ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1985年6月29日付 ブライアン・アダムス Bryan Adams - Heaven

2021-06-27 20:58:31 | 1985年ビルボードTop40
1985年6月29日付ビルボード All American Top40、2週目の1位はBryan Adamsの"Heaven"。Bryan Adamsですが、カナダ出身のロックシンガー。83年の"Straight from the Heart"が初めてのTop40ヒットで10位を記録、その後ヒットを重ね、この曲で6曲目のTop40ヒットで、3曲目のTop10ヒット、初めてのNo.1にかがやきました。

2位は前週と変わらず、2週目の2位、Phil Collinsの"Sussudio"。Phil Collinsですが、Genesisのドラマー兼ボーカル、Genesisでももちろんヒットを持っていますが、ソロでは"Against All Odds (Take a Look at Me Now)"のNo.1ヒット、2位を記録したPhilip Bailey とのデュエット"Easy Lover"、2週間の1位の"One More Night"に続く4曲目のTop3ヒットです。
3位は5位からアップ、Duran Duranの"A View To A Kill"。Duran Duranですが、初めてのヒットで3位を記録した"Hungry Like the Wolf"以来、No.1を記録した"The Reflex"を含め、この曲で6曲目のTop5ヒット、5曲目のtop3ヒットです。
4位は前週と変わらず2週目の4位、Prince & The Revolutionの"Raspberry Beret"。Princeですが、5週間の1位で年間チャートNo.1の"When Doves Cry"、2週間の1位"Let's Go Crazy"、最高位2位の"Purple Rain"に続く4曲目のTop5ヒットです。
5位は6位からアップ、Madonnaの"Angel"。Madonnaですが、特大のヒット"Like a Virgin"、"Crazy for You"の2曲のNo.1ヒットなど、この曲で5曲目のTop5ヒットです。

この週2週目の1位はBryan Adamsの"Heaven"。最終的に1位はこの2週間、年間チャートは24位。2週間の1位ながら、Hot100には19週間と多少短かったのでしょうか、意外に低い年間ランキングでした。

Bryan Adamsですが、カナダ出身のロックミュージシャン。
カナダ出身のロックミュージシャンといえば、いますねー。もちろん、最近だとジャスティン・ビーバーやアヴリル・ラヴィーンというところでしょうけれども、もちろんこのブログでは70年代、80年代のアーチスト、まずはラッシュ、ゲス・フー、ザ・バンド、ニール・ヤング、ラヴァーボーイ、バックマン・ターナー・オーヴァードライヴ、と、いっぱいいますね。
そんな中でもブライアン・アダムス、大人気アーチストです。

デビューは70年代後半ですが、アルバムのリリースは1980年、アメリカでは人気が出ず、カナダで段々人気アーチストになります。
そしてアメリカでは3枚目のアルバム『Cuts Like a Knife』でブレイクします。詳しくはこちらの記事でどうぞ→→→

そして4枚目のアルバム『Reckless』がさらに大ヒット、母国カナダとアメリカ、両方でNo.1アルバムとなります。
アメリカのアルバムチャートでは2週間の1位、年間チャートでもあの『Born In The USA』に続く第2位と、"Heaven"のヒットとともに大ヒットアルバムとなりました。
このアルバムからは、ファーストシングル"Run to You"が2曲目のTop10ヒットで6位を記録、セカンドシングル"Somebody"が11位、そしてサードシングルのこの曲"Heaven"が最大のヒットとなり、初めてのNo.1を記録します。

この曲"Heaven"ですが、初めは映画音楽としてリリースされました。1983年の映画映画『A Night in Heaven』サウンドトラック収録曲ですが、シングルとしてはリリースされませんでした。映画はあんまりヒットしかなったようですし、映画でヒットした訳ではないですね。

曲の作者はBryan AdamsとJim Vallanceの共作。Jim Vallanceですが、"Run To You"の記事でも書きましたが、カナダのソングライターで、このアルバム『Reckless』収録曲、さらにこの前の『Cuts Like a Knife』収録曲もBryan Adamsと組んで作っています。この曲、ロックバラードの名曲ですね。


この曲、ライブでもカッコいいのですよ。こちらは1996年のライブ動画です。


今週 先週 song / artist
1 1 HEAVEN / BRYAN ADAMS
2 2 SUSSUDIO / PHIL COLLINS
3 5 A VIEW TO KILL / DURAN DURAN
4 4 RASPBERRY BERET / PRINCE & THE REVOLUTION
5 6 ANGEL / MADONNA
6 10 THE SEARCH IS OVER / SURVIVOR
7 3 EVERYBODY WANTS TO RULE THE WORLD / TEARS FOR FEARS
8 14 WOULD I LIE TO YOU? / EURYTHMICS
9 8 THINGS CAN ONLY GET BETTER / HOWARD JONES
10 7 IN MY HOUSE / MARY JANE GIRLS
11 9 WALKING ON SUNSHINE / KATRINA AND THE WAVES
12 16 VOICES CARRY / 'TIL TUESDAY
13 17 YOU GIVE GOOD LOVE / WHITNEY HOUSTON
14 20 EVERYTIME YOU GO AWAY / PAUL YOUNG
15 19 THE GOONIE'S 'R' GOOD ENOUGH / CYNDI LAUPER
16 12 SMUGGLER'S BLUES / GLENN FREY
17 21 GLORY DAYS / BRUCE SPRINGSTEEN
18 11 SUDDENLY / BILLY OCEAN
19 26 IF YOU LOVE SOMEBODY SET THEM FREE / STING
20 25 SENTIMENTAL STREET / NIGHT RANGER
21 13 EVERYTHING SHE WANTS / WHAM!
22 24 CRAZY IN THE NIGHT / KIM CARNES
23 23 TOUGH ALL OVER / JOHN CAFFERTY & THE BEAVER BROWN BAND
24 15 AXEL F / HAROLD FALTERMEYER
25 18 FRESH / KOOL & THE GANG
26 28 GETCHA BACK / BEACH BOYS
27 32 19 / PAUL HARDCASTLE
28 29 JUST AS I AM / AIR SUPPLY
29 30 CANNONBALL / SUPERTRAMP
30 35 GET IT ON / POWER STATION
31 31 POSESSION OBSESSION / DARYL HALL & JOHN OATES
32 33 PEOPLE ARE PEOPLE / DEPECHE MODE
33 34 WHO'S HOLDING DONNA NOW / DEBARGE
34 36 NEVER SURRENDER / COREY HART
35 45 SHOUT / TEARS FOR FEARS
36 22 NEVER ENDING STORY / LIMAHL
37 38 LITTLE BY LITTLE / ROBERT PLANT
38 41 YOU SPIN ME AROUND / DEAD OR ALIVE
39 42 WHAT ABOUT LOVE? / HEART
40 39 WAKE UP / GRAHAM PARKER & THE SHOT
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メリー・ジェーン・ガールズ Mary Jane Girls - In My House(1985年の洋楽 Part24)

2021-06-24 20:49:10 | '85年洋楽
1985年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart24はMary Jane Girlsの"In My House"。
最高位は6月8日から3週間続けた第7位。年間チャートは63位。初めてのTop40ヒットで初めてで唯一の大ヒットになりました。

Mary Jane Girlsですが、アメリカの女性4人組、R&B ファンクグループです。
デビューは70年代後半、アメリカのR&Bシンガー Rick Jamesのバックボーカルバンドとして活動します。 Rick Jamesによって見出されたバンドだとのことです。
バンドの名前「メリー・ジェーン」ですが、もちろん「つのだ・ひろ」は関係ありません。人の名前でもないようです。マリファナの隠語が「メリー・ジェーン」で、そこからきたらしいです。

本格的なデビューは1983年、デビューアルバム『Mary Jane Girls』をリリース。
Rick Jamesの全面的なバックアップによるデビュー。このアルバム『Mary Jane Girls』のプロデュースはRick Jamesです。
このアルバムは50位台と多少のヒットで終わってしまいました。シングルも残念ながら全くヒットしませんでした。

そして2枚目のアルバム『Only Four You』のリリースは1985年。このアルバムからのファーストシングルがこの曲"In My House"です。
プロデュースはもちろんRick James。曲の作者もRick Jamesです。
Rick Jamesはこのアルバムにはギターやキーボードでも参加しています。全面的なRick Jamesバックアップによるヒットです。
典型的な明るくリズム感の良いアメリカン・ファンク・ディスコヒットです。


Mary Jane Girlsですが、残念ながらこの2枚のアルバムのみのリリースで、1987年には活動を停止してしまいます。
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ビルボード 全米 Top40 1985年6月22日付 ハワード・ジョーンズ Howard Jones - Things Can Only Get Better

2021-06-20 22:10:57 | 1985年ビルボードTop40
1985年6月22日付ビルボード All American Top40、1位の交代がありました、2位から上がっての1位はBryan Adamsの"Heaven"。Bryan Adamsですが、カナダ出身のロックシンガー。83年の"Straight from the Heart"が初めてのTop40ヒットで10位を記録、その後ヒットを重ね、この曲で6曲目のTop40ヒットで、3曲目のTop10ヒット、初めてのNo.1にかがやきました。

2位は6位からジャンプアップ、Phil Collinsの"Sussudio"。Phil Collinsですが、Genesisのドラマー兼ボーカル、Genesisでももちろんヒットを持っていますが、ソロでは"Against All Odds (Take a Look at Me Now)"のNo.1ヒット、2位を記録したPhilip Bailey とのデュエット"Easy Lover"、2週間の1位の"One More Night"に続く4曲目のTop3ヒットです。
3位は2週間の1位からダウン、Tears For Fearsの"Everybody Wants To Rule The World"。Tears For Fearsですが、イギリス出身のロックバンド。母国イギリスではTop10ヒットを持っていますが、アメリカでは初めてのTop40ヒットで、もちろん初めてのNo.1に輝きました。
4位は11位からジャンプアップ、Prince & The Revolutionの"Raspberry Beret"。Princeですが、5週間の1位で年間チャートNo.1の"When Doves Cry"、2週間の1位"Let's Go Crazy"、最高位2位の"Purple Rain"に続く4曲目のTop5ヒットです。
5位も12位からジャンプアップ、Duran Duranの"A View To A Kill"。Duran Duranですが、初めてのヒットで3位を記録した"Hungry Like the Wolf"以来、No.1を記録した"The Reflex"を含め、この曲で6曲目のTop5ヒットです。

この週5位からダウンして8位はHoward Jonesの"Things Can Only Get Better"。最高位は6月15日付の1週のみの第5位。年間チャートは第41位、彼のこれまでで最高のヒットになりました。

Howard Jonesですが、イギリス出身のポップ・ミュージシャン。
デビューは1983年、シングル"New Song"がいきなりイギリスで3位を記録する大ヒット、アメリカでもTop40に入り、最高位27位を記録するヒットとなります。
デビューアルバム『Human's Lib』を翌84年に発表、イギリスではアルバムチャート1位を記録します。ただ、アメリカではあんまりヒットしませんでした。このアルバムからはもう1曲"What Is Love?"がイギリスでは2位の大ヒット、アメリカでは33位を記録するTop40ヒットになりました。

"New Song"と"What Is Love?"については、当時イギリスで流行っていた典型的なエレクトリック・ポップ・ソングでしたが、この曲"Things Can Only Get Better"はメロディアスなところが入っていて、とってもいい雰囲気の曲でした。
アメリカでこれまでの最高のヒットになったのもわかります。

"Things Can Only Get Better"の作者はHoward Jones自身。そしてプロデューサーは当時の売れっ子プロデューサーRupert Hineです。Tina TurnerやThe Fixx、Thompson Twinsなどなど、沢山のアーチストを手掛けています。


今週 先週 song / artist
1 2 HEAVEN / BRYAN ADAMS
2 6 SUSSUDIO / PHIL COLLINS
3 1 EVERYBODY WANTS TO RULE THE WORLD / TEARS FOR FEARS
4 11 RASPBERRY BERET / PRINCE & THE REVOLUTION
5 12 A VIEW TO KILL / DURAN DURAN
6 9 ANGEL / MADONNA
7 7 IN MY HOUSE / MARY JANE GIRLS
8 5 THINGS CAN ONLY GET BETTER / HOWARD JONES
9 10 WALKING ON SUNSHINE / KATRINA AND THE WAVES
10 13 THE SEARCH IS OVER / SURVIVOR
11 4 SUDDENLY / BILLY OCEAN
12 14 SMUGGLER'S BLUES / GLENN FREY
13 8 EVERYTHING SHE WANTS / WHAM!
14 16 WOULD I LIE TO YOU? / EURYTHMICS
15 3 AXEL F / HAROLD FALTERMEYER
16 19 VOICES CARRY / 'TIL TUESDAY
17 20 YOU GIVE GOOD LOVE / WHITNEY HOUSTON
18 15 FRESH / KOOL & THE GANG
19 22 THE GOONIE'S 'R' GOOD ENOUGH / CYNDI LAUPER
20 23 EVERYTIME YOU GO AWAY / PAUL YOUNG
21 27 GLORY DAYS / BRUCE SPRINGSTEEN
22 17 NEVER ENDING STORY / LIMAHL
23 24 TOUGH ALL OVER / JOHN CAFFERTY & THE BEAVER BROWN BAND
24 26 CRAZY IN THE NIGHT / KIM CARNES
25 29 SENTIMENTAL STREET / NIGHT RANGER
26 33 IF YOU LOVE SOMEBODY SET THEM FREE / STING
27 18 DON'T YOU(FORGET ABOUT ME) / SIMPLE MINDS
28 32 GETCHA BACK / BEACH BOYS
29 35 JUST AS I AM / AIR SUPPLY
30 34 CANNONBALL / SUPERTRAMP
31 38 POSESSION OBSESSION / DARYL HALL & JOHN OATES
32 46 19 / PAUL HARDCASTLE
33 42 PEOPLE ARE PEOPLE / DEPECHE MODE
34 41 WHO'S HOLDING DONNA NOW / DEBARGE
35 43 GET IT ON / POWER STATION
36 45 NEVER SURRENDER / COREY HART
37 25 JUST A GIGOLO/I AIN'T GOT NOBODY / DAVID LEE ROTH
38 39 LITTLE BY LITTLE / ROBERT PLANT
39 40 WAKE UP / GRAHAM PARKER & THE SHOT
40 21 SMOOTH OPERATOR / SADE
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リマール Limahl - Never Ending Story(1985年の洋楽 Part23)

2021-06-17 22:17:45 | '85年洋楽
1985年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart23はLimahlの"Never Ending Story"。
最高位は6月15日付の第17位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

Limahlですが、ソロでは初めてのTop40登場です、が、そう、日本でもかなり人気があったKajagoogooのリードボーカリストです。
KajagoogooとしてのTop40ヒットは、"Too Shy"邦題「君はTOO SHY」が1983年に最高位5位を記録しました。この1曲のみでしたが、記憶に残るヒットでした。

さて、Limahlですが、イギリス出身で、まずはソロ歌手として1980年に活動を開始、この時は本名のChris Hamillで初めてのシングル"Angel"を発表、残念ながらアメリカはもちろん、本国イギリスでもヒットしませんでした。
もう一枚のシングルを出したところで、1982年になってからポップロックバンド「Art Nouveau」に参加、バンド名を変えてKajagoogooのリードボーカルとしてアルバムとシングルを発表します。そのシングルが"Too Shy"で、イギリスではNo.1ヒット、アメリカでも第5位の大ヒットとなります。
結局、Kajagoogooにはファーストアルバムのみの参加でバンドを離れ、ソロ活動を再開します。

1985年になって、映画『ネバーエンディング・ストーリー』の主題歌"Never Ending Story"を発表、イギリスでは4位、アメリカでも17位のヒットとなります。

映画『ネバーエンディング・ストーリー』は私は見たと思うのですが、あんまり記憶に残っていませんです。続編の「2」も出たのでそこそこヒットはしたと思うのですが。

この曲"Never Ending Story"ですが、ご存知Giorgio MoroderとKeith Forseyの共作。プロデュースもGiorgio Moroderが務めています。
やっぱりGiorgio Moroder、いい曲作りますね。

"Never Ending Story"は『ネバーエンディング・ストーリー』のサウンドトラックへの収録とともに、Limahlの2枚目のソロアルバム『Don't Suppose』にも収録されました。
残念ながらLimahl、Kajagoogooとも、85年以降は、アメリカはもちろんイギリスでも大きなヒットは出ませんでした。


こちらが私のブログではスルーしてしまいましたが、1983年に最高位5位、年間チャート50位を記録したKajagoogooの"Too Shy"です。この"Too Shy"には、プロデュースにデュラン・デュランのニック・ローズが参加しています。
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ビルボード 全米 Top40 1985年6月15日付 Tears For Fears - Everybody Wants To Rule The World

2021-06-13 20:58:55 | 1985年ビルボードTop40
1985年6月15日付ビルボード All American Top40、2週目の1位はTears For Fearsの"Everybody Wants To Rule The World"。Tears For Fearsですが、イギリス出身のロックバンド。母国イギリスではTop10ヒットを持っていますが、アメリカでは初めてのTop40ヒットで、もちろん初めてのNo.1に輝きました。

2位は5位からアップ、Bryan Adamsの"Heaven"。Bryan Adamsですが、カナダ出身のロックシンガー。83年の"Straight from the Heart"が初めてのTop40ヒットで10位を記録、その後ヒットを重ね、この曲で6曲目のTop40ヒットで、3曲目のTop10ヒット、初めてのTop3ヒットになりました。
3位は前週と変わらずこれで3週目の3位、Harold Faltermeyerの"Axel F"。すでに私のブログでも紹介している映画『ビバリーヒルズ・コップ』サウンドトラックからのシングルカット曲。Harold Faltermeyerですが、ドイツ出身のキーボードプレイヤーで、映画音楽のスペシャリスト。この曲が初めてのシングルヒット、もちろん初めてのTop3ヒットです。
4位も前週と変わらず、Billy Oceanの"Suddenly "。Billy Oceanですが、1976年に"Love Really Hurts Without You"が初めてのTop40ヒットで22位、その後しばらくヒットがありませんでしたが、1984年に突然"Caribbean Queen (No More Love on the Run)"がNo.1ヒット、続く"Loverboy"も2位の大ヒット、この曲で3曲目のTop5ヒットになりました。
5位は6位からアップ、Howard Jonesの"Things Can Only Get Better"。Howard Jonesですが、イギリスではすでにTop5ヒットを複数持っていますが、アメリカでは2曲のTop40ヒットを持っていますが、初めてのTop5ヒットとなりました。

この週2週目の1位はTears For Fearsの"Everybody Wants To Rule The World"。最終的にはこの2週間の1位、年間チャートは第7位。アメリカでの初めてのヒットが大ヒットになりました。

Tears For Fearsですが、イギリス出身の4人組ポップロックバンド。
デビューは1981年、シングルのみの"Suffer the Children"。アメリカはもちろん、本国イギリスでもヒットには至りませんでした。
そして3曲目のシングル"Mad World"がイギリスで初めてのヒットとなり、3位を記録する大ヒットになります。
1983年になってから、デビュー以来のシングルも収録したファーストアルバム『The Hurting』をリリース、イギリスでなんと1位を記録する大ヒットアルバムになります。ただ、アメリカでは、このファーストアルバムはヒットには至りませんでした。

1985年、2枚目のアルバム『Songs from the Big Chair』をリリース、このアルバムからの3曲目のシングルがこの曲"Everybody Wants to Rule the World"で、アメリカでの初めてのヒットであり、全世界での大ヒットになります。日本でもヒットしました。このシングルヒットによりこのアルバムも大ヒット、アメリカで1位、イギリスでも2位を記録する大ヒットアルバムとなりました。

"Everybody Wants to Rule the World"ですが、曲の作者はメンバーのRoland OrzabalとIan Stanley、それにこのアルバムをプロデュースしているChris Hughesの3人の共作。Chris Hughesはイギリス出身のプロデューサーですが、ちょうどこの時期ロックバンドAdam and the Ants.のメンバーでもありました。

"Everybody Wants to Rule the World"ですが、シンセサイザーを駆使するエレクトリック・ポップ・ロックの分野に入るのでしょうけれども、抒情的な素晴らしいメロディの曲でした。改めてまして名曲でしたね。
ボーカルがまたこの曲にぴったりです。Tears For FearsはギターのRoland Orzabal とベースのCurt Smith のどちらかがリードボーカルをとるのですが、この曲はCurt Smith がリードボーカルです。

Tears For Fearsですが、このアルバムの大ヒット後しばらく休養し、3枚目のアルバム『The Seeds of Love』の発表はこれから4年後の1989年になります。このアルバムも大ヒットしました。


今週 先週 song / artist
1 1 EVERYBODY WANTS TO RULE THE WORLD / TEARS FOR FEARS
2 5 HEAVEN / BRYAN ADAMS
3 3 AXEL F / HAROLD FALTERMEYER
4 4 SUDDENLY / BILLY OCEAN
5 6 THINGS CAN ONLY GET BETTER / HOWARD JONES
6 12 SUSSUDIO / PHIL COLLINS
7 7 IN MY HOUSE / MARY JANE GIRLS
8 2 EVERYTHING SHE WANTS / WHAM!
9 11 ANGEL / MADONNA
10 10 WALKING ON SUNSHINE / KATRINA AND THE WAVES
11 17 RASPBERRY BERET / PRINCE & THE REVOLUTION
12 15 A VIEW TO KILL / DURAN DURAN
13 16 THE SEARCH IS OVER / SURVIVOR
14 14 SMUGGLER'S BLUES / GLENN FREY
15 9 FRESH / KOOL & THE GANG
16 20 WOULD I LIE TO YOU? / EURYTHMICS
17 18 NEVER ENDING STORY / LIMAHL
18 8 DON'T YOU(FORGET ABOUT ME) / SIMPLE MINDS
19 25 VOICES CARRY / 'TIL TUESDAY
20 26 YOU GIVE GOOD LOVE / WHITNEY HOUSTON
21 13 SMOOTH OPERATOR / SADE
22 28 THE GOONIE'S 'R' GOOD ENOUGH / CYNDI LAUPER
23 31 EVERYTIME YOU GO AWAY / PAUL YOUNG
24 30 TOUGH ALL OVER / JOHN CAFFERTY & THE BEAVER BROWN BAND
25 19 JUST A GIGOLO/I AIN'T GOT NOBODY / DAVID LEE ROTH
26 36 CRAZY IN THE NIGHT / KIM CARNES
27 37 GLORY DAYS / BRUCE SPRINGSTEEN
28 21 SAY YOU'RE WRONG / JULIAN LENNON
29 33 SENTIMENTAL STREET / NIGHT RANGER
30 22 CRAZY FOR YOU / MADONNA
31 24 ONE LONELY NIGHT / REO SPEEDWAGON
32 34 GETCHA BACK / BEACH BOYS
33 44 IF YOU LOVE SOMEBODY SET THEM FREE / STING
34 39 CANNONBALL / SUPERTRAMP
35 40 JUST AS I AM / AIR SUPPLY
36 23 ONE NIGHT IN BANGKOK / MURRAY HEAD
37 27 SOME LIKE IT HOT / POWER STATION
38 49 POSESSION OBSESSION / DARYL HALL & JOHN OATES
39 48 LITTLE BY LITTLE / ROBERT PLANT
40 43 WAKE UP / GRAHAM PARKER & THE SHOT
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