塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

セールの摩訶不思議

2010-09-25 00:55:30 | 日記
 「埼玉西武ライオンズの優勝が決まりましたら、バーゲンセールを行います。」

 これは僕の働くスーパーのライバル店の宣伝文なんですが、この見出しを見るたびに「秋だな」という気分になります。

 でも僕のスーパーも含めてプロ野球に協賛しているスーパーは、「西友」(ライオンズつながり)以外無いのではないでしょうか?

 僕の大学時代甲府の中心街に「トポス」というダイエー系列のディスカウント・ショップがありまして、1999年にホークスがパ・リーグ制覇を成し遂げた時は、ホークスの応援歌が大音量で流れていた事を覚えています。

 つまり協賛はしていなくても、野球の優勝セールはスーパーにとってお客を呼ぶ良い機会というわけです。

 でもこの現象、不思議と野球以外のスポーツとは全く無関係ですし、恐らく海外でもこの形での触れ込みはないと思います。

 例えば今年のワールドカップ、代表を応援する「ダンヒル」が直営店でセールを行ったという話は聞いていませんし、キリンやアディダスが商品の大幅な値下げに踏み切ったわけでもありません。

 もちろん各スーパーでバーゲンがあるわけでもなく、僕の店では家電売場のテレビの前に注目が集まったのみです。

 ダンヒルのようなラグジュアリーブランドがセールを行えば、自分たちで商品価値を落としてしまいますから、セールを行わないのは当然ですし、キリンにしてもアディダスにしても、スーパーやディスカウント・ショップの価格は、相当安く抑えられていますから、セールにするまでも無いのでしょうね。

 野球の優勝チームと掛け合わせたセールは、多分野球しかプロスポーツが無かったときの名残であって、その伝統が今に続いている形なのでしょう。

 ですので幾らサッカーが盛り上がっても、スーパーのチラシの文面には掲載されない。というわけです。
コメント
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