ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1987年1月31日付 ビリー・ヴェラ&ザ・ビーターズ Billy Vera & the Beaters - At This Moment

2023-01-29 19:53:14 | 1987年ビルボードTop40
1987年ビルボード Billboard All American Top40、1987年1月31日付、2週目の1位はBilly Vera & The Beatersの"At this moment"。Billy Veraですが、60年代後半から活動を開始した大ベテラン。これまでのTop40ヒットは60年代に30位台が1曲、70年代後半からバックバンドThe Beatersとともに活動し、81年にはBilly Vera & The Beatersとして"I Can Take Care of Myself"が最高位39位の2曲目のTop40ヒット。この曲が3曲目のTop40ヒットで、もちろん初めてのNo.1です。

2位は3位からアップ、Madonnaの"Open Your Heart"。Madonnaですが、もちろん皆さんご存知のスーパースター。1983年の初のTop40ヒット"Holiday"が最高位16位、そのヒットを皮切りに、この曲までに、"Like a Virgin"を始めとするNo.1ヒット4曲を含め、Top40ヒットが12曲目、そのうち11曲がTop10ヒット、7曲目のTop3ヒットです。

3位は2週間の2位からダウン、Robbie Nevilの"C'est La Vie"。Robbie Nevilですが、アメリカのシンガー・ソングライター。この曲がデビューアルバムからのファーストシングル。デビューシングルで2位まで上がりました。

4位は6位からアップ、Genesisの"Land Of Confusion"。Genesisですが、この時は、フィル・コリンズ 、マイク・ラザフォード、トニー・バンクスの3人組イギリスのロックバンド。もちろん皆さんご存知ですね。グループとしては最高位23位の初のTop40ヒット"Follow You Follow Me"から、この曲で10曲目のTop40ヒットで、No.1となった"Invisible Touch"を含め、この曲で3曲目のTop5ヒット。メンバー、元メンバーのソロでは、Phil CollinsにMike + the Mechanics、Peter Gabriel と、特にこの80年代半ばから、大ヒットを連発しています。

5位は8位からアップ、Cyndi Lauperの"Change Of Heart"。Cyndi Lauperですが、デビュー曲の"Girls Just Want to Have Fun"がいきなりの2位、次の"Time After Time"がNo.1を記録、さらに"Time After Time"が2曲目の1位に輝くなど、この曲で8曲目のTop40ヒットで、6曲目のTop5ヒットです。

2週目の1位はBilly Vera & The Beatersの"At this moment"。1位はこの2週間、年間チャートは20位。デビューは60年代前半の大ベテランですが、初めての大ヒットになりました。(年間チャート20位は意外に低かったです。2週間の1位でTop40には15週、年間Top10級の大ヒットだったのですが、この順位には異議がありますね)

Billy Veraですが、アメリカカリフォルニア州出身のシンガーソングライター。音楽活動を始めたのは1962年にまで遡ります。初めは作曲家として活動し、1967年に、黒人ゴスペルシンガーJudy Clayとのデュエットで、翌年68年に"Country Girl – City Man"が最高位36位、初のTop40ヒットとなります。

その後、70年代にかけて、アルバムを出したり、曲を提供したり、音楽活動を続けますが、残念ながらヒットには恵まれず、不遇の時代が続きます。

79年になって、The Beatersを結成、Billy Vera & The Beatersとしてアルバム『Billy & the Beaters』をリリース。
このアルバムからは、ファーストシングルの"I Can Take Care of Myself"が、最高位39位と、かろうじてですがTop40ヒット。Billy Vera、実に13年ぶりのTop40ヒットとなります。

そして"At this moment"ですが、実は1981年のアルバム『Billy & the Beaters』に収録された曲で、このアルバムからのセカンドシングルとしてリリースされ、81年に最高位79位を記録しました。

85年から86年にかけて、アメリカNBCテレビのドラマ「Family Ties」でこの曲が使われ話題になり、シングルが再リリース、この87年になってチャートを急上昇、オリジナルのリリースから5年経ってからの大ヒットシングルとなりました。このドラマ「Family Ties」はMichael J. Foxが主演しているのですが、ロマンティックなシーンで使われて話題になったそうです。

"At this moment"の曲の作者はもちろんBilly Vera。プロデューサーは、なんとJeff Baxterです。Jeff Baxterは、Steely Danの後、79年までThe Doobie Brothersのギタリストとして活躍していましたが、79年のドゥービー・ブラザーズ脱退後、一時The Beatersに参加していました。その時のプロデュースですね。

この曲、ゆったりとしたピアノとサックスとともに、Billy Veraのボーカルが素晴らしかったです。この年の私のお気に入りのTop3に入る曲でした。


こちらが同じアルバムに入って、1981年に最高39位を記録した"I Can Take Care of Myself"。


今週 先週 song / artist
1 1 AT THIS MOMENT / BILLY VERA & THE BEATERS
2 4 OPEN YOUR HEART / MADONNA
3 2 C'EST LA VIE / ROBBIE NEVIL
4 6 LAND OF CONFUSION / GENESIS
5 8 CHANGE OF HEART / CYNDI LAUPER
6 5 CONTROL / JANET JACKSON
7 7 SOMEDAY / GLASS TIGER
8 3 SHAKE YOU DOWN / GREGORY ABBOTT
9 15 LIVIN' ON A PRAYER / BON JOVI
10 12 TOUCH ME(I WANT YOUR BODT) / SAMANTHA FOX
11 14 KEEP YOUR HANDS TO YOURSELF / GEORGIA SATELLITES
12 16 WE'RE READY / BOSTON
13 17 WILL YOU STILL LOVE ME? / CHICAGO
14 19 BALLERINA GIRL / LIONEL RICHIE
15 10 VICTORY / KOOL & THE GANG
16 9 IS THIS LOVE / SURVIVOR
17 20 LOVE YOU DOWN / READY FOR THE WORLD
18 21 THIS IS THE TIME / BILLY JOEL
19 11 WALK LIKE AN EGYPTIAN / BANGLES
20 25 YOU GOT IT ALL / JETS
21 24 STOP TO LOVE / LUTHER VANDROSS
22 26 NOBODY'S FOOL / CINDERELLA
23 34 JACOB'S LADDER / HUEY LEWIS & THE NEWS
24 13 NOTORIOUS / DURAN DURAN
25 29 TALK TO ME / CHICO DEBARGE
26 32 BIG TIME / PETER GABRIEL
27 30 STAY THE NIGHT / BENJAMIN ORR
28 18 COMING AROUND AGAIN / CARLY SIMON
29 36 SOMEWHERE OUT THERE / LINDA RONSTADT & JAMES INGRAM
30 33 JIMMY LEE / ARETHA FRANKLIN
31 37 I'LL BE ALRIGHT WITHOUT YOU / JOURNEY
32 39 FIGHT FOR YOUR RIGHT / BEASTIE BOYS
33 43 RESPECT YOURSELF / BRUCE WILLIS
34 28 FALLING IN LOVE / MIAMI SOUND MACHINE
35 40 I WANNA GO BACK / EDDIE MONEY
36 41 CAN'T HELP FALLING IN LOVE / COREY HART
37 42 BRAND NEW LOVER / DEAD OR ALIVE
38 23 ALL I WANTED / KANSAS
39 22 EVERYBODY HAVE FUN TONIGHT / WANG CHUNG
40 51 MANDOLIN RAIN / BRUCE HORNSBY & THE RANGE
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カーリー・サイモン Carly Simon - Coming Around Again(1987年の洋楽 Part3)

2023-01-26 20:31:29 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart3はCarly Simonの"Coming Around Again"。最高位は1月24日付の1週間の第18位。年間チャートは圏外でした。

Carly Simonですが、デビューは1960年代、アメリカニュー・ヨーク出身のシンガーソングライターです。アメリカを代表する女性ポップボーカリストです。
父親がアメリカの大手出版社の創業者で、とても裕福な家庭に育ったお嬢様だったそうです。

デビューアルバムのリリースは1971年。『Carly Simon』がいきなりの大ヒットとなり、このアルバムからのデビューシングル"That's the Way I've Always Heard It Should Be"「幸福のノクターン」がいきなり10位を記録する大ヒットとなり、さらに続くシングル"Anticipation"もヒット、新人ながらも人気歌手となります。

1972年にリリースされた彼女の3枚目のアルバム『No Secrets』、このアルバムは名盤でした。アルバムチャートNo.1を記録、年間チャートで4位(1973年)を記録する大ヒットアルバムとなりました。
このアルバムからシングルカットされた"You're So Vain"は、彼女の初めてで、唯一のNo.1ヒットとなり、年間チャートも9位、彼女の人気を決定づけました。
その後も、1977年に、007シリーズの「私を愛したスパイ」主題歌"Nobody Does It Better"が、最高位2位を記録する大ヒットとなるなど、ヒットを重ねます。こちらをご覧ください→→→

"Coming Around Again"ですが、曲の作者はもちろんCarly Simon自身。プロデューサーは、Russ Kunke、Bill Payneの有名ミュージシャン、そしてエンジニアーのGeorge Massenburgの3人です。
この曲は、映画『ハートバーン』のために書かれた曲。映画『ハートバーン』ですが、メリル・ストリープとジャック・ニコルソン主演で、この年のかなりのヒット映画となりました。残念ながら私は見なかったです。

映画のヒットに伴い、挿入歌の"Coming Around Again"もヒット、Carly Simon久し振りのTop40ヒットとなりました。
Carly SimonのTop40ヒットは、この曲で12曲目。この前のTop40ヒットが1980年に11位を記録した"Jesse"となりますので、実に6年超ぶりのTop40への登場となりました。

Carly Simonのボーカルは、女性としては低音ですが、とても穏やかな、心地よい声をしていて、こういったバラードにはぴったりです。この映画の他にも、後にテレビドラマでも使われたようです。恋愛系のドラマで流すにはぴったりな曲ですね。
コメント (24)
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ビルボード 全米 Top40 1987年1月24日付 ロビー・ネビル Robbie Nevil - C'Est la Vie

2023-01-22 22:32:36 | 1987年ビルボードTop40
1987年のビルボード All American Top40、1987年1月24日付、この週も1位の交代がありました、なんと5位から上がっていきなりの1位はBilly Vera & The Beatersの"At this moment"。Billy Veraですが、60年代後半から活動を開始した大ベテラン。これまでのTop40ヒットは60年代に30位台が1曲、70年代後半からバックバンドThe Beatersとともに活動し、81年にはBilly Vera & The Beatersとして"I Can Take Care of Myself"が最高位39位の2曲目のTop40ヒット。この曲が3曲目のTop40ヒットで、もちろん初めてのNo.1です。

2位は前週と変わらず、2週目の2位、Robbie Nevilの"C'est La Vie"。Robbie Nevilですが、アメリカのシンガー・ソングライター。この曲がデビューアルバムからのファーストシングル。デビューシングルで2位まで上がりました。

3位は1週のみの1位からダウン、Gregory Abbottの"Shake You Down"。1位は1週間でしたが、年間3位の特大のヒットとなりました。Gregory Abbottですが、この曲がデビューアルバムからのファーストシングル。なんとデビューシングルでNo.1獲得です。

4位は7位からアップ、Madonnaの"Open Your Heart"。Madonnaですが、もちろん皆さんご存知のスーパースター。1983年の初のTop40ヒット"Holiday"が最高位16位、そのヒットを皮切りに、この曲までに、"Like a Virgin"を始めとするNo.1ヒット4曲を含め、Top40ヒットが12曲目、そのうち11曲がTop10ヒット、10曲目のTop5ヒットです。

5位は6位からアップ、Janet Jacksonの"Control"。Janet Jacksonですが、もちろんあのジャクソン一家の末子。3枚目のアルバム『Control』が大ヒットし、シングルも"What Have You Done for Me Lately"の4位を皮切りに、"Nasty"が3位、"When I Think Of You"が初のNo.1、4枚目のシングルがアルバムタイトルで、4曲目のTop5ヒットです。

この週2週目の2位がRobbie Nevilの"C'est La Vie"。最高位はこの2週間の2位で、"At this moment"に抜かれ残念ながら1位にはなれませんでしたが、年間チャートは6位に入る大ヒットとなりました。

Robbie Nevilですが、アメリカロサンジェルス出身のシンガーソングライター。
80年代からソングライターとして活動し、El DeBargeなどに曲を提供していました。そしてこの1986年になって、初の自身のファーストアルバム『Robbie Nevil』をリリース、歌手としてもデビューします。

そのデビューアルバムからのファーストシングルがこの曲"C'est la Vie"です。デビューシングルが大ヒットになりました。

この"C'est la Vie"ですが、曲の作者はRobbie Nevilに、ソングライターのDuncan PainとMark Holdingの3人の共作。この曲は、元々は、歌手としてのデビュー前のソングライター時代の1984年に作られた曲で、ゴスペルシンガーのBeau Williamsに提供され、レコーディングもされています。

その曲をセルフカバーし、シングルとして1987年にリリーズ、大ヒットシングルとなりました。
この曲ですが、明るくポップで、ノリの良い、アメリカンポップス。特にサビのところ「C'est la Vie~♪、C'est la Vie~♪」は、すぐに覚える、親しみやすいメロディでした。

新人二人のワン・ツーフィニッシュNo.1ソング、Gregory Abbottの"Shake You Down"は、記事には「Gregory Abbottって誰?という新人」と書きましたが、Robbie Nevilの"C'est La Vie"も同じ新人の大ヒットですが、この曲については突然の大ヒットという感じはしませんでした。覚えやすい親しみやすいメロディのためかもしれません。日本でもヒットしました。

Robbie Nevilですが、この後も歌手としてヒット曲を出しますが、90年代以降は、ソングライターとして活動しているようです。


こちらが初めにレコード化されたゴスペル歌手Beau Williamsの"C'est La Vie"です。シングル発売はなかったようです。


今週 先週 song / artist
1 5 AT THIS MOMENT / BILLY VERA & THE BEATERS
2 2 C'EST LA VIE / ROBBIE NEVIL
3 1 SHAKE YOU DOWN / GREGORY ABBOTT
4 7 OPEN YOUR HEART / MADONNA
5 6 CONTROL / JANET JACKSON
6 8 LAND OF CONFUSION / GENESIS
7 12 SOMEDAY / GLASS TIGER
8 13 CHANGE OF HEART / CYNDI LAUPER
9 9 IS THIS LOVE / SURVIVOR
10 11 VICTORY / KOOL & THE GANG
11 4 WALK LIKE AN EGYPTIAN / BANGLES
12 16 TOUCH ME(I WANT YOUR BODT) / SAMANTHA FOX
13 3 NOTORIOUS / DURAN DURAN
14 20 KEEP YOUR HANDS TO YOURSELF / GEORGIA SATELLITES
15 22 LIVIN' ON A PRAYER / BON JOVI
16 23 WE'RE READY / BOSTON
17 26 WILL YOU STILL LOVE ME? / CHICAGO
18 21 COMING AROUND AGAIN / CARLY SIMON
19 27 BALLERINA GIRL / LIONEL RICHIE
20 29 LOVE YOU DOWN / READY FOR THE WORLD
21 28 THIS IS THE TIME / BILLY JOEL
22 10 EVERYBODY HAVE FUN TONIGHT / WANG CHUNG
23 19 ALL I WANTED / KANSAS
24 31 STOP TO LOVE / LUTHER VANDROSS
25 32 YOU GOT IT ALL / JETS
26 33 NOBODY'S FOOL / CINDERELLA
27 15 THE WAY IT IS / BRUCE HORNSBY & THE RANGE
28 25 FALLING IN LOVE / MIAMI SOUND MACHINE
29 34 TALK TO ME / CHICO DEBARGE
30 37 STAY THE NIGHT / BENJAMIN ORR
31 18 STAND BY ME / BEN E. KING
32 42 BIG TIME / PETER GABRIEL
33 44 JIMMY LEE / ARETHA FRANKLIN
34 40 JACOB'S LADDER / HUEY LEWIS & THE NEWS
35 14 WAR / BRUCE SPRINGSTEEN & THE E STREET BAND
36 45 SOMEWHERE OUT THERE / LINDA RONSTADT & JAMES INGRAM
37 43 I'LL BE ALRIGHT WITHOUT YOU / JOURNEY
38 17 LOVE IS FOREVER / BILLY OCEAN
39 52 FIGHT FOR YOUR RIGHT / BEASTIE BOYS
40 46 I WANNA GO BACK / EDDIE MONEY

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サバイバー Survivor - Is This Love(1987年の洋楽 Part2)

2023-01-19 20:55:57 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズの第2回目はSurvivorの”Is This Love”。最高位は1月17日と24日付の2週間の第9位。年間チャートは78位、まずまずのヒットとなりました。

Survivorですが、アメリカシカゴで結成されたアメリカンハードロックバンド。デビューアルバムのリリースは1980年、バンド名と同じく『Survivor』です。このアルバムは、残念ながらヒットしませんでしたが、翌年1981年にリリースされたアルバム『Premonition』からシングルカットされた"Poor Man's Son"が、最高位33位を記録するヒット、初めて世に知られるようになります。

このバンドの特徴でもある、ハードロックではあるけれども、カッコいいながらもメロディアスで聞きやすいロックで、ハード・ポップロックとも言われるバンド。シルベスター・スタローンに知られることになり、映画「ロッキーシリーズ」の3作目の主題歌へのオファーがきます。そこで作られたのが"Eye of the Tiger"、1982年に6週間の1位、年間チャート2位の歴史的な大ヒットを記録した曲です。

その後、一時低迷し、一発屋で終わってしまうか!と、心配していたところ、ボーカルが、"Eye of the Tiger"の時のデイヴ・ビックラーが脱退、代わりにジミ・ジェイミソンが加入、そして作成した彼ら5枚目のアルバムが『Vital Signs』、これがいいアルバムだったです、シングルで、"The Search Is Over"が最高位4位を記録するなど、3曲がTop40に入り、アルバムも1985年の年間15位を記録する、大ヒットアルバムとなります。こちらをご覧ください→→→

続いてリリースされたのは、映画『Rocky IV』のために書き下ろされた曲、"Burning heart"、残念ながら最高位は2位で1位にはなれませんでしたが、ロングヒットで年間チャートはなんと8位の大ヒットを記録しました。こちらをご覧ください→→→

この曲”Is This Love”ですが、彼らの6枚目のスタジオアルバムとなる『When Seconds Count』からのファーストシングルカット曲。
曲の作者は、メンバーのJim PeterikとFrankie Sullivanの共作。プロデューサーは、Frankie Sullivanと、アメリカのプロデューサーのRon Nevisonが務めています。Ron Nevisonですが、Bad CompanyやMeat Loaf、The Babys、Jefferson Starshipなどなど、大成功を収めたアメリカンロックグループを数多く手がけてきた人です。

Jim PeterikとFrankie Sullivanのコンビは、良い曲書きますよね。もちろん、"Eye of the Tiger"と"Burning heart"の2曲の特大のヒット曲も、彼ら二人によるものです。
”Is This Love”ですが、メロディアスでかつポップなロック、「産業ロック」と言われようが、彼らの一番得意な「これぞサバイバー」の曲です。

Survivorですが、次の7枚目のアルバム『Too Hot to Sleep』が、シングル、アルバムともヒットせず、残念ながらその後活動を停止、この曲が最後のTop40ヒットになってしまいました。
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ビルボード 全米 Top40 1987年1月17日付 グレゴリー・エイボット Gregory Abbott - Shake You Down

2023-01-15 18:22:55 | 1987年ビルボードTop40
1987年のビルボード All American Top40の2回目は1987年1月17日付、1位の交代がありました、3位から上がって1位はGregory Abbottの"Shake You Down"。Gregory Abbottですが、この曲がデビューアルバムからのファーストシングル。デビューシングルで、ついにNo.1獲得です。

2位は5位からアップ、Robbie Nevilの"C'est La Vie"。Robbie Nevilですが、アメリカのシンガー・ソングライター。この曲がデビューアルバムからのファーストシングル。デビューシングルで2位まで上がってきました。この週は珍しく新人二人のワン・ツーフィニッシュとなりました。

3位は1週のみの2位からダウン、Duran Duranの"Notorious"。アメリカでの初めてのヒット"Hungry Like the Wolf"がいきなり最高位3位を記録、その後は大ヒットを連発し、"The Reflex"と"A View to a Kill"の2曲のNo.1ヒットを含め、この曲で通算10曲目のTop40ヒットでうち8曲がTop10ヒット、この曲で6曲目のTop3ヒットです。

4位は4週間の1位からダウン、87年を代表する大ヒット、The Banglesの"Walk Like an Egyptian"。The Banglesの初のヒット"Manic Monday"が最高位2位を記録、続く"If She Knew What She Wants"は29位止まりでしたが、この曲が3曲目のTop40ヒットで、ついにNo.1獲得です。

5位は9位からジャンプアップ、Billy Vera & The Beatersの"At this moment"。Billy Veraですが、60年代後半から活動を開始した大ベテラン。これまでのTop40ヒットは60年代に30位台が1曲、70年代後半からバックバンドThe Beatersとともに活動し、81年にはBilly Vera & The Beatersとして"I Can Take Care of Myself"が最高位39位の2曲目のTop40ヒット。この曲が3曲目のTop40ヒットで、もちろん初めてのTop5ヒットです。

この週初めてのNo.1は、Gregory Abbottの"Shake You Down"。1位はこの1週のみでしたが、最終的にはTop40に16週間滞在するロングヒットで、年間チャートはなんと第3位、年度を代表する大ヒットになりました。

この曲の"Shake You Down"のNo.1ヒットには驚きました。Gregory Abbottって誰?という新人です。
Gregory Abbottですが、アメリカニューヨーク出身のシンガーソングライター。WikiPediaによると歌手になる前は、大学で教鞭をとっていたそうです。

ファーストアルバムは『Shake You Down』、1986年にリリースされ、このアルバムからのシングル"Shake You Down"が、チャートをゆっくりと上昇して大ヒットシングルとなり、アルバムも、シングルとともにヒットアルバムとなりました。

"Shake You Down"ですが、曲の作者はGregory Abbott自身。プロデュースもGregory Abbottです。
この"Shake You Down"、良質なソウルバラードです。もちろん文句なく素晴らしいボーカルですね。時々、こういったソウルバラードが突然大ヒットすることがあります。
Gregory Abbottですが、残念ながらこの曲のみの一発屋で終わってしまいましたが、今でも活動を続けているようです。


今週 先週 song / artist
1 3 SHAKE YOU DOWN / GREGORY ABBOTT
2 5 C'EST LA VIE / ROBBIE NEVIL
3 2 NOTORIOUS / DURAN DURAN
4 1 WALK LIKE AN EGYPTIAN / BANGLES
5 9 AT THIS MOMENT / BILLY VERA & THE BEATERS
6 6 CONTROL / JANET JACKSON
7 15 OPEN YOUR HEART / MADONNA
8 11 LAND OF CONFUSION / GENESIS
9 10 IS THIS LOVE / SURVIVOR
10 4 EVERYBODY HAVE FUN TONIGHT / WANG CHUNG
11 13 VICTORY / KOOL & THE GANG
12 17 SOMEDAY / GLASS TIGER
13 21 CHANGE OF HEART / CYNDI LAUPER
14 8 WAR / BRUCE SPRINGSTEEN & THE E STREET BAND
15 7 THE WAY IT IS / BRUCE HORNSBY & THE RANGE
16 23 TOUCH ME / SAMANTHA FOX
17 16 LOVE IS FOREVER / BILLY OCEAN
18 12 STAND BY ME / BEN E. KING
19 22 ALL I WANTED / KANSAS
20 27 KEEP YOUR HANDS TO YOURSELF / GEORGIA SATELLITES
21 24 COMING AROUND AGAIN / CARLY SIMON
22 39 LIVIN' ON A PRAYER / BON JOVI
23 31 WE'RE READY / BOSTON
24 14 DON'T GET ME WRONG / PRETENDERS
25 28 FALLING IN LOVE / MIAMI SOUND MACHINE
26 34 WILL YOU STILL LOVE ME? / CHICAGO
27 40 BALLERINA GIRL / LIONEL RICHIE
28 33 THIS IS THE TIME / BILLY JOEL
29 38 LOVE YOU DOWN / READY FOR THE WORLD
30 30 TWO PEOPLE / TINA TURNER
31 36 STOP TO LOVE / LUTHER VANDROSS
32 41 YOU GOT IT ALL / JETS
33 42 NOBODY'S FOOL / CINDERELLA
34 37 TALK TO ME / CHICO DEBARGE
35 18 TO BE A LOVER / BILLY IDOL
36 20 THE FUTURE'S SO BRIGHT / TIMBUK 3
37 43 STAY THE NIGHT / BENJAMIN ORR
38 32 FOR TONIGHT / NANCY MARTINEZ
39 25 THE NEXT TIME I FALL / PETER CETERA WITH AMY GRANT
40 - JACOB'S LADDER / HUEY LEWIS & THE NEWS
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