塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

サッカーを通じての人間形成

2010-09-22 01:46:35 | 日記
 日本では部活をはじめ、スポーツを教育の一環として考えています。

 特に高校野球と高校サッカーが顕著な例で、他の競技でも「挨拶」や「目上の方との接し方」など、人間性の向上をはかる手段としてスポーツを捉えています。

 それは日本古来の「武道」も同様で
 合気道、柔道、剣道など日本で誕生した武道を外国の方が学ぶには、日本語の習得の他、日本の様式やしきたりを学ぶ、人間形成の場でもあります。

 でもその半面
 指導者の生徒への暴力や横柄な態度、1年365日絶え間なく続く練習など、弊害が見られることも確かです。

 ですから僕はこの
 「スポーツを通じた人間形成」

 という発想は日本独特の代物だと考えていましたが、実は欧州でも同じ事を考えているようです。

 昨日の信濃毎日新聞に
 「人間教育 再建の第一歩 不祥事で混迷フランス代表」

 という見出しでスポーツライターの元川悦子氏の記事が掲載されていました。

 かつて欧州王者、世界王者として君臨したフランス。当時は世界中のサッカー指導者がフランスの育成や指導方針を学ぼうと、こぞって渡仏していました。

 しかし今年のワールドカップでの惨敗を受け、U-18代表の指揮官フィリップ・ベルジェルー監督は

 「礼儀を守らず指導者や仲間を尊敬しない場合には、私は躊躇無くその選手を追い出すすもりだ。」

 と語気を強めて語ったそうです。(仙台カップ国際ユース大会に出場のため、フランスチームが来日していたんです。)

 「育成年代は人間形成も大きなテーマ」

 と唱える氏の発言には頷ける部分がありますが、日本と異なるのはそこに「しごき」や「いじめ」の匂いが無い事でしょうか。

 今栄華を極めるスペインも、数年後には今のフランスと同じ悩みを抱えているかもしれません。
コメント
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