ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1987年5月30日付 U2 - With Or Without You

2023-05-28 20:24:25 | 1987年ビルボードTop40
1987年ビルボード Billboard All American Top40、1987年5月30日付、これで3週目の1位の大ヒット、U2の"With Or Without You"。U2ですが、アイルランド出身、デビューは1980年、母国やヨーロッパではすでに大人気バンドですが、アメリカでは、84年、"(Pride) In The Name Of Love"が最高位33位、この曲が2曲目のTop40ヒットでついにNo.1獲得です。

2位は4位からアップ、Kim Wildeの"You Keep Me Hangin' On"。Kim Wildeですが、イギリス出身の女性シンガー、1982年に、デビューアルバムからのシングル"Kids in America"が最高位25位を記録、その後、イギリスではヒットがありましたが、アメリカでは5年ぶり2曲目のTop40ヒットで、2位まで上がってきました。"You Keep Me Hangin' On"、オリジナルはあのDiana RossのSupremesの全米No.1ヒットです。

3位は前週と変わらず、Chris De Burghの"Lady In Red"。Chris De Burghですが、アイルランドで活躍するシンガーソングライター。アメリカでは、1982年に"Don't Pay the Ferryman"が初のTop40シングルで最高位34位を記録、この曲が2曲目のTop40ヒットで、ついに3位まで上がってきました。

4位は8位からアップ、Atlantic Starrの"Always"。Atlantic Starrですが、アメリカ出身のR&Bグループ。初のTop40ヒットは1982年の最高位38位の"Circles"、続いて1985年に"Secret Lovers"が最高位3位、この曲が3曲目のTop40ヒットで4位まで上がってきました。

5位は7位からアップ、Fleetwood Macの"Big Love"。Fleetwood Macですが、皆さんご存知、結成は1960年代にまでさかのぼる偉大なロックグループです。初のTop40ヒットは1976年に最高位20位を記録した"Over My Head"、以来この曲で14曲目のTop40ヒットで、No.1を記録した"Dreams"を含め4曲目のTop5ヒットです。

この週3週目の1位はU2の"With Or Without You"。最終的にもこの3週間の1位、年間チャートは15位。この時点で既に世界的な活躍をしているU2ですが、この曲で、アメリカでの初めての1位を記録しました。

U2ですが、アイルランド出身のロックバンド。デビューは1980年、ファーストアルバム『Boy』をリリースします。その後、『October』、『War』とアルバムをリリース、母国アイルランドを皮切りに、イギリス、オーストラリアと、徐々に人気が広がります。

1984年リリースの4枚目のアルバム『The Unforgettable Fire』、元ロキシー・ミュージックのBrian Enoと、その弟子のDaniel Lanoisがプロデュースを務めたアルバムです。そのアルバムからのシングル"(Pride) In The Name Of Love"が最高位33位と、アメリカでの初めてのTop40ヒットになりました。この曲は、アイルランドやイギリス、ヨーロッパ各国で大ヒットしますが、アメリカでのブレイクにはまだもうちょっと時間が必要でした。こちらをご覧ください→→→

1984年、エチオピア飢餓救済を目指すバンド・エイドのチャリティーシングル"Do They Know It's Christmas"にボノとアダム・クレイトンが参加、翌年には、ロンドンとアメリカフィラデルフィアを結んで行われた20世紀最大のチャリティーイベント『ライヴエイド』に出演、そのステージが、クイーンと並ぶ素晴らしいパフォーマンスとして、全世界から注目されます。

その『ライヴエイド』後、1987年にリリースされたのが、5枚目のアルバム『The Joshua Tree』、このアルバムからのファーストシングルがこの曲"With or Without You"です。

"With or Without You"の曲の作者はもちろんBono。この曲ですが、ゆっくりとしたイントロから、徐々に激しくなる、緊張感あふれる曲でした。年間チャートこそ15位でしたが、この1987年を代表する曲、最もインパクトが大きかった曲と言っていいでしょう。スティングのThe Policeが世に出てきた、"Roxanne"の頃を思い出しました。

アルバムのプロデュースは、前作に引き続きブライアン・イーノとダニエル・ラノワ。シングルも1位となりましたが、アルバムはなんと9週間の1位、アルバム年間チャートでも、1987年の6位、1988年が26位と、2年連続年間チャートにランクイン、最終的には全世界で2,500万枚を超えるセールスとなる、記録的な大ヒットアルバムとなりました。


今週 先週 song / artist
1 1 WITH OR WITHOUT YOU / U2
2 4 YOU KEEP ME HANGIN' ON / KIM WILDE
3 3 THE LADY IN RED / CHRIS DEBURGH
4 8 ALWAYS / ATLANTIC STARR
5 7 BIG LOVE / FLEETWOOD MAC
6 15 HEAD TO TOE / LISA LISA & CULT JAM
7 11 RIGHT ON TRACK / BREAKFAST CLUB
8 6 HEAT OF THE NIGHT / BRYAN ADAMS
9 12 I KNOW WHAT I LIKE / HUEY LEWIS & THE NEWS
10 14 WANTED DEAD OR ALIVE / BON JOVI
11 16 IN TOO DEEP / GENESIS
12 2 LOOKING FOR A NEW LOVE / JODY WATLEY
13 13 NOTHING'S GONNA CHANGE MY LOVE FOR YOU / GLENN MEDEIROS
14 17 DIAMONDS / HERB ALPERT
15 5 DIED IN YOUR ARMS / CUTTING CREW
16 19 MEET ME HALF WAY / KENNY LOGGINS
17 18 IF SHE WOULD HAVE BEEN FAITHFUL / CHICAGO
18 28 I WANNA DANCE WITH SOMEBODY(WHO LOVES ME) / WHITNEY HOUSTON
19 9 LA ISLA BONITA / MADONNA
20 22 JUST TO SEE HER / SMOKEY ROBINSON
21 21 DAY-IN DAY-OUT / DAVID BOWIE
22 24 SONGBIRD / KENNY G
23 23 YOU CAN CALL ME AL / PAUL SIMON
24 10 TALK DIRTY TO ME / POISON
25 30 LESSONS IN LOVE / LEVEL 42
26 29 FASCINATED / COMPANY B
27 39 ALONE / HEART
28 33 DON'T DISTURB THIS GROOVE / THE SYSTEM
29 20 SE LA / LIONEL RICHIE
30 36 JAMMIN' ME / TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS
31 26 HEARTBREAK BEAT / PSYCHEDELIC FURS
32 45 POINT OF NO RETURN / EXPOSE'
33 42 SOMETHING SO STRONG / CROWDED HOUSE
34 25 DON'T DREAM IT'S OVER / CROWDED HOUSE
35 52 SHAKEDOWN / BOB SEGER
36 47 EVERY LITTLE KISS / BRUCE HORNSBY & THE RANGE
37 43 SWEET SIXTEEN / BILLY IDOL
38 41 ENDLESS NIGHTS / EDDIE MONEY
39 31 THE FINER THINGS / STEVE WINWOOD
40 46 I'LL STILL BE LOVING YOU / RESTLESS HEART
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フリートウッド・マック Fleetwood Mac - Big Love(1987年の洋楽 Part20)

2023-05-25 21:42:16 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart20は、Fleetwood Macの”Big Love”。最高位は5月30日付の1週間の第5位。年間チャートは81位。80年代に入ってからは、メンバーのソロ活動が目立っていましたが、久しぶりのバンドとしてのニューアルバムからのファーストシングルがTop5ヒットになりました。

さて、Fleetwood Macですが、私が大ファンのバンドで、私のこのブログ記事には、バンドとメンバーソロを合わせると、この曲で20回目の登場、最も登場回数が多いバンドとなりました。

そのFleetwood Macですが、活動を開始したのはなんと1960年代の後半、出身はアメリカではなくイギリスのバンドです。当初はブリティッシュ・ブルースロックバンドとしてスタートしました。この時は、ギターのピーター・グリーンと、ドラムスのミック・フリートウッドを中心としたバンドで、1968年の"Black Magic Woman"のヒットで有名です。でも、この曲はイギリスで多少ヒットしたのですが、アメリカでは全くヒットしていません。イギリスでは、このすぐ後に出した"Albatross"が全英No.1シングルに輝きました。

その後、イギリスではヒットを出すものの、アメリカではヒットが出ない状況が続きます。1970年代に入って、ピーター・グリーンがバンドを脱退、いくつかのメンバーチェンジがあり、クリスティン・マクヴィー、さらにはアメリカ人ギタリストボブ・ウェルチがバンドに参加し、音楽性もブルースから、ポップロックへと変化していきます。

そして、1975年、ボブ・ウェルチに代わり、皆様ご存じ、リンジー・バッキンガムとスティービー・ニックスがバンドに加入、歴史的名盤『Fleetwood Mac』、続いて『Rumours』が生まれます。

その後、1979年に2枚組アルバム『Tusk』、1982年に『Mirage』と大ヒットアルバムを続けますが、この『Mirage』発表後、メンバーはソロ活動に入り、1982年の"Love in Store"の最高位20位のヒットを最後に、しばらくシングルチャートから遠ざかります。『Mirage』から最高位12位を記録した2枚目のシングル"Gypsy"は、こちらをご覧ください→→→

そしてバンドとしては5年ぶり、1987年にリリースされたアルバムが『Tango in the Night』、そのアルバムからのファーストシングルがこの曲"Big Love"です。
曲の作者はLindsey Buckingham、リードボーカルももちろんLindsey Buckinghamです。リンジーの、ソロアルバムから続く軽快なポップロック、「アッ、アッ、アッ、アッ、…」が何ともセクシーです。

Fleetwood MacのTop40ヒットはこの曲で14曲目、No.1となった"Dreams"など、4曲目のTop5ヒットとなりました。さらに、ソロを入れると28曲目のTop40ヒットで、6曲目のTop5ヒットです。

アルバム『Tango in the Night』ですが、久し振りにメンバー全員が揃った待ちに待ったアルバムとなりました。ソロアルバムも良いですが、三人のソングライターに、三人のリードボーカル、着実なリズムを刻むミック・フリートウッドのドラムスに、ジョン・マクビーのベース、やっぱりこれでなくっちゃ!フリートウッド・マック、最高です。

このアルバム、アルバムチャートでは最高位は7位止まりでしたが、最終的には全世界で1,500万枚以上売り上げた、『Rumours』に続く、マックでは2番目に売れたスタジオアルバムになりました。
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ビルボード 全米 Top40 1987年5月23日付 クリス・デ・バー Chris De Burgh - Lady In Red

2023-05-21 20:51:05 | 1987年ビルボードTop40
1987年ビルボード Billboard All American Top40、1987年5月23日付、前週に続き2週目の1位はU2の"With Or Without You"。U2ですが、アイルランド出身、デビューは1980年、母国やヨーロッパではすでに大人気バンドですが、アメリカでは、84年、"(Pride) In The Name Of Love"が最高位33位、この曲が2曲目のTop40ヒットでついにNo.1獲得です。

2位は前週と変わらずこれで4週目の2位、Cutting Crew、U2に抜かれ、なかなか1位になれません、Jody Watleyの"Looking For A New Love"。Jody Watleyですが、以前ちょっと私のブログでも触れましたが、ソウル・ボーカルグループShalamarの元メンバー、この曲はソロになってからの初めてのヒット曲で2位まで上がってきました。Shalamar時代には、3曲のTop40ヒットを持っています。

3位は5位からアップ、Chris De Burghの"Lady In Red"。Chris De Burghですが、アイルランドで活躍するシンガーソングライター。アメリカでは、1982年に"Don't Pay the Ferryman"が初のTop40シングルで最高位34位を記録、この曲が2曲目のTop40ヒットで、ついに3位まで上がってきました。

4位は8位からアップ、Kim Wildeの"You Keep Me Hangin' On"。Kim Wildeですが、イギリス出身の女性シンガー、1982年に、デビューアルバムからのシングル"Kids in America"が最高位25位を記録、その後、イギリスではヒットがありましたが、アメリカでは5年ぶり2曲目のTop40ヒットで、4位まで上がってきました。"You Keep Me Hangin' On"、オリジナルはあのDiana RossのSupremesの全米No.1ヒットです。

5位は3位からダウン、2週間の1位の大ヒット、Cutting Crewの"(I Just) Died In Your Arms"。Cutting Crewですが、イギリスのロックグループ、この曲がデビューシングルで、No.1となる大ヒットになりました。

この週5位から上がっての3位はChris De Burghの"Lady In Red"。最高位はこの週と翌週30日の2週間の第3位。年間チャートは21位。この23日付けですでにHot100には15週目、最終的にはHot100に26週間滞在するロングヒットで、1位にはなれなかったものの、年間チャートでは上位に入りました。

Chris De Burghですが、イギリス人の父親と、アイルランド人の母親、国籍はイギリスのシンガーソングライター。なんと母親はイギリス王室の血筋を持ち、「デ・バー」は母の旧姓だそうです。

そんな、名門の出のChris De Burgh、70年代中頃から音楽活動を開始し、1974年、初めてのアルバム『Far Beyond These Castle Walls』をリリース、その後も80年代にかけてアルバムを発表しましたが、アメリカでは全く人気が出ず、まずは、ヨーロッパと南米で人気が上昇してきます。

アメリカでは、1982年にリリースした6枚目のアルバム『The Getaway』が初めてアルバムチャートに入り、最高位は43位、シングルカットした"Don't Pay the Ferryman"が、こちらは最高位34位のスマッシュヒットを記録しました。この曲はカッコいいロックでした。この頃のお気に入りの曲だったです。Top40にはたった4週間しかエントリーしていませんでしたが、私のブログでも紹介していますのでこちらをご覧ください→→→

1984年にリリースした次の7枚目のアルバムからのシングルは、アイルランドなどヨーロッパではヒットしたものの、アメリカではヒットしませんでした。

そしてこの曲"Lady In Red"、1986年にリリースした8枚目のアルバム『Into the Light』からのセカンドシングルが、ヨーロッパに続きアメリカでもシングルチャートを上昇、彼の2曲目のとなるTop40ヒットになりました。

"Lady In Red"の曲の作者はChris De Burgh自身、アメリカを含む、全世界での大ヒットになりました。
私としては、"Don't Pay the Ferryman"のようなポップロックのヒットを期待したいところですが、切々と歌い上げるロックバラードでの大ヒットでした。

アメリカでのヒットは、結構この2曲のみでしたが、母国イギリスやアイルランドを始め、ヨーロッパ各国で活躍を続け、最近もアルバムを出しているようです。


今週 先週 song / artist
1 1 WITH OR WITHOUT YOU / U2
2 2 LOOKING FOR A NEW LOVE / JODY WATLEY
3 5 THE LADY IN RED / CHRIS DEBURGH
4 8 YOU KEEP ME HANGIN' ON / KIM WILDE
5 3 DIED IN YOUR ARMS / CUTTING CREW
6 6 HEAT OF THE NIGHT / BRYAN ADAMS
7 7 BIG LOVE / FLEETWOOD MAC
8 10 ALWAYS / ATLANTIC STARR
9 4 LA ISLA BONITA / MADONNA
10 9 TALK DIRTY TO ME / POISON
11 11 RIGHT ON TRACK / BREAKFAST CLUB
12 12 I KNOW WHAT I LIKE / HUEY LEWIS & THE NEWS
13 13 NOTHING'S GONNA CHANGE MY LOVE FOR YOU / GLENN MEDEIROS
14 14 WANTED DEAD OR ALIVE / BON JOVI
15 19 HEAD TO TOE / LISA LISA & CULT JAM
16 24 IN TOO DEEP / GENESIS
17 23 DIAMONDS / HERB ALPERT
18 21 IF SHE WOULD HAVE BEEN FAITHFUL / CHICAGO
19 26 MEET ME HALF WAY / KENNY LOGGINS
20 20 SE LA / LIONEL RICHIE
21 25 DAY-IN DAY-OUT / DAVID BOWIE
22 33 JUST TO SEE HER / SMOKEY ROBINSON
23 29 YOU CAN CALL ME AL / PAUL SIMON
24 35 SONGBIRD / KENNY G
25 15 DON'T DREAM IT'S OVER / CROWDED HOUSE
26 30 HEARTBREAK BEAT / PSYCHEDELIC FURS
27 27 THE RIGHT THING / SIMPLY RED
28 38 I WANNA DANCE WITH SOMEBODY / WHITNEY HOUSTON
29 36 FASCINATED / COMPANY B
30 37 LESSONS IN LOVE / LEVEL 42
31 18 THE FINER THINGS / STEVE WINWOOD
32 31 GET THAT LOVE / THOMPSON TWINS
33 39 DON'T DISTURB THIS GROOVE / SYSTEM
34 22 I KNEW YOU WERE WAITING(FOR ME) / ARETHA FRANKLIN & GEORGE MICHAEL
35 17 SIGN 'O' THE TIMES / PRINCE
36 44 JAMMIN' ME / TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS
37 34 NOTHING'S GONNA STOP US NOW / STARSHIP
38 16 WHAT'S GOING ON / CYNDI LAUPER
39 53 ALONE / HEART
40 28 SERIOUS / DONNA ALLEN
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ポイズン Poison - Talk Dirty To Me(1987年の洋楽 Part19)

2023-05-18 20:26:36 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart19は、Poisonの"Talk Dirty To Me"。最高位は5月19日付の1週のみの第9位。Top10内に入るヒットでしたが、Top40には9週間滞在の短いヒットでしたので、残念ながら年間チャートは圏外でした。

Poisonですが、アメリカ・ロサンゼルスで活動を開始したロックグループ。モトリー・クルーやクワイエット・ライオット、ラットなどに続く、いわゆるLAメタルバンドです。

バンドの活動開始は80年代初めころ、ロサンゼルスのクラブで活動を開始、その後、小さなレーベルのようですが、レコード会社の目に留まり、1986年、デビューアルバム『Look What the Cat Dragged In』をリリースします。

このアルバムからは、まずは1曲シングルカットされたようですが、ヒットしなかったようです、が、その後、このデビューアルバムの人気が徐々に高まり、アルバムチャートを上がっていきます。最終的にはアルバムチャートで最高位3位、年間でも13位の大ヒットアルバムとなります。

このデビューアルバムからのセカンドシングルがこの曲"Talk Dirty to Me"、曲の作者はメンバー4人全員による共作です。

この曲、LAメタルの代表曲ですよね。ハードな中にも覚えやすいメロディのポップなロックです。そのルックスもまた、これぞLAメタルという派手派手なバンドです。

この後、セカンドアルバム、サードアルバムとも大ヒット、シングルも併せて大ヒット、80年代後半から90年代にかけてのアメリカを代表するロックバンドになります。
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ビルボード 全米 Top40 1987年5月16日付 ジョディ・ワトリー Jody Watley - Looking For A New Love

2023-05-14 20:02:04 | 1987年ビルボードTop40
1987年ビルボード Billboard All American Top40、1987年5月16日付、1位の交代がありました、3位から上がって1位はU2の"With Or Without You"。U2ですが、アイルランド出身、デビューは1980年、母国やヨーロッパではすでに大人気バンドですが、アメリカでは、84年、"(Pride) In The Name Of Love"が最高位33位、この曲が2曲目のTop40ヒットでついにNo.1獲得です。

2位は前週と変わらずこれで3週目の2位、Jody Watleyの"Looking For A New Love"。Jody Watleyですが、以前ちょっと私のブログでも触れましたが、ソウル・ボーカルグループShalamarの元メンバー、この曲はソロになってからの初めてのヒット曲で2位まで上がってきました。Shalamar時代には、3曲のTop40ヒットを持っています。

3位は2週間の1位からダウン、Cutting Crewの"(I Just) Died In Your Arms"。Cutting Crewですが、イギリスのロックグループ、この曲がデビューシングルで、No.1となる大ヒットになりました。

4位は前週と変わらず、これで3週目の4位、Madonnaの"La Isla Bonita"。Madonnaですが、もちろん皆さんご存知のスーパースター。83年に"Holiday"が初めてのTop40ヒット、それからまだ4年しか経っていませんが、この曲で13曲目のTop40ヒットで、Like a Virgin"、"Crazy for You"、"Live to Tell"、"Open Your Heart"の4曲のNo.1を含め11曲目のTop5ヒットとなりました。

5位は8位からアップ、Chris De Burghの"Lady In Red"。Chris De Burghですが、アイルランドで活躍するシンガーソングライター。アメリカでは、1982年に"Don't Pay the Ferryman"が初のTop40シングルで最高位34位を記録、この曲が2曲目のTop40ヒットで、5位まで上がってきました。

この週2位はJody Watleyの"Looking For A New Love"。最高位は5月2日から23日まで、4週間続けた第2位。年間チャートは16位。U2に抜かれ、残念ながら1位にはなれませんでしたが、初のソロヒットが大ヒットになりました。

Jody Watleyですが、アメリカシカゴ出身のシンガーソングライター。70年代中頃から音楽活動を開始、1977年、ソウル・ボーカルグループ「シャラマー」に、オリジナルメンバーとして参加します。

Shalamarですが、男女混合の3人組グループですが、1977年、"Uptown Festival (Part 1)"でデビューし、この曲がいきなりのTop40ヒット、最高位25位を記録します。この曲は、モータウンのクラシックソウル・ディスコソング10曲のメドレーです。この後、ビートルズメドレーなどが大ヒットしますが、当時、メドレーのヒットは珍しく、ビックリしました。なんと8分超の聞きごたえのある曲でした。

そのShalamar、79年には、彼らの3枚目のアルバムからのシングル"The Second Time Around"が最高位8位のヒット、この曲が彼らの最もヒットした曲になりました。

Jody Watleyですが、Shalamarを1983年に脱退、ソロ活動を開始します。Shalamarには全部で4曲のTop40ヒットがありますが、映画「Footloose 」の挿入曲で、最後のTop40ヒットとなった"Dancing in the Sheets"の録音前に脱退して、この曲にはJody Watleyは参加していませんでした。その辺のところは、こちらをご覧ください→→→
こちらの記事には、Jody Watleyは脱退した後ですが、プリンス張りのギターを披露している"Dancing in the Sheets"に加え、ファーストヒットの"Uptown Festival"も紹介されていますので、ぜひ聞いてみてくださいね。

Jody Watleyは、グループ脱退後、ボブ・ゲルドフの「バンド・エイド」に参加するなど、ソロで音楽活動を続けていましたが、1987年になって、彼女の初のソロアルバム『Jody Watley』をリリース、そのアルバムからのファーストシングルがこの曲"Looking For A New Love"です。

"Looking For A New Love"の曲の作者はAndré CymoneとJody Watleyの共作。はAndré Cymoneは、この曲のプロデューサーも務めていますが、シンガーソングライターで、ベーシスト。あのプリンスのツアーメンバー「レボリューション」にも参加していた人です。
この曲にも、プリンスの影響があるのでしょうか、この80年代中頃から後半にかけてヒットしたおしゃれなソウル・ダンスヒットです。


今週 先週 song / artist
1 3 WITH OR WITHOUT YOU / U2
2 2 LOOKING FOR A NEW LOVE / JODY WATLEY
3 1 DIED IN YOUR ARMS / CUTTING CREW
4 4 LA ISLA BONITA / MADONNA
5 8 THE LADY IN RED / CHRIS DEBURGH
6 7 HEAT OF THE NIGHT / BRYAN ADAMS
7 9 BIG LOVE / FLEETWOOD MAC
8 14 YOU KEEP ME HANGIN' ON / KIM WILDE
9 11 TALK DIRTY TO ME / POISON
10 17 ALWAYS / ATLANTIC STARR
11 15 RIGHT ON TRACK / BREAKFAST CLUB
12 18 I KNOW WHAT I LIKE / HUEY LEWIS & THE NEWS
13 16 NOTHING'S GONNA CHANGE MY LOVE FOR YOU / GLENN MEDEIROS
14 22 WANTED DEAD OR ALIVE / BON JOVI
15 5 DON'T DREAM IT'S OVER / CROWDED HOUSE
16 12 WHAT'S GOING ON / CYNDI LAUPER
17 6 SIGN 'O' THE TIMES / PRINCE
18 13 THE FINER THINGS / STEVE WINWOOD
19 29 HEAD TO TOE / LISA LISA & CULT JAM
20 23 SE LA / LIONEL RICHIE
21 24 IF SHE WOULD HAVE BEEN FAITHFUL / CHICAGO
22 10 I KNEW YOU WERE WAITING(FOR ME) / ARETHA FRANKLIN & GEORGE MICHAEL
23 33 DIAMONDS / HERB ALPERT
24 34 IN TOO DEEP / GENESIS
25 25 DAY-IN DAY-OUT / DAVID BOWIE
26 31 MEET ME HALF WAY / KENNY LOGGINS
27 28 THE RIGHT THING / SIMPLY RED
28 21 SERIOUS / DONNA ALLEN
29 36 YOU CAN CALL ME AL / PAUL SIMON
30 35 HEARTBREAK BEAT / PSYCHEDELIC FURS
31 32 GET THAT LOVE / THOMPSON TWINS
32 19 STONE LOVE / KOOL & THE GANG
33 40 JUST TO SEE HER / SMOKEY ROBINSON
34 20 NOTHING'S GONNA STOP US NOW / STARSHIP
35 41 SONGBIRD / KENNY G
36 39 FASCINATED / COMPANY B
37 42 LESSONS IN LOVE / LEVEL 42
38 - I WANNA DANCE WITH SOMEBODY / WHITNEY HOUSTON
39 46 DON'T DISTURB THIS GROOVE / SYSTEM
40 27 COME AS YOU ARE / PETER WOLF
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