(2011.07.23訪問)
粉河寺山内の外れに十禅律院の参道があり、奥にユニークな山門が見えます。
「洗心庭を見ずして枯山水を語るな」とはどなたも云ってませんが、相当立派な
お庭があるらしく訪問を伝えましたが応答なし。庫裡も御殿造風の設えで紀州藩
主の御成間も残り、本堂内、護摩堂内の拝観も可能と後で聞きました。こんなお
寺がこの地に在るとは予想せずでございます。
予備知識必要でございますよ、みなさん! すべて後の祭りでございます。
▼寺標。
[ 十禅律院 ] じゅうぜんりついん
●寺号 十禅律院(じゅうぜんりついん)
●宗派 天台宗安楽律院派
●開基 石崇上人 当初は粉河寺の塔頭寺院
●開創 正暦元年(990年)
●改宗 徳川治宝(紀州藩十代藩主)
●創建 寛政十二年(1800年)
●本尊 阿弥陀三尊
十禅律院縁起
平安時代、正暦元年(990年)石崇上人により創建。粉河寺の塔頭十禅院であった。
江戸後期寛政12年(1800年)紀州藩十代藩主徳川治宝が十禅院を安楽律院に属する
天台宗の寺院に改宗、十禅律院として創建された。
▼参道。
▼龍宮造のユニークな山門。正面に本堂が見えます。
▼山門横に禁葷酒と刻された石標。
▼本堂。本尊 阿弥陀三尊。五間四面、総欅造、本瓦葺き。唐破風三間向拝付き。
そこはかとなく御殿風の香りが。
▼本堂扁額。薦福殿の文字は徳川治宝揮毫。
▼本堂須弥壇の本尊阿弥陀三尊。
▼本堂正面両サイド壁面腰の透かし彫り。
▼こんな古木も。
うわべだけの十禅律院訪問記 オ シ マ イ