塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

池上彰さんのテレビを見て(2)

2010-09-30 01:03:22 | 日記
 新たな人工栽培が注目される一方で、従来どおり土と太陽の下で野菜を栽培する農家の方が無くなる事はないでしょう。

 同様にイタリアではアタランタ、スペインではバルセロナのように、時代がどんなに移ろいでいこうとも、「育成」という確固たる理念を持ったクラブが無くなることもないでしょう。

 あやよくば長野パルセイロも、いつかこの仲間入りをしてもらいたいものです。

 しかし従来の農業が天候と自然災害により収穫高が大きく変化するように、どんなに有能なコーチ、下部組織を所有していても、選手が思うようにトップに上げることが出来ないときがあります。

 日本で言うならば
 1999年のワールドユース組は「黄金世代」
 2004年アテネ五輪世代は「谷間の世代

 そしてガンバの宇佐美、FC東京の米本、レッズの宇賀神などが揃った今の若手は
 「プラチナ世代」

 と呼ばれています。

 谷間の世代とかつて揶揄された選手達が、ワールドカップの日本を支えた事は何とも皮肉ですが、育成というのはそれくらい難しい方法であり、何をもって成功といえるのかの、基準点も指導者によって異なると思います。

 確かにU-17,U-20ワールドカップ、そして五輪への出場権を常に確保し続ける事は、日本の育成面の最重要課題と言えるでしょう。

 でもこの世代で活躍できたとしても、成熟した選手としてJ1、代表で活躍できるかというとそうでもないわけです。

 今季セレッソ定位置を確保した家長は随分回り道をしましたし。徳島の柿谷のようにいささか躓いている印象を与える選手もいます。

 野菜がそれぞれ形が異なるように、この世代は色んな個性ある選手がいて当然です。

 ならば指導者はその個性を磨き上げる
 「潤滑油」

 の存在になったらよいと思います。ここで結果が出なくても肩を落とす必要はありません。

 自分たちの力が揶揄されるような代物ではないことを 
 「谷間の世代」
 の多くが証明しているではありませんか。
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池上彰さんのテレビを見て

2010-09-30 00:48:15 | 日記
 月曜日にフジテレビ系列で夜7時から放映された

 「池上彰の緊急生解説&4時間版スペシャル」
 をご覧になった方、結構いるのではないでしょうか。

 僕は最後の10分程度を見ただけですが、池上さんによると、今日本の農業は大きな展開期を迎えているようなんです。

 僕らが農業といって思い浮かべるのは
 「土、水、太陽光線、農耕器具」
 などですが、今では生育場所が地下倉庫であったり、土の変わりに予め栄養分を吸い込ませたビニールシートを用いているそうなんです。

 自然災害や土地の開拓に左右されない為、高品質の野菜が育てられる半面、太陽光の代わりとなる人工熱の光熱費や促進栽培が仇となり、味の薄い野菜が出荷される危険もあるようです。

 やはりどんな物事にも
 「プラスとマイナス」
 がありますね。

 この池上さんの解説を見て思った事は、野菜の生育もそのまま昨今のサッカー界と同じだということです。

 てっとりばやく結果が欲しければ、外国人選手を補強するか他のクラブから即戦力を引き抜いてくれば良いわけです。これは今の野菜の例で言うなら、ビニールシートで育てられた野菜と同じですね。

 昨日も例を挙げましたが、バレンシアはエースのダヴィド・ビジャをバルセロナに譲った代わりに、ヘタフェからソルダードという即戦力を引っ張ってきて、今はリーガの首位にたっています。

 チェルシーからジョー・コールを獲得したリバプール、ユベントスからジエゴを手にいれたフォルクスブルクもこの仲間ですね。

 ただフリー・トランスファーだろうが通常の移籍だろうが、獲得した選手が活躍するかどうかは、選手を含めて誰もわかりませんよね。

 どんなに人が手を加えても、促進栽培のように味が落ちてしまう野菜が現れてしまうように、獲得した選手が全て活躍できるわけではない。

 この当たり前のことを、僕らはもう1度見つめ直す必要があると思います。
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