ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード Billboard All American Top40 1988年9月10日付 Huey Lewis & The News - Perfect World

2024-09-08 20:00:00 | 1988年ビルボードTop40
1988年ビルボード Billboard All American Top40、1988年9月10日付、2位から上がって初の1位はGuns N' Rosesの"Sweet Child O' Mine"。アメリカのハードロック、ヘビーメタルバンドGuns N' Roses、デビューアルバム『Appetite for Destruction』から、初のTop40ヒットがついにNo.1、これだけヘヴィなロックバンドとしては初といっていいNo.1ヒットとなりました。

2位は3位からアップ、Robert Palmerの"Simply Irresistible"。Robert Palmerですが、初のTop40ヒットが1978年の"Every Kinda People"。以来、ソロではこの曲で6曲目のTop40ヒット、The Power Stationの3曲を含めると、この曲で9曲目のTop40ヒット、No.1の"Addicted to Love"など、3曲目のTop3ヒットとなりました。

3位は6位からアップ、Huey Lewis & The Newsの"Perfect World"。Huey Lewis & The Newsですが、これぞアメリカンロックを代表するグループ、最高位7位の初のTop40ヒット"Do You Believe in Love"以来、この曲で通算14曲目のTop40ヒット、そのうち12曲がTop10入り、"The Power of Love"、"Stuck with You"、"Jacob's Ladder" の3曲のNo.1ヒットを含め、この曲で5曲目のTop3ヒットになりました。

4位は2週間の1位からダウン、George Michaelの"Monkey"。George Michaelですが元Wham!のメンバー、Wham!で6曲のTop40ヒット、ソロになってからのヒット、Aretha Franklinとのデュエットを含め、この曲で通算13曲目のTop40ヒットで、11曲目のTop3ヒット、Wham!での"Wake Me Up Before You Go-Go"、ソロでの"Faith"などなんとこの曲で通算8曲目のNo.1となりました。

5位は8位からアップ、Van Halenの"When It's Love"。Van Halenですが、皆さんご存じ、大人気アメリカンハードロックバンド、初のTop40ヒット"You Really Got Me"以来、この曲で12曲目のTop40ヒットで、1984年には、"Jump"が初のNo.1を記録、この曲で3曲目のTop5ヒットになりました。

この週3位はHuey Lewis & The Newsの"Perfect World"。最高位はこの週と、翌週9月17日付の2週間の第3位、年間チャートは64位。出すシングルのほとんどがTop10以内に入る大人気グループですが、私のブログには2年ぶりの登場となりました。

Huey Lewis & The Newsですが、カルフォルニア州サンフランシスコ出身、前述しましたが、これぞアメリカンロックを代表する大人気ロックグループです。

初のヒットは、1982年にリリースした彼ら2枚目のアルバム『Picture This』。邦題の『ベイエリアの風』という方がしっくりきますが、そのアルバムからのシングル"Do You Believe in Love"が最高位7位、初の大ヒットとなります。

続いて、1983年にリリースした3枚目のアルバム『Sports』、こちらは初のアルバムチャートNo.1となり、シングルも、このアルバムからは4曲がTop10以内に入る、素晴らしいアルバムでした。

1985年には、世界的な大ヒット映画となった『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の主題歌"The Power Of Love"で、2週間の1位、年間15位の特大のヒット、続いてリリースしたバンド4枚目のアルバム『Fore!』も連続のNo.1アルバムとなり、そこからのシングル、"Stuck with You"と"Jacob's Ladder"の2曲のNo.1を含め、5曲のTop10ヒットがでる記録的な大ヒットアルバムとなりました。"Stuck with You"については、こちらをご覧ください→→→

この曲、"Perfect World"ですが、2年ぶりの1988年にリリースした彼ら5枚目のアルバム『Small World』からのファーストシングル。曲の作者はAlex Call 。珍しくHuey Lewisが曲作りに参加していない、外部ソングライターを起用した曲でのヒットでした。

その"Perfect World"、これぞHuey Lewis & The Newsの曲、という明るいアメリカンロックです。肩の凝らない、ドライブのBGMには最適な曲でした。ソングライターのAlex Callですが、驚いたことに、1982年に最高位4位、年間16位を記録した大ヒット曲Tommy Tutoneの"867-5309 / Jenny"を共作した人です。久しぶりに"867-5309 / Jenny"も聞いてみましたが、こちらの曲も"Perfect World"に通じる明るいアメリカンロックでした→→→


今週    先週    song    /    artist
1 2 SWEET CHILD O' MINE / GUNS N' ROSES
2 3 SIMPLY IRRESISTIBLE / ROBERT PALMER
3 6 PERFECT WORLD / HUEY LEWIS & THE NEWS
4 1 MONKEY / GEORGE MICHAEL
5 8 WHEN IT'S LOVE / VAN HALEN
6 7 FAST CAR / TRACY CHAPMAN
7 10 I'LL ALWAYS LOVE YOU / TAYLOR DAYNE
8 9 IF IT ISN'T LOVE / NEW EDITION
9 15 DON'T WORRY BE HAPPY / BOBBY MCFERRIN
10 13 NOBODY'S FOOL(THEME FROM "CADDYSHACKⅡ) / KENNY LOGGINS
11 12 ANOTHER PART OF ME / MICHAEL JACKSON
12 4 I DON'T WANNA GO ON WITH YOU LIKE THAT / ELTON JOHN
13 14 IT WOULD TAKE A STRONG STRONG MAN / RICK ASTLEY
14 17 ONE GOOD WOMAN / PETER CETERA
15 5 I DON'T WANNA LIVE WITHOUT YOUR LOVE / CHICAGO
16 24 LOVE BITES / DEF LEPPARD
17 21 I HATE MYSELF FOR LOVING YOU / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
18 26 DON'T BE CRUEL / CHEAP TRICK
19 28 A NIGHTMARE ON MY STREET / D.J. JAZZY JEFF & THE FRESH PRINCE
20 23 HERE WITH ME / REO SPEEDWAGON
21 27 PLEASE DON'T GO GIRL / NEW KIDS ON THE BLOCK
22 19 ALL FIRED UP / PAT BENATAR
23 29 DON'T BE CRUEL / BOBBY BROWN
24 11 LOVE WILL SAVE THE DAY / WHITNEY HOUSTON
25 32 FALLEN ANGEL / POISON
26 33 WHAT'S ON YOUR MIND / INFORMATION SOCIETY
27 20 HANDS TO HEAVEN / BREATHE
28 36 RED RED WINE / UB40
29 16 ROLL WITH IT / STEVE WINWOOD
30 34 STAYING TOGETHER / DEBBIE GIBSON
31 18 1-2-3 / GLORIA ESTEFAN & MIAMI SOUND MACHINE
32 31 I DON'T WANT TO BE A HERO / JOHNNY HATES JAZZ
33 22 MAKE ME LOSE CONTROL / ERIC CARMEN
34 40 WHAT YOU SEE IS WHAT YOU GET / BRENDA K. STARR
35 41 FOREVER YOUNG / ROD STEWART
36 42 DON'T YOU KNOW WHAT THE NIGHT CAN DO? / STEVE WINWOOD
37 44 TRUE LOVE / GLENN FREY
38 45 CHAINS OF LOVE / ERASURE
39 25 SIGN YOUR NAME / TERENCE TRENT D'ARBY
40 30 HOLD ON TO THE NIGHTS / RICHARD MARX
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ビルボード Billboard All American Top40 1988年9月3日付 シカゴ Chicago - I Don't Wanna Live Without Your Love

2024-09-01 20:00:00 | 1988年ビルボードTop40
1988年ビルボード Billboard All American Top40、1988年9月3日付、2週目の1位はGeorge Michaelの"Monkey"。George Michaelですが元Wham!のメンバー、Wham!で6曲のTop40ヒット、ソロになってからのヒット、Aretha Franklinとのデュエットを含め、この曲で通算13曲目のTop40ヒットで、11曲目のTop3ヒット、Wham!での"Wake Me Up Before You Go-Go"、ソロでの"Faith"などなんとこの曲で通算8曲目のNo.1となりました。

2位は4位からアップ、Guns N' Rosesの"Sweet Child O' Mine"。アメリカのハードロック、ヘビーメタルバンドGuns N' Roses、デビューアルバム『Appetite for Destruction』から、初のTop40ヒットがついに第2位、ヘビメタバンドとしては初のNo.1まであと一歩のところまで上がってきました。

3位は5位からアップ、Robert Palmerの"Simply Irresistible"。Robert Palmerですが、初のTop40ヒットが1978年の"Every Kinda People"。以来、ソロではこの曲で6曲目のTop40ヒット、The Power Stationの3曲を含めると、この曲で9曲目のTop40ヒット、No.1の"Addicted to Love"など、3曲目のTop3ヒットとなりました。

4位は2位からダウン、Elton Johnの"I Don't Wanna Go On With You Like That"。もう一歩のところでNo.1とはなりませんでした。Elton Johnですが、もちろんみなさんご存じですね、70年代初めから多くの大ヒットを出しているスパースター。初めてのTop40ヒットは1970年に8位を記録した"Your Song"。そして、1972年に"Crocodile Rock"が初めてのNo.1ヒットを記録、あまりにたくさんのヒットがあるので正確かどうか自信がありませんが、この曲で40曲目のTop40ヒット、6曲のNo.1ヒットを含め15曲目のTop5ヒット、11曲目のTop3ヒットとなりました。

5位は3位からダウン、Chicagoの"I Don't Wanna Live Without Your Love"。Chicagoですが、もちろん皆さんご存知、60年代にデビューしたアメリカンロックバンド。この曲がなんと31曲目のTop40ヒットで、"If You Leave Me Now"、"Hard to Say I'm Sorry"の2曲のNo.1ヒットを含め、11曲目のTop5ヒットで、7曲目のTop3ヒットとなりました。

この週5位はChicagoの"I Don't Wanna Live Without Your Love"。最高位は8月27日付の1週のみの第3位、年間チャートは48位。Elton Johnと並んで上がってきましたが、残念ながら3位を最高に、エルトンと一緒に下がってしまい、3曲目のNo.1に届きませんでした。

Chicagoですが、アメリカンロックを代表するバンドとして、もちろんみなさんご存じですよね。デビューは1960年代。デビューアルバム『Chicago Transit Authority シカゴの軌跡』のリリースは1969年。名曲"Questions 67 and 68"、"Introduction"、"Beginnings"などなど、初期のシカゴの名曲が詰まった名盤で、アルバムチャートではいきなりの17位、大成功をおさめます。

シングルヒットとしては、"Questions 67 and 68"が71位と、初のHot100ヒットとなり、次のアルバム『Chicago(Chicago II)』からは、"Make Me Smile" が最高位9位、"25 or 6 to 4"「長い夜」が最高位4位の大ヒットとなります。

さらに、1976年になって、ロックバラード"If You Leave Me Now"が、ついにバンド初のNo.1を記録、その後も"Hard to Say I'm Sorry"が2曲目のNo.1となります。デビュー以来のブラス・セクションを取り入れたブラスロックに、リードボーカルPeter CeteraのAORロックバラードを合わせ、大人気アメリカンロックバンドとしてヒットを積み上げていきます。

そのChicagoですが、バンドに大きな転機が訪れます。1984年の『Chicago 17』を最後に、デビュー以来リードボーカルのひとりとしてバンドの中心メンバーだったPeter Ceteraが、バンドを脱退します。この『Chicago 17』で、いずれも最高位3位を記録した"Hard Habit to Break"、"You're the Inspiration"の両曲もPeter Ceteraがリードボーカルですので、その影響は大きいものでした。

Peter Ceteraの代わりに加入したのが新しいボーカリストJason Scheff、作成されたアルバムが『Chicago 18』。ファーストシングルの「長い夜」"25 or 6 to 4" ニューバージョンが最高位48位どまりと、Chicagoどうなる、と心配でしたが、続くシングル"Will You Still Love Me?"が最高位3位を記録するヒットとなりました。この曲は、Jason ScheffとBill Champlinの二人でボーカルをとる、新生シカゴを象徴する曲でした。こちらをご覧ください→→→

続くアルバムが『Chicago 19 』。1988年にリリースされ、このアルバムは、『Chicago 18』までプロデューサーとしてシカゴのAOR路線を支えたデビッド・フォスターと別れ、プロデューサーにはRon Nevisonを迎えて作成されました。Ron Nevisonですが、ロック系ミュージシャンの数々の大ヒットアルバムを手掛けた人気プロデューサー、1985年のハートの大ヒットアルバム『Heart 』は彼のプロデュースによるもの、前作よりもロック色の強いアルバムとなりました。

その『Chicago 19 』からのファーストシングルがこの曲"I Don't Wanna Live Without Your Love"。曲の作者は驚いたことに、Diane WarrenとAlbert Hammondの共作。このソングライターコンビは、StarshipのNo.1ヒット"Nothing's Gonna Stop Us Now"の作者です。

この曲"I Don't Wanna Live Without Your Love"ですが、リードボーカルはBill Champlin。ロックバラードではありますが、Peter Ceteraの時代のAOR系のバラードとは違い、Bill Champlin のボーカルが活きる、ロック色も強い曲でした。力強いカッコいいバラード曲だったです。1位になれなくて残念でした。

今週    先週    song    /    artist
1 1 MONKEY / GEORGE MICHAEL
2 4 SWEET CHILD O' MINE / GUNS N' ROSES
3 5 SIMPLY IRRESISTIBLE / ROBERT PALMER
4 2 I DON'T WANNA GO ON WITH YOU LIKE THAT / ELTON JOHN
5 3 I DON'T WANNA LIVE WITHOUT YOUR LOVE / CHICAGO
6 8 PERFECT WORLD / HUEY LEWIS & THE NEWS
7 6 FAST CAR / TRACY CHAPMAN
8 13 WHEN IT'S LOVE / VAN HALEN
9 15 IF IT ISN'T LOVE / NEW EDITION
10 16 I'LL ALWAYS LOVE YOU / TAYLOR DAYNE
11 9 LOVE WILL SAVE THE DAY / WHITNEY HOUSTON
12 17 ANOTHER PART OF ME / MICHAEL JACKSON
13 18 NOBODY'S FOOL(THEME FROM "CADDYSHACKⅡ) / KENNY LOGGINS
14 20 IT WOULD TAKE A STRONG STRONG MAN / RICK ASTLEY
15 25 DON'T WORRY BE HAPPY / BOBBY MCFERRIN
16 7 ROLL WITH IT / STEVE WINWOOD
17 22 ONE GOOD WOMAN / PETER CETERA
18 10 1-2-3 / GLORIA ESTEFAN & MIAMI SOUND MACHINE
19 19 ALL FIRED UP / PAT BENATAR
20 12 HANDS TO HEAVEN / BREATHE
21 26 I HATE MYSELF FOR LOVING YOU / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
22 11 MAKE ME LOSE CONTROL / ERIC CARMEN
23 24 HERE WITH ME / REO SPEEDWAGON
24 30 LOVE BITES / DEF LEPPARD
25 14 SIGN YOUR NAME / TERENCE TRENT D'ARBY
26 32 DON'T BE CRUEL / CHEAP TRICK
27 28 PLEASE DON'T GO GIRL / NEW KIDS ON THE BLOCK
28 34 A NIGHTMARE ON MY STREET / D.J. JAZZY JEFF & THE FRESH PRINCE
29 36 DON'T BE CRUEL / BOBBY BROWN
30 21 HOLD ON TO THE NIGHTS / RICHARD MARX
31 31 I DON'T WANT TO BE A HERO / JOHNNY HATES JAZZ
32 38 FALLEN ANGEL / POISON
33 40 WHAT'S ON YOUR MIND / INFORMATION SOCIETY
34 42 STAYING TOGETHER / DEBBIE GIBSON
35 39 LOOK OUT ANY WINDOW / BRUCE HORNSBY & THE RANGE
36 52 RED RED WINE / UB40
37 29 MISSED OPPORTUNITY / DARYL HALL & JOHN OATES
38 33 SAYIN' SORRY / DENISE LOPEZ
39 27 JUST GOT PAID / JOHNNY KEMP
40 47 WHAT YOU SEE IS WHAT YOU GET / BRENDA K. STARR
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トレイシー・チャップマン Tracy Chapman - Fast Car(1988年の洋楽 Part34)

2024-08-29 20:00:00 | 1988年ビルボードTop40
1988年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart34は、Tracy Chapmanの"Fast Car"。最高位は8月27日付の第6位、翌週7位に落ちましたが、再び上がって9月10日付でもう1回第6位を記録、年間チャートは76位。デビューシングルのこの曲が大ヒットになりました。

Tracy Chapmanですが、アメリカオレゴン出身のシンガーソングライター。1986年に音楽活動を開始し、1988年にデビューアルバム『Tracy Chapman』をリリース。そのアルバムからのファーストシングルがこの曲"Fast Car"です。

そのTracy Chapman、1988年6月に開催された反アパルトヘイト革命家ネルソンマンデラ氏の生誕70周年を記念したコンサートに参加していたのですが、ある大物ミュージシャンの出演でアクシデントが発生、ステージに穴が開きそうになった時、Tracy Chapmanはこの時既にステージを終えていたのですが、ピンチヒッターで再びステージに戻り生ギター一本で演奏、その曲、そのボーカルの素晴らしさに全世界から注目が集まり、そこから、"Fast Car"の突然の大ヒットにつながったそうです。

"Fast Car"の曲の作者はTracy Chapman自身。80年代には、アコースティックギターによる弾き語りのヒット曲はほとんどなかったと思いますが、地味ながらこの素晴らしい曲で、Top10内に入るヒット曲となりました。

デビューアルバム『Tracy Chapman』もチャートを上昇、地味なアルバムながら、アルバムチャートNo.1を記録、年間チャートでも1988年に21位、89年に41位の2年連続のアルバム年間チャートに入る大ヒットアルバムになりました。

この曲、レコードリリースから35年経った昨年の2023年、カントリー歌手Luke Combsがカバーして、カントリーチャートを上昇、No.1となり、続いてレギュラーチャートでもヒット、第2位を記録する大ヒットシングルなりました。そのカバー曲の大ヒットにより、オリジナルのTracy Chapmanバージョンの"Fast Car"も、再びチャートを上昇、レギュラーチャートで最高位42位を記録しました。
こちらが昨年大ヒットしたLuke Combsバージョンです。
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ビルボード Billboard All American Top40 1988年8月27日付 Elton John - I Don't Wanna Go On With You Like That

2024-08-25 20:00:00 | 1988年ビルボードTop40
1988年ビルボード Billboard All American Top40、1988年8月27日付、1位の交代がありました、2位から上がっての1位はGeorge Michaelの"Monkey"。George Michaelですが元Wham!のメンバー、Wham!で6曲のTop40ヒット、ソロになってからのヒット、Aretha Franklinとのデュエットを含め、この曲で通算13曲目のTop40ヒットで、11曲目のTop3ヒット、Wham!での"Wake Me Up Before You Go-Go"、ソロでの"Faith"などなんとこの曲で通算8曲目のNo.1となりました。

2位は4位からアップ、Elton Johnの"I Don't Wanna Go On With You Like That"。Elton Johnですが、もちろんみなさんご存じですね、70年代初めから多くの大ヒットを出しているスパースター。初めてのTop40ヒットは1970年に8位を記録した"Your Song"。そして、1972年に"Crocodile Rock"が初めてのNo.1ヒットを記録、あまりにたくさんのヒットがあるので正確かどうか自信がありませんが、この曲で40曲目のTop40ヒット、6曲のNo.1ヒットを含め15曲目のTop5ヒット、11曲目のTop3ヒットとなりました。

3位は6位からアップ、Chicagoの"I Don't Wanna Live Without Your Love"。Chicagoですが、もちろん皆さんご存知、60年代にデビューしたアメリカンロックバンド。この曲がなんと31曲目のTop40ヒットで、"If You Leave Me Now"、"Hard to Say I'm Sorry"の2曲のNo.1ヒットを含め、11曲目のTop5ヒットで、7曲目のTop3ヒットとなりました。

4位は9位からジャンプアップ、Guns N' Rosesの"Sweet Child O' Mine"。アメリカのハードロック、ヘビメタバンドGuns N' Roses、デビューアルバム『Appetite for Destruction』から、初のTop40ヒットが、ついに第4位まで上がってきました。

5位は12位からジャンプアップ、Robert Palmerの"Simply Irresistible"。Robert Palmerですが、初のTop40ヒットが1978年の"Every Kinda People"。以来、この曲で6曲目のTop40ヒット、No.1の"Addicted to Love"、The Power Stationの3曲などを含め、この曲で9曲目のTop40ヒットで、3曲目のTop5ヒットとなりました。

この週4位からアップして2位は、Elton Johnの"I Don't Wanna Go On With You Like That"。残念ながら1位にはなれませんでしたが、最高位はこの1週間の2位、年間チャートは43位。1980年に最高位3位を記録した"Little Jeannie" 以来、なんと8年ぶりのTop3ヒットを記録しました。

Elton Johnですが、もちろん皆さんご存じ、イギリス出身のロック・ポップス歌手で、シンガーソングライター。世界的なスーパースターです。
デビューは1960年代前半、60年代後半からレコードをリリースし、初のTop40ヒットは70年代に入ってまもなく、2枚目のアルバム『Elton John』からのシングル"Your Song"が最高位8位の大ヒットとなります。

それからは毎年のように大ヒット生み出し、1973年には"Crocodile Rock"が初のNo.1、その後も大ヒットを連発し、1973年からは、なんと4年連続で年間チャートのTop10以内に曲を送り込む、大記録を打ち立てます。1976年には、Elton John & Kiki Deeの"Don't Go Breaking My Heart"「恋のデュエット」が4週間の1位、年間チャート2位の歴史的な大ヒットとなりました。こちらをご覧ください→→→

70年代後半からは、盟友Bernie Taupinと別れ、アルコール依存症などにも悩まされ、勢いにも陰りが見え、前述のように、1980年に最高位3位を記録した"Little Jeannie" 以来、Top3ヒットがしばらく途絶えます。

それでもさすがエルトン、その後も、"I Guess That's Why They Call It the Blues"が4位、"Sad Songs"が5位、"Nikita"が7位、"Candle in the Wind" が6位など、毎年のようにコンスタントにヒットを出し続けます。"Candle in the Wind" はこちらをご覧ください→→→

あまりにたくさんのヒット曲を持っているエルトン、数えるのも大変ですが、この曲で、通算40曲目のTop40ヒット、6曲のNo.1ヒットを含め15曲目のTop5ヒット、11曲目のTop3ヒットとなりました。

そしてこの曲"I Don't Wanna Go On With You Like That"ですが、曲の作者は、ご存じElton JohnとBernie Taupinの共作。 このコンビで数々の名作を生み出しています。

"I Don't Wanna Go On With You Like That"ですが、彼の21枚目となるアルバム『Reg Strikes Back 』からのファーストシングル。力強く、ポップなロック、70年代の最ものっていた頃を思い出す、明るい曲でした。一時期の沈んでいた頃の曲のイメージは全く感じられなくなり、これでこそのエルトン、この曲・このアルバムで、完全復活でした。

今週    先週    song    /    artist
1 2 MONKEY / GEORGE MICHAEL
2 4 I DON'T WANNA GO ON WITH YOU LIKE THAT / ELTON JOHN
3 6 I DON'T WANNA LIVE WITHOUT YOUR LOVE / CHICAGO
4 9 SWEET CHILD O' MINE / GUNS N' ROSES
5 12 SIMPLY IRRESISTIBLE / ROBERT PALMER
6 10 FAST CAR / TRACY CHAPMAN
7 1 ROLL WITH IT / STEVE WINWOOD
8 13 PERFECT WORLD / HUEY LEWIS & THE NEWS
9 11 LOVE WILL SAVE THE DAY / WHITNEY HOUSTON
10 3 1-2-3 / GLORIA ESTEFAN & MIAMI SOUND MACHINE
11 5 MAKE ME LOSE CONTROL / ERIC CARMEN
12 7 HANDS TO HEAVEN / BREATHE
13 16 WHEN IT'S LOVE / VAN HALEN
14 8 SIGN YOUR NAME / TERENCE TRENT D'ARBY
15 18 IF IT ISN'T LOVE / NEW EDITION
16 19 I'LL ALWAYS LOVE YOU / TAYLOR DAYNE
17 20 ANOTHER PART OF ME / MICHAEL JACKSON
18 23 NOBODY'S FOOL(THEME FROM "CADDYSHACKⅡ) / KENNY LOGGINS
19 24 ALL FIRED UP / PAT BENATAR
20 25 IT WOULD TAKE A STRONG STRONG MAN / RICK ASTLEY
21 14 HOLD ON TO THE NIGHTS / RICHARD MARX
22 27 ONE GOOD WOMAN / PETER CETERA
23 17 RAG DOLL / AEROSMITH
24 28 HERE WITH ME / REO SPEEDWAGON
25 35 DON'T WORRY BE HAPPY / BOBBY MCFERRIN
26 33 I HATE MYSELF FOR LOVING YOU / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
27 15 JUST GOT PAID / JOHNNY KEMP
28 34 PLEASE DON'T GO GIRL / NEW KIDS ON THE BLOCK
29 30 MISSED OPPORTUNITY / DARYL HALL & JOHN OATES
30 39 LOVE BITES / DEF LEPPARD
31 36 I DON'T WANT TO BE A HERO / JOHNNY HATES JAZZ
32 37 DON'T BE CRUEL / CHEAP TRICK
33 31 SAYIN' SORRY / DENISE LOPEZ
34 40 A NIGHTMARE ON MY STREET / D.J. JAZZY JEFF & THE FRESH PRINCE
35 26 POUR SOME SUGAR ON ME / DEF LEPPARD
36 38 DON'T BE CRUEL / BOBBY BROWN
37 21 THE TWIST / THE FAT BOYS
38 41 FALLEN ANGEL / POISON
39 42 LOOK OUT ANY WINDOW / BRUCE HORNSBY & THE RANGE
40 49 WHAT'S ON YOUR MIND / INFORMATION SOCIETY
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ビルボード Billboard All American Top40 1988年8月20日付 スティーヴ・ウィンウッド Steve Winwood - Roll With It

2024-08-18 20:00:00 | 1988年ビルボードTop40
1988年ビルボード Billboard All American Top40、1988年8月20日付、これで4週目の1位の大ヒットとなりました、Steve Winwoodの"Roll With It"。Steve Winwoodですが、60年代からブリティッシュロックシーンで活躍しているスーパースター。伝説的なロックバンド、Trafficや、Blind Faithで活躍、81年に突然ソロで大ヒット、"While You See A Chance"が最高位7位を記録、86年には2曲目のソロヒットの"Higher Love"でついにNo.1、その後もヒットを続け、この曲でソロ7曲目のTop40ヒットで5曲目のTop10ヒット、2曲目のNo.1となりました。

2位は8位からジャンプアップ、George Michaelの"Monkey"。George Michaelですが元Wham!のメンバー、Wham!で6曲のTop40ヒット、ソロになってからのヒット、Aretha Franklinとのデュエットを含め、通算13曲目のTop40ヒットで、Wham!の"Wake Me Up Before You Go-Go"、ソロでの"Faith"など7曲のNo.1を含め、この曲で11曲目のTop3ヒットとなりました。

3位は5位からアップ、Gloria Estefan & Miami sound machineの"1-2-3"。Gloria Estefan and Miami Sound Machineですが、まずは1985年に、Miami Sound Machineとして最高位10位を記録した"Conga"が初のTop40ヒット、1987年に最高位5位の"Rhythm Is Gonna Get You" から、アーチスト名をGloria Estefan and Miami Sound Machineとしましたが、この曲で通算9曲目のTop40ヒットで、4曲目のTop5ヒット、No.1となった"Anything for You"に次いで2曲目のTop3ヒットとなりました。

4位は6位からアップ、Elton Johnの"I Don't Wanna Go On With You Like That"。Elton Johnですが、もちろんみなさんご存じだと思います、70年代初めから多くの大ヒットを出しているスーパースター。初めてのTop40ヒットは1970年に8位を記録した"Your Song"。そして、1972年に"Crocodile Rock"が初めてのNo.1ヒットを記録、あまりにたくさんのヒットがあるので正確かどうか自信がありませんが、この曲で40曲目のTop40ヒット、6曲のNo.1ヒットを含め15曲目のTop5ヒットとなりました。

5位は3位からダウン、Eric Carmenの"Make Me Lose Control"。Eric Carmenですが、70年代初めから、ロックポップグループRaspberriesのリードボーカルとして活躍、4曲のTop40ヒットを出してグループは解散します。その後ソロに転向、この曲でソロで8曲目のTop40ヒット、最高位2位の大ヒット曲"All by Myself"、復活して4位を記録した"Hungry Eyes"に続く3曲目のTop5ヒット、"All by Myself"に次ぐ2曲目のTop3ヒットになりました。

この週4週目のNo.1はSteve Winwoodの"Roll With It"。1位はこの4週間、年間チャートは第10位。年間チャートこそ10位ではありましたが、この年4週間の1位は、George Michaelの"Faith"と並んで最も長く1位に滞在した曲、年度を代表する大ヒットになりました。

Steve Winwoodですが、デビューは1960年代初め、まずは、The Spencer Davis Groupのボーカリストとして活躍、1964年には、"Keep On Running"という曲が、イギリスで1位、アメリカでも、70位台にまで上がります。

1966年には、Steve Winwoodが曲づくりに参加した"Gimme Some Lovin'"が、全米7位まで上昇、初のTop10ヒットとなり、翌年には同じく彼が曲づくりに参加した"I'm a Man"が10位となり、この頃からビルボードに登場している大ベテランロック歌手です。

1967年には伝説のロックバンド「トラフィック」を結成、デイヴ・メイスンやジム・キャパルディなどの豪華メンバーで、特にイギリスを中心に大ヒット、アメリカでも、シングルヒットこそありませんでしたが、アルバムは大ヒット、さらに、そのトラフィックの活動をいったん中断し、エリック・クラプトン、ジンジャー・ベイカー、リック・グレッチ、そして、スティーヴ・ウィンウッドの4人で結成されたのが、こちらも伝説のスーパーグループ「ブラインド・フェイス」。アルバムは1枚だけ発表したのが『スーパー・ジャイアンツ』、全世界で大ヒット、イギリス、アメリカの両方でアルバムチャート1位を記録します。

トラフィックの活動終了後ソロ活動を開始、1980年に発表したソロ第二弾『Arc of a Diver』からのシングル"While You See a Chance"は全米7位を記録するヒット、さらに、しばらく時間が空きますが、1986年にリリースしたソロで4枚目のアルバム『Back in the High Life』からのファーストシングル"Higher Love"が、なんとNo.1を獲得する突然の大ヒットになります。こちらをご覧ください→→→

"Higher Love"の後もヒットは続き、このアルバムや、続くコンピレーション・アルバムから、1987年にかけて、続けてTop40にヒット曲を送り込みます。

続いて、1988年には、5枚目のソロアルバム『Roll with It』を発表、そのアルバムからのファーストシングルがこの曲"Roll with It" 、彼の最もヒットしたシングルになりました。

"Roll with It"の曲の作者は Steve WinwoodとWill Jennings。このコンビは"Higher Love"と同じです、が、"Roll with It"については、この曲が1966年のヒット曲、Junior Walkerの"(I'm a) Roadrunner"に似ているとのことで、その曲のソングライターチームのHolland-Dozier-Hollandがクレジットされています。余談ですが、Junior Walkerは、サックス奏者・ソウルボーカリストですが、フォリナーの"Urgent" でサックスを担当し、フォリナーのツアーにもサックス担当として同行していたそうです。

"Roll with It"ですが、基本はロックミュージックでありますが、ポップでダンサブル、Junior Walkerの曲に似ていることでもわかりますが、ファンキーなところもある曲でした。ACチャートとメインストリーム・ロックチャートでも1位となり、さらには、ダンスミュージックチャートやR&B・ヒップホップ・チャートでもチャートインした曲です。

こちらが1966年に最高位20位を記録したJunior Walker & The Allstarsの"(I'm A) Roadrunner"。曲は似ているっちゃあ似ていますが、声が似ているんじゃあないですか。

今週    先週    song    /    artist
1 1 ROLL WITH IT / STEVE WINWOOD
2 8 MONKEY / GEORGE MICHAEL
3 5 1-2-3 / GLORIA ESTEFAN & MIAMI SOUND MACHINE
4 6 I DON'T WANNA GO ON WITH YOU LIKE THAT / ELTON JOHN
5 3 MAKE ME LOSE CONTROL / ERIC CARMEN
6 7 I DON'T WANNA LIVE WITHOUT YOUR LOVE / CHICAGO
7 2 HANDS TO HEAVEN / BREATHE
8 4 SIGN YOUR NAME / TERENCE TRENT D'ARBY
9 13 SWEET CHILD O' MINE / GUNS N' ROSES
10 12 FAST CAR / TRACY CHAPMAN
11 11 LOVE WILL SAVE THE DAY / WHITNEY HOUSTON
12 14 SIMPLY IRRESISTIBLE / ROBERT PALMER
13 17 PERFECT WORLD / HUEY LEWIS & THE NEWS
14 9 HOLD ON TO THE NIGHTS / RICHARD MARX
15 10 JUST GOT PAID / JOHNNY KEMP
16 21 WHEN IT'S LOVE / VAN HALEN
17 19 RAG DOLL / AEROSMITH
18 22 IF IT ISN'T LOVE / NEW EDITION
19 23 I'LL ALWAYS LOVE YOU / TAYLOR DAYNE
20 25 ANOTHER PART OF ME / MICHAEL JACKSON
21 16 THE TWIST / THE FAT BOYS
22 15 DO YOU LOVE ME / CONTOURS
23 28 NOBODY'S FOOL(THEME FROM "CADDYSHACKⅡ) / KENNY LOGGINS
24 27 ALL FIRED UP / PAT BENATAR
25 29 IT WOULD TAKE A STRONG STRONG MAN / RICK ASTLEY
26 18 POUR SOME SUGAR ON ME / DEF LEPPARD
27 32 ONE GOOD WOMAN / PETER CETERA
28 31 HERE WITH ME / REO SPEEDWAGON
29 20 PARENTS JUST DON'T UNDERSTAND / D.J. JAZZY JEFF & THE FRESH PRINCE
30 36 MISSED OPPORTUNITY / DARYL HALL & JOHN OATES
31 35 SAYIN' SORRY / DENISE LOPEZ
32 26 THE FLAME / CHEAP TRICK
33 39 I HATE MYSELF FOR LOVING YOU / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
34 37 PLEASE DON'T GO GIRL / NEW KIDS ON THE BLOCK
35 40 DON'T WORRY BE HAPPY / BOBBY MCFERRIN
36 38 I DON'T WANT TO BE A HERO / JOHNNY HATES JAZZ
37 48 DON'T BE CRUEL / CHEAP TRICK
38 49 DON'T BE CRUEL / BOBBY BROWN
39 52 LOVE BITES / DEF LEPPARD
40 47 A NIGHTMARE ON MY STREET / D.J. JAZZY JEFF & THE FRESH PRINCE
コメント (28)
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