塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

清水エスパルス、北川航也を完全移籍で獲得

2022-06-19 21:48:59 | 日記
 清水エスパルスはオーストリア1部リーグ、ラピド・ウイーンから北川航也を完全移籍で獲得しました。

 北川は森保一日本代表監督発足の2018年から2019年のアジア杯まで代表の中核を担っていましたが、ラピド・ウイーンでは彼が思うような戦績を残せず、代表とは疎遠となりました。

 清水エスパルスは北川が育った、言い換えれば自身のルーツであり完全移籍で再加入することは、別の意味で冒険になります。

 日本代表選手がJリーグに復帰する際

 1・古巣とは異なるクラブを選択 例 大迫勇也 現在がヴィッセル神戸 古巣は鹿島アントラーズ
 2・再度古巣に移籍する事を選択 例 鈴木優磨 鹿島アントラーズ

 という形に分別できます。

 北川の場合は事例2に相当しますが、エスパルスのファンは得点を量産し、代表招集を受けた際の北川航也を瞼に焼き付けています。

 ラピド・ウイーンでは難しいドイツ語の勉強や、指揮官との相性、戦術をこなす柔軟性など多岐にわたって苦労したと思いますが、その学んだ出来事が現在16位で監督交代に踏み切ったエスパルスの活性化。

 につながると良いですね。

 セレッソ大阪が復帰を促した香川真司が、トルコ、スペインからベルギーのシントトロイデンと欧州での冒険を続けることを選んだように、選手には選手の描くキャリアがあり、代理人もその形を尊重しようと懸命に動いています。

 ただ、帰ってくる場所とすてJリーグという確固たる目的地があることは、選手たちにとって大きな保険ではないでしょうか。

 犯罪行為に手を染めてしまった学生たちの多くは、学校も家も居場所がなく退屈だからという理由が根底にあると聞きましたから、居場所があることはそれだけで価値があるのですね。
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野球という競技をサッカーの視点で置き換えると

2022-06-19 21:23:34 | 日記
 野球好きは認めないとは思いますが、昨今のプロ野球はJリーグの与えた影響があるのではないか、と最近思います。

 僕が小学生の時、日本テレビ(長野県ではテレビ信州)が巨人戦の中継を随時行っていましたが、その観客動員は実数計算ではなく「30000人」「50000人」という完全などんぶり勘定でした。

 よくこんな行為がまかり通っていたものだ、思いますしマスメディアは選手を批判しても、自分たちの取材方針や記事の内容に関して全く責任を果たしていなかったことの方がよほど問題だと思いますが、Jリーグが出来て実数で公表することが当然になるまで気づかなかったのでしょうか。

 JリーグがJ2、そしてJ3を導入し、その下にJFLや地域リーグをもたらしたことは、雇用の拡大というプラス面があったと感じます。

 戦う選手がふえれば

 1・スパイクやストッキング、ジャージの販路が拡大する
 2・クラブが増えれば広報を軸に、スタッフの補充が不可欠
 3・専門誌の記者やインターネット記事の翻訳など、出版社も活気づく

 という面がこれまでにあったと思います。

 プロ野球は12チームしかなく、指揮官はその出身選手しかなれませんよね。

 6大学野球で優勝した
 甲子園で大きな成果を得た

 人物でも指揮官になることはできませんが、サッカー監督はライセンスがあれば選手経験がなくとも指揮官になれます。

 むしろ「良い指揮官になるために良い選手であった事は必要ない」というアリゴ・サッキの格言は、正鵠を得ていると思いますが、野球独立リーグが続々と誕生し、地域に根差す構想をみせているのは、J2やJ3の影響があるように感じます。

 野球漫画でしばしば

 「俺たちがついているから打たせていいぞ」
 「ナイス・ピッチ」

 と野手が投手を励ます場面が登場しますが、僕は野球で誰かに励ましてもらったことは一度もないですよ。

 国民的漫画「ドラえもん」において、ジャイアンはいつもこういいますよね。

 「のび太、お前のせいで負けたんだ」
 「お前がエラーをしたから負けたんだ!!」
 「全部お前が悪いんだ!!!」

 僕が野球を好まないのは、野球が好きで特異な人間の考え方はこのジャイアンの思考と何ら変わらない、自分がエラーをし三振しても誰も何も言わないが、僕やのび太のような下手くその失敗には、劇的なまでに罵声を飛ばし、批判し侮辱する

 何故でしょうか。

 サッカーははるかに論理的ですが、それは「トランジション」だからでしょう。

 レオ・メッシだってボールを奪われ、モドリッチですらパスミスを引き起こす、名手がミスをして学ぶ姿を僕たちはしっかり認識しています。

 だから僕はサッカーの虜なのでしょう。

 サッカーは失敗しても何とかなる競技と誰もがわかりますからね。
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素人が戦術に口出しすること

2022-06-19 21:09:54 | 日記
 ワールドカップが近づいてきたこともあり、日本だけでなく参加国いずれも代表監督の発言、代表での戦い方が話題となります。

 日本でもJリーグはさほど話題にならないのに、代表監督と代表の戦い方だけは常に批判と議論の対象となります。

 僕は視聴していませんが、前園真聖が森保一日本代表監督は、選手の力量を最大限発揮する戦い方をしていないと意見(批判の方が適切でしょうか)したと聞きました。

 彼に限らず引退した代表選手、戦術解説に定評がある(と勝手に自分で思っている)記者たちがいますが、そんなに代表の戦い方が腑に落ちないのであれば、自分で監督ライセンスを取得して代表監督になったらよいといつも思います。

 どの国の指揮官でも、どのリーグのクラブの指揮官でも、ライセンスを持たない、つまり記者やファンから戦術に口出しをされるのは、実に馬鹿らしく不愉快で仕方がないと言いますからね。

 例えば前園はかつて、乗車していたタクシーの運転手に、泥酔したうえで暴行を働き大騒動を引き起こしました。

 サッカーで敗北をすること
 人の人権を踏みにじる事

 どう考えても後者の方が最悪な行為だと思いますし、何より彼の馬鹿げた行為を(恐らく)森保さんは批判も糾弾もしていないと思いますよ。

 でもライセンスを持たない記者が戦術を指揮官というエキスパートよりも自慢げに語る行為、これもある意味サッカーという競技の特徴なのでしょうか。

 僕は日本代表の戦術、練習内容を批判したことはありません。

 それがハビエル・アギーレのように個人の事情で去った監督だろうが、ヴァイド・ハリルホジッチのようにワールドカップの出場権を得た指揮官でも変わりはありません。

 むしろ選手起用や戦術で批判するのではなく

 どうして監督はこの選手を起用し、この選手をベンチに置くのか
 監督はこの布陣に手ごたえがあるのだろうか

 という「考察」の方を大切にすべきではないでしょうか。

 ライセンスを持たない「素人」が安っぽく戦術を指揮官に「ご指導・ご鞭撻」するのは、ある意味で越権行為ではなかろうか、という気もしますので。


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