塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

オシムに関する書籍について

2010-09-24 01:21:43 | 日記
 今日仕事帰りに本屋を覗くと、ナンバー編集部からイビチャ・オシムについての特集本が発売されていました。

 恐らく今までナンバーに掲載されたオシムのインタビューを、一冊にまとめて発刊したのでしょうが、今まで彼の言葉に耳を傾けてきた読者も、「アンソロジー」としてまとめて読むと、違った印象を持つかもしれません。

 僕も買おうかなと考えています。

 書店ではオシムに関する著作が数多く並べられています。

 純粋に彼の「監督」としての手腕に焦点を当てたものもあれば、木村元彦氏が手がけて話題となった「オシムの言葉」、エンターブレインから刊行された「イビチャ・オシムの真実」のように、「ユーゴ紛争」という戦禍を潜り抜けてきた、かれの自伝の意味合いも強い作品もあります。

 この2作品だけは僕も購入して読んでみましたが、オシムの言葉がどうしてこれだけ僕らの胸に響くかというと、彼の持つ洞察力が並外れて鋭いことに加え、彼の一言一言が、時には謎掛けゲームのように、僕らの脳みそを刺激するからでしょう。

 彼が発した言葉で最も有名な言葉
 それは

 「水を運ぶ人」でしょう。

 絶えず周囲に気を配れ。自己犠牲できる選手であれ。

 そう言葉を発することはできても、実現することはすこぶる難しい。しかし彼が病に倒れる直前のスイス遠征やアジアカップでは、オシムの思考が選手達に伝播しつつある段階だったんですよね。

 もしかすれば彼が率いた1990年の旧ユーゴを上回る代表が、極東の地に誕生していていたかもしれない。

 それを実現できなかったもどかしさが、オシムが日本のメディアに登場する理由のひとつかもしれません。
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