20位を記録したアメリカのインディーズロックグループThe Atarisのカバーバージョンです。
演奏はなかなかカッコいいですが、やっぱりボーカルはドン・ヘンリーじゃあなくっちゃいけませんね。
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ビルボード 全米 Top40 1985年2月16日付 フォリナー Foreigner - I Want To Know What Love Is

2021-02-14 22:26:40 | 1985年ビルボードTop40
1985年2月16日付ビルボード All American Top40、1位の交代がありました、3位から上がって1位はWham!の"Careless Whisper"。Wham!ですが、初めてのTop40ヒット"Wake Me Up Before You Go-Go"が3週間連続の1位を獲得、2曲連続のNo.1獲得です。
この曲からいつの間にかWham! Featuring George Michael という表記になっています。「デュオで「Featuring」じゃあソロじゃろう!」とツッコミを入れたくなりますね。

2週間の1位からダウンして2位はForeignerの"I Want To Know What Love Is"。Foreignerですが、皆様ご存知ですよね、イギリスとアメリカのロックスターが集まってできたグループ、"Waiting For A Girl Like You"が歴史に残る10週連続の2位を記録しましたが、ついにこの曲で初のNo.1を獲得しました。この曲で6曲目のTop5ヒット、4曲目のTop3ヒットです。
3位は2週間の2位からダウン、残念ながら1位になれませんでした、Philip Bailey & Phil Collinsの"Easy Lover"。この組み合わせは驚きの異色の組み合わせです。まずはPhilip Baileyですが、もちろん Earth, Wind & Fireのメンバー、ソロでは初めてのヒットですが、Earth, Wind & Fireではこれまで"Shining Star"のNo.1ヒットを含め4曲のTop5ヒットを持っています。Phil Collinsですが、こちらはGenesisのドラマー兼ボーカル、ソロでは"Against All Odds (Take a Look at Me Now)"のNo.1ヒットに続くTop3ヒットです。
4位は前週と変わらず、Billy Oceanの"Loverboy"。Billy Oceanですが、初めてのヒットがファーストアルバムからのシングル曲"Love Really Hurts Without You"。1976年に最高位22位を記録。次のヒットがこの曲の前のシングル"Caribbean Queen (No More Love on the Run)"が突然の大ヒットでNo.1を記録、この曲が3曲目のTop40ヒットで2曲目のTop5ヒットです。
5位は7位からアップ、Daryl Hall & John Oatesの"Method of Modern Love"。Daryl Hall & John Oatesですが、1976年に初めてのTop40ヒット"Sara Smile"が4位を記録、その後沢山のヒット曲を重ねています。前ヒットの"Out of Touch"まで6曲のNo.1ヒット、この曲でTop5ヒットは10曲目となりました。

この週2週間の1位からダウンして2位はForeignerの"I Want To Know What Love Is"。邦題は「アイ・ウォナ・ノウ」。年間チャートは4位。1976年にデビューしたフォリナーの最大のヒットになりました。

Foreignerですが、元キング・クリムゾンのイアン・マクドナルド、元スプーキー・トゥースのミック・ジョーンズ、さらには、ヴォーカルのルー・グラムらで結成された米英混成ロックバンド。
1977年にファーストアルバム『Foreigner』をリリース。ファーストシングル"Feels Like The First Time"「衝撃のファーストタイム」が最高位4位を記録する大ヒット、衝撃のデビューを飾ります。

その後4枚のアルバムすべてが大ヒットし、特に『Foreigner 4』はアルバムチャートで初めての1位を獲得、そのアルバムからの3枚目のシングル"Waiting for a Girl Like You"が歴史に残る10週間連続の2位という歴史に残る大ヒットを記録します。
この"Waiting for a Girl Like You"ですが、1982年の年間チャート1位、10週間の1位の歴史的大ヒットOlivia Newton-Johnの"Physical "を抜けなかったわけですが、"Physical "が年間1位だったわりには、連続2位記録を打ち立てた"Waiting for a Girl Like You"は年間チャート19位という不当に低いチャートでした。当時憤慨したものでした。この曲"I Want To Know What Love Is"が1位を記録して年間4位という大ヒットしたのはホント嬉しかったです。

さてその"I Want To Know What Love Is"ですが、彼ら5枚目のアルバム『Agent Provocateur』からのファーストシングル。『Agent rovocateur』はアルバムチャートでは1位になれませんでしたが最高位4位を記録するヒットアルバムになりました。

"I Want To Know What Love Is"の作者はバンドリーダーのMick Jones。プロデューサーはMick JonesとAlex Sadkinが務めています。
"Waiting for a Girl Like You"にはシンセサイザーに「彼女はサイエンス」のトーマス・ドルビーが参加していましたが、この"I Want To Know What Love Is"のシンセサイザーはTom Bailey。そう、Thompson TwinsのリードボーカルのTom Baileyです。Alex SadkinはThompson Twinsの曲づくりやプロデュースに参加していましたので、そんな関係で曲に参加したのでしょうか。

また、バックボーカルにはブロードウエイ女優のJennifer Hollidayが参加しています。1982年に最高位22位を記録した"And I Am Telling You I'm Not Going"のヒットで有名ですね。この曲は最高位22位ながら大変印象深い曲で、彼女の迫力あるボーカルが際立つヒット曲でありました。この曲"I Want To Know What Love Is"では曲の終盤で彼女のバックボーカルが聞こえてきます。

フォリナーのシングルで、バラードが大ヒットするのはやっぱりルー・グラムのボーカルが大きいのでしょう。
幻想的な曲にルー・グラムのボーカルがぴったりなのですね。
"Feels Like The First Time"のようなストレートなフォリナーらしい曲だけでなく、バラードも大ヒットするところがフォリナーの凄いところでしょう。


こちらが1982年の8月から9月にかけて最高位22位を記録したJennifer Hollidayの"And I am telling you I'm not going"です。
この曲は2000年代に入ってからアメリカンアイドル出身のジェニファー・ハドソンがカバーして再度有名になりましたが、渡辺直美さんが口パクで真似をして日本でも知られるようになりましたね。
是非物凄い迫力の彼女のボーカルを聞いてみてください。


今週 先週 song / artist
1 3 CARELESS WHISPER / WHAM! FEATURING GEORGE MICHAEL
2 1 I WANT TO KNOW WHAT LOVE IS / FOREIGNER
3 2 EASY LOVER / PHILIP BAILEY & PHIL COLLINS
4 4 LOVERBOY / BILLY OCEAN
5 7 METHOD OF MODERN LOVE / DARYL HALL & JOHN OATES
6 8 NEUTRON DANCE / POINTER SISTERS
7 16 CAN'T FIGHT THIS FEELING / REO SPEEDWAGON
8 11 THE HEAT IS ON / GLENN FREY
9 5 THE BOYS OF SUMMER / DON HENLEY
10 13 CALIFORNIA GIRLS / DAVID LEE ROTH
11 14 SUGAR WALLS / SHEENA EASTON
12 12 SOLID / ASHFORD & SIMPSON
13 6 YOU'RE THE INSPIRATION / CHICAGO
14 17 THE OLD MAN DOWN THE ROAD / JOHN FOGERTY
15 21 MR. TELEPHONE MAN / NEW EDITION
16 20 MISLED / KOOL & THE GANG
17 9 LIKE A VIRGIN / MADONNA
18 19 FOOLISH HEART / STEVE PERRY
19 10 I WOULD DIE 4 U / PRINCE & THE REVOLUTION
20 18 OPERATOR / MIDNIGHT STAR
21 15 CALL TO THE HEART / GUIFFRIA
22 23 JUNGLE LOVE / THE TIME
23 26 TOO LATE FOR GOODBYES / JULIAN LENNON
24 32 LOVERGIRL / TEENA MARIE
25 30 PRIVATE DANCER / TINA TURNER
26 29 ROCKIN' AT MIDNIGHT / HONEYDRIPPERS
27 28 TENDERNESS / GENERAL PUBLIC
28 35 RELAX / FRANKIE GOES TO HOLLYWOOD
29 22 LOVE LIGHT IN FLIGHT / STEVIE WONDER
30 34 ONLY THE YOUNG / JOURNEY
31 36 NAUGHTY NAUGHTY / JOHN PARR
32 27 MONEY CHANGES EVERYTHING / CYNDI LAUPER
33 37 KEEPING THE FAITH / BILLY JOEL
34 43 MATERIAL GIRL / MADONNA
35 42 SAVE A PRAYER / DURAN DURAN
36 38 OOH OOH SONG / PAT BENATAR
37 40 HIGH ON YOU / SURVIVOR
38 39 I WANNA HEAR IT FROM YOUR LIPS / ERIC CARMEN
39 41 TRAGEDY / JOHN HUNTER
40 45 JUST ANOTHER NIGHT / MICK JAGGER
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