ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

1983年6月11日付 ビルボード 全米 Top40 David Bowie - Let's Dance

2019-06-09 21:19:43 | 1983年ビルボードTop40
1983年6月11日付ビルボード All American Top40、3週目の1位の大ヒットになりました、Irene Caraの"Flashdance ... What A Feeling"、映画『フラッシュダンス』の主題歌です。Irene Caraですが、1980年のこちらも映画『フェーム』の主題歌で最高位4位を記録して以来の2曲目のTop5ヒット、もちろん初めてのNo.1獲得です。

1週間の1位からダウンしてこれで3週目の2位はDavid Bowieの"Let's Dance"。David Bowie、Top40には1976年に10位を記録した"Golden Years"以来の登場(Queenとの"Under Pressure"を除きます)。1位では1975年の"Fame"以来2曲目となります。
3位は4位からアップ、Culture Clubの"Time (Clock Of The Heart) "。アメリカでのデビューシングルで2位を記録した"Do You Really Want to Hurt Me"に続く2曲連続のTop5ヒットです。
4位は1週間の3位からダウン、Men At Workの"Overkill"。新人で"Who Can It Be Now?"、"Down Under"と2曲連続のNo.1を記録、この曲で3曲連続のTop5入りです。
5位は7位からアップ、Lionel Richieの"My Love"。Lionel Richieですが、The Commodoresでは数々の大ヒットを持っていて、Diana Rossとのデュエットソング"Endless Love"はご存知9週間の1位の特大のヒット、ソロでは1位になった"Truly"、4位を記録した"You Are"に続くTop5ヒットです。

この週2位はDavid Bowieの"Let's Dance"。強力な1位Michael Jacksonの"Beat It"と"Flashdance ... What A Feeling"に挟まれながらも1週間のみでしたが1位を記録、年間チャートは18位。1975年に2週間の1位、年間7位の"Fame"以来の大ヒットになりました。

David Bowie、彼のことについては私より詳しい方がたくさんいらっしゃるとは思いますが、私の知っている範囲で書いてみます。
デビューは1964年で、まずはシングルのみを発売しますがヒットせず、デビューアルバム『David Bowie』のリリースが1967年、アルバムには収録されていませんでしたが、その頃発売されたシングル"The Laughing Gnome" がイギリスでヒットします。
そして1969年、映画『2001年宇宙の旅』をモチーフにした彼の2枚目のアルバム『Space Oddity』がイギリスで大ヒット、人気ロックミュージシャンの仲間入りします。
そしてグラムロックの第一人者として活躍、1972年のMott the Hoople"All the Young Dudes"「すべての若き野郎ども」はDavid Bowieの作であり、プロデュースも彼が手掛けています。この曲、名曲でしたよね。

1975年にはアルバム『Young Americans』を発表、ソウル色の強いアルバムでしたが、イギリスとアメリカで大ヒット、シングルもジョン・レノンと組んで作成した"Fame"が前述のように2週間のNo.1、年間7位の大ヒットとなります。
そして続いて1976年に発表されたアルバム『Station to Station』も大ヒット、シングルカットされた"Golden Years"も10位を記録します。

その後しばらく、アメリカでのシングルヒットは途絶えますが、アルバムは全世界で続けてヒット、イギリス・ヨーロッパではシングルもコンスタントにヒットします。
その間アメリカでのシングルチャートでは1981年にQueenとのコラボシングル"Under Pressure"が29位を記録します。

そして1983年にリリースされた彼の14枚目のアルバム『Let's Dance』が全世界的に大ヒットして各国で1位を記録、アメリカでは最高位4位でしたが、2年連続年間チャートに入るこれも大ヒットとなります。
このアルバムのプロデュースは、David BowieとともにあのChicのNile Rodgers。Nile Rodgersと組んだらもちろんダンサブルでおしゃれなアルバムになりますよね。そういうことでこのアルバム、全世界で爆発的な大ヒットとなります。
もう一つ、このアルバムのギタリストはまだそんなにメジャーではなかったStevie Ray Vaughan。このアルバムで全世界的に知られたギタリストになります。

さて、シングル"Let's Dance"、作者はDavid BowieでプロデューサーはNile Rodgers。ダンサブルでカッコイイ曲ですよね、全世界で大ヒットしました。


アルバムバージョンは7分超ありますが、終盤のギターソロが実にカッコいいです。Stevie Ray Vaughan が弾いているのでしょうね。


今週 先週 song / artist
1 1 FLASHDANCE ... WHAT A FEELING / IRENE CARA
2 2 LET'S DANCE / DAVID BOWIE
3 4 TIME (CLOCK OF THE HEART) / CULTURE CLUB
4 3 OVERKILL / MEN AT WORK
5 7 MY LOVE / LIONEL RICHIE
6 6 BEAT IT / MICHAEL JACKSON
7 5 SHE BLINDED ME WITH SCIENCE / THOMAS DOLBY
8 12 ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME / NAKED EYES
9 14 DON'T LET IT END / STYX
10 11 AFFAIR OF THE HEART / RICK SPRINGFIELD
11 16 ELECTRIC AVENUE / EDDY GRANT
12 13 FAITHFULLY / JOURNEY
13 15 FAMILY MAN / DARYL HALL & JOHN OATES
14 8 LITTLE RED CORVETTE / PRINCE
15 18 NEVER GONNA LET YOU GO / SERGIO MENDES
16 19 SHE'S A BEAUTY / TUBES
17 20 TOO SHY / KAJAGOOGOO
18 21 I'M STILL STANDING / ELTON JOHN
19 22 WANNA BE STARTIN' SOMETHIN' / MICHAEL JACKSON
20 9 SOLITAIRE / LAURA BRANIGAN
21 10 STRAIGHT FROM THE HEART / BRYAN ADAMS
22 28 COME DANCING / KINKS
23 26 TRY AGAIN / CHAMPAIGN
24 27 WE TWO / LITTLE RIVER BAND
25 36 EVERY BREATH YOU TAKE / POLICE
26 33 OUR HOUSE / MADNESS
27 29 THE WOMAN IN YOU / BEE GEES
28 34 ALL THIS LOVE / DEBARGE
29 17 PHOTOGRAPH / DEF LEPPARD
30 32 THAT'S LOVE / JIM CAPALDI
31 23 I WON'T HOLD YOU BACK / TOTO
32 42 BABY JANE / ROD STEWART
33 35 NO TIME FOR TALK / CHRISTOPHER CROSS
34 30 THE ONE THING / INXS
35 44 ROLL ME AWAY / BOB SEGER & THE SILVER BULLET BAND
36 31 STRANGER IN MY HOUSE / RONNIE MILSAP
37 37 ALL MY LIFE / KENNY ROGERS
38 40 THE CLOSER YOU GET / ALABAMA
39 41 DON'T PAY THE FERRYMAN / CHRIS DEBURGH
40 43 WISHING / FLOCK OF SEAGULLS
コメント (25)
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