ルーニーは一体どこへゆく？

　ウエイン・ルーニーがユナイテッドとの契約を更新しない事が明らかに
なりましたが、彼の新天地はどこになるのでしょうか？

　さすがにチェルシー、マンチェスター・シティの線は無いと思いますが、
レアルかバルサが移籍先の最右翼になると思います。

　（もしレアルが移籍先になれば、現金収入だけでなくベンゼマやカカあたりが
　オールド・トラッフォードにやってくるかもしれません。）

　僕としてもルーニーは国外に出た方が良いと思いますし、彼の移籍を皮切りに
イングランドの有望株がドイツやスペインに渡るようになるかもしれません。

　僕はスペインが２００８年と２０１０年の２年間に２つのビッグタイトルを獲得
できたのは、やはりトーレスやシャビ・アロンソなどプレミア・リーグの経験者が
いたことが、非常に大きかったと思うのです。

　確かにリーガの繁栄は凄まじいものです。

　でも主力の数人がプレミアを経験していたことにより、リーガとは異なる
　「審判の判断基準」
　「フィジカル・コンタクトの違い」

　そして何より
　「トランジション、攻守の入れかえとゲームの流れ」
　の違いを身につけた事が、かけがえの無い利益として、スペイン代表に還元された
と考えています。

　イングランドはランパードもジェラードもファーディナントも、海外でのプレイ経験
は代表の試合でのみです。

　それはプレミアリーグのレベルが高いことを証明する半面、彼らから「海外移籍」の
選択肢を奪ってしまったことにも繋がります。

　ルーニーが仮に海外に移籍し成功をおさめたならば
　
　アシュリー・ヤング、アグボンラホル（共にアストンビラ）あたりが海を渡るかも
しれません。

　またトットナムのガレス・ベイル、ユナイテッドのダレン・フレッチャー
など、ウエールズやスコットランドの選手達にも、プレミア以外の選択肢が芽生える
のではないでしょうか。

パルセイロとｂｊリーグがタッグを組んだら（２）

　僕はｂｊリーグの公式戦とプレイオフについて何の知識も無いのですが、

　「政令指定都市」
　ほど規模の多くない長野市や千曲市で各クラブが

　「パイ」
　
　即ち新規ファンを奪いあうよりも、お互いが協力して相乗効果を高めた方
が良い結果を生む気がするんです。

　例えばオフ・シーズンに合同でファンイベントを開くとか、今日はパルセイロの
応援に出かけたから、今度はバスケットを見にでかけようという、流動性があった
方がファンとしても面白いのではないでしょうか？

　特にサッカーとバスケットは互いに
　
　「ストリート」
　で腕を磨く選手がいる事が共通事項ですね。

　ですので市内の大きな会場を借り切って、フットサルや３ｏｎ３のイベントを合同
で行うとか、グランセローズも交えて売上金の１部を、オリンピックスタジアムや
ビッグハットのようなスポーツ施設に還元するなど、社会貢献活動も可能かと思います。

　ひとつのクラブでは予算に限りがありますが、３つのクラブがお金を出し合えば有意義
な活動ができます。

　新しく誕生する球団は完全に「プロ」であり、パルセイロとは性格が異なりはしますが、
タッグを組んでの活動はやってみたら案外評判になるかもしれません。

パルセイロとｂｊリーグがタッグを組んだら

　前回のブログで、ライトニングやデイトナ・ブロスのようなファッション誌が
パルセイロの事を掲載してくれたら嬉しいとお伝えしましたが、僕がこの案件を
提案したのは、もうひとつ理由があるんです。

　来年長野県には球団拡張でｂｊリーグのプロクラブが誕生するのですが、その
練習の本拠地が千曲市になるようなんです。

　アメリカ生まれのバスケットボール
　アメリカ生まれのヴィンテージ・クロージング。

　もし千曲、長野方面に編集部の方が取材に来て、その日パルセイロの練習が無く、
皆さんの時間があるようならば、このバスケットクラブを取材してもらえたら嬉しい
と思ったんです。

　この新球団まだクラブ名も選手も何も決まっていないのですが、普及の草の根運動
は既に始まっていて、先日は千曲市の上山田温泉にスタッフの方が営業にでかけたと
信濃毎日新聞が報じていました。

　長野県、特に長野市周辺地域を拠点として活動しているスポーツクラブは

　長野パルセイロ（サッカー）
　信濃グランセローズ（野球）

　そして新たに誕生するｂｊリーグのクラブになります。

（グランセローズは「県民球団」として誕生し、県内全域で試合を行いますが便宜上
取り上げました。）

　グランセローズとパルセイロは
　「ニコ・スポーツアカデミー」

　という子供達の育成に関して既にパートナーシップを結んでいますが、僕はパルセイロ
がこのバスケットクラブともタッグを組んだらどうかと思うのです。

サッカーをファッション雑誌に取り上げてもらったら

　以前お話したように、千曲市はジーンズ・ブランド
　
　「フラットヘッド」
　のお膝元です。
　
　関連ブランドのストックバーグ（革製品）にガウゼ（テーラードスーツ）
そしてアメリカン・ダイナーの「グーギーズ・カフェ」など、アメカジファン必見のお店
が千曲市には沢山あるんです。

　そのため
　「ライトニング」
　「デイトナ・ブロス」

　などアメカジ・ファッション専門誌の編集の方も、随分千曲市へ足を運んでいるよう
です。

　ですのでファッション編集の皆さんが長野に取材で訪れた時、パルセイロの試合を見て
記事を書いてもらえるよう、パルセイロのフロントは働きかけてはどうでしょうか？

　実際グーギーズ・カフェ長野店は、パルセイロのホーム南長野運動公園のご近所にあり
ますし、同じ長野をホームに持つ間柄ですから、そんな違和感は無いように思います。

　日本ではサッカー選手の記事やインタビューはサッカー専門誌に掲載されることが殆ど
ですが、欧州のようにファッションや車の雑誌にサッカー選手が登場しても、おかしくは
無いと思います。

　例えばアルマーニの広告には
　シェフチェンコ、カカ、ベッカムにロナウドと、その時代を象徴する選手が起用されてき
ましたし、カルバン・クラインのパンツの広告塔はリュングベリでした。

　日本人選手ではサマンサ・タバタのアイコンにリールセの川島が指名されるなど、サッカー
選手がファッションの広告に起用されることは多くなるはずです。

　誌面に
　「フラットヘッドの取材の後、長野パルセイロの試合を見てきました。」
　
　と添えてもらうだけで、問い合わせが増すかもしれませんし、やってみる価値はあるように
感じます。

　

異動日初日に考えた事（２）

　ザッケローニ監督はアルゼンチン戦が同じく代表デビューとなる関口に、
一体どんな言葉をかけてピッチに投入したのでしょうか？

　リードは１点ですから、話の大半は戦術に関する事柄だと思います。

　そして合宿初日からどうして彼を招集したのか、通訳を交えた３者で話し合い
が合ったと思います。

　塩野七生さんはユリウス・カエサルが古代有数の武将になり得た理由を

　「兵士を奮い立たせるのではなく、不安を取り除くことに注意した。」
　とおっしゃっています。

　かつてハンス・オフトは中国で行われた１９９２年のダイナスティ・カップ
対韓国戦の前に、韓国の先発選手の書かれた紙を選手達の前で破り捨てたこと
がありましたが、これは前者の格好の例えと言えます。

　自身の抱えている不安を自分で必死に抑えようと思っても、その行動には限界
があります。

　僕自身気が小さいので、そのことは重々承知しています。

　でもそんな時、他人から
　「大丈夫！できるよ！」
　「心配ない。きっとうまくいく！」

　と方を叩かれたら、自分の溜まった不安が胸の中から消えていきますよね。

　でもそれは他人が本当に不安な人間の気持ちを汲み取った時に起きるもので、
面倒だから「大丈夫」と言われただけでは、余計不安を覚えてしまいます。

　ザッケローニは自分の価値観を他人に強要せず、同時に通訳を介しながらとは言え、
自分の言葉を誠実に紡ぐ監督です。

　ですから関口とも充分な話し合いを持ったでしょうし、これからも初召集の選手達に
自分の意見を「清涼剤」として、用いていくのではないでしょうか？

　忘れてはならないのはザッケローニは、
　「異国の地」で
　「初めての代表監督」

　の任務に就いていることです。

　ザッケローニだって不安を抱えている時があるはずです。

　そんな時は逆に選手やスタッフが彼の話し相手となり、彼の心の穏やかにさせてあげて
欲しいものです。